究極の脇役。decka quality socks “Heavy Weight Plain Socks”

藤尾 洸喜 2020.03.25

どーも、こんばんは。

藤尾です。


ビーミング by ビームスのメンズスタッフ愛用率No.1、そして10足以上所有している強者もいるほど、スタッフに愛されている靴下があります。

ちなみに私は15足は持っていると思います。


decka quality socks × B:MING by BEAMS Heavy Weight Plain Socks クルー丈
カラー:オフホワイト、グレー、ブラック、レッド
価格:¥1,800-+税
商品番号:92-43-0265-507

decka quality socks × B:MING by BEAMS Heavy Weight Plain Socks アンクル丈
カラー:オフホワイト、ブラック、ピンク、オリーブ
価格:¥1,800-+税
商品番号:92-43-0268-507

decka quality socksとの出会いは2019年3月頃、東京で開催されている大きな合同展示会での出会い。

このブランドを知ってはいたのですが、展示会で拝見するのは初めてでした。

ベーシックなものから独創的なデザインも取り揃えており、どの靴下も素晴らしい。

デザイナーである渡部さんは本当に生字引のような人で、靴下の話をすると止まらない。めちゃくちゃ長い。

でもその話が一言も聞き逃せないくらいに面白くて、聞いているとワクワクする。

話が長いのにもっと聞いておきたいと思えるくらい。

そう、渡部さんは靴下を愛しているんです。


ビーミング by ビームスとの別注ソックスはdecka quality socksの中で最もシンプルで一番の代表作である“Heavy Weight Plain Socks”。

いわゆる無地のローゲージソックスである。

シンプルなものが最たるものになるのだから、その作りの良さは随一。


一般的な靴下よりも約5倍ほどの糸の量を使用することで、抜群の丈夫さを生み出しています。

糸の量が多いと聞くとなんだか分厚くてゴワゴワしてしまいそうなイメージが湧くと思いますが、敢えて番手をオーバーさせる(糸を細く)によって、快適な履き心地を実現。


今となっては定番になっているローゲージソックスは昭和の初頭に生まれたものですが、当時の国内ではニーズがあまり無く縮小化の一途を辿っていました。

それに伴いローゲージソックスを編むことの出来る機械もどんどんと台数が減り、Heavy Weight Plain Socksを編める工場は日本国内に10件ほどしか残っていません。

ちなみにこの靴下は、東海地区の家族経営の小さな工場で編んでもらっています。

生産背景にも素晴らしい温かみを感じます。


実は海外にはこのクオリティを生み出せる編み機は存在せず、世界の名だたる靴下ブランドでさえもローゲージソックスを作る際には日本の工場を使うこともあるそうです。

まさにこれこそが、世界に誇るジャパンクオリティ。


中国などのアジア圏で大量生産が可能な靴下は安価で購入できるから、1800円の靴下は高級品だと言っても過言ではないと思う。

しかしdecka quality socksのローゲージソックスは本来もっと高価なものであり、この値段で買えることは現在ビーミング by ビームス以外ではない。

これは通常のものよりも丈の長さを短くしたりと、様々な点で調整を繰り返すことによって実現した販売価格です。


アパレル業界でもdecka quality socksに注目しているブランドも多く、洋服好き達を魅了する“BRU NA BOINNE”は以前からコラボレーションを続けている。


初めてdecka quality socksに出会ったときは、「すごく良いんだけど、ビーミング by ビームスの商品ラインナップには高級過ぎて合わない。」と思っていた。

けれどもデザイナーの渡部さんとたくさんお話をしてやっぱりこの人と何かを作りたいと思ったし、きっと良いものが出来ると最初から信じていました。


パッケージのデザインも渡部さんのアイディアを盛り込んで頂きました。


帯を破って、ちらっと裏をめくると「Thank you for your choise!」の文字。

「選んでくれてありがとう。」と。

こういうほっこりする気配りにもデザイナーの人柄が出ていて、素敵。


今ではビーミング by ビームスのスタッフみんなから愛される、誰も文句のつけようのないスタッフの定番ソックスになった。


ここだけの話、2020年秋冬は更にdecka quality socksとの取り組みを増やして、もっともっと良いものを作っていけるように今進めているところです。


バイヤーとして沢山のブランドを見て、色々と取り組みをしていかなきゃいけないことは分かってる。

でも靴下だけは、しばらくこれに胸を焦がしてしまいそうです。