追憶のギリシャ

武島 幸宏 2022.03.09

ブログをご覧の皆様こんにちは。



ビームス みなとみらいの武島です。いつも弊店をご愛顧下さりありがとうございます。



今日はギリシャにまつわる小咄を。





最近、ある本を読み終えました。ずっと気になっていた大作でしたが、ようやく手に入れることが出来、一冬かけて読み終えました。1943年に発表された近代ギリシャ文学の金字塔と呼べる作品です。映画化もされています。



主人公が非常に魅力的な男で、「人間らしさってのは、こういうことさ!」というのを、豪放磊落な言動を通して表していきます。読了後に爽快感と幾許かの寂寥を残す、名作と呼ぶにふさわしい作品でした。



実はギリシャを一ヶ月旅していたことがあります。三ヶ月のアジア周遊から帰ってきて程なく、旅に取り憑かれてしまった若き日の私は、再びなけなしのアルバイト代を握りしめるようにして、ひとりギリシャに向かったのです。



当時の私は「旅にカメラは必要ない。心に残せばそれでいい」などと信じていました笑。本当にお恥ずかしい若気の至りなのですが、それが為にギリシャの写真は一枚もありません。仕方ないので、その頃の私の写真を載せておきましょう。なんちゅう顔してんだ笑。カッコつけてますねえ。





ギリシャ周遊の目的は、「世界で最も美しい夕陽」を見ることでした。エーゲ海に浮かぶサントリーニ島にある、イアの町からそれが見られると旅好きの知人から聞き、どうしても行きたくなった、という単純な理由でした。



首都のアテネから、ピレウスという港町に行き、船に乗りました。そこからのんびりと島々を巡りました。バイクを借りて島を疾走したり、ビーチで日がな一日寝転がったり、毎晩同宿の旅行者と飲みに行ったり、自由気ままに過ごしました。



たどり着いたイアの町の夕陽はそれはそれは美しかったのですが、その時期は日が長くなかなか沈まないので、落陽を待ちながら何本も酒を飲むハメになり、暗くなった時にはヘベレケになっていたことを覚えています笑。





旅行中は大衆食堂を利用していましたが、ギリシャ料理は大変美味しいです。今でも思い出したように食べたくなるので、そんな時は関内に古くからあるギリシャ料理店にお邪魔しています。



画像はイェミスタという料理です。トマトやパプリカなどの中身をくり抜き、抜いた中身をミキサーにかけてペースト状にします。ペースト状になった中身をオリーブオイルで炒め、米や挽肉、トマトソースなどを合わせて野菜に戻し、オーブンで焼き上げたものです。米を使っているので、我々日本人には親しみが湧きますね。



このように、私にとってギリシャはなんとなく縁を感じる国なのです。またいつか行きたいなあ、と願っているのですが、当店にこんな商品が入荷しております。こちらです。




BONVO / OVIO ネックレス
カラー:GOLD
サイズ:FREE
価格:¥11,000(税込)
商品番号:61-42-3232-219


Ray BEAMSで取扱う、〈BONVO〉のアクセサリーです。ギリシャの若手デザイナー、マリア・レオニドプールー氏によって設立されました。新しい技術と昔ながらの技術を組み合わせて、丁寧に作られています。ブランド名はハイチのクレオール語で「価値あるもの」から由来。記憶や日常からインスピレーションを得てデザインされています。



女性スタッフに付けてもらいましょう。





ニュアンスのある特徴的なチェーンですが、どこかクリーンな印象を与えます。ギリシャ旅行中、アクセサリーの工房に立ち寄ったことがあります。華美すぎないデザインに心惹かれたのを覚えています。工房の主人は若い女性で、拙い語学力ながら色々と話し込んだのですが、〈BONVO〉を手に取った時、彼女の顔がなんとなく思い出されました。



スタイリングの邪魔にならないシンプルなアクセサリーは、ホワイトデーの贈り物にも適しています。バレンタインのお返しを探されている方、是非一度、ギリシャ生まれの〈BONVO〉を見にいらしてください。



それでは今日はこの辺で。最後までお読み下さりありがとうございました。



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