先日、森美術館に行ってきました。
現在、森美術館では「STARS展」というとんでもない展示をやっています。
なにがとんでもないかと言うと、出展しているメンツが現代アートのヒーローたちだということです。
出展しているのは、草間彌生、李兎煥(リ・ウーファン)、宮島達男、村上隆、奈良美智、杉本博司の6人です。
さながら、現代アート界のアベンジャーズといったメンツが集まっています。
全員がアートの世界で非常に名高く、大きな流行を生み出した巨匠たちです。
私が最も感銘を受け、考えさせられたのはリ・ウーファンによる展示でした。
彼は現代日本アートの世界で大きな潮流となった「もの派」を主導した人物です。
60年代後半から70年代前半までに自然物と人工物を組み合わせて作品を制作したアーティストのグループが「もの派」と呼ばれるようになり、大きな流れとなりました。
彼らの興味は何かを創造することにはなく、再構築し、「もの」と「もの」の間の関係性に焦点を当てた作品を多く制作することにありました。
日本語の「もの」という言葉が指し示す意味の範囲は非常に広大です。「もの」という言葉で物体、状況、事柄など様々な表現をすることができます。
この「もの」という言葉が持つ日本の独自性を表象したアート潮流であるといえるのではないでしょうか。
もの派の作品では、アーティストの制作したオブジェや絵画だけでなく、それを展示している会場や鑑賞しているオーディエンスまでも含めて、一つの作品として成立するといった、関係性に焦点を当てた作品が多いことが特徴です。

オーディエンスとオブジェとの関係性を含めた展示なので自分が作品のなかに含まれているという面白さが「もの派」の展示にはあると思います。
自分が作品の一部なので、作品をどのように解釈するか、どのように鑑賞するかは非常に自由です。
作品とオーディエンスの間に存在していた壁を破壊する「もの派」のアートは見ていて非常に爽快であると同時に一体感を感じれるとSTARS展の会場で思いました。
今回主に紹介したリ・ウーファンの作品以外にもそれぞれのアーティストに強烈な個性を感じれる展示となっていました。
一つの展覧会にこんなに多くの現代アートの巨人たちが出展することはなかなかないと思います。もしかしたら今後、今回の展覧会のメンツが同じ場所で作品を展示することはないかもしれません。
まだ行かれていない方は是非!オススメです!!