スタッフ「コヴ」の記事

BEAMS PLUS ロードショー 第298夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第298回目はこちら


『ホーム・アローン』(1990)

監督:クリス・コロンバス

出演:マコーレ・カルキン / ジョー・ぺシ / ダニエル・スターン / ダニエル・ダ―ン / キャサリン・オハラ / ロバーツ・ブロッサム / ジョン・キャンディ

あらすじ:

シカゴに住むマカリスター一家はクリスマス休暇を利用してフランス旅行を計画していた。出発同日の朝、全員が寝坊して慌てて空港に向かい、どうにか飛行機には乗れたものの、手違いでケビンだけが家に取り残されてしまう。そしてこの一帯の留守を狙っての泥棒の2人組が現れ……

毎年、この時期は年代は関係なくクリスマス映画を取り上げていますが、今回はクリスマス映画と言えばの定番作品の『ホーム・アローン』です。

改めて製作年を確認すると1990年でもう35年前の映画だということにびっくりさせられるとともにいつ観ても古びない作品だと思いながらも、同時に携帯電話が普及していない90年代でなければ作られない映画で、今のスマートフォンがあり、家のセキュリティがしっかりしている現代では無理だなぁと思います。

何回も観返しているのでストーリーを追うよりも細かいところに目が行くのですが、映画の冒頭で泥棒を撃退するアイデアが話されていたり、細かい振りがなされているのが分かったりと改めて観る楽しみがありましたが、しかし子どもが大人の泥棒を撃退するとはいえ、結構エグいトラップが仕掛けられていてかなり痛そうで何故か泥棒2人に感情移入しながら観てしまいました。

クリスマスの定番の作品で安心して観ていられる作品ですし、クリスマスの雰囲気が満載の作品なので、この時期に観るにはピッタリの作品だと思います。

それでは衣装を見ていきましょう。

今回はキャラクターの衣装というよりもアメリカのクリスマスの雰囲気を感じる事が出来るのがとても良いと思います。主人公のマカリスター一家はかなり裕福な家庭で家全体にしっかり飾りつけもされていて絵に描いたような家庭だと思います。ここ10年ぐらいは日本でも電飾の飾り付けが定着してきましたが、やはりアメリカの雰囲気には敵わないと思ってしまいますね。

いつかはクリスマス時期のアメリカに行って実際にこの雰囲気を味わってみたいものです。


ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ショールカラー カーディガン シャギー 3ゲージ
カラー:チャコールグレー、ブラウン
サイズ:S,M,L,XL,
価格:¥55,000(税込)
商品番号:38-15-0255-148

こちらはダブルジャカードで編みたてている生地を使っているカーディガンで、ハリとコシがありしっかりした生地に仕上がっています。そして表面を起毛させているので着た時の暖かさと柔らかい雰囲気も両立させています。

インナーにシャンブレーやデニムのボタンダウンのシャツを着ても良いと思いますし、モックネックやタートルネックのカットソーを合わせても雰囲気は抜群だと思います。

こちらも既に店頭に入荷していますので、気になる方は是非お近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。


それでは『ホーム・アローン』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第297夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第297回目はこちら


『インディ・ジョーンズ / 最後の聖戦』(1989)

監督:スティーブン・スピルバーグ

出演:ハリソン・フォード / ショーン・コネリー / アリソン・ドゥーディ / リヴァー・フェニックス / ジュリアン・グローバー / デンホルム・エリオット / ジョン・リス=デイビス

あらすじ:

1938年、大富豪からある相談をされたインディアナ・ジョーンズは聖杯を探していた父親が行方不明になっていることを知る。そしてその聖杯と共に行方不明の父親の行方を捜すためにヴェニスに向かうのだが……
大ヒット作インディ・ジョーンズシリーズの3作目です。

今作ではインディの父親であるヘンリー・ジョーンズ役としてショーン・コネリーが登場しているのですが、それ以上に映画冒頭の少年時代のインディを演じているリヴァー・フェニックスの姿に感動してしまいました。

前作同様、今作も時代は1930年代なのですが、アメリカではない土地が舞台になっている為にアメリカの描写が少ないなと思いつつ、今回は冒頭からアクションシーンが多く様々な見せ場があり、色々と工夫を凝らしている為に飽きずに観る事が出来ました。

正直、気になる点もあるのですが、エンターテインメント作品としてとても楽しい作品だと思います。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

映画の最初でインディが授業の際に着ているのがヘリンボーンのツイードの3ピースで、途中から出てくるインディの父親のヘンリーもヘリンボーンのツイードジャケットを着ています。

イメージで他の映画も含めて「考古学者ってヘリンボーンのツイードのジャケットを着ている事が多いなぁ」と思っていたのですが、もしかしたらこのインディ・ジョーンズの影響でその様に思ってしまっているのではと思い至りました。

他の考古学者や冒険する学者が出てくる映画を観て、何を着ているのかを確認するのも面白いかなと思っております。


ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。



ビームス プラス / クルー 4インチ ストライプ
カラー:ブラウン、グリーン、ブルー
サイズ:S,M,L,XL,
価格:¥35,200(税込)
商品番号:38-15-0258-319

こちらのニットは全ての工程を自社工場で行う事が出来るスコットランドのファクトリーで生産されていて、4インチ幅のホリゾンタルストライプを採用したクルーネックのニットで、配色はレンガや空、草木といった自然な色をイメージしております。

個人差はあるとは思いますが、肌触りも柔らかいのでカットソーの上に直接着ていただいても良いと思いますし、シャツとのレイヤードもバッチリだと思います。グリーンやブルーは暗めなダウンベストとの相性は良いと思いますし、ブラウンは暖色系のコートの中に着ていただくととても映えるのでは二でしょうか?秋冬のコーディネートの差し色にとても良いと思います。

こちらも既に店頭にございますので、色の確認も含めて気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『インディ・ジョーンズ / 最後の聖戦』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第296夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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『スティング』(1973)

監督:ジョージ・ロイ・ヒル

出演:ポール・ニューマン / ロバート・レッドフォード / ロバート・ショウ / ロバート・アール・ジョーンズ / チャールズ・ダーニング / ハロルド・グールド / レイ・ウォルトン

あらすじ:

1936年、イリノイ州ジョリエット。ギャングの手下の金を上手く騙し取ったジョニーとその師匠のルーサーであったが、ギャングに見つかってしまいルーサーが殺されてしまう。その敵を取るためにシカゴのヘンリー・ゴンドーフを訪ねるのであった……

説明不要のポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが二度目の共演を果たした作品です。

このブログでも取り扱っていると勝手に思っていたのですが、まだ扱ていなかったので今回、取り上げてみます。

1936年、大恐慌の真っ只中のイリノイ州シカゴの近くの街ジョリエットが舞台で犯罪復讐劇なのですが、重苦しい雰囲気はなくむしろコメディの雰囲気もある作品です。

ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが復讐としてギャングのボスから大金を騙し取るために大きな仕掛けを行っていくのですが、そこに地元の悪徳警官、FBI、ギャングの雇った殺し屋などが入り乱れてクライマックスに向かっていきます。

それぞれがどういう結末に至るのか、何が待っているのかはご自身で観てみて下さい。2時間を超える作品であありますが、物語に惹き込まれてあっという間で、長さを感じないと思います。

何を言ってもネタバレになってしまいそうなので余計な事を言えないのですし、何より主演の2人が本当に格好いいのでこの2人を観ているだけでも相当、愉しめるのではないでしょうか?

それではここからは衣装を見ていきましょう。

今回、気になった着こなしはロバート・レッドフォードが最初にギャングの手下から金を騙し取り、その金で買ったスーツがかなり雰囲気が良かったです。

バーガンディベースに白いストライプのセットアップで、形は1930年代の代表的な幅の広いピークドラペルでボックス型、肩パッドもしっかり入っていて、パンツのわたりも相当太いものです。この格好にキャスケットを被っているのがまた良いんですよね。

今、この格好をしようとするとどうしてもコスプレ感が出てしまうので厳しいですが相当格好良いと思います。

そしてもちろんポール・ニューマンのスーツの着こなしも格好良いのでこちらにも是非、注目して頂きたいと思います。


ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ダブルジャカードカーディガン シェブロンパターン
カラー:レッド、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL,
価格:¥27,500(税込)
商品番号:38-15-0244-048

このカーディガンは昨日、発売になったアイテムです。

まず、商品名のシェブロンパターンとは山型のギザギザした柄の事で、フランス語で「山形」や「ジグザグ」を意味するそうです。

実はこの柄のカーディガンは昨年も取り扱っていたんですが、色を変更して今年も登場しました。

使用している素材はモヘヤ、ナイロン、ウールの混紡で、柔らかで温かみのある素材です。そして表面に起毛加工をかける事によって柄や色がぼやけるので、派手な色も柔らかな雰囲気になっています。

暗い色のアウターが多くなるので、中にこの様なカーディガンを着ていただくとアウターを脱いだ時に華やかになって良いのではないかと思います。

こちらのカーディガンは昨日より店頭に入荷していますので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『スティング』お楽しみ下さい。

コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第295夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第295回目はこちら


『バートン・フィンク』(1991)

監督:ジョエル・コーエン 

出演:ジョン・タトゥーロ / ジョン・グッドマン / ジュディ・デイヴィス / マイケル・ラーナー / ジョン・マホーニー

あらすじ:

1941年のニューヨーク。劇作家のバートン・フィンクは彼の評判を聞いたハリウッドの映画会社に映画のシナリオを依頼され、ロサンゼルスに向かう。映画会社が用意したホテルにチェックインし、脚本を書こうとするのだが……

このブログでは何度も取り上げているコーエン兄弟の作品です。

この作品は今まで取り上げてきた作品の中でも正直、一番難解で分からない作品でした。

自分にはこの「コーエン兄弟らしさ」というものを上手く言語化出来ていないので全く説明になっていないのですが、とても「コーエン兄弟らしい」作品だと思います。そしてホラーの様であり、スリラーの様であり、ブラックジョークばかりのコメディのようでありながらどのジャンルにも嵌らないような作品だと感じました。

正直、上手く説明が出来ないので、気になった方は是非、ご覧いただくのが良いと思います。自分ももう少し様々な方の感想や考察をみて何かしらの回答を得たいと思ってはいるのですが、どんどん分からなくなりそうな気もしているので実際にご覧になっての感想も教えていただければ幸いです。

ここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

まず気になったのは映画会社の社長が着ているダブルブレステッドのスーツで、そのラペルがウソみたいに大きなピークドラペルなんです。その社長もかなり体格が良いので大きな身幅に合わせるとラペルも大きくなるのかもしれませんが、実際もこのぐらい大きなラペルのジャケットがあったのかが気になる所です。

そしてもう一つがある登場人物が着けているネクタイです。このネクタイはBEAMS PLUSでも以前取り扱っていたネクタイの裏地にピンナップガールがプリントされているネクタイです。古着屋でもほとんど見る事がなくなってきているアイテムなのですが、実際に映画の中でも使われているのは初めて見ました。是非、その辺の衣装も気にかけていただくとより面白く観れるのではないでしょうか?

それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。



ビームス プラス / ミリタリー キルト クルー
カラー:オートミール、グレイ、オリーブ、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥15,400(税込)
商品番号:38-14-0076-103

ミリタリーのキルトデザインを落とし込んだクルーネックのカットソーです。

写真だと分かりづらいのですが、ひょうたん柄のキルトデザインで中綿を入れている生地で適度な厚みがあり、表面もとても柔らかい風合いに仕上がっています。

サイズバランスはゆとりを持たせている為、一枚でも着れますしインナーとしても重宝すると思います。

こちらも既に入荷しているので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせていただければと思います。

それでは『バートン・フィンク』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第294夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第294回目はこちら


『天国の日々』(1978)

監督:テレンス・マリック

出演:リチャード・ギア / ブルック・アダムス / サム・シェパード / リンダ・マンズ / ロバート・J・ウィルク / ジャッキー・シュルティス

あらすじ:

20世紀初頭のテキサス。流浪の兄妹ビルとリンダと兄の恋人であるアビーは麦の収穫の季節労働で農園で3人兄弟と偽って働いていた。その最中、病気で余命一年と言われていた農場の主人のチェックがアビーを見初め、ビルは少しの辛抱だとアビーに結婚するように説得していく……

舞台となる時代はBEAMS PLUSの時代よりも古くはなってしまうのですが、映画史の中では避けて通れない作品です。

この映画を語るときにまず言及される事ですが、夕方のシーンは「マジック・アワー」と言われる日の出前や日没後の太陽が地平線の下にあり直接太陽は出ていないものの空が明るい一日に20分程しかない時間帯に撮影をしたそうです。この時間帯に撮影をすると影が少なく全体を柔らかい雰囲気で撮ることが出来るらしく、とても幻想的でした。

また作中は人物だけではなく多くの動植物の姿が映し出されて、アメリカの豊かな自然を感じる事ができます。

この風景の美しさがこの作品の魅力の一つだと思います。

そしてもう一つの魅力は静かで豊かな人間ドラマではないでしょうか?リンダのモノローグは入るもののセリフ自体が少なく、その分演じる役者の動きや表情で心の機微や心の動きがしっかりわかり物語に引き込まれます。

ビル、リンダ、アビーそしてチェックそれぞれの「天国の日々」はいつだったのか、もう数回鑑賞して考えたくなりました。

是非、皆さんも結末をご自身で確かめて頂ければと思います。

それでは衣装を見ていきましょう。

今回は衣装と言うよりもあるシーンがとてもアメリカ的で印象的だったのでその話をしたいと思います。

アビーがチェックと結婚した後にビルが兄妹としてチェックと雉撃ちに行くシーンがあるのですが、これが様々な雑誌の挿絵やアウトドアアイテムのプリント等で使われるシーンそのままだったのがかなり印象的でした。

右肩にガンパッチのついているハンティングジャケットを着て、猟銃を持ち、猟犬2頭を従えています。この様な狩猟が本当に行われていたのが分かるシーンで、自分は勝手にアメリカ的だと感じてしまいました。(もちろんルーツはイギリスだと思うのですが……)

ここからはBEAMS PLUSのアイテム紹介です。



ビームス プラス / カシミア シルククルーネックセーター
カラー:ホワイト、グレー、ベージュ、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL,
価格:¥44,000(税込)
商品番号:38-15-0257-156

シルクとカシミヤを混紡した糸を使用しハンドフレームの編み機を使って編んだセーターです。糸自体にセラミック起毛加工を施すことで編み上がり後の柔らかで独特な糸起毛の風合いにしあげています。

かなり柔らで肌触りも抜群なので、Tシャツの上に着ていただいて直接肌に触れてもニット特有のチクチク感は感じないと思います。

今の時期は流石に一枚で着ると風も通すと思うので寒いですが、インナーとして着ていただければ保温性もあり重宝すると思います。

こちらは画面で見て頂くよりも実際に手に取って生地の柔らかさ、滑らかさを確かめて頂きたいアイテムです。こちらも既に店頭には入荷していますので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『天国の日々』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第293夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第293回目はこちら


『裸の拍車』(1953)

監督:アンソニー・マン

出演:ジェームズ・スチュアート / ジャネット・リー / ロバート・ライアン / ラルフ・ミーカー / ミラード・ミッチェル

あらすじ:

賞金首のハワードを追っていたベンは図らずも得た協力者2人と一緒にハワードを捕縛する。しかし想定外の事にハワードには連れの若い女がいた事と、ベンの賞金の分配を巡っての口論が起こってしまう。そしてそれぞれの思惑を抱えたまま賞金首を引き渡すための不穏な5人の旅が始まるが……

舞台は1868年のコロラドで西部劇なのでアクションシーンや銃撃戦もあるのですが、賞金首のハワードが自分が逃げる為に護送役の3人それぞれに悪魔の囁きの様に審議不明の事を言って仲間割れをさせようと企んできます。そしてその囁きによって動くのは誰か、最期はどうなるのか、上映時間は短いながらも緊張感は途切れないまま最後まで保ったまま観れました。

結末はご自身で確かめてみて下さい。

西部劇の有名な作品は長いものが多いのですが、この作品は90分くらいで軽く観れるのでお勧めです。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

今回、気になったのは主人公のベンです。彼が着ている物が色のくすんだ赤いチェックのウールショートブルゾンで裾はリブ、襟はショールカラーの物でした。

この時代設定である1868年当時にこの様なチェックのブルゾンがあったのかどうかが分からないですし、時代考証がしっかりしていたのかも分からないですが、かなり格好良く映りました。

あと気になったのは衣装ではないのですが、コーヒーを飲むシーンが何か所かあり、当時アメリカにコーヒーがあったのかが気になって少し調べてみたら17世紀にはアメリカに渡ってきていたらしい事が分かりました。

しかし今のコーヒーとは違っているような気もしますし、どんな味だったのかが気になるので、もう少し詳しく調べてみようと思います。

ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / アドベンチャーシャツ ドビー ブロックプレイド
カラー:ベージュ、レッド
サイズ:S,M,L,XL,
価格:¥30,800(税込)
商品番号:38-11-1675-791

1930年代のアウトドアのクルーザージャケットのディティールをシャツに落とし込んだアドベンチャーシャツです。クルーザージャケットのディティールを継承し前身頃の肩から胸にかけて生地を二重にしたヨークを配したりツールポケットやスモールポケットを足して、アウター使いも出来るようなシャツに仕上げています。

使用している生地は太いコットン糸を使用し織りあげたワッフル生地をしようし、両面にさらに起毛加工をかける事により柔らかな肌触りです。

サイズバランスはレイヤードして頂ける様にゆとりを持たせているので、インナーにシャツや薄手のセーターを着てダウンベストを上に着ていただくのも良いと思いますし、生地が厚すぎないのでインナーとしても使いやすい1枚だと思います。

こちらも店頭にございますので、気になる方は是非お近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『裸の拍車』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第292夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第292回目はこちら


『未知への飛行』(1964)

監督:シドニー・ルメット

出演:ヘンリー・フォンダ / ダン・オハーリー / ウォルター・マッソー / フランク・オーヴァートン / ラリー・ハグマン / フリッツ・ウィービー

あらすじ:

米ソ冷戦時代、ある正体不明の飛行物体がアメリカの領空に侵入したと報告があった。その飛行物体は民間機だと判明したもののコンピューターの誤作動でモスクワに対する核攻撃の命令を出してしまい、その命令を受信した核兵器搭載の爆撃機はモスクワに向かって発進してしまう……

東西冷戦下の話ではあるのですが、今の時代にもじゅうぶんに起こりえる話だと思います。

あるコンピューターの誤作動によりモスクワへの核攻撃命令が出されてしまいます。それを受信した爆撃機乗員はその命令を実行するためにモスクワに向かいます。

もちろん、指令室ではどうにか爆撃機が核攻撃をする前に帰投させようとしますが、様々な偶然と思い込みによって妨害されてしまいます。そして攻撃を止められないと知った時に全面戦争を避けるためにアメリカ大統領がソ連側に出した交換条件とは……

人類には到底、扱いきれない核を作ってしまったことで、自分たちの首を絞めることになってしまいます。これは現実でも同じです。この作品は初見だったのですが、以前このブログでも取り扱った『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』を思い出しましたし、こちらは未見なのですが現在NetFlixで配信されている『ハウス・オブ・ダイナマイト』にも通じるものはあるのではないかと感じました。(未見なので違ったらすみません。今夜にも観ようと思っています。)

人間が扱っているにせよ、コンピューターで管理しているにせよ、一度動き出したら止めることは困難で最悪の結果になってしまう事、そしてそれが映画の中だけの話ではないことが本当に恐ろしい事だと思います。

映画の中でアメリカ大統領がどんな決断を下すのか?そしてその結末はどうなるのか?是非、ご自身でご覧になって確かめていただければと思います。

ここからはいつも通り衣装を見ていきたいのですが、今回は白黒である事と画面自体がかなり暗くて衣装の確認が出来なかったのでお休みいたします。

それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。



ビームス プラス / マルチストライプ クルーネック 5ゲージ
カラー:マルチ、マルチ2 3F、マルチ2 4F
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-15-0143-048

3種類のマルチストライプのニットです。使っている色は柔らかな色で極端に派手ではないので普段のコーディネートにも取り入れやすいと思います。肘部分にはパッチをつけてアクセントにしています。

編地自体は柔らかでふっくらしているので、一枚でも重ね着をしてインナーとしても活躍するセーターだと思います。

今の時期であればダウンベストを上に着ていただくとかなり温かいと思いますし、エルボーパッチの存在感もしっかり出ると思います。

またインナーとしても暗くなりがちな秋冬のコーディネートの良い差し色になるのではないでしょうか?

こちらのニットは既に店頭には入荷していますので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせていただければと思います。

それでは『未知への飛行』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第291夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第291回目はこちら


『インディー・ジョーンズ / 魔宮の伝説』(1984)

監督:スティーブン・スピルバーグ

出演:ハリソン・フォード / ケイト・キャプショー / キー・ホイ・クワン / アムリーシュ・プリー / ロシャン・セス / フィリップ・ストーン

あらすじ:

1935年。上海でトラブルに遭ったもののクラブの歌手と相棒の少年とどうにか逃げる事が出来たインディーだが、インド上空で敵の罠に嵌り飛び降りる事になってしまう。そしてどうにかインドの田舎の村に着くことが出来たのだった。しかしその村で空から来た神の使いだと勘違いをされ、邪教集団に奪われた村の宝を取り返すことになり……

言わずと知れた大人気シリーズの第二弾で、時系列順に言うと前作の『レイダース 失われたアーク(聖杯)』の前日譚になるそうです。

自分は『インディー・ジョーンズ』シリーズの中では一番この『魔宮の伝説』を観ているはずなのですが、後半のインパクトが強いせいか前半部分をすっかり忘れていました。

今では色々な作品に使われているような洞窟のトラップも見慣れているはずなのにハラハラしますし、トロッコに乗るシーンやそこからの終盤の展開も手に汗握るものがあり、久しぶりに観直したのですがやはり面白かったです。

良い意味で何も考えずに映画の世界に夢中になれる一級のエンターテインメント作品だと思います。

それではいつも通り衣装を見ていきたいと思うのですが、インディーの衣装は基本的に毎回同じ感じで、少し前に『失われたアーク』の時に紹介したのと、その他のキャラクターはあまり気になる衣装が無かったので、今回はお休みしたいと思います。

ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。



ビームス プラス / ダイアモンド パターン ポロ
カラー:ブラック、ブラウン、ブルー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-12-0036-103

今回は今の時期にピッタリなロングスリーブのポロシャツを紹介したいと思います。

遠目からだと分かりづらいのですが、細かいダイヤモンド柄が特徴のニットポロです。総柄なので一枚で着ても様になりますし、重ね着をした時にも柄自体は小さいので極端な主張がなく、カーディガンやジャケットのインナーとしても相性抜群だと思います。

自分のお勧めのコーディネートはブラウンのコーデュロイのセットアップのインナーにこのポロシャツのブラウンを着て、あえて野暮ったい雰囲気になるような着方だったり、逆にチャコールグレーのパンツにブラックのポロを着てその上にブラックのカーディガンを着る様な落ち着いたコーディネートも良いと思います。(こちらも野暮ったい着方かもしれませんが……)

色々と着回しも出来るポロシャツだと思いますので、何かインナーをお探しの方にはお勧めしたい一枚です。

こちらも既に店頭に入荷していますので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせていただければと思います。

それでは『インディー・ジョーンズ / 魔宮の伝説』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第290夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第290回目はこちら


『逃亡地帯』(1966)

監督:アーサー・ペン

出演:マーロン・ブランド / ジェーン・フォンダ / ロバート・レッドフォード / E・G・マーシャル / アンジー・ディキンソン / ミリアム・ホプキンス

あらすじ:

石油で大儲けをしたテキサスの田舎町に刑務所を脱獄した男「ババー」のニュースが入る。その町はババーの故郷でその街に帰ってくる可能性が高いために住民はババーを捕まえようと狂乱の渦に陥っていく……

アメリカンニューシネマの名作の一本と言われる『俺たちに明日はない』を監督したアーサー・ペンが『俺たちに明日はない』の一年前に監督をした作品です。

石油が出たことにより急に裕福になった小さな町で住人達は享楽的で退廃的に暮らしています。そんな中、信念をもって保安官の任についているカルダーは刑務所を脱獄したババーの知らせを聞いて警戒にあたります。そしてそのニュースは瞬く間に町中に広がって住人が面白がってババー捕まえようとし始める事で取り返しのつかない惨事に繋がっていきます。

この作品は1966年に作られているのですが、現代にも通じるテーマを描いていると思いました。

「しっかりと確認をせずに曖昧な情報だけで判断し決めつけてしまう」

「周りの人間が騒いでいるから同調して騒ぐ」

「過剰に反応して極端な行動に出てしまう」

どれも現代でも見られる行為ですし、この作品を観ていて思い出したのは関東大震災後に起こった虐殺事件でした。

そしてこの様な映画を観るたびに集団心理の怖さを思うのですが、実際に自分がこの場にいたら冷静な判断が出来るのか、周りに流されて同じ事をしてしまわないかを考えるのですが、絶対にしないと言い切れる自信はありません。

だからこそこの様な映画や本を読んだり、歴史を知ることが本当に大切なんだと感じております。

この作品自体はアメリカンニューシネマのカテゴリーには入っていませんが、全体の殺伐とした雰囲気や結末を考えるとこのカテゴリーの初期の作品とも言えるのではないかと思いました。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

今回は個別の衣装というよりもテキサスのスーツスタイルが気になりました。時代設定も1960年代だと思うのですが、このころからスーツにテンガロンハットとウエスタンブーツというスタイルがあったことに驚いています。古い時代のテキサスが舞台の映画を集中的に見ていつごろからこの格好が始まったのかを確認するのも面白いと思いました。

またロバート・レッドフォード扮するババーが囚人服を着ているのですが、テキサスだからなのか、時代だからなのかわかりませんが白いカバーオールの様なものを着ています。囚人服もシャンブレーのシャツを着ていたり、今回の様なカバーオールを着ていたりとかなり違いがあるので、囚人服も調べてみるとかなり違いがあって面白そうだと感じました。


ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。



ビームス プラス / インターシャ ガーター ストレッチ カーディガン
カラー:ブラック、ブラウン、グリーン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥37,400(税込)
商品番号:38-15-0234-048

格子柄で色を分けてグラデーションを表現しているカーディガンです。

このカラーグラデーションを表現するためにインターシャ編みという編み方をしている為にはっきりとしたグラデーションが表現できたり、薄く仕上げる事が出来ています。

サイズバランスはオーソドックスなパターンを採用し、一枚で着てもインナーで着て重ね着をした時にももたつかないバランスです。

王道にシャツに合わせるのも良いですが、自分はこのグラデーションの色と柄を見た瞬間にコットンのタートルネックかモックネックにこのカーディガンを着て、カーディガンの色と同じスラックスを履く60年代の映画に出てくるようなスタイルが思い浮かびました。

そんなクラシックなコーディネートを想起させるこのカーディガンも店頭に入荷していますので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせていただければと思います。

それでは『逃亡地帯』お楽しみ下さい。

コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第289夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第289回目はこちら


『恋は邪魔者』(2003)

監督:ペイトン・リード

出演:レネー・ゼルウィガー / ユアン・マクレガー / デヴィッド・ハイド・ピアース / サラ・ポールソン / トニー・ランドール

あらすじ:

1962年のニューヨーク。新進気鋭の作家であるバーバラは恋愛至上主義に反対する指南書である「恋は邪魔者」を出版し、世界的ベストセラー作家となる。そしてバーバラは自身が出演したテレビ番組で男性雑誌の記者でありプレイボーイのキャッチャーを名指しで批判をする。それによってキャッチャーはニューヨーク中の女性からめのかたきにされてしまう。キャッチャーはそんなバーバラの主張を覆すために彼女に近づくが……

この作品の時代設定は1960年代でフェミニズム運動が動き出す時代なので、作中に出てくるような恋愛至上主義に反対する本が出ていてもおかしくないと思いましたが、その主張が中途半端に感じてしまいましたし、作品自体が2003年作製で今から20年前の作品なので、今の感覚からすると「ん?」と思う部分が多く、もっと違うクライマックスがあったんじゃないかと感じながら観ていました。

しかし衣装やセットはとてもポップで良かったですし、60年代の恋愛映画のオマージュシーンもあって良かったと思います。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

まずレネー・ゼルウィガーの衣装はカラフルな色使いでデザインも華やかなものが多くてとても良かったです。そして一番気になったのはユアン・マクレガーのスーツです。ボックスシルエットの3つボタンのジャケットなのですがかなり体にフィットするボックスシルエットで実際の60年代のスーツよりも細身のシルエットになって、これがまたユアン・マクレガーに良く似合っています。

この作品の設定は60年代ですが、40年代、50年代、70年代それぞれの時代設定の映画を観て、スーツの形や流行を比べてみるのもとても面白いと思います。


ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / アドベンチャーシャツ ワークプレイド カモフラージュ オーバープリント
カラー:オレンジ、グリーン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥48,400(税込)
商品番号:38-11-1659-791

ビームス プラスの定番であるアドベンチャーシャツの新作です。アドベンチャーシャツとはアウトドア用のマッキーノジャケットのディティールをシャツに落とし込んだモデルで、多彩なポケットワークが魅力です。

サイズバランスは少し長めの着丈、広めの身幅とアームホールなのでシャツジャケットとして、重ね着もしていただきやすいバランスにしています。

使用している生地は太めの糸で織り上げたネル生地にオリジナルのカモフラージュ柄をプリントしています。着用していっていただくと表面のプリントは掠れていきますし、生地自体も洗濯を繰り返すことで変化していくので、経年変化を楽しめる1枚だと思います。

二色ともデニムパンツ、チノパン、軍パンとの相性は抜群だと思いますし、インナーに着ていただくものもタートルネックのニット、スウェットフーディー、シャンブレーシャツ等を着ていただいても雰囲気はとても良いです。

かなり万能なシャツだと思いますので、気になった方はお店に問い合わせていただければと思います。

それでは『恋は邪魔者』お楽しみ下さい。

コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第288夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第288回目はこちら


『ヘンリエッタに降る星』(1995)

監督:ジェームズ・キーチ

出演:ロバート・デュバル / エイダン・クイン / フランシス・フィッシャー / ブライアン・デネヒー / レクシー・ランドール / フランチェスカ・イーストウッド

あらすじ:

1930年代のテキサスのある田舎に猫を連れた一人の老人がやってくる。彼は石油の鉱脈を探して旅をしている山師のコックスという男で、ある農場の土地に目星をつけるが……

石油の採掘にかけている山師の老人とある一家の話です。

改めて「山師」を調べると「山を歩き廻り鉱脈を探す人」、「もしくは投機をする人」、「詐欺師」とあります。この映画に登場するコックスもヨレヨレの風体でどこか怪しい雰囲気はするものの、他人を騙すようには見えない老人です。

そしてそんな老人に触発されて一攫千金を夢見始めるデイ一家の交流?を描いていきます。

実際にこの時代にテキサスで大きな油田が見つかったことにより工業化が進むのらしいですが、当時ほとんどの人が油田採掘を夢見て破産していったのだと思います。確実に石油が出る保証はないですし初期投資にも金がかかって回収できるかどうか分からない賭けに出るのはそう簡単にはいきません。しかしこのコックスは様々な手を使ってどうにか資金を集めて、デイ一家の土地で採掘を始めます。

そしてその結果は……是非、ご覧になって確かめて下さい。

正直、「名作!」「必見の作品!」という訳ではないですが、面白く観れた作品でした。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

時代設定は1930年代なのでほとんどの人がスーツを着ているか、ワークウェアを着ているなのですが、やはり目がいってしまうのは労働者の格好です。

チェックシャツやシャンブレーシャツを着てその上からオーバーオールやツナギを着ていて、そのツナギも襟とウエスト部分が色の違う2トーンのものだったり、カバーオールもホワイトのヘリンボーンだったりと気になるディティールのモノが多かったです。

もちろんファッション的な着方ではなく、当時の労働者が着ていたであろう着方をしているので普段のコーディネートに取り入れるのは厳しい部分もあるとは思いますが、見ているだけでも面白いと思います。是非、主人公以外の人達の格好にも注目してみてみると面白いのではないでしょうか。

それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / グリース ジャケット ブライトグリッド
カラー:ベージュ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥39,600(税込)
商品番号:38-18-0836-874

やっと気温が下がり始めていて、シャツだけではなくブルゾンも気になる季節になってきたので、今回はこの新作のジャケットを紹介したいと思います。

デザインのベースは1960年代のショートブルゾンを基にデザインをしたGrease Jacketです。ゆとりのあるボックスシルエットが特徴でカットソー以外にもシャツやスウェットの重ね着もしやすいバランスです。その際にアレンジのしやすい様にフロントはダブルジップだったり内側の両サイドにもポケットを付けたりと機能面もしっかりとアップデートさせています。

使用している生地は尾州地域で生産されているウールとポリエステルの混紡素材で縦糸にポリエステル、横糸にウールを使用し、織りによってアイテム名にもなっているグリッド(格子柄)を表現しており、柄部分によって異素材が表れるこだわりの詰まった生地です。

写真でも分かるようにかなり光沢があり、柄の雰囲気と袖口がリブになっているのも含めて、自分は1950年代の雰囲気も感じております。

そしてアイテム名の「Grease グリース」とは生地の光沢感と整髪料としてのグリースを付けた艶を表現しているのではと勝手に想像しています。

最初にこのアイテムを見て浮かんだイメージが1950年代のアメリカの整備工をやっている若者が土曜日の夜に遊びに行くときにパンツはボロボロのジーンズ、シャツは開襟シャツで髪はGreaseを付けてポンパドールにリーゼント、そして一張羅のこのジャケットを着ていくという姿でした。(自分の妄想です。)しかしそんな妄想がパッと思い浮かぶくらいの存在感のあるジャケットは中々ないと思います。

これから気温も下がり、ブルゾンが欲しくなる季節にこんな存在感のあるジャケットはいかがでしょうか?

こちらのアイテムも既に店頭に入荷していますので、気になる方は是非、問い合わせて頂ければと思います。

それでは『ヘンリエッタに降る星』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第287夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第287回目はこちら


『オール・ザ・キングスメン』(1949)

監督:ロバート・ロッセン

出演:プロデリック・クロフォード / ジョン・アイアランド / ジョーン・ドルー / ジョン・デレク / マーセデス・マッケンブリッジ / シェパード・ストラドウィック

あらすじ:

カノマ市の実直な下級役人だったウイリーは地元政治家の腐敗を正すべく財務官に立候補していたが落選してしまう。しかし彼は民衆に腐敗の実態を伝え続け、徐々に人気を得ていく。そんな時に彼を州知事選の「スポイラー候補」として擁立する動きが出てきて……

映画のタイトルの「オール・ザ・キングスメン」とは英語の動揺のハンプティ・ダンプティの詩の一部で、直訳すると「全ての王の家来たち」という意味ですが、この言葉自体に由来や意味がある言葉だそうで、「どんな権力や力があっても一度壊れたものは元に戻せない」という意味なのだそうです。

この映画自体は実直だった役人が権力を持つことによって自らも腐敗、堕落していく話なのですが、タイトルの意味を考えると二度と元に戻せない物とは何だったのかを考えさせられる映画でした。

このウイリーは自分に有利になるような裏工作をしたり、自身の保身や自身の賄賂の為に様々な手を尽くします。その反面、公約としてあげていた道路や学校の整備したり、高度な医療体制の病院を作り医療費を無償にしようとしたりと住民の為にも動くので、住民からの人気は相当高い知事です。

どちらの面もこのウイリーという人物を表しており、清濁併せ吞む人物として描かれます。そして民衆を扇動する事にも長けております。この映画を観ていてある政治家を思い出しました。その方も毀誉褒貶の激しい方だったそうです。

そしてこの映画の中で行われている民衆に対する扇動を観ていると現在に通じるところがあり正直怖くなりまし、そんなところも含めて今のタイミングで観て色々と考えさせられる作品だと感じました。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

今作は白黒作品で色が分からないのですが主人公であるジョン・アイアランド扮するジャック・バーデンが着ているたぶんハリスツイードのジャケットや後半で着ているトレンチコートは相当格好良くて、着こなしのお手本になると思いました。

時代設定は1940年代なのでスーツのラペルの幅が大きく、それに伴いネクタイの大剣もかなり幅が広く短くなっているのもこの時代の特徴だと思います。

余談ですが、この白黒作品を観ていつも思うのはカラーだったらもっと洋服の細かいディティールまで分かっていいだろうなという事です。最近だとAIで色を付ける事も出来そうですが、それはそれで信用が出来ないので(勝手な思い込みですが)もっと早くカラーになっていればと思う事が多いです。

ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。



ビームス プラス / ワーク ライトツイル ピグメント コーティング
カラー:レッド、グリーン、ブルー
サイズ:S,M,L,XL,
価格:¥30,800(税込)
商品番号:38-11-1662-139

こちらは昨日発売となった新アイテムです。

ベースは1950年代のアメリカのストアブランドのワークシャツで、脇のガゼットやメインの縫製は三本針の巻縫いと本格的なディティールが特徴です。

まずライトウエイトのツイルに顔料でコーティングしその生地を使ってシャツを作り、そのうえで顔料のコーティングを落とすような、剥がしていくような強めのハードウォッシュをかけてこの表情を出しています。

ですので着古した雰囲気はあるものの色の鮮やかさは残っているので、暗くなりがちな秋冬のコーディネートのワンポイントとしてかなり重宝しそうです。1枚で着て主役になるシャツではありますが、もっと寒くなってくればデニムジャケットやチョアジャケット等のワークアイテムとの相性は抜群ですし、敢えてカウチンセーターやフィッシャーマンセーターのインナーとしてもカラーがポイントになって良いと思います。

生地自体が薄手なのでインナーで着ていただいてもモコモコにならずにすっきり着ていただけます。

正直、どのカラーも在庫は少なめなので、気になる方は早めに問い合わせていただければと思います。

それでは『オール・ザ・キングスメン』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第286夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

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『コンドル』(1975)

監督:シドニー・ポラック

出演:ロバート・レッドフォード / フェイ・ダナウェイ / クリス・ロバートソン / マックス・フォン・シドー / マイケル・ケーン / ジョン・ハウスマン / ティナ・チェン

あらすじ:

ジョセフ・ターナーはニューヨークにあるアメリカ文学史協会に勤めている。しかしこの団体はCIAの情報分析を行っている機関で、勤めているスタッフは全員CIAの職員だった。ある日、この事務所が襲撃され外出していたジョセフ・ターナー以外がさつがいされてしまう。どうにか逃げたターナーはCIA本部に助けを求めるが……

今回は今月の16日に亡くなってしまったロバート・レッドフォードの追悼の意を込めて、彼の作品を取り上げようと思いました。

まず作品を選ぶ際に『明日に向かって撃て』や『スティング』、『華麗なるギャッツビー』等々、相当迷っていたのですが、そんな時にBEAMS PLUSが誇るレッドフォードの名を冠する男「桑田レッドフォード」がいたのでどの作品がお勧めかを訊いたところ即答で

『コンドルです。』

と言ったので、今回はこの作品にしました。

正直にいうと映画としては「どうなの?」と思うところも多々あるのですが、そこはロバート・レッドフォードの格好良さで持っていかれてしまう作品だと思いました。

他にも劇伴がかなり格好良かったり、1970年代のニューヨークでのロケで当時の街の雰囲気が感じられたりとストーリー以外の部分も楽しめます。

これを機に未見の作品も多いので、ロバート・レッドフォードマラソンをしてみようかと思います。

ここからは衣装を見ていきましょう。

今作の注目は何といってもロバート・レッドフォードの衣装です。

自転車を乗って登場するのですがその時に着ているのがグレーヘリンボーンのツイードのジャケット、襟の長いシャンブレー生地のシャツにレジメンタルタイプのネクタイをしてネイビーのニットです。パンツはブーツカットの様に軽くフレアのデニムパンツで背負っているバッグはフィッシングバッグ。

全く古さを感じさせないスタイリングで、すぐにでも真似をしたくなるスタイリングです。季節の設定はクリスマス前の12月上旬くらいの様でかなり寒そうではあるのですが相当格好良いです。

そしてストーリーの後半ではアウターがジャケットからPコートに代わるのですが、これのPコートの着こなしも相当良いです。

Pコートの格好良い着こなしの映画ですと『さらば冬のかもめ』が思い浮かぶのですが、それに勝るとも劣らな格好良さでこのような作品を観るとPコートが欲しくなってしまいます。

さらに後半で分かるのは着ているシャツがただのシャンブレーシャツではなく、ウエスタンシャツだったことが分かります。このウエスタンシャツにネクタイをするのもとてもBEAMS PLUS的だと思いながら観ていました。

他の登場人物の衣装もかなり洒落ているものが多く、他の登場人物のコートにも注目して頂けると良いと思いますし、着こなしの参考になるのではないでしょうか。

それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ワーク ネップ プレイド
カラー:ピンク、パープル
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥28,600(税込)
商品番号:38-11-1670-139

1960年代のワークシャツをベースにしたシャツで、脇にはガゼットを付け縫製は三本針の巻き縫いと本格的な仕様です。サイズバランスは大きめのパターンを採用していて一枚でも着れますが、ポロシャツやタートルネックのカットソーなんかと合わせても良いバランスになっています。

因みに普段XLサイズを着ている自分がMサイズで丁度良いサイズバランスです。(嘘のような本当の話です。)

生地にはポリエステル・コットンの紡績工場や織布工場から出る糸くずや布を集めてほぐして、再度、糸に紡ぎ直したリサイクルの糸を使用しています。その為にかなり柔らかで軽い風合いが特徴の生地に仕上がっています。

色はピンクとパープルの2色ですが正直、写真と実物の色の雰囲気がかなり違うのと在庫自体がかなり少ないので気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂き実際に手に取って確かめて頂くのが良いと思います。

お問い合わせお持ちしております。

それでは『コンドル』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第285夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

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『私はあなたの二グロではない』(2016)

監督:ラウル・ペック

出演:ジェイムズ・ボールドウィン / マーティン・ルーサー・キング / マルコム・X / メドガー・エバース / サミュエル・L・ジャクソン(ナレーター)

あらすじ:

1957年、パリに滞在していたジェイムズ・ボールドウィンはパリ中で売られていた新聞の写真を見てアメリカに戻ることを決意し、そして一番差別の激しいアメリカ南部へと向かう。そしてその中で公民権運動の中心人物である、メドガー、マルコム・X、キング牧師と出会う……

ジェイムズ・ボールドウィンの未完の原稿を基に当時の状況や、人種差別の歴史とその正体に迫っていく五つの章に分かれたドキュメンタリー作品です。

ジェイムズ・ボールドウィンはアメリカの作家、小説家、詩人、公民権運動家でこの作品の中でもかなりインタビューを使われています。

公民権運動の中心人物であるキング牧師、マルコム・X、メドガー・エバースの3人を中心としながらも人種差別の歴史にたどっていくのですが、当時の映像や新聞、写真なんかが出てきて演技ではない人々の生々しい感情が前面に出ていて驚きます。

他の公民権運動を扱った映画の時にも書きましたが、当時の人達は白人と黒人が同じように生活をする事なんてもってのほかで、「黒人は下に見るものだ」、「同じ人間ではない」という考え(絶対にそんな事はないですし、そんな考えは絶対に許されません)が内面化されて当たり前だったので、あれだけの酷い事が出来たのだと思います。もちろん差別をせずに分け隔てなく接する白人の人もいたと思いますが。

そんな歴史を描きながら、黒人側の一枚岩ではないそれぞれの状況も描いていて、今まで観てきた作品を踏まえて当時がどうだったのかをより立体的に見えてくる気がしました。(それもほんの一部だとは思いますが)

当時を振り返りながら現代がどうなんだという視線もあり、より複雑になった現状も映していきます。そして最後のボールドウィンの演説は初めて聞く演説で、内容を理解するためにあと何回かは観てみようと思っています。

またこの作品をきっかけにジェイムズ・ボールドウィンという作家を知ったので、今度はこの方の本も読んでみようと思いました。

ここからはいつも通り衣装を見ていきたいと思いますが、今回も特定の人物というよりは映像に映っている当時のリアルな着こなしを見てもらうのが良いと思います。

それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ペインターパンツ ユニフォーム サージ ピンストライプ
カラー:グレイ、カーキ
サイズ:S,M,L,XL,
価格:¥24,200(税込)
商品番号:38-24-0407-791

ベースになっているのは、1960年代のストアブランドのペインターパンツなのですが、ペインターパンツのディティールを右側のツールポケットのみにし、ハンマーループやダブルニーをあえて付けない事で普段使いもしやすいパンツに仕上がっています。

生地の素材はポリエステルとウールの混紡のウールサージストライプ生地を使用し、特殊な染料を使い低温で染色する事でウールの風合いを生かした生地が出来ました。

かなり土臭いアイテムではあるので、ストレートにワークブーツにチョアジャケットとの組み合わせも良いですし、もっと寒くなってきたら少し変化球で固めのセーターにハンティングジャケットなんかを組み合わせても面白いと思います。

そしてこのパンツの他に、同じ生地を使ったワークシャツも店頭には入荷していますので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせていただくと良いと思います。

それでは『私はあなたの二グロではない』お楽しみ下さい。

コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第284夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

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『二十日鼠と人間』(1992)

監督:ゲイリー・シニーズ

出演:ジョン・マルコビッチ / ゲイリー・シニーズ / レイ・ウォルストン / ケイシー・シマーシュコ / シェリリン・フェン / モイラ・ハリス

あらすじ:

大恐慌の中、季節労働者であるジョージとレニーは自分達の牧場を持つという夢がありながら、人は良く力は強いが知的障害で色々とトラブルを起こすレニーの為に一つのところに長く留まる事が出来ない。そんな二人は新たに大きな牧場で働き口を見つけるのだが……

「怒りの葡萄」や「エデンの東」と同じ原作者であるジョン・スタインベック原作で、主演もしている俳優のゲイリー・シニーズの監督作品です。

知的障害で子供の様な受け答えしかできないレニーと、どんな事があっても彼を守って一緒に行動するジョージは様々な場所を転々とする季節労働者です。

ある事が原因でまた新たな場所に行かなくてはいけない二人は大きな牧場で働き口を見つけます。そこではどうにか周りに馴染めて、上手く暮らすことが出来ていました。そして二人には小さい牧場を持つという夢があり、その夢が実現しそうな所だったのに悪い方向に事態が進んでいってしまいます。

誰かに決定的な悪意があったわけではなく、誰かがもう少し違う行動を起こしていれば違う結末が待っていたかもしれなかったのにそう上手くはいかない話です。

とても豊かな自然が美しく、どうにか上手くいきそうだったからこそじわじわと嫌な方向に進んでる感じは本当に辛いですし、どうにか上手く避けてくれと願いながら観ていました。

哀しい話ではあるのですが、これを機に気になっていた他の作品も観て、小説も読んでみようと思いました。

ここからは衣装を見ていきましょう。

基本的に労働者しか出てこないので、着ている物はシャンブレーのワークシャツにワークパンツ、オーバーオールにチョアジャケットと自分達が大好きなアイテムばかりです。

そんな中でもチェックシャツをオーバーオールと合わせたり、チョアジャケットではないワークジャケットを着ていたりと着こなしの参考になるものが多かったので、ストーリーを追いつつも出てくる登場人物の着こなしにも注目してもらうと面白いと思います。

そして今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ミリタリー 6ポケット インディゴリップストップ 抜染プリントカモフラージュ
カラー:インディゴ
サイズ:S,M,L,XL,
価格:¥35,200(税込)
商品番号:38-24-0386-120

定番の6ポケットのミリタリーカーゴパンツの新色が登場しました。今回はインディゴ染料を使ってカモフラージュ柄を表現するために「段落ち抜染」と呼ばれる部分的にブリーチの強さを変えて色の抜け方で柄を表現しています。

遠くから見ると複数の染料を使っているように見えますが、近くで見ると色の濃淡で柄が出来ているのが分かります。

そして全体はインディゴ染色なので、着用、洗濯を繰り返すことにより色落ちもしてくるので、経年変化も楽しんでいただけます。

柄自体はカモフラージュなのですがベーシックなオリーブグリーンではないので、そこまで土臭く見えませんしとても軽やかな印象です。

これからの季節でしたら、デニムジャケットやチョアジャケットと合わせてもらうのも良いですし、敢えて上品なカシミヤのセーターなんかと合わせてもらうのも良いと思います。

こちらのパンツは既に店頭に入荷していて、サイズによっては数が少なくなってきているので気になる方は是非、お近くの店舗に問い合わせていただければと思います。

それでは『二十日鼠と人間』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第283夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第283回目はこちら


『ゴールデン・リバー』(2018)

監督:ジャック・オーディアール

出演:ジョン・C・ライリー / ホアキン・フェニックス / ジェイク・ギレンホール / リズ・アーメット / ルドガー・ハウアー

あらすじ:

ゴールドラッシュに沸く1851年。手練れの殺し屋兄弟であるイーライとチャーリーは「提督」からの依頼である科学者を追っていた。先行する連絡係と合流して3人で科学者を追うはずだったが、黄金の誘惑に勝てなかった3人は科学者と手を組むことになるのだが……

西部劇ではあるものの、従来の西部劇とは違った不思議な作品でした。

舞台は1851年のオレゴンからカリフォルニアで、雄大であり厳しくもある自然が美しい中を先行する科学者を追う殺し屋兄弟のロードムービーです。

殺し屋兄弟も連絡係のモリスも科学者のウォームもそれぞれに求めるものがあり、最初こそ黄金が目当てだったものの少しづつ打ち解けていく中で自分たちが気付いていなかった心の中の本当の動機に気付いていきます。

しかし全てが上手くいく訳もなく……

どの様な結末になるのかは是非、ご自身で確かめていただければと思います。

そして何といっても主演の4人が本当に素晴らしく、特にジョン・C・ライリーが特に良かったです。

因みに日本の1850年はどのくらいの時代なのかが気になり調べたのですが、江戸時代の「嘉永(かえい)」という元号の時期だそうで、この3年後の1853年にペリーの来航があり、幕末時代に移り変わっていくそうです。

ここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

この映画の季節の設定のなのか場所の設定なのかは分かりませんが、ジャケットを着るほどではない気温だからなのかみんなベストを着ていてパンツとの共地のベストなんかもあり同じような着こなしがしてみたいと思いました。

あとハットを被っている事も多く自分も被りたくはなるのですが、あまり自分の頭に合うサイズのものがなく(自分の頭が大きい為)諦めてしまう事が多いです。

それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / デニムワークシャツ クラシックフィット ジュイ プリント
カラー:ミントグリーン、インディゴ
サイズ:S,M,L,XL,
価格:¥330,000(税込)
商品番号:38-11-1665-791

まだまだ暑い日が続きますが、定番のクラシックフィットのワークシャツの秋冬の新作が入荷して参りました。

このシャツの特徴は何といってもこのプリントで、着想の元になっているのが18世紀のフランスで生まれた「トワル・ド・ジュイ」というプリントの生地で、人物や風景、神話をモチーフにした主に2色使いで描かれる繊細な柄が特徴で、マリー・アントワネットも愛したことで知られています。

本来であれば銅板を用いて染色をするらしいのですが、このシャツは抜染プリントで柄を表現しております。

柄のモチーフはアメリカらしいハンティングをモチーフにかなり細かく描写されています。

取り扱いの色は2色でインディゴとミントグリーンで、ミントグリーンは顔料で染めて抜染をしており鮮やかな色と共に柄も細部まで綺麗にプリントされています。

サイズは1940年代のワークシャツをベースにしている為に、かなりゆったりしていて普段XLサイズを着ている自分でもLサイズを選んでいます。

ディティールも凝っていて左右にフラップ付きチェストポケットがついて、左側のポケットはダブルポケット仕様になっていて内側にはペンポケットも付いています。

かなり存在感のあるシャツなので一枚でも充分に主役になるシャツですし、寒くなってくればインナーとしても活躍する一枚だと思います。

こちらも既に入荷していますので、是非、店頭でプリントの細かさや生地の色の鮮やかさを確かめていただければと思います。

それでは『ゴールデン・リバー』お楽しみ下さい。

コヴ