友がいてこそ人生

武島 幸宏 2022.01.27

ブログをご覧の皆様こんにちは。



ビームス みなとみらいの武島です。いつも弊店をご愛顧下さりありがとうございます。



今日はキャスケットについての小咄を。



タイトルの一文は私の座右の銘です。50歳で病没してしまったロンドンパンクのレジェンドが、友人に宛てた手紙に記した言葉です。



「パンク界のアニキ」的な扱いをされる人物ですが、ファンに対して非常に献身的なことで知られ、植林活動など社会貢献も積極的に行っていたそうです。



温かく鷹揚な人柄だったのでしょうね。そんな彼の残したこの言葉は、大きな愛に満ちているような気がして好きなのです。これに習ったわけではありませんが、私も友と呼べる人間に感謝の気持ちを持って人生を歩んできたつもりです。



そこで今日ご紹介させて頂きたい商品がこちらです。




BEAMS PLUS / スエード キャスケット
カラー:BLACK、KHAKI、NAVY
サイズ:ONE SIZE
価格:¥8,800(税込)
商品番号:38-41-0035-863


スタイリングでもしょっちゅう被っているお気に入りのキャスケットです。



こんなや。




こんなや。




こんなに。






親友の一人に、大学院を出て青年海外協力隊員となり、今も海外で仕事をしている男がいます。コートジボワール、ブルキナファソ、セネガル、ルワンダ、スリランカ、長く異国の地で働き、今はご家族とウズベキスタンにいます。



彼は二年に一度ほど帰国し、地元の四国から仕事の報告の為に東京に出てきます。そのタイミングで酒を酌み交わすのが通例なのですが、前回会った際、洋服の話になりました。その日私はこのキャスケットを被っていました。



「ファッションの素晴らしい所は、人の気持ちが変えられることなんだよ」と、例によって酔っ払って熱く語ってしまったのですが、彼がウズベキスタンに出立する直前にキャスケットを被った写真をメールで送ってくれました。



そこには「良い帽子を買えた。気分が良くなった。似合っているだろうか」と彼らしい固い文章が記されていました。



彼が買ったのはこちらのキャスケットではありません。ですが後で聞いた所によると、飲み交わした翌日に都内を探し回って自分に似合う帽子を見つけようとしたら、結局私が被っていたキャスケットに似た形のものがしっくり来たのだそう。



当時彼は仕事に関して考えることが多くあったのですが、ひとつのキャスケットが少し気分を明るくしてくれたようです。私が悩んだり行き詰まった時、不思議と先手を打ったように連絡をくれるのは、いつも彼でした。その恩返しが少し出来たかな、と嬉しくなりました。



友人は常日頃一緒にいるわけではありません。ですが苦しい時にフッと現れ、必要とあらば手を差し伸べてくれ、叱咤激励してくれ、家族や恋人さえ包括してくれるかけがえのない存在。それが親友であり、だから「友がいて『こそ』人生」と、かのレジェンドは言ったのではないかなあ、などと思います。





行きつけの焼き鳥屋で、お気に入りのキャスケットを被ってひとり飲みをしていたら、そんなことを考えてしまいましたとさ笑。



それでは今日はこの辺で。最後までお読み下さりありがとうございました。



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