首元だけで決めていませんか?

杉山 直哉 2025.01.22

こんにちは。



先日、春物のSAINT JAMESが店舗に到着致しました。


年がら年中室内にいる洋服屋にとっての春のお知らせです。まだ早過ぎるんですけどね…。

とは言っても、もう頭の中は春物で一杯でございます。


今回はスムーズに本題に入りますよ!

タイトルにもある通り、首周りだけで決めていませんか?という投げかけに反応された方、ちょっと購入ボタンストップです。

同じブランド、素材であっても全く違うんです。

2つの項目だけですので、お付き合いください。



先ずは袖付け。

ここがこのブログで僕が1番伝えたい内容です。


平置きしてシワが寄らない様に、素直に型紙通りに置いた状態です。

ボーダーが馴染み深いボートネック。その後ろにあるのがモックネックです。

袖の出方が全く違うのがお分かりでしょうか?


このままの状態で袖先を見てみると、


これだけの差が生じます。


何が言いたいかって。

あくまでも個人的な意見として捉えて頂けると幸いですが、SAINT JAMESのモックネックをジャケットのインナーとして検討するのはオススメ致しません。


モックネックの平面的な袖付けでは、可動域こそ抜群ですが、腕を下に降ろした状態では脇下に生地が溜まり、テーラードジャケットの様なコンパクトな腕周りの衣料とは相性最悪です。脇下がゴワゴワして気持ち悪いと思います…。


カバーオールの様にゆとりが強いもの、もしくはダウンベストの様にそもそも袖が無いものがオススメです。



次にサイズ感です。

モックネックは「3」、ボートネックは「4」で比べてみました。


裾口でこんな感じです。

モックネックの方が1サイズ小さいにも関わらず、寸法としては大きい作りです。

いつものサイズでモックネックを選ぶのであれば、1サイズダウンをオススメします。


春物の入荷が始まり、在庫あるうちに買っちゃえ!という方、この2点、是非ご注意ください!



いかがですか?今回はタメになるブログでしたでしょ?

縮みに関するブログも過去にあげましたので、是非そちらもご覧ください!


行きつけのお店であっても、「いつもの」が通用しないのが洋服屋です。

お店特有の情報もありますので、これから春物入荷が本格化するタイミング、皆様のご来店をお待ち致しております!!!




今回はサクッと。

ではでは。