こんにちは、今年は特に花粉症がひどいイエキです。
早速ですが
4/1より当店にて開催しているイベント
"AUBERGE 2021AW 先行予約会"について。
ここまでで3日間を終了して
ついに残り1日。
まず初日にはデザイナーの小林氏ご本人が
1日店頭に立たれて、
お客様に接客をされました。
そして当店初の試みであるINSTALIVE。
同時に、小林氏が発信の場として使う
AUBERGE CHANNELの撮影も当店で行われました。
そして梶谷と僕でAUBERGE CHANNELデビュー!
僕たちの勇姿は
こちらのURLより
良ろしければご覧下さい(笑)
https://m.youtube.com/watch?v=38JgtfJmmpI
さて、
最後の1日まで
思い残すことなく
皆様に良さをお伝えしたい。
という訳で、
今回のブログでは予約会の商品を
幾つかピックアップしてご紹介致します。
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そんな訳で、
まずはこちら。
KURT
Price:¥63,800(税込)
Color:BLACK×MOSS GREEN
こちらは90年代を席巻したカリスマ的ミュージシャンが好んで着用していたカーディガンをイメージして製作された1着。
ミュージシャンが当時着用していたものは60年代アメリカ製で、ダブルジャカードと言って4本の糸を織って作られているものでした。
通常のシングルジャカードよりも生地にボリュームが出て暖かみがあります。
今回のAUBERGEのKURTも同じようにダブルジャカードで製作。
ただダブルジャカードでも当時のものと仕様を少し変えていて、糸4本のうち2本ずつを2層で分ける織り方をしているのがAUBERGEとしてのオリジナリティです。
下層部にはブラックの糸を使い、上層部にはモスグリーンの糸を使っています。ですから色や素材感に奥行きを感じます。それがとてもいい雰囲気なんです。
下記の画像をよく見て頂くとその感じが伝わるかと思います。
また糸の1本にアルパカを使っていますので非常に柔らかい肌触り。フワッとしていてこちらを着用しながら眠りにつきたくなる様な感じ。チクチクするということも全くありません。
見た目、着心地どちらも抜群な1着です。
さてこちらを梶谷に着用してもらいました。
こちらのようにリラックスしたムードで優雅に着て頂くのがお勧めの1着です。
ですからいつもの羽織より少し余裕のあるサイズ感がかっこいいと思います。
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お次は、こちら。
DEVON
Price:¥105,600(税込)
Color:BLACK/NAVY
こちらに関してはまず生地について、その次にアイテムの背景について順を追ってご紹介します。
それではまず生地について。
この生地はベンタイルという生地です。
ベンタイルとはコットン100%の生地なのですが、小林氏曰くベンタイルはコットンで作る生地の中でも最高峰にハリがあり硬い生地ということです。
生地にとてもハリがあるので着用していくと段々と体に馴染んでいきます。
また極端にハリがある=繊維1本1本の目が異常に詰まっているので、単純に風も殆ど入ってきません。従ってコットンなのに起毛素材に引けを取らないレベルで暖かく着て頂ける訳ですね。
そして現行のベンタイルと違うAUBERGEとしてのオリジナル部分は、糸を全てコットンスビンにしているということです。
スビンとは通常のコットンよりも極端に糸が細長い超長綿と言われるものです。
そのスビンで生地を作ることでシルクのような特有の艶や軽さが生まれます。それでいてあくまでコットンなので強さもあります。
無骨なベンタイルですがAUBERGEの手にかかるとこれでもかというくらいに上品な顔立ちに。
また、ただでさえ細いスビンで生地の目を詰める(密にする)には信じられないほど生地を打ち込む必要が出てきます。
そういう訳で小林氏が納得のいくような、スビンを使いつつもハリのあるようなベンタイルを織れる工場は国内でもごく僅かのようです。
かなり手の込んだ生地ですのでこの価格がするのも頷けます。
次に背景について。
こちらは50〜90年代のイギリス空軍が着用していたスモックをベースに細かいディテールまで再現している1着です。
しかしディテールについて本家と違うのは、本家のスモックがプルオーバー(被り)に対してこちらは前開きにしているというところ。
リアルに日本でこの超ハリのある生地のプルオーバーを着るとかなり蒸れますし暑すぎて室内で着用できなくなるので前開きにしているのです。
そのお陰でマウンテンパーカーのような雰囲気でも着て頂けますし、先述している通りスビン特有の艶もあるのでスーツなんかに合わせても決まりそうです。
というわけでこちらも梶谷に着てもらっています。
かなりかっこいいですね。
生地にハリがあるのでフード部分もしっかり立つのですがその立体感も堪りません。
梶谷が着ているのはブラックですが、ネイビーもございましてそちらは経糸にブラックを、緯糸にブルーを合わせています。所謂玉虫です。太陽の光が当たるとぴかっと光るというアレですね。
また上記がベンタイルのネイビーです。
この形(MICKNLEY)は今ご紹介しているDEVONとはまた違うのですが、こちらに関してのご紹介は今回は控えさせて頂きます。
またこのベンタイルは洗いがかかっていてシワっぽくなっていますが、これは小林氏が洗いをかけるとこうなりますよ!というのを伝えるために一度洗ってみたようです。
ですので実際納品されるものにこのような洗いシワはございませんので参考としてご覧ください。
ただ、こちらのように洗ってシワを深くして着用してもいい雰囲気になりそうです。
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3つ目はこちら。
GM CORB
Price:¥118,800(税込)
Color:BLACK
こちらは今イベントでも1番に注目して頂きたい1着。AUBERGEが定番として毎シーズンリリースしているコルビジェジャケットにジャーマンレザーという生地を乗せています。
そしてそのジャーマンレザーなのですが、これが非常に良い!
そもそもジャーマンレザーとは、ドイツで大昔から労働者着用に使われてきた生地で、ファッションとしてはドイツブランドのFrank Leaderが得意として使っています。
レザーという名前がつくのですが実はこちらもコットン100%で作られます。
ただ、レザーと変わらないくらい生地が硬く、分厚さなどボリュームがあるので"ドイツのレザー"と称されています。
驚くことにこの生地は硬すぎて、この生地で出来た洋服を立ててみるとそのまま自立するのです。そのレベルの生地の硬さです。
そうなるとレザージャケットと同じ様に体に馴染んでいく、形が変化していくという経年変化も楽しんで頂けます。
しかしこちらも現行のジャーマンレザーをそのままAUBERGEの洋服に乗せているという訳ではございません。
当然AUBERGEで1から作っています。
現行のジャーマンレザーを組織率から解析してまったく同じ織り方や密度で作っているのです。
そしてここでも全く同じ生地を作っても意味がない、という訳で経糸にスビンコットンを使用。
ですからジャーマンレザー特有のボリューム感は再現しつつ、且つ艶があり、本家ジャーマンレザーより圧倒的にモチっと柔らかい。それはチープな柔らかさというよりも生地の内面から伝わってくる柔かさです。
またジャーマンレザーを織れる機械はドイツにしかない為、全く同じ機械をドイツから取り寄せて生地を作っています。
ただでさえ貴重なジャーマンレザー。そこにプラスアルファで艶とモチっと感というAUBERGEのオリジナル性。
絶対に逃して頂きたくないというそんな生地を使っているコルビジェジャケットです。
こちらも梶谷に着てもらいましょう。
非常にムードのある1着ですが、ここでもやはりスビン特有の艶感。
無骨なジャーマンレザーもこれならドレス系のアイテムと合います。
柔らかさに関しては着用してみないとわからない部分ではある為是非試着して頂きたい1着です。
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実はこれら3点共
今回の先行予約会とは別で
ビームスの2021年秋冬通常バイイングでも仕入れています。
ですので今回を逃しても、後にいつものビームスとして承る予約で入れさせて頂けます。(まだその予約は始まっておりません)
しかしここからがポイントです。
ビームスバイイング分として今イベントとは別で商品を用意していると言えど
数はそこまで多くありませんし、
特に今日紹介した3点は
今回の予約会の中でもかなり人気のある
型ですから、
競合は必須。
恐らくビームスの方で予約を入れるのもそう簡単ではございません。
ですので、今回の先行予約会で予約を入れられる方が確実という見方もできなくはないと思います。
この3点に関しては他社様での予約会で既に沢山の予約が入っているので、
特に先述したベンタイルのスモックやジャーマンレザーのコルビジェジャケットは
今予約会でも予約を入れられるのは残り僅か数点です。
以前に「生命(いのち)の入った洋服」でもお伝えしましたが
最後の1日、
もしお時間があるようでしたら
一度試着や生地を見にいらっしゃって下さい。
予約を入れるか入れないかは後で考えて頂ければいいかと思います。
まずは物の良さを確認するつもりで。
是非この機会に皆様のご来店をお待ち致しております。
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以下は小林氏が仰っていたことです。
『AUBERGEは様々な洋服をサンプリングして
生地から再現して作っているということは周知の通りかと思います。
しかし、レプリカブランドという訳では
決してございません。
古き良きものにリスペクトを称して
再現していくけれども
自分達だけのオリジナルティも必ず
持たせます。
謂わば唯一無二のもの作りです。
例えば
無骨なベンタイルやジャーマンレザーにスビンを使って
上品な顔立ちにしてみたり、
KURTのカーディガンの色や生地感に
奥行きが出る様な作り方をしてみたり。
古着コレクターの為のブランドではなくて
あくまでファッションブランド。
過去にリスペクトを送りつつ、そこに自分達の"生命"も注入しています。』
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そんなことを前のめりで話して下さいました。
春になってかなり暖かくなってきたこと以外にも
その場の温度をもっと上げるような
熱気がそこにはあったような気がします。
イエキ