スタッフ「杉山 直哉」の記事

人生最後の1本?

こんにちは。



大袈裟なタイトルを付けてみました。

というのも、自他ともに認めるデニム好きな僕。先月はついに、聖地とも云うべく岡山への旅行も達成し、その愛は深まるばかりです。

ちなみに、旅行先ではジーンズを買う気満々で伺いましたが、残念ながら心動くものは無く…。(ビームスの品揃えって素敵ですね!)

代わりに何を思ったか、3×1.5mのセルヴィッジ付きの生地をドーンと買ってきました。

特に使う用途も決まっていないのですが。何か作ろうかな。


どこかのブログでも述べましたが、基本的には毎秋口に1本、ジーンズを履き始めるのですが、今年はどうしようとクローゼットを見ると、ストックジーンズが無い。

買っておかなければ!と変な義務感に襲われ探し始めたところ、前から気にはしていたんですが、とんでもないジーンズがある事を思い出しました。

価格が価格だけに、敬遠していたのですが、クローゼット内のジーンズを数えたら、かなりの数ありましたので、これを最後に今あるデニムをもっともっと育てていこうかな?と迷っています。


そんな、人生最後の1本とするのに相応しいジーンズがこちらです。


AUBERGEのBINGというモデル。

どこが最後なんだと、一見ふつーーーのジーンズです。

でも見て欲しいんです、ここ。

sea island cottonの文字。そうです、あのシーアイランドコットン100%で作られているんですよ!

シーアイランドコットンと言えば超長綿という事、また独特のヌメリが特徴です。
洋服にご興味がある方は耳にしたこともあると思う超長綿ですが、種類は様々。そんな超長綿の源種?と言われているのがシーアイランドコットンです。いわば超長綿の御先祖。

ジャマイカで栽培されるカリビアンシーアイランドコットン、その種をアメリカの似た気候帯で栽培されているのがアメリカンシーアイランドコットンです。同じシーアイランドコットンでも異なり、同時に価格にも開きがありますので、シーアイランドコットンを見つけたら、どっちだ?って見てみてください。


話を戻して、次に注目して欲しいのがココ。

ジッパーに彫られたTALONの文字。こっちは古着好きの方の方が響くかな?世界で初めてジッパーを作成した会社です。元々はHOOKLESSという社名でした。持ってたらとんでもない珍品ですよ!確か100年前くらい。

で、このジッパーの何がいいって、「42」の文字が本体部分に刻印されてますよね。いわゆる42TALON。60-70年代に使われ始め、オートロック機能を持ち合わせたジッパーです。

デコタロン、涙タロン、ロケットタロンなど、年代を見分けられる程、様々な種類が作られてきたTALONですが、その中でも名品と呼ぶに相応しいジッパー。

持ち手部分を引っ張らないとジッパーが動かない仕様と、なんとも言えない重厚感が魅力的です。

こちらもジッパーの御先祖的な?


更には、ビンテージ調のトップボタン。

個人的に、営業中にデニムを履く際にはメジャーを入れがちなジッポーポケットも大きめ設計。

なんだかんだで便利です。

もちろん、縁にはセルヴィッジ。


あと、ココ注目ポイントなんですが、
バックヨークと呼ばれる部分(逆三角形の所です)の生地の向きです。


寄りで見るとこんな感じ。


生地の向きに注目して欲しいんですが、ウエストバンドの部分は横向きに生地が使われているのに対して、ヨーク部分部分は縦に使われています。

これに関してはあくまでも憶測なのですが、ビンテージをルーツにしているジーンズは縦向き、フィッティングの良さに重きを置いているジーンズは横向きなイメージです。


デニムといえば基本縮みですよね、それも縦方向の。それと深く関係していると考えております。ルーツとなるビンテージジーンズなんかはスラックスと作り方が異なり、ヒップからウエストにかけて生地を摘みません。パーツ構成で補いますので、その分着用に伴って骨盤周りが横に広がってしまうんですよね。

それとバックヨークの生地の関係に注目してみると、どうでしょう。

画像はフィッティングにファンも多いAPCのジーンズですが、バックヨークは横向きです。

画像が無くて恐縮なのですが、皆さんが大好きなRESOLUTEも横向き。

縦方向に縮む生地を横に使うことで、水通しに伴いウエスト付近をギュッと引き締めてくれます。

結局はどっちも魅力的なのですが、そんなところまでビンテージ仕様ですよって。

忘れちゃいけませんね。裾を折り返せば、そこには勿論セルヴィッジ。赤いステッチの発色が控えめな好みな感じです。



いかがでしょう?

久しぶりに熱量高めでオススメしてみましたが、良さが伝わりましたかね…。


最後にするに相応しい1本。

正直まだ迷ってはいますが、購入したらエイジングブログを挙げていきますので、楽しみにしていて下さい!!!


クローゼットの中には20本程のジーンズ。

思い出いっぱいの宝物に圧倒された先日でした。





ではでは。

着るか着ないかより、欲しいが勝ったシャツ

こんにちは。



今回は久々に、洋服好きとしてテンションが上がったアイテムがありましたので、是非伝えなくては!と、勝手な義務感の元ブログを更新しました。


まあ、まずは見てもらいましょう。


patagoniaのキャンプシャツです。

僕をご存知の方は、あぁ、好きそうな柄だから?と思われたのでは。

もちろん柄も良いんですが、そこじゃなくって。


寄りで見るとこんな感じ。


ポケット付近


どうですか?

お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、とにかく柄合わせがキレイなんです!!!

こんなシャツ、久々に見つけました。


それの加えて、


まさにアロハ!という感じの襟周りのカッティング。


ムラのある、削り出しボタンもたまりません!


スリットの作りも凄く丁寧です。



オープンカラーやアロハシャツをジャケットに入れて着るのが大好きなので、見つけてかた流れる様に買ってしまいました…。



とりあえず、今回は熱量を伝えたく急いでの更新。

お店にも是非見に来てください!




ではでは。

shall we dance?

こんにちは。



一丁前なタイトルをつけてみましたが、内容とはほとんど関係ありません…。

今回は、意外と反響の高いオリジナルな改造報告のブログです!


元になったのは、スタッフの保有率も非常に高いCROWN。


ダンスシューズとして使用されているだけあって、ソールの返りが柔らかく、ノンストレスな履き心地です。

それもあってか、ソールがぺたんこ。恐らく室内履きの想定で、つま先が削れることは滅多にありませんし、その辺は見た目のエレガントさ重視でしょうか。

更には、せっかくアッパーが本革なのに、アウトソールが接着によって付いているので、使い捨ての様な履き方しかできないのが勿体無いなと。

お手頃な価格帯ですし、都度買い替えれば良いかもしれませんが…。


じゃあ、ソール変えちゃえ!

と思い立ったわけです。


先程の写真は、既に1年以上履いているものです。シワも良い感じでしょ?


本題の改造部分ですが、こんな感じです。



元々のソールを剥がした後に、マッケイ縫いでレザーソールに取り替え。

そして上からラバーを貼ってもらいました。

現行のモノと比べるとこんな感じ。


どこか引き締まった印象ですよね。


横から比べると、



分かり難いですね、スミマセン。

ヒールも5mm高くしてもらっているので、ドレスシューズっぽさが増しました。


履いちゃうと違いが分からない、完全に自己満足な1足。


ですが、確実に靴としての寿命が伸び、長く相棒として履き続ける予定です。


いかがでしたか?

こんな愛情の注ぎ方もたまには良いかと。



ソール交換が必要なタイミングが来れば、次はライニングも変えてもらおうかと…。




ではでは。



結構良い味だしますよ!



今っぽいバッグ?

こんにちは。



年度が変わり、新しい場所や新しい環境、新しい洋服でなど、「新」がとっても似合う時期がやってまいりました。

そんなタイミングでの今回は、新感覚のバッグをご紹介致します!


PRLLE MORBIDAのミニサイズトートです。


何が新感覚かって、その大きさが今まで目にしてきたモノとは全然違ったんですよね。ドレス衣料としてサコッシュが受け入れ始められた時の感覚に近かったです。

思わずタグを見て、ドレスの商品で合ってる?って。

かなりミニマルなサイズで、こんな感じ。



第一印象は、どこか女性的な感覚でしたが、



意外と大容量。

洋服屋の僕たちからすると、必要な荷物が全部収まる丁度良い大きさ。ペーパーレスな昨今においても同様な事が言えるのではないでしょうか。


仕分け面においても納得のいく作りで、両サイドに大口のポケットが備わっています。


スッと入れ易い開けたタイプと、


貴重品を入れ易いジップ付き。


更には、コンパクトなバッグって口の大きさが小さい分、開いたままの状態になるモノも多いんですが、こちらはチャック付き。

ほんと、見れば見るほど弱点無いんですよね。


いかがでしたか?


ここからジワジワと、こういったバッグが増えてくる予感です。

是非、新たなバッグの選択肢としてご検討くださいませ!



ではでは。


エイジング報告会!【CROCKETTO&JONES】

こんにちは。



暖かくなるのはあっという間ですね。静岡では既に最高気温が20度近く。自宅のワードローブが、急ピッチでアップを始めています。

そんな中で履く機会も増えるであろうローファー。ソールの減りが気になりましたので、オールソール修理に出しておりました。


丁度いいやと、エイジングのご報告です。

それがこちら。



CROCKETTO&JONESのBRIMSTONEです。

着用時間は1年半程。


革の良し悪しって、履きジワに現れると思います。これに関しては、ビチっと入るシワではなく、細かなシワが集まって1本になる様な理想的なシワ。革質の良さが分かりますね。

個人的に好きなバタフライローファーの所以とも言える部分のエイジング。

下に隠れている革の形が浮き出ていますよね。手入れではどうにもならない、履きこむ事でしか出せないこの様な変化が大好きです。


総合して、ほんと立体的になりました。


肝心なアウトソールですが、こんな感じです。

元々チャネル製法でしたが、そこはいいかなと。縫い糸は見えたままにしました。

きちんとステッチにもオイルを入れてあげれば切れる心配なんて、そうありません。


アウトソール交換の理由は人それぞれですが、僕の場合はつま先が削れ易いんですよね。

よく、ピョンピョン歩いてるって言われます…。他の方より地面を蹴ってるのかな?という事で、つま先にはスチールを取り付けました。これで当分は変えなくて済むでしょう。



いかがでしたか?



値上げラッシュな世の中ですが、長く愛用できるモノを更に強く、持ち主の癖に合わせた補強ができるのも修理の良い部分です。


実は、とっておきの修理?改造?をある靴に施している最中です。あと1ヶ月はかかるみたいですが…。

どちらも仕上がりましたら改めて報告会致します!

是非お楽しみに。



ではでは。

小っ恥ずかしい1着。

こんにちは。



2月に入り、寒さが本格的になりました。

1月の後半には、3月並みの陽気な気温を記録したり、季節に振り回されっぱなしな2025年のスタートです。

店頭でのSALEムードも落ち着き、春物の入荷が始まっております。早速のオススメ商品もございますので、お時間あればご一読くださいませ。


さて同時に、シーズン切り替えの風物詩とも言えるでしょう。オーダーバンチブックも新たな物が届きました。勿体ぶって小出しにいきますね…。

今回ご紹介するのは、スタッフも大好き、松希のバンチです。

セレクトショップという立ち位置では、ある程度の枠組みの中で商品をご用意しますので、各セレクトショップに対し、◯◯らしいというイメージをお持ちの方も少なくないはずです。

そんな僕らの、凝り固まって、染まってしまった 笑 頭をリセットしてくれるのが、このバンチブックです。

中でも、松希のバンチブックは種類も豊富。生地のトレンドや、こんなのあるんだ!と新鮮な気持ちになります。


今回紹介の生地とは異なりますが、No6を開けた1枚目から始まる、TALLIA DI DELFINOのGOLD COLLECTION、ヤバいですよ。S180のウール100%ってこんなに滑らかなんだと。触るだけでも来てください。笑



早速脱線しましたが、タイトルの通り、「小っ恥ずかしい1着」としてオーダーを考えている生地がこちらです。


同じくNo6のバンチブックから、SONDRIOの生地のご紹介です。


コットン60%、リネン40%、グラム380の生地です。


カラーは4色。オフホワイト、キャメル、キャメルの横糸が透けてソラーロ調の表情なカーキ、ブラックです。

ヘリンボーン織も相まって、ややガッシリとした手持ち感のある生地です。


ちなみに、中でもどの生地でオーダーを考えてると思いますか?

ご存知の方であれば、どうせブラックだろ、あってもカーキ。って?

いやいや、30を迎えた杉山。一皮向けましたよ。タイトルにもしましたが、小っ恥ずかしいオフホワイト、挑戦しようと思います。セットアップで…。小声


とは言えど、好きな系統に変化が出たわけではありません。ずーーーーーっと気にはしていた色、オリジナルでの製作はまずしない色ですし、たまにインポートで入荷があると一目散に着ては、袖が筒袖だとか、ベント入ってないじゃんとか、振られ続けてきまして。

オーダー生地にホワイト自体はあったんですが、なんかイメージと違ったりしてたんですよね。

皆さんも経験ありますよね?ホワイトのパンツを探してるんだけど、なんか白すぎるなー、こっちはベージュが強い、とかね。


そんなこんなで、ついに出会えてこの生地!

ワードローブの仲間入りをしてもらう予定です。

是非続報をお待ちください…。



今月、2/21-3/10の期間はオーダーフェアも開催しております。

通常よりもお得にオーダー可能なタイミングですので、皆様のご来店をお待ち致しております!!!




ではでは。

首元だけで決めていませんか?

こんにちは。



先日、春物のSAINT JAMESが店舗に到着致しました。


年がら年中室内にいる洋服屋にとっての春のお知らせです。まだ早過ぎるんですけどね…。

とは言っても、もう頭の中は春物で一杯でございます。


今回はスムーズに本題に入りますよ!

タイトルにもある通り、首周りだけで決めていませんか?という投げかけに反応された方、ちょっと購入ボタンストップです。

同じブランド、素材であっても全く違うんです。

2つの項目だけですので、お付き合いください。



先ずは袖付け。

ここがこのブログで僕が1番伝えたい内容です。


平置きしてシワが寄らない様に、素直に型紙通りに置いた状態です。

ボーダーが馴染み深いボートネック。その後ろにあるのがモックネックです。

袖の出方が全く違うのがお分かりでしょうか?


このままの状態で袖先を見てみると、


これだけの差が生じます。


何が言いたいかって。

あくまでも個人的な意見として捉えて頂けると幸いですが、SAINT JAMESのモックネックをジャケットのインナーとして検討するのはオススメ致しません。


モックネックの平面的な袖付けでは、可動域こそ抜群ですが、腕を下に降ろした状態では脇下に生地が溜まり、テーラードジャケットの様なコンパクトな腕周りの衣料とは相性最悪です。脇下がゴワゴワして気持ち悪いと思います…。


カバーオールの様にゆとりが強いもの、もしくはダウンベストの様にそもそも袖が無いものがオススメです。



次にサイズ感です。

モックネックは「3」、ボートネックは「4」で比べてみました。


裾口でこんな感じです。

モックネックの方が1サイズ小さいにも関わらず、寸法としては大きい作りです。

いつものサイズでモックネックを選ぶのであれば、1サイズダウンをオススメします。


春物の入荷が始まり、在庫あるうちに買っちゃえ!という方、この2点、是非ご注意ください!



いかがですか?今回はタメになるブログでしたでしょ?

縮みに関するブログも過去にあげましたので、是非そちらもご覧ください!


行きつけのお店であっても、「いつもの」が通用しないのが洋服屋です。

お店特有の情報もありますので、これから春物入荷が本格化するタイミング、皆様のご来店をお待ち致しております!!!




今回はサクッと。

ではでは。




君に決めた!

こんにちは。




新年、明けましておめでとうございます。

年末から、とあるアプリにどハマり致しまして、携帯が手放せなくなっております。

小さな頃の思い出をそのままに、大きなお友達になってしまいました。

タイトルから察してくださいませ…。



新年早々ではありますが、早速春物の入荷が始まっております。

BEAMS Fのラインナップは参加できていませんので、皆様と同じ気持ちでワクワク入荷を待つ毎日です。連休明けは特に楽しみです。


先日、新しいジャケットがお店に陳列されておりました。


こんな感じ。

1度はサーっと通りの過ぎてしまったんですが、右から2番目のジャケット、何か違和感を感じまして?

結論から申しますと、深いグリーンカラーだったんです。

Loro PianaのZELANDERを用いたホップサックのジャケットです。

色味の参考に、よく比較され易い365の生地のネイビーホップサックがありましたので並べると、こんな感じ。


このライティングだと分かり易いですね。

既に何名かのお客様には、ご試着いただきましたが、試着前には皆様驚かれます。え、グリーンなの?って。

それくらいダークなグリーンです。


ちなみにこのZELANDER、なかなか優れもの生地でして、シワに強く、耐久面も申し分ございません。加えて、ホップサックの張りを感じながらも、さすがLoro Pianaと言うべきでしょう、絶妙な光沢と、ドレープ感を兼ね備えております。


このラペルの雰囲気、たまりません!!!


チラッと見えた裏地ですが、ボディの色味とリンクさせながらも上品な印象ですが、グリーンとゴールドの間の様な色合いです。




今回使われているボタンは、ダークブラウンです。結構ブラックに近い印象です。


ですが、内ポケットに使われているのは、明るめなブラウン。


どうです?芸が細かいでしょ?


シンプルなダークジャケットだからこそ、ちょっとずつ変化を付けて。

分かりづらい拘りがたくさん詰まった、この春イチオシの1着です。

落ち着いた色合いのジャケットが好きな方、柄物は苦手だけど、ネイビージャケットはお腹いっぱいの方など、いつものコーディネートそのままに取り入れ易いと思います。


では最後に、オススメコーディネートをご覧ください。

ネクタイに用いられる中の1番露出の少ないカラーを、コーディネートのメインカラーとリンクさせるのがマイルールです。


恐らく、春前にはこれを着用していると思います。前回オーダーしたブレザーもグリーンでした…。

この春、静岡の街中をグリーンのジャケットを着た奴が歩いていたら、きっとそれは僕です。


あ、コートもグリーンじゃん…。




ではでは。


もう喉から手が出てます。

こんにちは。



今回は前置きなく、ずっと欲しくて迷っている1着を、皆さんに共感して欲しいだけのブログです。笑


A VONTADEのカバーオールをご紹介させてください…。


40年代くらいでしょうか?いわゆる大戦モデルのディテール。


フロントボタンは5つではなく、4つです。


胸ポケットもなく


内ポケットもありません。

大戦モデルらしい引き算。


シャツ付けの襟仕様です。


オープンカラータイプのものもありますが、個人的にはスタイリッシュな印象に見えるので、この仕様の方が好みです。


カフスボタンは2つ付いています。

大戦モデルですと、資材を減らすために1つが基本ですが、嬉しい誤算。

ステッチは全てダブルステッチです。

トリプルステッチではないのも、大戦モデルならでは。


カンヌキステッチはオレンジ。

よく、赤ステッチもありますが、退色の表現でしょうか。先染めではなく、後染めで白い糸を表面だけ染めると、色褪せることによって、オレンジっぽく変わります。


このカバーオールのポイント。

袖付けが面白いんです。

ラグランとセットインの中間の様な。

肩にフィットしますが、ラグラン見えするので、カバーオール特有のボリュームが視覚的に抑えられます。

厚手のインナー、ジャケットの上から着用しても、シルエットが崩れにくいのが良いですね。


表面と


裏面。

ネップが入った様な表情豊かな生地は雰囲気抜群です。



淡々と細部をご紹介させていただきましたが、いかがでしたか?

本当に好みな物を目の前にすると、黙っちゃうタイプです。

この良さ伝われーーー!!!




ではでは。

1年経過の報告と、最後のカスタマイズ

こんにちは。




半袖では既に寒さを寒さを感じます。あれだけ暑かった夏にも終わりが来て、秋らしくなってまいりました。

昨年も遡ればこれくらいのタイミングですね。デニムが欲しいと感じるのは決まって秋。

エイジングを進めるにはもってこいな夏ですが、いかんせん着用するには暑すぎますから。


今回は、この1年で色んな箇所をいじり倒し、完全オリジナルな1本となったデニムのエイジング報告です。



まずはフロント。


裾口



裾上げは行いましたが、チェーンステッチはそのままに。基本的には折らずに着用していたものの、やや裾幅が広い為か擦れは少ない様子で色落ちは緩やかです。


サイドシーム


こちらも裾口同様、脚にピタッとつくフィッティングではない関係で、当たりは強く出ておりません。ですが引きで見ても分かる程度にはシームの色落ちが進んでいます。


バックポケット


途中からカードケースを入れることをやめた為、左ポケットの表情はふんわりとしています。それよりも、ポケットの縁が綺麗に白く落ちています。

ここに関しては、基本立ち仕事の僕らでこの落ち方ですので、もっと顕著な色落ちが楽しめたかもしれません。

ヒゲ


ハチノス


は、無いに等しいですね。


休日はロードバイクに乗ったりと酷使しましたので、股下に穴が開いてました。

そこはちゃんとリペアして。

このパンツのアイコンとも言えるピンループは、こんな感じです。

ここは赤耳使って大正解だったなと!

エイジングが進む中で、赤いステッチは目立ちます。まあ、ベルト着けると一才見えなくなりますが…。


いかがでしょうか?

週に2回は必ず着用し、6月ころまでは洗濯もせず、いわゆる根性履きをしました。そこからは月に1回のペースで洗濯機に突っ込んでいますのでこの1年間で6回程の水通しです。

新品と比較するとこれくらい変わりました!


結構差が出てますね。


そして既に画像で出てはいますが、最後のカスタマイズがこちら。

クリースラインの際2mmを上から下まで縫い付けて、いわゆる永久クリースをいれました。

元々、スラックス畳みで入荷した商品でしたので、そのキャラクターを活かしてあげようかなと、最後のカスタマイズです。



この秋も同商品が入荷しております。

是非ご購入の参考になさってください。


今年エイジングさせるデニムも既に決まりました。近日、ブログにUP予定ですのでお楽しみに。




ではでは。

LOVEな1着

こんにちは。




今年も入荷しました、LE LABOUREUR。

創業から70年弱の、歴史あるブランドです。自社工場でのmade in FRANCEにこだわり、噂によると従業員も全員フランス人という徹底ぶりらしいですよ。


今回紹介するアイテム関しては、昨年からの継続品ですので、丁度良いじゃんと、またまたエイジングのご紹介です。

コットン100のワークウェアは、モノによっては大きな差が出たりします。1番気になる部分かと思いますので、まずは数値面から。


着丈:74.0→73.0

肩幅:47.0→45.5

身幅:56.0→53.0

袖丈:65.5→65.0

※サイズ2のサイズによる計測です。


洗濯回数は3回程だと思います。

サイズでみると、丁度1と2の間くらいに落ち着いたようです。



ブログを良く見て下さる方は、こっちの方が気になりますかね…。

続いて、エイジングとカスタマイズです。


首周り



袖口


縮みを考慮して袖詰めはせずに着続けました。カフス部分を折って着用していましたので、その部分への当たりの出方が強いです。



いわゆる、デニムのハチノス的な当たりが見受けられます。目に詰まった力強い生地な為、1度付いたシワはずっと残るオリジナルなモノですね。


ボタン周り


第2、第3ボタンは留めることも多かったので、よく触れた部分です。


ポケット


特に物を入れ続けることはありませんでした。縁の部分に若干の色落ちを感じますが、それを除けばかなり綺麗です。


ボタンはヴィンテージのシルバーボタンに変えました。


いかがでしたか?

最後に引きでドン!


レイヤードを楽しめる程よいシルエット、少しのことではヘタレない力強い素材感、決して主張はしないmade in FRANCEへの見えないこだわり。

ワードローブの中にあると、必ず役に立つ1着です。

是非ご購入の参考にしてください。




ではでは。


10倍の歩み

こんにちは。



この度、新静岡セノバは10月5日で開業13周年を迎えました。

過去に、新静岡センター時代だったこの場所には、小さな頃から歯医者に行く為にバスで来ていた思い出しかなく、3度の飯よりお菓子だった僕からしてみればトラウマの場所でした…。


セノバがオープンしたのは僕が高校生の頃。コンセプトの、しあわせのば、まちあわせのば、◯◯の場とあるように、まさに待ち合わせ場所でした。

そこから数年経ち、別のお店でアルバイトをしていたのを合わせると9年もセノバに在籍しています。


今回の13周年を記念して従業員用に配られたこのバッジ、今年はポップな雰囲気です。

そしてその横に並ぶゴールドのバッジ。1894年に創業されたBarbourはセノバの10倍、130周年を迎えます。

今回は、その記念すべき130周年のアニバーサリーモデルの中から、とっておきの1点をご紹介致します。



それが、乗馬や競馬の観賞用として親しまれ、初期モデルとしても有名なGAMEFAIR。

セレクトショップでの復刻も多く、認知度の高まりを感じます。

後に派生した、BEAUFORTとBORDERの間の丈は、ジャケットの丈が隠れながらも長すぎないことから、男性からの注目度も非常に高いモデルです。


各所ディテールを見ていきます。

お馴染みのコーデュロイの襟はゴールドのようなブラウン。


フロントボタン、1番上は「130」の刻印が施された、特別なボタン。


これを目掛けてヴィンテージショップを探す方も多いのではないでしょうか?裏地には、ドレスゴードンのタータンチェックを採用しております。


内側背中部分には記念の刺繍パッチが付いております。


因みに今回のモデルは、昨今のサラッとしたオイルではなく、過去を思い出させてくれるようなギットギトな仕様です。

向かって右が130周年モデルです。テッカテカですね。笑


ライナーは取り付けができませんが、フード用のスナップボタンは付いています。


安心できる丈の長さなので、レインコートとしての使用もかっこいいですね。



いかがでしょうか?

既にいくつものモデルを持っているのでお腹いっぱい気味になっていた僕ですが、是が非でも仲間入りさせたい1着です。



僕にとってはあの頃からずっと、待ち合わせの場となっているセノバ。これを着ていたら目立つでしょうか。

セノバに足を運んで頂いている皆さんには、どんな◯◯の場となっていますでしょうか。




ではでは。

みんな大好きM&E

こんにちは。



前回のブログでもご紹介させていただきましたが、最近では朝晩過ごしやすくなりまして、代わりに日中との気温差が出てきました。このタイミングで使いやすいデニムパンツと相性の良いものが欲しいと、ブレザーがとっても気になっている杉山です。


そんな端境期に着用できる素材を探していたところ、是非オススメしたい素敵な生地が見つかりましたのでご報告です!


みんな大好き、MARLING AND EVANSの生地です。


日の丸の様な目を惹くネームは、1度は目にされたことがある方も多いのではないでしょうか?

1782年に設立された非常に歴史の長いメーカーで、フランネルの印象が強く、ロールスロイスの内装にも使われていた過去があるそうです。


そんな実績のあるメーカーからオススメ生地の紹介です。


なんとこの生地、10色もあります。

更に拡大して見ると、


非常にギッシリと詰まり、毛羽立ちが無いのがお分かりかと。

よく、イタリアは柔らかな単糸(1PLY)、

イギリスはしっかりとシワにも強い双糸(2PLY)と言われますが、こちらの生地は更に1本加えた3PLY。織りを見てみると、綺麗にプツプツと並んでいますよね。

ちなみに、リーバイスはZ撚りの単糸、LEEはS撚りの双糸ですので、お手元にある方は比べてみてください。


癖もなく、非常に素直な印象を受けます。インナー使いも悩むことが無さそうですよね。


先に述べた様に、カラーバリエーションが非常に豊富。

あんな色のジャケット欲しかったのに!なんて思いがある方は、是非店頭で見てみてください。

きっと欲しくなりますよ…。


普段よりもお手頃な価格にてオーダーいただけるORDER FAIRは9/9までの開催です。

あと数日ですが、ご興味のある方は、是非店頭へ駆け込みを!!!


お待ち致しております。




ではでは。

結局どれだけ縮むのさ

こんにちは。



今回は気になる方も多いでしょう、SAINT JAMESがどれだけ縮むのかを数年着用した私物と比較していこうと思います!

今年もバリエーション豊富に入荷しました。



こんな感じ。

個人的には、ブラック×パープルがとっても気になる配色。

※今回はサイズ「4」での比較です。


まずは、店頭でも1番質問される着丈から。


4cm。

続いて袖丈。


同じく4cmでした。

そして胴回り。


片側で平置き1cmですので、ぐるり1周で4cmの縮み。

最後に肩。

新品は47cmでしたが、着用を重ねた私物は45cmに変わっておりました。



基本的には、日陰で風通しのいい場所にて乾かすことを徹底していてもこの縮みです。

ちなみに乾燥機の使用は一切ございません。

ご家庭によっては庭先で直射日光の元で乾かす環境もあるかとは思いますが、その場合ですと洗濯後の水分を一気に飛ばしますので、もう少し縮みが生じるかもしれませんね。



いかがでしょうか?

縮み後のサイズですと、171cmの普通体型な自分でアンダーウェア的なピタッとしたフィッティングになります。

ジャケットなどのインナー専用に使う場合はちょうど良いサイズに変化しています。

1枚で着るのであれば、1-2サイズ上げても良いかなと。



是非参考になさってください!!!




ではでは。


今年もこの季節がやってきた!

こんにちは。



8月も折り返しですね。

今年は8月7日が立秋、二十四節気では21日までが該当するようです。

今年の静岡は過去の最高気温を更新しまくるという異常な暑さ。10代の頃なんかは35℃に達した日には大騒ぎ、エジプトかよ!なんて、少ないボキャブラリーで友人と笑合ってた記憶があります。

そんな記憶も朦朧とさせる程に、この夏40℃超えを打ち立てました。

そんなHOTな夏真っ只中に、あっつい生地のオススメです。



WILLIAM HALSTEADのROYAL HERITAGEです。もちろんMade in England。

目付580グラム(笑)の、非常にコシが強く、形崩れにも強いまさに一生物。

いや重すぎですね。でもそれがいい。


強めに撚られた生地で、ビッシリな密度です。


並べたのはブラックのジャケットです。比べると、教科書通りなネイビーなのがお分かりかと。


ってここまで書いていたら、同じ生地を用いたRING JACKET製のオリジナルブレザーが入荷しましたので、わかりやすいそちらをご覧ください!





オンラインサイトでもご覧くださいませ。


個人的にはブレザーにしたいなと考えていましたので、杉山カスタムをご紹介。

裏地は深みのあるパープル、


袖には胴裏から色を引っ張って、パープルストライプ。


アクセサリーや時計はシルバーしか着けませんので、自然と色を拾えながら力強く、スズの含有量が高そうなこちら。


胸はパッチポケット、腰はパッチ&フラップに。



いかがでしょうか。

まさに一生物としての活躍を狙った1着です。

そんなワクワクを楽しみながら、是非オーダーも視野に入れていただければ幸いです。


そして8/23-9/9の間は、ORDER FAIRと名を打って、通常よりもお求めやすい価格でお作りいただけます。

是非店頭にも足をお運び下さいませ。

アポイントもなく、お気軽にどうぞ!!!




ではでは。



七夕祭り、何を着ようか。

こんにちは。



気付けば七夕ですね。

コンビニや駅、商店街など、自由に書ける短冊が置いてある場所も少なくなりました。

見つけると、せっかくと思い書くこともありますが、いつのまにか「夢」よりも健康などの「維持」を願う様に。

変わるんだなと、感じた瞬間です。


まだ夏手前だというのに、静岡では39.5℃を記録した場所もある様で、夏に弱い僕は、生きるのに精一杯です…。

皆様は、去年、一昨年と、真夏に何を着ていましたか?


僕はと言いますと、去年、一昨年どころか、ここ10年くらいは、汗も通さぬ様なヘビーオンスで緩いサイズのTシャツばっかり愛用していました。

ですが、そろそろ雰囲気を変えようかと思わせてくれる様な、素敵なシャツとの出会いが。


それが、今回ご紹介する


こちらのオープンカラーシャツです。

一見なんの捻りもないシャツなわけですが、細かくご紹介していきますね。



まず色味ですが、

肌馴染みの良いネイビーと、


夏と言えばなホワイト、


かっこよさが際立つブラックの3色です。



ディテールを見てみると、

名前の通りの開襟仕様で、


胸元にはボックス型のポケット。


サングラスが丁度良いサイズ感です。


裾はスクエアカットでスッキリした印象です。


はい、まだ普通です。


そしてここからが注目して欲しいポイント。

一旦、引きで見てみますね。

伝わると良いんですが…。

襟から下に向かって縦長なV字で、透けが弱いのがわかるでしょうか?


裏から見るとこんな感じです。

前立てと言われるパーツが首元に向かって伸びております。

ビジネス様で、気の利いたボタンダウンシャツに見られる、ワンピースカラーに近い作りをしております。


まだまだありますよ!

次は首後ろの部分。


開襟シャツはパジャマに使われることも多く、ビジネスシャツと違って台襟が省かれます。

芯が無い分、柔らかい肌当たりになる訳です。

比べるとこんな感じ。


チェックのパジャマシャツには、横長の半円状パーツがありませんよね。


紹介中のシャツにおいても、台襟という程きちんとしたパーツではありませんが、らしいパーツが付くことで、首周りのフィッティングの向上と、ジャケットの中にきた際に、フニャっと襟が寝てしまわない様になります。


流石Brillaの1着。開襟シャツであっても、ジャケットと仲の良い作りです。



ちなみに、気にされる方も多い透け感ですが、

各色こんな感じです。




意外と白が透けないんですよね。

おっ!と思われた方もいるのでは?



こんな感じでご紹介したシャツ、いかがでしたか?是非、夏場のお供にご検討くださいませ!!!




御殿場で短冊を見つけ、

「怪

 我

 の

 無

 い

 1

 年

 を」

と、なんの捻りもない願いを書いた僕でした。





ではでは。