皆さまこんにちは!
こども ビームスのたまのです。
皆さま、
もうご覧いただけましたでしょうか??
大峽製鞄(オオバセイホウ)のこと、工場周辺情報やミニランドセル作りについてなどなど。
まだの方はぜひそちらもご覧になってみてくださいね!
そして、
第三弾の今回からは、
ついに!
オオバランドセルのこだわりに
ふれていきたいと思います!
工場の扉を開けて目に飛び込んできたのは、
シックなカラーからカラフルなものまで
たくさんの巻物の束。
ここ、宇都宮工場では、
クラリーノ(合成皮革)の裁断が行われていました。
この大きな巻物から、
あの複雑なランドセルが出来上がるなんて、
本当にすごいですよね。
ひとつのランドセルをつくるのに要するパーツの数は、
約100から150。
仕事の数は300にもなるそうです。
そのひとつ目にあたる裁断。
このような型を使うそうです。

この型を革の上に置き、
機械の間に入れて、
「ガシャン!」
こちら、衝力25トン。
言い換えるならば、
ぞう5頭分の力が加わるのです!
瞬間的な巨大な力のおかげで、
とっても綺麗な型抜きができるんですね。
真ん中の型押しされたラインも
型抜きと同時につけられています。
ちなみに、
こちらは、ランドセルの肩ベルトになる部分◎
オオバランドセルのポイントでもある、
優しいホールド感のマミーズタッチ®は
このようにしてできあがっていくのです!
型抜きした肩ベルトは、一旦こちらのピンに通していきます。
何やら先端に付いています。
こちらは、怪我をしないようにかぶせているのだそう。
こちらの安全カバー、
実はランドセルのある部分を活用しているのですが、

皆さまお分かりでしょうか??
そう!
肩ベルト部分に同じ形がありました!
ランドセルの一部を活用したひと工夫、
とても素敵ですね。

型抜きされたベルトたちがこんなにも。
次の作業待ちです。
さて、
お次は革の厚みの調節について教えていただきました。
こちらは、
ドイツ製の【Fortuna(フォーチュナー)】という機械。
皮革、ゴム、ウレタン、フェルト、スポンジ、発泡体、その他様々な材料の厚みを変えたり、薄くしたりする機械です。
工場長の椎谷さんが、
こちらの革のハギレを使って実践してくださいました!
機械にこちらの革を通していくと、、、
こんなペラペラに!
こんな複雑な形でも、
綺麗にスライスできちゃうんですね!
厚みの調節をすることは
安心して6年間使えるだけではなく、
ランドセルを「美しく見せる」
ことにもこだわっているからなのです。
こちらのミシンのようなフォルムの機械は、
部分的に生地の表面を薄くできるんだそう。
このように、
生地を通していくと、
表面が少し削られて薄くなっています。
白くなっている部分が、厚みが薄くなっている場所です。
折り曲げたり、重ねて縫ったりするとき、
この一手間が、
より仕上がりを綺麗にしてくれているのです。

「美しさ」
もオオバランドセルの大きなこだわりなんですね。
では、今回のブログでの作業の様子はここまで!
最後に少し余談。
Fortunaの機械からふと足元に目を向けると、、、
大きな石の踏み台が。
こちらは、「大谷石(オオヤイシ)」という栃木県宇都宮で採掘される石の一種。
「流紋岩質角礫凝灰岩(リュウモンガンシツカクレキギョウカイガン)」
の総称。
長いですね笑
割れ目が少なく、軟らかくて軽く加工しやすいのが特徴的なんだそう。
そして、この大谷石、
採掘の歴史が日本遺産に認定されたそうです!
素晴らしい文化ですよね。
工場の中にも、
歴史ある大谷石がさりげなく使われていて、
地元愛を感じた一面でした◎
では、
第四弾の高橋のブログもお楽しみに!
次回につづきます。