スタッフ「コヴ」の記事

BEAMS + ロードショー 第70夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第70回目はこちら


『華麗なる賭け』(1968)

監督:ノーマン・ジュイソン

出演:スティーブ・マックイーン / フェイ・ダナウェイ / ポール・バーク

あらすじ:

泥棒の才能を持つ紳士のトーマス・クラウン。彼は自分が思い描いた方法での銀行強盗を成功させる。一方、保険会社の調査員のビッキーはトーマスを犯人と疑いながら近づいていくが……

もうオープニングから心掴まれる作品です。映画の祭典で楽曲賞を取った「ミッシェル・ルグラン」の主題歌にのせて画面を分割して魅せていくオープニングも、その後に続く銀行強盗のシーンもかなりサスペンスフルにそしてお洒落に撮られています。

そしてその後に登場するフェイ・ダナウェイ。ここからは犯罪映画というよりも恋愛映画の様になっていきますし、さらに言うとこの映画はスティーブ・マックイーンの格好良さを観る為の映画の様に自分は感じました。

グレースーツを着こなすマックイーン、G9を着て颯爽と飛行機から降りてくるマックイーン、ポロをやっているマックイーン、サンドバギーに乗っているマックイーン、サウナに入っているマックイーン、どのシーンも格好良くて真似したくなる着こなしが沢山出てきました。

それではこのまま衣装を見ていきましょう。

上記した通りかなり気になる着こなしが多いのですが、やはり最初のグレースーツの着こなしが格好良いです。劇中のスーツはサイドベントだったり2つボタンと若干のディティールの違いはありますが、ビームス プラスでもスーツをしっかり用意しています。


ビームス プラス / 3ボタン ジャケット フランネル
カラー:グレー、チャコールグレー、ネイビー、ブラックウォッチ
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥35,200(税込)
商品番号:38-16-0105-803

組下のパンツがこちらです。


ビームス プラス / 9分丈 フランネルパンツ
カラー:グレー、チャコールグレー、ネイビー、ブラックウォッチ
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥17,600(税込)
商品番号:38-23-0119-803

定番のセットアップのスーツです。ベーシックで流行りが関係無い事も魅力ですが、自分が考える魅力は上下で別のサイズを選べる事です。これにより極端な修理をする事無く、それぞれの方の体のバランスに合わせてサイズを選んで頂けるのはとても良い事だと思っています。

現在は予約を受け付けているのですが毎シーズンほぼ売り切れてしまうアイテムなので、気になる方は是非、お近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

またビームス プラス 有楽町では特にスーツのバリエーションを揃えていますので、スーツをお探しの方はビームス プラス 有楽町に問い合わせて頂くと良い思います。

この映画はストーリーは一先ず置いておいてスティーブ・マックイーンを観るのが正解な気がします。

それでは『華麗なる賭け』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第69夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第69回目はこちら


『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)

監督:ギレルモ・デル・トロ

出演:サリー・ホーキンス / ダグ・ジョーンズ / リチャード・ジェンキンス / オクタビア・スペンサー /マイケル・シャノン / マイケル・スタールバーグ

あらすじ:

1962年、冷戦下のアメリカ。政府の極秘施設で清掃の仕事をしている喋る事の出来ないイライザはある日施設に運ばれてきた生物を目にする。その生物と手話でコミュニケーションを取る様になり徐々にその生物に惹かれていくが……

日本の巨大ロボットや怪獣が大好きなギレルモ・デル・トロ監督が撮った大人のお伽噺(ダークファンタジー)です。

思いっきり監督の大好きな物を詰め込んだ『パシフィック・リム』や『ヘルボーイ / ゴールデンアーミー』も勿論良いのですが、作品の色としては軍事政権下のスペインでの少女の物語である『パンズ・ラビリンス』に近いものだと思います。

因みに今作にも出ているダグ・ジョーンズは『ヘルボーイ / ゴールデンアーミー』や『パンズ・ラビリンス』でも文字通り怪演しておりますので、何役で出ているかに注目して観て下さい。

本作自体はお伽噺ですが、そこには沢山の寓意が込められています。

作品の時代設定である1960年代のアメリカの状況や公開当時の2017年のアメリカの状況、また劇中の研究所で下働きをしているのはどんな人達なのか、主人公の周りで味方にになってくれるのはどんな人達なのかを見ていくと色々と考えさせられる事があると思います。

勿論、そこを意識しないでも充分にラブロマンス物として楽しめる作品ですが、大人向けの「ダーク・ファンタジー」で少々過激な描写もある事は先に伝えておきます。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

まず衣装だけではなく、映画全体を「ティール」というグリーン系の色でほぼ統一しています。そんな中でイライザがある事が切っ掛けで他の色を身に纏うのがとても印象的です。

しかし今回注目して頂きたいのはそのイライザの隣人であるジャイルズの衣装です。

外に行く時にはジャケットを着ているのですがその下にニットベストを着ている事が多く、これが柄物だったり単色のだったりします。色はブラウン系が多くこのジャイルズの人柄を表す様な柔らかい雰囲気でとても気になりました。

勿論、ビームス プラスでもニットベストは毎シーズン用意しております。

こちらです


ビームス プラス / ボタン ニットベスト
カラー:チャコールグレー、レッド、イエロー、グリーン、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥13,200(税込)
商品番号:38-05-0014-048

こちらは単色のシンプルなベストで、ジャケットのインナーとしても1枚で着て頂いても良いアイテムです。

そしてもう1点


ビームス プラス / チェック ベスト
カラー:チャコールグレー、ベージュ、ブラウン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥13,200(税込)
商品番号:38-05-0017-048

こちらのベストの方がジャイルズが着ている物に近いかもしれません。

チェックのどの柄もベーシックなのでコーディネートに組み込みやすいと思います。

どちらの商品も予約を受け付けておりますので、気になった方は是非、お近くの店舗に問い合わせしてみて下さい。

上記した様に大人向けの「ダークファンタジー」なので過激な描写がありますが、とても素敵なお話だと思います。そして『パンズ・ラビリンス』もお勧めですよ。

それでは『シェイプ・オブ・ウォーター』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第68夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第68回目はこちら


『ザ・マスター』(2012)

監督:ポール・トーマス・アンダーソン

出演:ホアキン・フェニックス / フィリップ・シーモア・ホフマン / エイミー・アダムス

あらすじ:

大戦後のアメリカでカリスマ的に信望を集めるランカスター・ドッドという男がいた。そのランカスターに興味を持ったフレディ・クエルという青年は徐々に彼の思想に影響され付き添うようになるが……

正直、この映画は初見では全く訳が分からず、何度か観直して解説を聞いてやっと理解?した(出来た様な気になっている)作品でした。

というのも今作の監督のポール・トーマス・アンダーソンの生い立ちや他の作品でも描かれている事が関係してくるので、この作品単体だけでは相当分かり辛い作品だと思います。その分、生い立ちや関連性が分かってくるとその監督の共通点というか作家性が浮かび上がってきて、また別の映画の楽しみ方が出てくるのではないでしょうか?

しかしその生い立ちや共通点は簡単に分かるものでは無いので、その手掛かりを過去のインタビューやパンフレットの解説、映画評論家の解説等で探っていくのは大変ですが面白いですよね。

作品については観て頂くしかない様な気がするので、是非観て頂ければと思います。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

主人公のフレディ・クエルは映画冒頭で元海軍だという事が示されます。その時に映る兵士それぞれが被っているセーラーハットや履き古したセーラーパンツも良かったのですが気になったのは別のシャツでした。

生地は多分シャンブレーの開襟シャツだと思うのですが、年々この様な何の変哲もないシャツを普通に着こなす事がどうやったら出来るのかを日々考えているので気になってしまいました。

ビームス プラスのシャツで言うとこんな感じです。


ビームス プラス / シャンブレー ミリタリー オープンカラーシャツ
カラー:サックス、ブルー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥14,850(税込)
商品番号:11-11-0833-139

このシャンブレー生地を着込んで、洗い込んでいった時の表情を変化がどう出るかが楽しみなシャツです。シャツのベースはUS NAVYのユーティリティシャツをベースに現代にフィットする様なサイズ感に変更しています。2021の秋冬はこの形で別の生地を採用した新アイテムも出ますので、お楽しみにして頂ければと思います。


映画の観かたはそれぞれですが、監督縛り、出演者縛り、ジャンル縛りで観ていくと何度も観た作品でも、また違った側面、気付かなかった共通点、思っていた事とは違った意味が出てくる事が多々あるので、普段はしない観かたをして頂くのもお勧めです。

それでは『ザ・マスター』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第67夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第67回目はこちら


『ライトスタッフ』

監督:フィリップ・カウフマン

出演:サム・シェパード / スコット・グレン / エド・ハリス / デニス・クエイド / ランス・ヘンリクセン

あらすじ:

1947年、エドワーズ空軍基地でマッハの壁を超える実験を行っていたが、中々超える事が出来ず事故が多発していた。そんな中初めてマッハの壁を超えたのがチェック・イエーガーだった。その後も優秀なパイロット達は基地に集まり、到達する速度も上がっていくが事故も絶えなかった。1957年ソ連のスプートニク1号の打ち上げが成功し、それに刺激される様にアメリカも宇宙事業に進んでいく。そして宇宙飛行士としてエースパイロット達の募集、招集を行っていくが……

アメリカの宇宙計画というと「アポロ計画」が一番に思い浮かびますが、この話はその前の「マーキュリー計画」の話です。

マッハの壁を超えるべく集まっていた腕利きのパイロット達が速度を競い合っていく中で互いに友情が芽生えたり、そんなパイロット達の妻達は事故死の心配をしながらお互い励ましあっていく姿を描いている群像劇と言って良い作品だと思います。

タイトルの「ライトスタッフ」とは「正しい資質」や「適正」という意味で、劇中でも宇宙飛行士としてどの様に振る舞うかたったり、宇宙飛行士を選ぶ時の参考基準だったりと「正しい資質」や「適正」を問う場面が出てきます。

この事はどんな職業でも言える事なので、自分も考えさせられましたし、簡単には答えが出そうにはありません。

史実を元にしている話なのでネタバレも何もないのですが、誰がパイロットとして選ばれるのか、ロケットはきちんと打ち上げられるのか、自分が観たのは3時間を超えるバージョンだったのですが最後まで飽きる事なく観る事が出来ました。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

やはり空軍の話ですからどんなフライトジャケットが出てくるか気になっていたのですが、そんな中でも一番気になったのは最初にイェーガーが登場する場面で着ているジャケットです。

多分、皆さん憧れのA-2ジャケットだと思います。ボロボロでレザーの状態も良くはなさそうなのですが、この道具感というのか取り敢えず体に馴染んでるからこれを着ている感が本当に良くて、このA-2に軍チノを履いて馬に乗って現れるシーンは相当格好良いです。

ビームス プラスではA-2そのものではないですが、様々なフライトジャケットのエッセンスを取り入れたこんなジャケットを扱っています。


ビームス プラス / ミリタリー レザーブルゾン
カラー:ブラック、ダークブラウン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥66,000(税込)
商品番号:38-18-0129-202

ここ数年、好評を頂いていて追加しては売り切れを繰り返しているアイテムです。

使用しているレザーは張りはあるのですが硬過ぎず、すぐに体に馴染む厚さなのでレザージャケット特有の着づらさはありません。ディティールもコテコテ過ぎないですが、分かる方はニヤリとしてしまう仕様になっています。

流石に夏は暑いですが秋口から初冬にかけて、そした春先にも大活躍するブルゾンです。王道のコーディネートとしてフード付きのスウェットにチノパンやデニムパンツでも良いですし、もっと落ち着いた雰囲気にするならボタンダウンシャツにニットタイ、グレースラックスの上に羽織っても良いと思います。

現在は予約を受けている商品ですが、かなり着回しのアイテムなので気になった方は是非、お近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

映画も手に汗握る場面も多く、アッという間に観終わってました。

それでは『ライトスタッフ』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第66夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第66回目はこちら


『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』(2011)

監督:テイト・テイラー

出演:エマ・ストーン / ヴィオラ・デイビス / オクタビア・スペンサー / プライス・ダラス・ハワード /ジェシカ・チェスティン 他

あらすじ:

1960年代前半、大学を卒業しライターを目指すエマ・ストーン演じる主人公ユージニアはある事が切っ掛けでメイド達の話を纏めて本にしようと決心する。しかし取材はそれぞれの立場の違いにより思いの外、難航していく……

1960年代のミシシッピの美しい自然が本当に綺麗に撮影されて、とても温かな長閑な雰囲気の映画です。当時の公民権運動を背景としており、人や、心の繋がりをより考えさせられる内容となっています。

主人公を取り巻く登場人物の行動や、想いは、時には辛く感じる部分もありますが、コメディ的なタッチで表現されており、明るく心温まる内容です。

女性の強さや、自立というテーマにも触れながら、パワフルな登場人物の行動に、胸が熱くなる場面もございます。


それではここからはいつも通り衣装を見ていきたいのですが、今回の作品は主な登場人物が女性で男のキャラクターはそこまで注目する様な衣装では無かったので、今回はお休みしようと思います。

しかしその分女性たちの着ているドレスやワンピースはとても綺麗で鮮やかな物が多いですし、メイド達の私服も色が綺麗なものが多いです。

南部の裕福な土地の話なので屋敷のインテリアや小物類もしっかり作ってあり、こちらに注目して観るのは良いのではないでしょうか?

もう1点、注目して欲しいのは劇中に出てくる料理です。特にミニーがシーリアにフライドチキンの作り方を教える場面で出てくるフライドチキンは本当に美味しそうです。夜中に観ていて食べたくなりました。

そして絶対に忘れてはいけないのがミニーが作るチョコパイです。これがどの様に使われるかは是非、映画を観て確かめて頂きたいと思います。


それでは『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~ 』どうぞお楽しみください。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第65夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第65回目はこちら


『夜の大捜査線』(1967)

監督:ノーマン・ジュイソン

出演:シドニー・ポアチエ / ロッド・スタイガー / ウォーレン・オーツ / リー・グラント

あらすじ:

アメリカ南部、ミシシッピーの小さな町である夜、殺人事件が起こる。その容疑者として駅の待合室にいた一人の黒人が逮捕されるが、彼は北部の殺人課の刑事だった。そして行きがかり上、この事件を捜査する事になるが……

この作品が製作されたのが1967年で、時代設定もほぼ同じだと思われます。そしてこの時代でも南部ではまだまだ人種差別が普通の事として描かれています。

ゆえにシドニー・ポアチエ扮するヴァージルもただ黒人というだけで捜査が妨害されたり、彼自身に危険が及びます。特に彼が駅の待合室で黒人というだけで問答無用で逮捕されるところなんかは当時としては当たり前だったんだと思います。しかしこの映画の製作から60年近く経った現在でも同じ様な事が起きている現状は本当に残念です。

ここで少し主演のシドニー・ポアチエの話をしますと、以前にこのブログでも取り上げた『招かれざる客』(これは自分のライフタイムベストの1本になりました。)にも主演しており、その時にも知識があり、しっかりとした英語を喋り、物腰の柔らかい紳士の役を演じています。

本人も意識的にその様に振る舞う事で今までの黒人のイメージをこれまでのステレオタイプから脱却をさせようと努力してきた方だったそうです。その後はアクションも出来て、紳士的な演技も出来るデンゼル・ワシントンや他の黒人の俳優の方が沢山出てきています。彼はそんな俳優の先駆者的な役割をされていました。


それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

今回注目したいのはやはりポアチエが演じるヴァージルです。季節の設定は多分、1967年の8月(冒頭のカレンダーの曜日と1967年の曜日を確認しました。)の南部なので相当蒸し暑いのではと想像できますし、現に他のキャラクター達は相当暑がっています。

その様な中ヴァージルは知的さや紳士的といったイメージを守る為かしっかりジャケットを着てボタンダウンのシャツにネクタイもしっかり締めています。後に彼がネクタイを緩める所が出てくるのですが、彼の心情の変化を表す演出になっていると思います。

そしてより注目したアイテムはヴァージルが着ているボタンダウンシャツです。この作品では珍しくイエローのボタンダウンを着ています。後半はサックスブルーです。

ビームス プラスでは外せないアイテムであるボタンダウンシャツはホワイトやサックスブルーのイメージが強いですが、実はイエローとピンクの合計4色を取り扱っているのです。


ビームス プラス / オックスフォードボタンダウンシャツ
カラー:ホワイト、サックス、イエロー、ピンク
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥11,000(税込)
商品番号:38-11-0011-139

一見するとコーディネートが難しく思えますが、例えばイエローであればこの映画の様にネイビーのスーツにブルーベースのレジメンタルタイプのネクタイとは相性抜群です。またピンクはブラウンのガンクラブチェックのツイードのジャケットの中に着て、こちらもブラウンのニットタイをしてデニムの5ポケットパンツとのコーディネートは如何でしょうか?かなり自分好みのコーディネートです。

定番アイテムですが、色を変えて頂くだけでコーディネートの幅がかなり広がると思います。是非、チャレンジして頂ければと思います。

音楽もクインシー・ジョーンズが担当しており冒頭で流れる主題歌も相当格好良いですし、劇伴も後の刑事ドラマにかなり影響を与えているそうです。

それでは『夜の大捜査線』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第64夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第64回目はこちら


『ショーシャンクの空に』(1994)

監督:フランク・ダラボン

出演:ティム・ロビンス / モーガン・フリーマン / ボブ・ガントン / ウィリアム・サドラー 

あらすじ:

冤罪で投獄された銀行員のアンディーは厳しい刑務所の中で希望を捨てずに様々な事を行っていくが……

久々に観ましたが名作ですね。

どんな状況下でも自分を見失わず、やるべき事を淡々とやっていく事は本当に難しい事だと思います。

劇中で重要なキーワードとなる「希望」ですが、主人公のアンディーとそのアンディーと親友となっていくレッドでは解釈の違いがはっきりしています。希望を持つ事で自分を保っているアンディーと何度も希望と失望を味わっているレッド、どちらの立場に立つかによって考え方や感じ方が変わってくるのは本当に興味深い事だと思います。

原作はミステリーの帝王の異名を持つスティーブン・キングですが作品全体を通しても不穏な雰囲気は殆どありませんし、ミステリー要素もあまり感じられません。しかしクライマックスは本当に舌を巻く展開で、流石はスティーブン・キングの原作なんだと思い知らされました。


それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

舞台のほとんどが刑務所の中ですから、もちろん映る洋服は囚人服ばかりです。しかしディティールを見ていくと囚人番号が縫い付けられているだけで、特別な物ではなく普通のワークシャツとワークパンツを着用しています。

ストーリーの前半はヒッコリーの様なストライプのシャツを着ていて、後半はシャンブレーのシャツを着ています。パンツはデニム生地で前後共にパッチポケットのパンツでベルトをしている者もいれば、サスペンダーで吊っている者もいます。寒い時期にはデニムのカバーオールを着たり、アンディーはPコートを着たりしています。

洗濯も自分達で雑にやるでしょうから生地がクタクタになっていって、それを着続けるので本当に体に馴染んでいて格好良く映りますし、そんな着方に憧れます。(絶対に刑務所には入りたくありませんが)

そしてビームス プラスではシャンブレー生地ではなくデニム生地ですが、着用、洗濯を繰り返す事で同じ様な雰囲気になるシャツを扱っています。

こちらです。


ビームス プラス / ニューデニム ワークシャツ
カラー:ブラック、インディゴ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:11-11-6202-388

シャツ用のウェイトのデニムですがかなり張りがある生地で、縦糸と横糸に違う糸を使う事により着続けた時の色落ちや生地の変化がしっかり出ます。相当育て甲斐のあるシャツです。ディティールは1940年代のシャツをベースに様々なワークのディティールを取り込んでいます。またサイズフィッティングを見直して、より余裕を持って着て頂けるサイズになりました。

かなり完成度の高いお勧めのワークシャツです。

最初に書きましたが本当にライフタイムベストに入れる方も多い名作ですし、自分も何度も観直しているくらいお勧めの作品です。


それでは『ショーシャンクの空に』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第63夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第63回目はこちら


『マザーレス・ブルックリン』(2019)

監督:エドワード・ノートン

出演:エドワード・ノートン / ブルース・ウィリス / ググ・バサ・ロー / アレック・ボールドウィン / ウィレム・デフォー

あらすじ:

1950年代のニューヨーク。トゥレット症候群を抱えているライオネルは恩人のフランクの元で探偵業の手伝いをする様になる。しかしある事件でフランクが何者かに射殺されてしまう。少ない手掛かりから真相に近づいていくライオネルだったが……

久しぶりのハードボイルドなノワール作品です。同名の原作小説があり小説の時代設定は1999年なのですが、監督、出演のエドワード・ノートンが脚本も書いており時代設定を1950年代に変更したそうです。時代設定が変わると作品の印象も変わるので、映画を観た後に小説も読んでみて比較してみるもの面白いと思います。

ノワール作品としてはオーソドックスな作りで重すぎない作品なので若干上映時間は長いですが飽きずに観る事が出来ると思いますし、中盤のジャズクラブの演奏シーンは迫力がありました。

自分はこの作品を観た後に思い出した作品が雰囲気は違うのですが、同じジャンルの『探偵はBARにいる』でした。こちらもお勧めです。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。


今回は主人公のライオネルの衣装に注目します。登場から序盤はショートのブルゾンにハンチングキャップを被っていてその雰囲気も良いのですが、ある出来事が起こってからPコートとハットを被っています。この常に着続けるPコートが格好良いです。着丈が長めで、多分ボタンは8個、大きめの襟に生地が厚くなくて着ているとドレープが出ています。50年代なので実際の官給品だったのではないかと思います。

このコートに中はモックネックのニットにネイビーのコットンパンツ。これから夏が始まるのに直ぐにでも真似してコートが着たくなるコーディネートです。

そしてビームス プラスでは2021秋冬シーズンではこの映画に出てくる様なPコートを用意しています。こちらです。


キャプテン サンシャイン / Pコート
カラー:ネイビー
サイズ:36,38,40
価格:¥102,300(税込)
商品番号:38-19-0076-086

2020年の秋冬にキャプテン サンシャイン別注で作ってもらったPコートですが、余りにも評判が良くて予約だけで入荷数が埋まってしまい店頭には出なかったコートが2021年にもディティールはほぼ変わらず再登場します。

昨年、手に取れなかった方にも是非、試着して頂きたい1着です。

見た目はかなり男臭いコートですが、着心地は軽く、シルエットはとても綺麗です。(一目惚れしたコートだったのですが、自分の入るサイズが無く諦めました。)

次の秋冬のアイテムの予約も受け付けているので、気になる方は店舗に問い合わせて頂ければと思います。


それでは『マザーレス・ブルックリン』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第62夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第62回目はこちら


『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』(2016)

監督:ジョン・リー・ハンコック

出演:マイケル・キートン / ニック・オファーマン / ジョン・キャロル・リンチ / リンダ・カーデリーニ / ローラ・ダーン

あらすじ:

1954年、シェイクミキサーのセールスマンとして中西部を回っていたレイ・クロックはあるドライブインレストランから8台もの注文を受ける。どんな店なのかが気になり、見に行くとそこには兄弟で経営するハンバーガーレストランの<マクドナルド>があった。そして……


タイトルになっている「ファウンダー」とは「創業者」や「設立者」という意味だそうです。

作品自体は面白いのですが、正直、観る方の仕事や立場によって主人公に感情移入が出来るかどうか別れる作品ではないかと思いました。

今まで色々な職業を転々としてきた主人公のレイはこのチャンスを逃がさない様にあの手この手を使い商売を広げていきます。一方で自分達が初めて、ゆっくりだが堅実な商売を続けようとするマクドナルド兄弟。両者の溝は深まる一方で、最終的にレイが手に入れたかったものは何なのかが明らかになっていきます。

レイが一攫千金を狙うのもアメリカンドリームだと言えますし、マクドナルド兄弟の地道でローカルな商売のやり方もとてもアメリカ的だと感じました。本当にどちらの立場に立つかによって見え方が変わってくると思います。

是非、この作品をご覧になってどちらに感情移入するかを確かめて頂くのも面白いと思います。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

今回は本当の創業者のマクドナルド兄弟の衣装が好みでした。全く派手さの無いレギュラーカラーのシャツやワークシャツにこちらも普通のコットンパンツを履き、ベルトはせずにサスペンダーでそのパンツを吊っています。この普通さにこの兄弟の堅実さが表れていると思いました。

今シーズンはビームス プラスではそんな堅実さを感じさせる様なワークシャツが登場しました。

ビームス プラス / ツイル ショートスリーブ ワークシャツ
カラー:カーキ、オリーブ、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥18,150(税込)
商品番号:11-01-1226-388

こちらのシャツは1950年代のワークシャツのデザインをほぼ踏襲し、サイズも細くしないクラシックフィットを採用しています。使用している生地はコットンツイルで夏に着られる様に薄手ですが、張りのあるしなやかな生地で肌触りも抜群です。自分は汗っかきなので汗染みが目立ちそうですが、このシャツはそんな事は気にせずガンガン着ていこうと思っております。着倒していった時の生地の変化も楽しみです。

とてもシンプルなシャツなので、ショートパンツでもフルレングスのパンツでも相性も良いと思いますので、様々な場面で活躍する1枚だと思います。店頭で手に取って生地の感触やサイズを確かめて頂ければと思います。

あと確実に言える事は鑑賞後はハンバーガーが食べたくなります。


それでは『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第61夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第61回目はこちら


『アメリカン・ギャングスター』(2007)

監督:リドリー・スコット

出演:デンゼル・ワシントン / ラッセル・クロウ / キウェテル・イジョフォー / ジョシュ・ブローリン

あらすじ:

1968年、ベトナム戦争を利用し、麻薬の密輸でのし上がったフランク・ルーカス。汚職に手を染める事の無かった刑事のリッチー・ロバーツが捜査を進め徐々にフランクを追い詰めていく。


実話を基にしていて、かなり骨太なストーリーです。成り上がっていくフランクと捜査を進めていくリッチーが交互には描かれるのですが、ほとんど接点がないまま終盤で対峙するシーンは鳥肌が立ちました。

当時も今もアフリカ系、イタリア系、東欧系、アジア系、その他にも様々な人種が住んでいるニューヨークなので、犯罪集団もそれぞれの人種によって構成されています。そして犯罪集団同士でも差別がある事を改めて知りました。

また他の映画でも沢山描かれていますが警官の汚職が蔓延している事も未だに解決出来ない問題ですし、現在は警官による人種差別の問題も出てきており、現在に続く問題を色々と考えさせられる映画でした。

それでは今回も衣装を見ていきましょう。


まずは闇社会でのし上がっていくフランクですが、目立つ事を避ける為に一見すると地味な物を着ています。しかし使っている生地は上等な事が分かりますし、勿論フルオーダーだと思うので、体にしっかりフィットしていて相当格好良いです。いつかはあんな風にスーツやジャケットを着てみたいです。

しかし今作で一番印象に残ったのはリッチーが序盤に着ているアロハシャツです。柄はブルーベースでヤシの木がメインの総柄で、多分ペラッペラの着古したレーヨンのアロハシャツだと思うのですが、この着古した感がとても良かったです。

そんなこれからの季節に欠かす事の出来ないアロハシャツのお勧めを紹介します。

こちらです。


レミ レリーフ × ビームス プラス / 別注 カットジャカード アロハ シャツ
カラー:チャコールグレー(ポリネシアン)、インディゴ(ヨット)
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥27,280(税込)
商品番号:11-01-1323-671

生地には染めをしづらいレーヨンの糸に2回、別の染め方をした糸を使い、ジャカード織りした生地です。そして生地の裏側から手作業で部分ごとにカットし、手間をかけて柄を表現しています。加工もかけている生地なのでレーヨンがまるでコットンの様な手触りなのと、レーヨンの光沢感を上手く抑えている為にアロハシャツの派手さが苦手な方でも手に取って頂けると思います。

是非、店頭で手に取って頂ければと思います。


上映時間は長いですが、その長さを感じさせない位の濃密な映画でした。

それでは『アメリカン・ギャングスター』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第60夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第60回目はこちら


『シングルマン』(2009)

監督:トム・フォード

出演:コリン・ファース / ジュリアン・ムーア / マシュー・グード / ニコラス・フォルト

あらすじ:

1962年のロサンゼルス。長年連れ添った恋人を亡くして8ヶ月が経つ大学教授のジムはある事を企てるが……


監督は世界的に有名なデザイナーのトム・フォードでこれが初監督作品です。そして登場人物も少なくかなりこじんまりとした作品です。どうしても恋愛部分が注目してしまいますがその部分よりももっと大きな、人との関わり方についての映画の様に感じました。

普段より少し踏み込んでみるだけで今までとは違った見え方があったり、新たな一面を発見する事ができ、そしてその様な事の積み重ねで日々が色づいたり、ちょっとした活力になったりするんだと思います。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

何といっても主人公のジョージのスーツの着こなしがビームス プラスのお手本の様な着こなしです。

はっきりとは確認できませんが多分三つボタンでグレーカラーでナローなノッチドラペルのジャケット。パンツの裾はダブルでシューズはバルモラルのキャップトゥー。シャツはホワイトのタブカラーにネイビーのナローのネクタイとチーフはTVフォールド。そしてジョージが残すメッセージは

「ネクタイはウィンザーノットで」

派手さは全くないですが、こだわりがしっかり伝わってきますし、ジョージがどんな人物かも伝わってきます。

まぁ監督がトム・フォードですから当たり前ですね。

そしてビームス プラスでもこれに負けない様なスーツをご用意しています。

こちらです。


ビームス プラス / コンバットウール 3ボタン ジャケット
カラー:グレー、チャコールグレー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥33,000(税込)
商品番号:11-16-1293-803

ビームス プラスでは定番のウール、コーデュラポリエステルの混紡糸で、しわになりにくく、ソフトな風合いと、摩耗性の高い生地を使用しているジャケットです。

勿論、共地のパンツも用意しています。


ビームス プラス / コンバットウール トラウザーズ
カラー:グレー、チャコールグレー
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥1,7600(税込)
商品番号:11-23-0908-803

いつも以上に衣装や小道具、インテリアに注目すると参考になる事が多い映画ではないでしょうか?

それでは『シングルマン』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第59夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第59回目はこちら


『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)

監督:ロバート・ゼメキス

出演:マイケル・J・フォックス / クリストファー・ロイド / リー・トンプソン / トーマス・F・ウィルソン

あらすじ:

主人公のマーティーは友人の科学者のドクの作ったタイムマシンのデロリアンの誤作動で30年前の世界へタイムスリップしてしまう。その世界のドクの協力で元の世界に戻る計画を立てるが、当時の同じ年の母親に惚れられてしまい歴史が変わりつつあるのをどうにか修正しようと奔走するが……


もう正直、説明不要の大ヒットシリーズの1作目です。何度観返したか分からないくらい観ているのですが、観るたびにハラハラ、ドキドキしてしまいます。

現在の視点からすると批判される部分のある映画とも言われていますが、名作シリーズの1つだと思います。

因みに自分が初めて映画館で観た映画が本作の4年後公開の『バック・トゥ・ザ・フューチャー・パート2』でした。そういった意味でも個人的に思い入れの多いシリーズです。


それではいつも通り衣装を見ていきましょう。本作が作られたのは1980年代で、ほぼ同時代を描いているので冒頭は1980年代の描写が続きます。

これはこれでファッションや音楽といった80年代全般が懐かしく映るのですが、ビームス プラスとして注目するのはやはりタイムスリップをした1950年代です。

80年代と50年代の違いをより強調する為に、しっかり洋服の違いも描かれています。

その中で目が留まったのはこの時代のドクが着ているバティック調の開襟シャツです。バティック調なのでかなり柄は入っているのですが、ベースの色がブラウンなのでそこまで派手には映りません。

そしてそんなドクのシャツに近い雰囲気のシャツをビームス プラスでは勿論、用意しております。

こちらです。


ビームス プラス / ブロックプリント オープンカラーシャツ
カラー:ベージュ、ブラウン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥12,100(税込)
商品番号:11-01-1218-139

このシャツはそれこそ1950年代のシャツをベースにサイズの修正をしてより現代風にアップデートさせています。

柄は木版を使い職人が手作業でプリントしており同じ柄でも1点づつ微妙に違いますし、柄のズレや色のカスレもあるシャツです。そして草木染なので、着ていく事での経年変化も楽しんで頂けます。是非、柄や染の違いを店頭で確かめて頂ければと思います。


1作目を観るとPART2を、PART2を観るとPART3を続けて観たくなる作品ですから、今の時期にもピッタリの映画ではないでしょうか?


それでは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS + ロードショー 第58夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第58回目はこちら


『アメリカン・グラフィティ』(1973)

監督:ジョージ・ルーカス

出演:リチャード・ドレイファス / ロン・ハワード / ポール・ル・マット / チャールズ・マーティン・スミス / ハリソン・フォード

あらすじ:

1960年代を舞台に旅立ちの前夜の若者たちを描いた青春群像劇


高校を卒業し自分の街から新しい街へと旅立つ前夜、それぞれがまだ先の事を決め兼ねて迷っている奴もいれば、全く違う事で悩んでいる奴もいます。ジタバタと出来る事をしながら先に進もうとする姿を観てとても懐かしい気持ちになりました。

現在でも沢山の青春映画が作られていますが1960年代も2020年代も、どんなにテクノロジーが発展しようが、同じ様な悩みを持つものなんだと思いました。


ここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

この映画の季節はアメリカの卒業シーズンなので8月だと思います。1960年代の映画だとこの季節には開襟シャツを着ている事が多いのですが、高校を卒業したばかりだからか、主人公のカートとその友達もほとんどがボタンダウンシャツを着ています。

更に注目なのはカートのチェックシャツは6つボタンで、裾をパンツの中に入れる事を前提としているからか今のシャツのバランスよりも長めになっていて、現在のシャツに比べるとクラシックな印象です。

ビームス プラスでは勿論チェックシャツを取り扱っていますが、全体のバランスを現代にフィットする様に変更しております。

こちらです。



ビームス プラス / マドラスチェック ショートスリーブ ボタンダウン シャツ
カラー:オレンジ、イエロー、ブルー、パネル
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥11,000(税込)
商品番号:11-01-1215-139

毎年の定番アイテムのシャツですが今シーズンは明るい色の3色と、ベースの3色の生地をパネルのクレイジーパターンに組んだ合計4種類を用意しました。裾の長さは入れて頂いても、出して頂いてもバランス良く見える様な長さにしています。

定番アイテムなので、フルレングスのパンツは勿論、ショートパンツとの相性も抜群なので、これからの季節に大活躍だと思います。


カートの周りの人物たちはシャツの裾をパンツにしっかり入れて着ているのにカートは最後までチェックシャツの裾をパンツに入れません。このチェックのシャツの収まりの悪い状態はカートが大人と子供の間にいる現状や、街を出るか残るか等を悩んでいたり、答えが出せていない状況を象徴しているかの様に映りました。

そして最後にカートが着ているシャツに注目すると……

映画全編に渡って当時のヒットナンバーと有名な「ウルフマン・ジャック」のトークが聴けるのもこの映画の魅力の1つだと思います。

それでは『アメリカン・グラフィティ』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第57夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第57回目はこちら


『マッドバウンド 哀しき友情』(2017)

監督:ディー・リース

出演:キャリー・マリガン / ギャレット・ヘドランド / ジェイソン・ミッチェル / ジェイソン・クラーク / メアリー・J・ブライジ

あらすじ:

第二次世界大戦時にミシシッピに越してきた白人一家と綿花農場の黒人一家。それぞれに主人の弟と長男を戦争に出征させる。大戦が終わり戦争に行っていた2人とも戦場より帰還し、ある事が切っ掛けで友情が芽生えるが……

1950年代という大戦があり外国で戦っていた人もいる中で、一生自分が生まれた町から出ない様な人もいた時代に、良くも悪くも国を超えて大きな世界を知ってしまった2人の兵士にはどうしてもアメリカの南部の田舎が小さく閉じた世界に感じるのはしょうがない事だと思います。

舞台がアメリカ南部のミシシッピなので人種差別は勿論、家父長制、帰還兵のPTSD等の問題が時代設定が違うだけで、現代とほぼ同じ問題として描かれています。

特に黒人一家の長男であるロンゼルはヨーロッパではある意味で英雄でもあり自由や差別のない環境を知っているだけに、南部の人種差別にはより理不尽さと怒りを感じたと思いますし、実際に現実にあるどんな差別もなくなるべきだと思います。


それではここからは衣装を見ていきましょう。

一番メインで映るのは農作業風景で、みんな下着の様なヘンリーネックのTシャツにオーバーオールを着ています。

丁度、こんな感じのTシャツです。


ビームス プラス / ヘンプ コットン ヘンリーネック Tシャツ
カラー:オフホワイト、チャコールグレー、オレンジ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥6,380(税込)
商品番号:11-04-1046-156

リネンとは違う植物繊維であるヘンプを使用し、独特のシャリ感を持たせ通気性と清涼感を出しています。ワークシャツの下に着て頂いても雰囲気が出ますし、1枚で着る事の出来るサイズバランスにしております。

そしてオーバーオールもここ数シーズン、ワーク型とミリタリー型の2型を取り扱っておりますが、今回紹介するのはワーク型のこちらです。


ビームス プラス / ヘリンボーン ワークオーバーオール
カラー:ナチュラル、オリーブ、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥30,800(税込)
商品番号:11-24-2904-791

劇中で出てくるモデルとは違いますが定番的な形のオーバーオールで、先染めの綿麻の糸を使用したヘリンボーン生地です。仕上げにバイオ加工を掛けている為、柔らかい生地感と風合いが出ています。そして着続ける事でよりアタリが出て良い雰囲気になっていくと思います。

全く派手さはありませんでしたが、しっかりとメッセージが伝わってくる硬派な作品でした。またメアリー・J・ブライジのミュージシャンとしてのイメージとは全く違う母親役も素晴らしかったです。

それでは『マッド・バウンド 哀しき友情』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第56夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第56回目はこちら


『ブルーに生まれついて』(2016)

監督:ロバート・パドロー

出演:イーサン・ホーク / カルメン・イジョゴ / カラム・キース・レニー 

あらすじ:

1950年代に一世を風靡したトランペット奏者のチェット・ベイカー。1960年代には薬物の問題からトランペットを吹けなくなる様な暴行を受ける。しかし献身的に彼を支えた一人の女性と共に再起をはかるが……

トランペットと中性的な歌声で有名なチェット・ベイカーをイーサン・ホークが演じています。チェット・ベイカーについては自分よりも詳しい方もいらっしゃると思いますので、紹介は省かせて頂きます。(気になる方は是非、調べてみて下さい。)

色々調べていくと、1950年代のニューヨークはフランス経由での薬物が簡単に手に入る状況だったらしく、沢山の著名なジャズミュージシャンが薬物中毒だったそうです。

(その頃のニューヨークについては別の映画の「フレンチコネクション」を観てもらうと分かりやすいと思います。)

勿論、中毒を克服する人もいれば依存症になってしまう人もいて、チェット・ベイカーは結局、薬物から抜け出せないまま演奏を続けていたそうです。

他のミュージシャンにも言える事ですが、劇中の音楽に対する情熱を考えると、この様な刹那的な命を削るような生き方をしたジャズミュージシャンとして語り継がれる事が良いのか、しっかりと晩年まで生きて演奏を続ける事が良いのかは、何とも判断がつかない事だと思いました。

それでも薬物使用は絶対に駄目です。


ここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

衣装はとてもシンプルな物が多いのですが、観ていて印象に残っているのはリラックスしている時に着ていたポロシャツです。

同じ様な雰囲気の物だとこんな感じです。


ビームス プラス / ソリッド ニット ポロシャツ
カラー:オフホワイト、ブラック、ダークブラウン、バーガンディ、マスタード、オリーブ、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥13,200(税込)
商品番号:11-02-0403-156

これは以前にも紹介したアイテムですね。シンプルなニットポロなので、フルレングスでもショートパンツでも合いますが、自分のお勧めはスラックスに合わせて頂いてローファーを履いたりすると当時の雰囲気により近づけるのではないでしょうか?

そしてもう1点お勧めしたいのがこちらです。


ビームス プラス / マルチ ストライプ ポロシャツ
カラー:ブラック
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥13,200(税込)
商品番号:11-02-0451-156

こちらは天然素材調のポリエステル100%の鹿の子編みをした生地に、クラシックなペイズリー、ジオメトリック柄のプリントを施した1着です。1枚で充分に主役になるポロシャツなので、パンツはシンプルにアタリの出まくったアイスブルーぐらいのカラーのデニムパンツを合わせると良いと思います。


かなり余韻のある映画だったので、観終わった後はチェット・ベイカーを改めて聴き直しました。

(すぐに特定の音源を聴きたい時にサブスクリプションサービスは本当に便利です。)

自分は王道ですが「My Funny Valentine」が好きです。


それでは『ブルーに生まれついて』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第55夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第55回目はこちら


『シリアスマン』(2009)

監督:イーサン・コーエン / ジョエル・コーエン

出演:マイケル・スタールバーグ / サリ・レリック / リチャード・カインド / アーロン・ウルフ /ジェシカ・マクメイナス

あらすじ:

1967年ミネソタ州、ミネアポリスの大学で物理学を教えている真面目なユダヤ人の主人公ラリー・ゴプニックに次々に小さなトラブルが持ち上がっていき………

本作の監督は『ファーゴ』や『ノーカントリー』を撮ったコーエン兄弟です。この作品はアカデミー賞にノミネートされたにもかかわらず日本公開は2年遅だったそうです。

正直な話ユダヤ人の方の習慣やユダヤ教の事を知らないと、分かりづらい作品だと思います。かなりユダヤ教の専門的な言葉も出てきますし旧約聖書の話をモデルにした様なところもあるそうで、この辺の分かりにくさが日本公開の遅れに関係したようです。

今作を観ていて、主人公は真面目に生きているのですが、作中で起こるトラブルに対して積極的に解決しようとする姿勢がほとんど見られないのがすごく気になりました。もっと自分から動けば変わっていく部分もあるのでは?とモヤモヤしながら観ていました。


それではここからは衣装を見ていきましょう。

登場人物達はほとんどがきっちりとシャツを着ていて、魅力的なチェック柄や小紋柄のシャツが多い印象です。主人公も「真面目な男」ですから仕事の時は勿論、休みの日もきっちりシャツを着ています。

そしてビームス プラスでも劇中に出てくる様な魅力的な柄のシャツが入荷して参ります。

こちらです。


ビームス プラス / マドラスチェック プルオーバー ショートスリーブ ボタンダウンシャツ
カラー:ピンク、グリーン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥11,000(税込)
商品番号:11-01-1216-139

夏の定番シャツの1つであるマドラスチェックのプルオーバーのシャツです。今期のベースの色も発色が良く、一枚で着て主役になるシャツです。

そしてパンツはこの様なトラウザーを履いていました。


ビームス プラス / コンバットウール トラウザーズ
カラー:グレー、ミディアムグレー
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥17,500(税込)
商品番号:11-23-0908-803

タテ糸、ヨコ糸ともにコーデュラ、ウール、ポリエステルを混紡した糸を使い、シワになりにくくソフトで自然な風合いのパンツに仕上がっています。肌触りも抜群で高温多湿の日本の夏でも快適に履いて頂けるスラックスです。


この作品に限らず映画を観る事で普段、接する事の無い文化や宗教、習慣に触れる事が出来るのが映画の魅力の1つだと思います。もう少し映画についてもユダヤ教についても調べてみて、もう一度観直してみようと思いました。

それでは『シリアスマン』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ