I don't design clothes , I design dream.

家城 仁人 2021.03.18

朝、出社すると


「お!今日服装かっこいいじゃん!」


という声が聞こえてくる。

こんにちは、イエキです。


本日はいつものスーツのお話ではなくて、


皆様にお知らせです。


3/15を持って、


当店から3名のスタッフが


異動となりました。


メンズ担当 大内がビームス ハウス 神戸へ、


ウィメンズ担当 矢野も同じくビームス ハウス 神戸へ、


ウィメンズ担当 細貝は都内店舗であるビームス 立川へ。


大内とは3年間、矢野とは2年半、細貝とは1年間共に働きました。


新天地でも、変わらず御愛顧よろしくお願い致します。


さて、


その中で本日は


3年という長い期間、


同じメンズフロアで働いた


大内について少しだけお話を。



まずは、異動に伴い


幾つか質問をしております。


Q.「ビームス ハウス 梅田での最も印象深かったことはどのようなことでしょうか?」


大内.「沢山の出会いに巡り会えたことです。特に様々なお客様と洋服の話をさせて頂けたことが最も思い出深いことです。」


Q.「大内さんは4年半の間ディスプレイやレイアウトをメインで担い、店舗を飾ることに尽力されておりました。そのときに何か意識されていたことはありますか?」


大内.「洒落ていること。それだけです。」


Q.「今後、新天地での抱負は何かありますか?」


大内.「神戸でも変わらないスタンスで、"ヒト・モノ・コト"に携わっていきたいと思っています。」


Q.「ビームス ハウス 梅田のスタッフにひとことお願いします。」


大内.「わざまま三昧自由にさせて頂きありがとうございました。」


Q.「最後にお客様にひとことお願いします。」


大内.「4年間大変お世話になりました。お客様のお陰で逆にこちらが楽しく仕事をさせて頂いておりました。今後ともビームス ハウス 梅田を宜しくお願い致します。」

ところで


大内は、"本物の洋服屋"であると思います。


常にお客様と洋服の話をすることを楽しみ、


その際の知識や感覚の引き出しも考えられないほど豊富。(この場合の知識や感覚の引き出しはあくまで自らが経験して積み重ねたものであるはずです)


そして常に洋服をどのように見せていくかをストイックに追求する姿勢。(ディスプレイやレイアウト、お客様への提案、自らの着こなし)


ここまで(本質的な意で)ストイックな洋服屋を僕は他に知りません。


それでありながら、


スタッフを楽しく仕事させるのも自らの仕事と常に僕たちを楽しませるような言動をしてくれました。


常にお客様だけでなく、全てのスタッフに目を向けながら働いています。


そして時にはとても厳しい言動で僕らを鼓舞。


何度も大内に助けてもらい、


楽しませてもらい、


怒られ怖いと思わされました。笑


それら大内のどの行動にも、


その根底にあるのは


人への"思いやり"かと思います。


常に人に思いやりを巡らすことができる。


お客様に対してもスタッフに対しても変わらずに思いやる。


これが人としての"センス"なのだと思います。


そして当然人としてのセンスがある人は


魅力的でお洒落。


たとえ着こなしが高度でも


人としてのセンスがない人を


センスがある人とは呼びたくないものです。


思い返すと


大内の人としてのセンスの高さを


決定付ける出来事がありました。


僕は入社して今年で4年目なのですが、


1年目の初め、


なかなか店に溶け込めず


ドレスの洋服にも興味を持てない時期がありました。(入社前はカジュアルレーベル希望でした)


様々なことが上手くいかず


毎日が楽しくなくて


日々辞めたいということばかりを


考えていました。


そんなとき、


僕のその様子に唯一気付いた大内は


僕が店に溶け込めるように


様々な働きかけをしてくれました。


そして仕事外でも連れ出してくれて


洋服の楽しさを全身全霊伝えてくれました。


何度も怒られたりしましたが、


いつだって味方でいて


助けてくれました。


そのお陰で店にも馴染むことができ、


ドレスファッションをとても好きになりました。


色々と成長できたとも思います。


あのとき助けてもらえていなければ


今この場所に僕が居ることはなかったはず。


今は辞めたいどころか


ビームスでの将来のことを思い、


強く日々を過ごし続けています。


社会に出て、


人に影響を与えられる人、人を動かせる人は


こういう人なのだと知りました。

I don't design clothes , I design dream.」


という言葉。


僕らが皆大好きな


ラルフローレン氏の言葉です。


「私は洋服をデザインしているのではなくて、夢をデザインしているのである。」


こんな言葉が


大内という人間をひとことで表現するのに


ピッタリかと思います。


是非皆様、


ビームス ハウス 神戸にご来店の際は


大内の接客を受けてみてください。


そこには"本物の洋服屋"がおります。


服を買いに行くことで


得られるモノは


洋服だけではないのだということを


知ることができると思います。


朝、出社すると


「お!今日の服装かっこいいじゃん!」


という声が聞こえてくる…


この大内の声は


僕の心を震え上らせ、


もっと洋服を楽しみたいという


思いにさせるのです。


もしかするとお客様も同じでしょうか?



イエキ