希少価値の高い浜ちりめん

佐藤 幸子 2026.06.02

日本のお着物の世界で長く大切にされてきたちりめん。

知っているつもりでいたけど実際に織物に触れるとそのの優雅さと美しさに圧倒される。




今回Callingのコレクションで滋賀で生み出されるこのちりめんを使わせていただくまでのストーリーを。


数年前に、シルクのバンダナを作りたいということから始まります。

私はバンダナが大好きでハンカチと言われるもののほとんどがバンダナ。

メキシコで刺繍したものや、オリジナルで柄を作ったことも。

バンダナはマルチで活躍する優秀なアイテムだと思っている。

ある時頭に巻くのにシルクが良いな〜と古くからのバンダナマニアの友人に相談。

そこで紹介されたのが今回の生地を作っている織元様。

そこから数年が経ちCalling立ち上げと同時に実際にお会いすることになる。

会ってびっくり、30代でディレクションしていたブランドの洋服を作っていた方のお父様。

なんという偶然。

そこから様々なお話を伺う。

気が遠くなるほどの工程を経て生み出される繊細な織物。

フランスの有名ブランドに卸をしていること。

日本ではなかなかアパレルに使われていないこと。

着物の文化が衰退していくと同時に織物の発注も減っていること。

この美しい織物が継続できない未来が近いこと。

お話を聞きながらどうしても新しくこの素材が世に出るお手伝いをしたいと思いました。

無地でも充分に美しい素材。

でもそれだとエレガント過ぎてしまい老け見えしてしまう。

モダンなプリントをすることを試したい。

その衝動は抑えられずすぐにサンプルをしかかることにした。

私が長くお付き合いしているアーティストに素材の絵柄をお願いする。

絵柄のテーマは西洋と東洋の融合。

動物と植物で東洋と西洋を表現してもらう。

世界の人に紹介したい想いから生まれたコンセプト。

アーティスト。織元様。お洋服を制作してくださる会社様。縫製工場の皆様。

まずは人を繋げることからはじめる。

はじめてみると想像以上に難しい。

お洋服とお着物ではそもそもの考え方が違う。

本当にいろいろなことが違う。

正直全員とても大変だったと思う。

ただこれが新しいことが始まる瞬間だとも思った。

その融合ができたら新しい服が生まれる。

こんな大変なことは誰もやらない。

でも出会えた私たちだからやりましょうよ。

私はそこで何もできない。

ただ素敵なものを作りたいという思いを伝える。

そして様々な作り手の気持ちを一つにすることに専念。

みなさまの全身全霊。

大人の本気。

その集大成でできた洋服。

納期通りに素敵なものが出来上がりました。



https://www.beams.co.jp/item/calling/shirt/60010002458/


実際に自分で着てみてびっくりした。

着心地が今までの洋服と圧倒的に違う。

夏は涼しく冬暖かい。

シルクの特徴としてそう言われている。

本当か?


着るまでその実感がなかった。

着てみてびっくり。

本当に涼しくて暖かい。

夏はTシャツやデニムにさらっと。

冬はニットとブーツでこのパンツを着よう。



https://www.beams.co.jp/item/calling/t-shirt/60010005458/

https://www.beams.co.jp/item/calling/pants/60230003458/


少しラグジュアリーな一品だけど是非日本の古くからある贅沢な素材をみなさまにも体感してほしい。

いろいろな天職を持つ人との出会いによって生み出されるプロダクト。

少しづつ少しづつ生み出していきます。