この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。
では、早速。
こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。
ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。
今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。
第209回目はこちら
『コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話』(2022)
監督:フィリス・ナジー
出演:エリザベス・バンクス / シガニー・ウィーバー / クリス・メッシーナ / ウンミ・モサク / ケイト・マーラ
あらすじ:
1968年、シカゴの裕福な家の主婦のジョイは二人目の子供を妊娠する。しかしこのまま出産をすると心臓の負担で母体への危険が分かり中絶を申し出るが、中絶は法律的に許されていない時代だった。色々な手を尽くすが上手くいかない状況で、ジョイはあるバス停で一枚の張り紙を見てそこに書いてある電話番号に電話をするのだった……
今回も配信ではなく、現在、劇場で上映されている作品を紹介しようと思います。
この作品の舞台は1968年のシカゴで今から約60年前の話なのですが、当時のアメリカではどのような状況の妊娠であっても人工妊娠中絶は法律的に認められておらず、母体に危険が及ぶ状況でも医師たちのほとんどが拒否をしていたそうです。
その様な状況の中で違法とはいえ女性達を安全に救うため活動していた団体の話で、タイトルにもある「ジェーン」とは特定の誰かを指すものではなくこの団体の名前です。
こんな風に説明をするととても重い話に聞こえますが、コメディタッチで描かれていてとても見やすい作品でした。
最初は世間の事に無関心だったジョイが自分の体験を通して考え変化していく過程、周りの様々な女性たちとの連帯、その上で自分がやりたい事、出来る事をしっかり主張し、行っていく姿が生き生きと描かれる観ていて楽しい映画でした。
作中でも描かれていますが、1973年にはアメリカ連邦最高裁判所が初めて憲法上の女性の権利として人工妊娠中絶を認めた「ロー対ウェイド判決」が出され、この事によりアメリカ全州で合法となったので、この「ジェーン」という団体は解散にしました。
しかしこの映画が公開された2022年に「ロー対ウェイド判決」を覆す異例の事態が起き、アメリカ各州の州法により「人工妊娠中絶を禁止」する事が出来るようになってしまいました。
その結果、現在アメリカの14州で人工妊娠中絶を禁止する法律があります。
そんなアメリカの状況で映画のほうが早かったのですが、きちんと公開され日本でも2年遅れたとはいえ「今」公開された事は意味があると感じました。
それでは衣装を見ていきましょう。
今回も特定の人物というわけではないのですが、ジョイの周りにいる「ジェーン」の仲間達の着ているものは、その人物の出自や状況、考え方を反映していて面白いと思いますし、それぞれのセットの1960年代感も良かったです。その辺にも注目していただけると面白いのではないでしょうか?
ここからはBEAMS PLUSのアイテム紹介です。
今週はこちらです。
ビームス プラス / オープン ボタンダウン パナマ チェック シャツ
カラー:オレンジ、グリーン、ブルー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥16,500(税込)
商品番号:38-11-0689-139
こちらはオープンカラーとボタンダウンのディティールを掛け合わせたシャツです。四角い裾のカッティングとボックスシルエットなので、袖を捲って夏でも活躍するシャツに仕上がっています。
ジャケットを着る時にはボタンダウンとして、1枚や軽くカーディガンを着る時なんかはオープンカラーとしてその時のコーディネートに合わせて襟を変えていただくと良いと思います。
全体のシルエットはゆったりしているので、リラックスして着用していただけます。
こちらのシャツも既に店頭に入荷しておりますので、お近くの店舗に問い合わせていただければと思います。
それでは『コール・ジェーン 彼女たちの秘密の電話』お楽しみ下さい。
コヴ