スタッフ「杉山 直哉」の記事

エイジング報告!

こんにちは。



今回は、2回目のエイジング報告です。

あっという間に購入してから3ヶ月が経ちました。

細かく見ていきましょう!


先ずは全体感から。


着用頻度はやや落ち着き、それでも週に5回くらいは履いています。もうフニャフニャです。


向かって右側が履き込んでいるものです。



全体的な色落ちが確認できます。

ネイビーの範囲からブルーに変わってきた印象です。


レザーパッチはこんな感じ。


ツヤツヤしてきましたよ。


フロントに


バックポケット


ヒゲ類は、大きな変化はありませんが、クッキリとガイドラインが入っています。




ハチノスは無理ですかねー。

まあ、緩いシルエットなので仕方なし。


汗かく部分は、色落ちが早いですね。

こんなブルーに変わっていくんだなと、期待させてくれます。


エイジングに関しては、こんな感じです。



たまに丈詰めに関して聞かれるのですが、僕の場合は1-2ndウォッシュまではカットしません。でも写真の様に折ることもありません。

決して足が長いわけではないですが…。


縮みが生じるのはわかっていますが、厚みや、今回のシーアイランドコットンの様に、普段と違う素材だと、縮率が不安ですからね。


そんな時に行なっているのがこの方法。

寄れば分かりますが、内側に折り込んでいます。

まずは仕上がりの長さを設定して、表側に谷折り。3つ折りのキワを縫い付けます。


そのままだと、足を通した時に、内側でゴワゴワするので折山をまつり縫い。

するとこんな感じで仕上がります。
セルヴィッジを見せたい方には難しいですが…。

こんな方法で着用していますので、参考になれば!



完売サイズもございます。

気になる方はお早めに…。

次回は3ヶ月後の、購入後6ヶ月のエイジング報告予定ですのでお楽しみに。




ではでは。

ついに来たぞ!EMMETIオーダー会!!!

こんにちは。




今回は、9/18-9/28の期間中にビームス 静岡にて開催致します、EMMETIのオーダー会に関する告知でございます。

いや、本当にお待たせ致しました!

ビームス 静岡としても過去に開催した経緯がございますので、過去にオーダーいただいたり、オーダーを逃してしまっていたお客様から「またやってよ!」と熱いお言葉をいただいておりましたので、このご報告を嬉しく思います!



とは言え、どこから説明したらいいのやら…。


先ずは型からいきますか。

既に定番となりました、「JURI 3」をベースとするオーダーです。


何が変えれるの?も先にザッと記載しちゃいますね。

・それぞれのサイズをベースとして、袖丈、着丈を±4cmまで調節が可能です。

・NAPPA CERATA(天然なめし)、NAPPA SILK(クロムなめし)、CAMOSCIO(スエード)、ラム革(ビームス 静岡限定)の4種類の革に対して複数のカラーを用意しております。

・ジップ、スナップボタンのカラーを4種類よりお選びいただけます。(ジップとスナップの色はバラせません。)

・裏地のカラーを選択いただけます。


と、文字に起こすとシンプルに見えますが、いざ素材を前にすると時間が溶けますよ〜。


気になる価格ですが、素材によって変動致します。

・NAPPA CERATA(170.000+TAX)

・NAPPA SILK(190.000+TAX)

・CAMOSCIO(165.000+TAX)

・ラム革(170.000+TAX)

カスタマイズによるアップチャージはございませんので、ご安心を。


はい、ではお待たせ致しました。

お選びいただける素材のご紹介です!

・NAPPA CERATA

・NAPPA SILK

・CAMOSCIO

・ラム革

どうです?すっごい量でしょ。

あのパンツに、あのインナーで。想像が膨らみますね!


更には、スナップやジップ。開け閉めや、袖口のスナップは動きに合わせてキラッと目立つ場所。ここも重要です。



・ジップ(スナップボタン連動カラー)



脱いだ時は勿論ですが、自分にしか分からない、見えないこだわりポイントの裏地。


・裏地


いやー、もう。∞


仕上がりは来年、1月中を予定しております。

なんだかんだ、静岡で着るにはちょうど良い季節の到着です。


単品ブランドのオーダーとしては、比較的長い会期での開催ですので、静岡にお住まいの方だけでなく、遠方の方のご来店も、お待ちいたしております。

飛び込みも大歓迎ですよ!!!



ではでは。

バラクータのススメ

こんにちは。



今回ご紹介するのは、名作のG4です。


共に名作とされるG9は、ゴルフジャケットとして誕生しましたが、こちらのルーツはドライビングジャケット。その名の通り、運転時の着用において、ストレスの無い様考えられています。

G9との決定的な違いは袖部分のリブでしょう。


カフス仕様のG4の袖は、ニットやアクセサリーに干渉することが無いので、ファッション性も高く使い易さを感じます。

セレクトショップの別注を見ていても、G9をベースに、袖だけカフス仕様に変えていたりもしますからね。



このG4、高密度なコットンタイプライターが用いられています。


光沢が非常に強い印象を受けます。

もしかすると、タイプライターとシルケット加工は相性が良いので、施されているかもしれません。

ちなみにタイプライターといえば、実際にタイプライターで文字を打てるほどのハリコシで、似たような組織のブロードやポプリンよりも目が詰まっている生地です。

防風性能に特化した作りですので、端境期の羽織としては完璧ですね!


スッキリした丈と、後ろに跳ねるシルエットは、先に述べた袖口のカフス仕様と合わさり重ね着がし易く、インナー次第では長い期間の活躍が期待できます。

裾の内側部分にはスピンドルも施され、ふっくらとしたバルーンシルエットにも変更可能ですので、シンプルに上品な着こなしも良し、キャップやパーカーをインナーとして、カジュアルに振り切るのも良さそうですね!



いかがでしたか?

生産国が中国製ということもあり、根っからのファンの方からすれば、バラクータはイギリスだろ!という意見も分かりますが…。

その分かなーりお値打ちです。


争奪戦の予感ですよー!




ではでは。

オーダーのオススメ生地

こんにちは。



今回は8/21から開催しておりますオーダーフェアでのオススメ生地のご紹介です。


昨今の暖冬の影響もあり、重衣料においても3シーズンや4シーズン物が増えていますよね。盛夏は暑すぎるので一旦置いておいて。冬くらいはその時期らしい素材を使ったモノを着ようじゃありませんか!

そんな切り口でいいですか?笑


今回のオススメがこの生地。


MAGEEのドネガルツイードです。ホームスパンなんて呼ばれ方もしますが、なんといっても特徴的なのが、このプツプツとしたネップです。


アイルランドのドニゴール地方にルーツがあり、その地域特有の軟水は、染色や安定した風合いを出すのにピッタリとされています。

その支持は強く、スコットランドのシェットランドやチェヴィオット、イギリスのハリスと共に、4大ツイードの1つです。

平織りで織られるこの生地は、他のツイードと比べても薄く、しなやかさを感じさせる程の良い意味でらしくない生地。それでいて、ペンを刺しても元通りになると言われる程の強度まで持ち合わせております。


イギリス付近では、一家に代々受け継がれるジャケットがあると言われますが、そんな物持ちの良さも合わさり、支持されている訳ですね!


ちなみに、ご紹介のドネガルツイード、僕のお墨付きです。

というのも、高校生の時に初めて買った冬物パンツが、まさにドネガルツイードの古着のスラックスでした。コンバースのハイカットと合わせて履いていたのが懐かしいです…。

本当に柔らかでノンストレス、保温性もバッチリです。まあ、たまにチクっとしましたけどね。


オーダーするとすれば、ジャケットですかね。スーツも良いですが、ちょっと中途半端。そこまでするなら3ピースにして、重厚感あふれるコーディネートが良いかと。


同じMAGEEでは、他にもありますよ!



サクッとオススメ生地の紹介でした。

ちなみに9/7までのフェア中、ドネガルツイードはジャケットのオーダーで103.000+TAX〜です。

ご検討くださいませ。




ではでは。

買ってしまいましたよ!エイジングレポート

こんにちは。




もう、タイトルの通りです…。

以前のブログで購入を匂わせていたデニムですが、実はあの後直ぐに購入しました。


本当に欲しいものって、ご紹介にも自然と力が入りますし、またその逆も然り。
良いなーと思っているモノを紹介すると、自分自身を説得している様で、どんどん欲しくなります。


という事ですので、もちろんエイジングの報告をしていきますよ!

恐らく、このエイジングを見れる機会はそう無いかと。大切に着用していきますので、長い目でお付き合いください。



今回は、購入から1ヶ月のレポートです。

休日も休まずに、ほぼ毎日履きました。本当、28日間とか。

このあっつい中で履き続けましたので、エイジングスピードは早めかもしれません。


まずはフロント部分


ジッパータイプですが、色落ちはほぼ無し。まあ、これは水を通してからですね。ジッパータイプだな、とは一目で分かる生地の寄り方をしてきました。

ヒゲに関しては薄っすらですが、写真にしてようやく分かるくらいで出始めました。

後ほどバックもお見せしますが、ロードバイクにも乗りますので、その影響もありそうです。

裏はこんな感じです。こっちの方が分かりやすいですね。


バックから見ると


カードケースを左ポケットにしまう様に意識しました。アタリはまだまだですが、やんわりとその形に生地が伸び始めています。

ハチノスはほぼ無い様なもんですねー。

ある程度の太さがあるので、ビチッと入らないのは予想済み。

採寸時や、店内清掃の際に立ち膝姿勢になる程度なので、まあこんなものかなと。

同様にミミのアタリもほぼ無し。

個人的には、ここのアタリが出ると一気に雰囲気が増すと思っているので、早く変化が見たいなと。


こんな感じで大きな変化は見受けられませんでしたが、着実に育って?きています。


あと、エイジングと表現するのが正しいのか分かりませんが、ヴィンテージジーンズやレプリカにもよく見られる毛羽立ちが凄いことになってます!


どうです?

短い横糸が抜けることで発生するので、これの後に縦落ちが始まる前兆なんて言われますが、ここまでのは初めて見ました。

なんかもう、フランネルかってくらいフワッフワです。

ポテンシャルの高さを感じさせてくれますねー。



ここから本格的に暑くなる季節。この1か月を乗り越えることができれば、大きな変化があるんじゃないでしょうか。

引き続き、続報をお待ちください!!!




ではでは。





ブラックが欲しい…。

ちょっとした改造

こんにちは。




今回は、手持ちのシューズにエイジングが進むにつれて、うーんと思う箇所が出てきたので、直してしまえ!という内容です。



BEAMSでは定番となった、CROWNのオックスフォードシューズです。

かれこれ1年は履いていますが、ダンスシューズという事もあり、薄い革でフィッティングに特化した仕様です。それもあって、革の伸びもとっても早い!

シューレースを締めると、羽根部分のつま先側が、プックリと盛り上がってしまう様になりました。


素材違いで恐縮ですが、新品時はこんな感じ。


キレイに閉じていますよね。

気にならない方がほとんどかとは思いますが…。


レザー用の穴あけパンチで新しいホールを開けてみました。

手を加えた後の羽根周りがこんな感じです。


どこか、グッと引き締まった印象に変わりました。


決して高価なシューズではございませんが、前回のソールをいじったり、シューレースを変えたりを繰り返すと、流石に愛着が湧きますね!


有名だから、高いから…。

モノの価値に対する考え方は人それぞれだと思います。

本当に良いモノって何だろうと考えさせられる改造でした。




ではでは。

夏のサンダル事情

こんにちは。



平日は34°超えの日も。梅雨なんてなかった様な今年ですが、体調崩されておりませんか?

まだ6月ですが、室内ではクーラーを、外に出ればサンダルを解禁致しました。


ドレス衣料がお好きな方が、盛夏に着用するカジュアル着と言えば、リゾートな印象です。
ですが、ワードローブには意外と華奢なアイテムが多かったり…。昨今の傾向としては、ややリラックスしたアイテムスポットが当たりがちです。

コーディネートに用いるアイテム数が、必然的に少なくなるこの季節、1つがズレるだけで、途端にまとまりなく感じてしまうんですよね。


自分のワードローブを見ても、よく履くローファーや、ブーツベースのモノばかりで、サンダルタイプだとしても、オールレザーのモノばかり。


洋服屋は良いかもしれませんが、だいたい週に2回の休日、運転となればサンダルは自然と選択肢から外れます。となると、全然履く機会がない。なのに、コーディネート的な相性は…。

悩みばかりですね。



ですが、そんな悩みが1足で解決できそうなシリーズが入荷しましたので、今回ご紹介致しますね。

それがこちら。


まあ、間違いなく耳にしたことはあるでしょう。

昨年で250周年を迎えた、BIRKENSTOCKです。

ですが、お気づきの方もいらっしゃるのでは?知っているモノよりもなんか黒いな、と。

そう、ブランドの中でもラグジュアリーな、ハイエンドモデルです。


特徴的なのが、フルエクスクイジット フットベッドという、アイコニックなコルクのフットベッドをピヌマトレザーで側面を含めてグルッと覆った仕様。

アッパーにはシボ革風なアニリンレザーが使われています。


それぞれ、こんな感じ。




今回は、この中でも、ドレス衣料へのコーディネートとしてオススメな、「ARIZONA」にスポットを当ててご紹介致します!



発売当初は「ロンドン」と呼ばれていたモデルです。ドイツからアメリカに渡った際に、ヒッピーや、グランジを愛する方々に注目され、コミュニティ内で爆発的な支持を得ていきました。

ドイツ語って長くて呼び辛いよね、と「アリゾナ」へと呼ばれ方が変わったそうです。

とんでもなく勝手ですが。笑


それから、市場にファッションアイテムとして注目され始めたのは、マークジェイコブスがグランジをテーマに掲げたコレクションにて、ランウェイで履かせてからでしょう。


多くの映画での登場や、アカデミー賞で女優が黄色いアリゾナを履いていたり、目に触れる機会も増えていきました。

ブランドの顔とも言える、アイコニックなモデルです。



いつも通りの脱線ぶりでスミマセン。

そんな「アリゾナ」がハイエンドモデルとなったこちらですが、注目すべきは勿論、オールレザーの見た目でしょう。


アッパーや


フットベッド


個人的には、フットベッドに足形が付くのが好みではありません。出先で履き物を脱ぐ予定があると、途端にその日のシューズ候補から外れます。ですがこれなら、突然脱いでもへっちゃら!

それらに合わせ、留め具までブラックなのが良いですね!

また、アッパーに用いられたシボ革風な表情のあるレザーも堪りません。


革には3mm程の厚みがあり、これもまたリッチな印象。


厚み繋がりで言えば、「アリゾナ」のアウトソールは、他のモデルと比べても少し厚めです。


バックルタイプの特性上、やや横に広く見えがちなこのモデルも、ナローフィットでオールブラックであったり、思いの外スタイリッシュに見えるのも好きなポイントです。



ワイド気味なグレーのスラックスに、ボックスシルエットの白TEE、リングとブレスレットを1つづつ。

そんなミニマルな、素材を活かすコーディネートがオススメです。



それでは、お身体に気をつけて。

共に夏の暑さを乗り切りましょう!



ではでは。

人生最後の1本?

こんにちは。



大袈裟なタイトルを付けてみました。

というのも、自他ともに認めるデニム好きな僕。先月はついに、聖地とも云うべく岡山への旅行も達成し、その愛は深まるばかりです。

ちなみに、旅行先ではジーンズを買う気満々で伺いましたが、残念ながら心動くものは無く…。(ビームスの品揃えって素敵ですね!)

代わりに何を思ったか、3×1.5mのセルヴィッジ付きの生地をドーンと買ってきました。

特に使う用途も決まっていないのですが。何か作ろうかな。


どこかのブログでも述べましたが、基本的には毎秋口に1本、ジーンズを履き始めるのですが、今年はどうしようとクローゼットを見ると、ストックジーンズが無い。

買っておかなければ!と変な義務感に襲われ探し始めたところ、前から気にはしていたんですが、とんでもないジーンズがある事を思い出しました。

価格が価格だけに、敬遠していたのですが、クローゼット内のジーンズを数えたら、かなりの数ありましたので、これを最後に今あるデニムをもっともっと育てていこうかな?と迷っています。


そんな、人生最後の1本とするのに相応しいジーンズがこちらです。


AUBERGEのBINGというモデル。

どこが最後なんだと、一見ふつーーーのジーンズです。

でも見て欲しいんです、ここ。

sea island cottonの文字。そうです、あのシーアイランドコットン100%で作られているんですよ!

シーアイランドコットンと言えば超長綿という事、また独特のヌメリが特徴です。
洋服にご興味がある方は耳にしたこともあると思う超長綿ですが、種類は様々。そんな超長綿の源種?と言われているのがシーアイランドコットンです。いわば超長綿の御先祖。

ジャマイカで栽培されるカリビアンシーアイランドコットン、その種をアメリカの似た気候帯で栽培されているのがアメリカンシーアイランドコットンです。同じシーアイランドコットンでも異なり、同時に価格にも開きがありますので、シーアイランドコットンを見つけたら、どっちだ?って見てみてください。


話を戻して、次に注目して欲しいのがココ。

ジッパーに彫られたTALONの文字。こっちは古着好きの方の方が響くかな?世界で初めてジッパーを作成した会社です。元々はHOOKLESSという社名でした。持ってたらとんでもない珍品ですよ!確か100年前くらい。

で、このジッパーの何がいいって、「42」の文字が本体部分に刻印されてますよね。いわゆる42TALON。60-70年代に使われ始め、オートロック機能を持ち合わせたジッパーです。

デコタロン、涙タロン、ロケットタロンなど、年代を見分けられる程、様々な種類が作られてきたTALONですが、その中でも名品と呼ぶに相応しいジッパー。

持ち手部分を引っ張らないとジッパーが動かない仕様と、なんとも言えない重厚感が魅力的です。

こちらもジッパーの御先祖的な?


更には、ビンテージ調のトップボタン。

個人的に、営業中にデニムを履く際にはメジャーを入れがちなジッポーポケットも大きめ設計。

なんだかんだで便利です。

もちろん、縁にはセルヴィッジ。


あと、ココ注目ポイントなんですが、
バックヨークと呼ばれる部分(逆三角形の所です)の生地の向きです。


寄りで見るとこんな感じ。


生地の向きに注目して欲しいんですが、ウエストバンドの部分は横向きに生地が使われているのに対して、ヨーク部分部分は縦に使われています。

これに関してはあくまでも憶測なのですが、ビンテージをルーツにしているジーンズは縦向き、フィッティングの良さに重きを置いているジーンズは横向きなイメージです。


デニムといえば基本縮みですよね、それも縦方向の。それと深く関係していると考えております。ルーツとなるビンテージジーンズなんかはスラックスと作り方が異なり、ヒップからウエストにかけて生地を摘みません。パーツ構成で補いますので、その分着用に伴って骨盤周りが横に広がってしまうんですよね。

それとバックヨークの生地の関係に注目してみると、どうでしょう。

画像はフィッティングにファンも多いAPCのジーンズですが、バックヨークは横向きです。

画像が無くて恐縮なのですが、皆さんが大好きなRESOLUTEも横向き。

縦方向に縮む生地を横に使うことで、水通しに伴いウエスト付近をギュッと引き締めてくれます。

結局はどっちも魅力的なのですが、そんなところまでビンテージ仕様ですよって。

忘れちゃいけませんね。裾を折り返せば、そこには勿論セルヴィッジ。赤いステッチの発色が控えめな好みな感じです。



いかがでしょう?

久しぶりに熱量高めでオススメしてみましたが、良さが伝わりましたかね…。


最後にするに相応しい1本。

正直まだ迷ってはいますが、購入したらエイジングブログを挙げていきますので、楽しみにしていて下さい!!!


クローゼットの中には20本程のジーンズ。

思い出いっぱいの宝物に圧倒された先日でした。





ではでは。

着るか着ないかより、欲しいが勝ったシャツ

こんにちは。



今回は久々に、洋服好きとしてテンションが上がったアイテムがありましたので、是非伝えなくては!と、勝手な義務感の元ブログを更新しました。


まあ、まずは見てもらいましょう。


patagoniaのキャンプシャツです。

僕をご存知の方は、あぁ、好きそうな柄だから?と思われたのでは。

もちろん柄も良いんですが、そこじゃなくって。


寄りで見るとこんな感じ。


ポケット付近


どうですか?

お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、とにかく柄合わせがキレイなんです!!!

こんなシャツ、久々に見つけました。


それの加えて、


まさにアロハ!という感じの襟周りのカッティング。


ムラのある、削り出しボタンもたまりません!


スリットの作りも凄く丁寧です。



オープンカラーやアロハシャツをジャケットに入れて着るのが大好きなので、見つけてかた流れる様に買ってしまいました…。



とりあえず、今回は熱量を伝えたく急いでの更新。

お店にも是非見に来てください!




ではでは。

shall we dance?

こんにちは。



一丁前なタイトルをつけてみましたが、内容とはほとんど関係ありません…。

今回は、意外と反響の高いオリジナルな改造報告のブログです!


元になったのは、スタッフの保有率も非常に高いCROWN。


ダンスシューズとして使用されているだけあって、ソールの返りが柔らかく、ノンストレスな履き心地です。

それもあってか、ソールがぺたんこ。恐らく室内履きの想定で、つま先が削れることは滅多にありませんし、その辺は見た目のエレガントさ重視でしょうか。

更には、せっかくアッパーが本革なのに、アウトソールが接着によって付いているので、使い捨ての様な履き方しかできないのが勿体無いなと。

お手頃な価格帯ですし、都度買い替えれば良いかもしれませんが…。


じゃあ、ソール変えちゃえ!

と思い立ったわけです。


先程の写真は、既に1年以上履いているものです。シワも良い感じでしょ?


本題の改造部分ですが、こんな感じです。



元々のソールを剥がした後に、マッケイ縫いでレザーソールに取り替え。

そして上からラバーを貼ってもらいました。

現行のモノと比べるとこんな感じ。


どこか引き締まった印象ですよね。


横から比べると、



分かり難いですね、スミマセン。

ヒールも5mm高くしてもらっているので、ドレスシューズっぽさが増しました。


履いちゃうと違いが分からない、完全に自己満足な1足。


ですが、確実に靴としての寿命が伸び、長く相棒として履き続ける予定です。


いかがでしたか?

こんな愛情の注ぎ方もたまには良いかと。



ソール交換が必要なタイミングが来れば、次はライニングも変えてもらおうかと…。




ではでは。



結構良い味だしますよ!



今っぽいバッグ?

こんにちは。



年度が変わり、新しい場所や新しい環境、新しい洋服でなど、「新」がとっても似合う時期がやってまいりました。

そんなタイミングでの今回は、新感覚のバッグをご紹介致します!


PRLLE MORBIDAのミニサイズトートです。


何が新感覚かって、その大きさが今まで目にしてきたモノとは全然違ったんですよね。ドレス衣料としてサコッシュが受け入れ始められた時の感覚に近かったです。

思わずタグを見て、ドレスの商品で合ってる?って。

かなりミニマルなサイズで、こんな感じ。



第一印象は、どこか女性的な感覚でしたが、



意外と大容量。

洋服屋の僕たちからすると、必要な荷物が全部収まる丁度良い大きさ。ペーパーレスな昨今においても同様な事が言えるのではないでしょうか。


仕分け面においても納得のいく作りで、両サイドに大口のポケットが備わっています。


スッと入れ易い開けたタイプと、


貴重品を入れ易いジップ付き。


更には、コンパクトなバッグって口の大きさが小さい分、開いたままの状態になるモノも多いんですが、こちらはチャック付き。

ほんと、見れば見るほど弱点無いんですよね。


いかがでしたか?


ここからジワジワと、こういったバッグが増えてくる予感です。

是非、新たなバッグの選択肢としてご検討くださいませ!



ではでは。


エイジング報告会!【CROCKETTO&JONES】

こんにちは。



暖かくなるのはあっという間ですね。静岡では既に最高気温が20度近く。自宅のワードローブが、急ピッチでアップを始めています。

そんな中で履く機会も増えるであろうローファー。ソールの減りが気になりましたので、オールソール修理に出しておりました。


丁度いいやと、エイジングのご報告です。

それがこちら。



CROCKETTO&JONESのBRIMSTONEです。

着用時間は1年半程。


革の良し悪しって、履きジワに現れると思います。これに関しては、ビチっと入るシワではなく、細かなシワが集まって1本になる様な理想的なシワ。革質の良さが分かりますね。

個人的に好きなバタフライローファーの所以とも言える部分のエイジング。

下に隠れている革の形が浮き出ていますよね。手入れではどうにもならない、履きこむ事でしか出せないこの様な変化が大好きです。


総合して、ほんと立体的になりました。


肝心なアウトソールですが、こんな感じです。

元々チャネル製法でしたが、そこはいいかなと。縫い糸は見えたままにしました。

きちんとステッチにもオイルを入れてあげれば切れる心配なんて、そうありません。


アウトソール交換の理由は人それぞれですが、僕の場合はつま先が削れ易いんですよね。

よく、ピョンピョン歩いてるって言われます…。他の方より地面を蹴ってるのかな?という事で、つま先にはスチールを取り付けました。これで当分は変えなくて済むでしょう。



いかがでしたか?



値上げラッシュな世の中ですが、長く愛用できるモノを更に強く、持ち主の癖に合わせた補強ができるのも修理の良い部分です。


実は、とっておきの修理?改造?をある靴に施している最中です。あと1ヶ月はかかるみたいですが…。

どちらも仕上がりましたら改めて報告会致します!

是非お楽しみに。



ではでは。

小っ恥ずかしい1着。

こんにちは。



2月に入り、寒さが本格的になりました。

1月の後半には、3月並みの陽気な気温を記録したり、季節に振り回されっぱなしな2025年のスタートです。

店頭でのSALEムードも落ち着き、春物の入荷が始まっております。早速のオススメ商品もございますので、お時間あればご一読くださいませ。


さて同時に、シーズン切り替えの風物詩とも言えるでしょう。オーダーバンチブックも新たな物が届きました。勿体ぶって小出しにいきますね…。

今回ご紹介するのは、スタッフも大好き、松希のバンチです。

セレクトショップという立ち位置では、ある程度の枠組みの中で商品をご用意しますので、各セレクトショップに対し、◯◯らしいというイメージをお持ちの方も少なくないはずです。

そんな僕らの、凝り固まって、染まってしまった 笑 頭をリセットしてくれるのが、このバンチブックです。

中でも、松希のバンチブックは種類も豊富。生地のトレンドや、こんなのあるんだ!と新鮮な気持ちになります。


今回紹介の生地とは異なりますが、No6を開けた1枚目から始まる、TALLIA DI DELFINOのGOLD COLLECTION、ヤバいですよ。S180のウール100%ってこんなに滑らかなんだと。触るだけでも来てください。笑



早速脱線しましたが、タイトルの通り、「小っ恥ずかしい1着」としてオーダーを考えている生地がこちらです。


同じくNo6のバンチブックから、SONDRIOの生地のご紹介です。


コットン60%、リネン40%、グラム380の生地です。


カラーは4色。オフホワイト、キャメル、キャメルの横糸が透けてソラーロ調の表情なカーキ、ブラックです。

ヘリンボーン織も相まって、ややガッシリとした手持ち感のある生地です。


ちなみに、中でもどの生地でオーダーを考えてると思いますか?

ご存知の方であれば、どうせブラックだろ、あってもカーキ。って?

いやいや、30を迎えた杉山。一皮向けましたよ。タイトルにもしましたが、小っ恥ずかしいオフホワイト、挑戦しようと思います。セットアップで…。小声


とは言えど、好きな系統に変化が出たわけではありません。ずーーーーーっと気にはしていた色、オリジナルでの製作はまずしない色ですし、たまにインポートで入荷があると一目散に着ては、袖が筒袖だとか、ベント入ってないじゃんとか、振られ続けてきまして。

オーダー生地にホワイト自体はあったんですが、なんかイメージと違ったりしてたんですよね。

皆さんも経験ありますよね?ホワイトのパンツを探してるんだけど、なんか白すぎるなー、こっちはベージュが強い、とかね。


そんなこんなで、ついに出会えてこの生地!

ワードローブの仲間入りをしてもらう予定です。

是非続報をお待ちください…。



今月、2/21-3/10の期間はオーダーフェアも開催しております。

通常よりもお得にオーダー可能なタイミングですので、皆様のご来店をお待ち致しております!!!




ではでは。

首元だけで決めていませんか?

こんにちは。



先日、春物のSAINT JAMESが店舗に到着致しました。


年がら年中室内にいる洋服屋にとっての春のお知らせです。まだ早過ぎるんですけどね…。

とは言っても、もう頭の中は春物で一杯でございます。


今回はスムーズに本題に入りますよ!

タイトルにもある通り、首周りだけで決めていませんか?という投げかけに反応された方、ちょっと購入ボタンストップです。

同じブランド、素材であっても全く違うんです。

2つの項目だけですので、お付き合いください。



先ずは袖付け。

ここがこのブログで僕が1番伝えたい内容です。


平置きしてシワが寄らない様に、素直に型紙通りに置いた状態です。

ボーダーが馴染み深いボートネック。その後ろにあるのがモックネックです。

袖の出方が全く違うのがお分かりでしょうか?


このままの状態で袖先を見てみると、


これだけの差が生じます。


何が言いたいかって。

あくまでも個人的な意見として捉えて頂けると幸いですが、SAINT JAMESのモックネックをジャケットのインナーとして検討するのはオススメ致しません。


モックネックの平面的な袖付けでは、可動域こそ抜群ですが、腕を下に降ろした状態では脇下に生地が溜まり、テーラードジャケットの様なコンパクトな腕周りの衣料とは相性最悪です。脇下がゴワゴワして気持ち悪いと思います…。


カバーオールの様にゆとりが強いもの、もしくはダウンベストの様にそもそも袖が無いものがオススメです。



次にサイズ感です。

モックネックは「3」、ボートネックは「4」で比べてみました。


裾口でこんな感じです。

モックネックの方が1サイズ小さいにも関わらず、寸法としては大きい作りです。

いつものサイズでモックネックを選ぶのであれば、1サイズダウンをオススメします。


春物の入荷が始まり、在庫あるうちに買っちゃえ!という方、この2点、是非ご注意ください!



いかがですか?今回はタメになるブログでしたでしょ?

縮みに関するブログも過去にあげましたので、是非そちらもご覧ください!


行きつけのお店であっても、「いつもの」が通用しないのが洋服屋です。

お店特有の情報もありますので、これから春物入荷が本格化するタイミング、皆様のご来店をお待ち致しております!!!




今回はサクッと。

ではでは。




君に決めた!

こんにちは。




新年、明けましておめでとうございます。

年末から、とあるアプリにどハマり致しまして、携帯が手放せなくなっております。

小さな頃の思い出をそのままに、大きなお友達になってしまいました。

タイトルから察してくださいませ…。



新年早々ではありますが、早速春物の入荷が始まっております。

BEAMS Fのラインナップは参加できていませんので、皆様と同じ気持ちでワクワク入荷を待つ毎日です。連休明けは特に楽しみです。


先日、新しいジャケットがお店に陳列されておりました。


こんな感じ。

1度はサーっと通りの過ぎてしまったんですが、右から2番目のジャケット、何か違和感を感じまして?

結論から申しますと、深いグリーンカラーだったんです。

Loro PianaのZELANDERを用いたホップサックのジャケットです。

色味の参考に、よく比較され易い365の生地のネイビーホップサックがありましたので並べると、こんな感じ。


このライティングだと分かり易いですね。

既に何名かのお客様には、ご試着いただきましたが、試着前には皆様驚かれます。え、グリーンなの?って。

それくらいダークなグリーンです。


ちなみにこのZELANDER、なかなか優れもの生地でして、シワに強く、耐久面も申し分ございません。加えて、ホップサックの張りを感じながらも、さすがLoro Pianaと言うべきでしょう、絶妙な光沢と、ドレープ感を兼ね備えております。


このラペルの雰囲気、たまりません!!!


チラッと見えた裏地ですが、ボディの色味とリンクさせながらも上品な印象ですが、グリーンとゴールドの間の様な色合いです。




今回使われているボタンは、ダークブラウンです。結構ブラックに近い印象です。


ですが、内ポケットに使われているのは、明るめなブラウン。


どうです?芸が細かいでしょ?


シンプルなダークジャケットだからこそ、ちょっとずつ変化を付けて。

分かりづらい拘りがたくさん詰まった、この春イチオシの1着です。

落ち着いた色合いのジャケットが好きな方、柄物は苦手だけど、ネイビージャケットはお腹いっぱいの方など、いつものコーディネートそのままに取り入れ易いと思います。


では最後に、オススメコーディネートをご覧ください。

ネクタイに用いられる中の1番露出の少ないカラーを、コーディネートのメインカラーとリンクさせるのがマイルールです。


恐らく、春前にはこれを着用していると思います。前回オーダーしたブレザーもグリーンでした…。

この春、静岡の街中をグリーンのジャケットを着た奴が歩いていたら、きっとそれは僕です。


あ、コートもグリーンじゃん…。




ではでは。


もう喉から手が出てます。

こんにちは。



今回は前置きなく、ずっと欲しくて迷っている1着を、皆さんに共感して欲しいだけのブログです。笑


A VONTADEのカバーオールをご紹介させてください…。


40年代くらいでしょうか?いわゆる大戦モデルのディテール。


フロントボタンは5つではなく、4つです。


胸ポケットもなく


内ポケットもありません。

大戦モデルらしい引き算。


シャツ付けの襟仕様です。


オープンカラータイプのものもありますが、個人的にはスタイリッシュな印象に見えるので、この仕様の方が好みです。


カフスボタンは2つ付いています。

大戦モデルですと、資材を減らすために1つが基本ですが、嬉しい誤算。

ステッチは全てダブルステッチです。

トリプルステッチではないのも、大戦モデルならでは。


カンヌキステッチはオレンジ。

よく、赤ステッチもありますが、退色の表現でしょうか。先染めではなく、後染めで白い糸を表面だけ染めると、色褪せることによって、オレンジっぽく変わります。


このカバーオールのポイント。

袖付けが面白いんです。

ラグランとセットインの中間の様な。

肩にフィットしますが、ラグラン見えするので、カバーオール特有のボリュームが視覚的に抑えられます。

厚手のインナー、ジャケットの上から着用しても、シルエットが崩れにくいのが良いですね。


表面と


裏面。

ネップが入った様な表情豊かな生地は雰囲気抜群です。



淡々と細部をご紹介させていただきましたが、いかがでしたか?

本当に好みな物を目の前にすると、黙っちゃうタイプです。

この良さ伝われーーー!!!




ではでは。