チェック神本の要チェック PART 42

神本 直也 2024.09.12

皆さんこんにちは!

BEAMS PLUS HARAJUKU のチェック神本です。

毎週水曜日はスタッフオジマルが担当しておりますが、曜日入れ替えで私が担当です、尾島ファンの方申し訳ございません。

時期の端境期という事で秋服の装いをしているショップスタッフたち、ライトアウターや重めの生地感のアイテムには手が伸びず、シャツやデニム系のアイテムに惹かれがち。

今回ご紹介させて頂くアイテムも購入を検討している事マチガイナシの一品。

それでは今回ご紹介させて頂くアイテムはこちら!!




BEAMS PLUS ウエスタンサテン
カラー:グレイ オリーブ
サイズ:S M L XL
価格:¥26,400(税込)
商品番号:38-11-0888-791

Niceなウエスタンシャツ、非常にナイスな面構えですよね。

ビームス プラス 原宿に異動してからウエスタンブーツやウエスタンシャツをよく着用する様になり、元よりウエスタンなアイテムがきっかけでアメリカ服を好きになった私。



REMI RELIEF やRRL、BEAMS PLUSが仕入れているブランドのウエスタンシャツは愛用しておりましたが、BEAMS PLUSで登場するのは新鮮に感じます。

これは私の個人的な意見ですが、ウエスタンと聞くと60年代後期から70年代のヒッピー文化が流行したアメリカのスタイルを想像してしまいます。

40年代、50年代に馬術やロデオが誕生しカウボーイの装いがファッションとして流行した歴史があります。

どちらもファッションとしてのウエスタンシャツですが、合わせ方や着用している背景が異なり、見え方が全く違うと私は思います。





まずウエスタンシャツといえばその特徴的なスナップボタン。

1900年代初旬のウエスタンシャツは私たちがイメージする、通常のボタンが付いていたと言われておりますがその殆どがスナップボタン。

その理由は落馬した際に素早く着脱が出来るようにしたディテールワークなのです。

落馬したときに衣服が馬具に引っかかり、疾走する馬や牛の群れに巻き込まれてしまっては、ひとたまりもありません。着用者の身を守る為のスナップボタン。



胸ポケットは当時のストアブランドのウエスタンシャツに見られる斜めに付けられたポケット。

内側に角度をつける事で中に物を入れた際に取りやすくしていると考えられますが若干ですが使いづらそうかなと思ったり、

よく見る形でソートゥース型との2型が多く流通していると私は感じます。

胸ポケットのフラップがSAW-TOOTH(ノコギリの歯)に似ている事から由来していると話を聞いた事があります。



袖口のボタンも勿論スナップボタン、袖口は3つ手首部分は1つついた物をよく目にしますが、袖口3つのボタンが私的には非常に有難いディテール。

3つ全て外してラフに袖口を捲ってもよし、1つ留めてボタン2個分袖を捲ってもよし、袖を捲る長さを拘る方はあまりいらっしゃらないかと思いますが(笑)印象が変わるので私は合わせるパンツやスタイルによって留め方を変えます。



忘れてはいけないウエスタンヨークと呼ばれる特徴的な切り返し部分。

元々は落馬した際に肩をケガから守るために、肩の部分の生地を厚手にしていたものが名残として残っています。

私が持っているヴィンテージのウエスタンシャツは刺繍が施されていますが、こちらは同一素材で切り返しとなっているシンプルなデザイン。

刺繍がある物もカッコいいんですが、良い意味で少しコスプレ感が出てしまうと実際に着用していて感じる部分もあります。

程よいウエスタンムードを楽しめるウエスタンシャツであると私は思います。



素材はレーヨン100%でのお作り所謂古着でよく見る生地感ですが、経糸と緯糸に異なる特徴を持つ糸を使用する事で程よい光沢感としなやかさと言いますか、トロみ加減と言いますか。

タックインした際の重力によって出るブラウジング加減が個人的にはこの感じがとても好みなのです。



フィッティングはウエストに絞りがなくボックスフィット、BEAMS PLUS でいうところのクラシックフィットに近いです。

その為、生地違いでデニム素材のものはシャツジャケットのようにアウター感覚でお召し頂けます。



合わせるパンツはデニムは勿論のことチノトラウザーズや、スラックスでキレイめに合わせても良さそうですね、コーディネートは無限大です。

それではまたの機会に、

神本