民藝

Shinnosuke Okada 2020.08.17

前回のブログでデザインに革新をもたらしたバウハウスという集団・ムーブメントをご紹介しました。

今回のブログでは日本のデザインやアートに目を向けてみようと思います。


柳宗悦という日本の芸術界に大きなうねりをもたらした人物をご存知でしょうか。

かなり有名で、日本が世界に誇る思想家なので、ご存知の方も多いと思います。


柳宗悦は1900年代初頭に活躍した思想家であり、美学家です。彼の活動で大きな影響を後世に与えたものが民藝運動と呼ばれるムーブメントを創出したということではないでしょうか。


(柳宗悦は数多くの西洋美術を日本に紹介したという多大なる功績も残していますが、今回は民藝運動の指導者としての柳宗悦に集中します。)


まず、民藝とは何を指し示す言葉なのかということから考えることで運動の全体像をつかめると思います。

民藝という言葉は柳宗悦が生み出した言葉だとされています。


当時、華美な装飾を施した実際には使用されない工芸品が美の象徴として扱われていました。

しかし、宗悦は実際の生活に根付いていないこれらの作品ではなく、日々の生活で使用される工芸品にこそ美が宿ると考えました。

この考え方から後者の工芸品を民藝と名付け、新たな美の価値観を提示しました。


(こちらは日本の民藝では無いですが、ルワンダでハンドメイドされる器です。渋谷のお店にあります。)

民藝は日常に美を浸透させる運動と言い換えることができるのではないでしょうか。美術と生活は切り離されて考えられることが多いように思います。

しかし、美術や美は専門的な知識が特に無くても、触れ合えるものであるということを柳宗悦は私に教えてくれました。



民藝に対する世間の関心は近年、再燃の兆しを見せております。

職人による手仕事で生み出された物を美しいと感じることのできる感性は大量生産・大量消費が当たり前の現代において非常に重要な考え方ではないでしょうか。