スタッフ「コヴ」の記事

BEAMS PLUS ロードショー 第169夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第169回目はこちら


『ラジオ・デイズ』(1987)

監督:ウディ・アレン

出演:ミア・ファロー / ダイアン・ウィ―スト / セス・グリーン / ジュリー・カヴナー / ダイアン・キートン / マーセデス・ルール

あらすじ:

1940年代、娯楽の中心がまだラジオだった時代。ラジオを中心にある一家の日常を描いていく

監督、脚本のウディ・アレンの思い出を観ている様な作品で、オムニバスの様な不思議な作品でした。

時代は1940年代の大戦前、場所はニューヨーク、クイーンズ地区に住むユダヤ人の大家族の日常を映しており、テレビが普及する前の娯楽の中心はラジオで、そのラジオを軸に話が進んでいきます。

ラジオから流れる音楽で踊ってみたり、お気に入りのラジオドラマに夢中になったり、またそのラジオに出演している人達の悲喜こもごもも映しています。

デフォルメはされていると思いますが、当時はこんな感じだったのかなと思いを馳せながら観ていました。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

季節は冬なので、今の時期には出来ない格好ばかりでしたが、主人公のジョーが着ているアーガイルのカーディガンやブロックチェックのブルゾンはとても良いですし、ニッカボッカの様なパンツもバランスが良くてこんな穿き方が出来たらいいなと思わせるバランスでした。

この様な衣装を見るとウール物を早く着たくなりますね。

それでは『ラジオ・デイズ』お楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第168夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第168回目はこちら


『タッカー』(1988)

監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演:ジェフ・ブリッジス / ジョーン・アレン / フレデリック・フォレスト / マーティン・ランド― / ディーン・ストックウェル / マコ

あらすじ:

戦争終結後のデトロイト。自動車工場を経営するタッカーは理想の車を完成させるが、業界大手の3社や保守的な自動車業界からの邪魔が入り生産そのものが厳しくなっていく……

1940年代後半に実在した「タッカー・ト―ピート」という自動車の開発者である「プレストン・トマス・タッカー」の伝記映画です。

映画を観てその後にこの「プレストン・タッカー」について少し調べたのですが、多分、映画で描かれているように常に夢を語り、誰も考えなかったアイデアを出し、一人だけでどんどん進んでしまい実務は他人任せという印象です。しかし常に前向きでかなり魅力のある人だったから周りが付いて行ったのではないかとも思いました。

そしてこの「タッカー・ト―ピート」も当時としては画期的だったアイデアを詰め込んでいて、量産販売されていれば当時の自動車業界が変わったのではないでしょうか?

そしてこの車はプロトタイプを含め51台しか生産されなかったそうで、現在でもほとんどの車の所有者が分かっていて、映画の撮影当時には47台の車が撮影協力で動員されたそうです。

かなりテンポも良くタッカーの人物的魅力も伝わり、とても楽しんで観れた作品でした。

それでは衣装を見ていきましょう。

映画の時代が1940年代後半なので当たり前ですが、全員がお手本の様な40年代の格好をしています。今回は誰かに注目というよりも50年代になる前のこの時代特有の洋服の形だったり色や柄の使い方がとても特徴的なので、その辺に注目して観ていただくのも面白いのではないでしょうか?

1950年代の格好の方がもう少しシンプルになっているような印象があります。


それでは今週のBEAMS PLUSのアイテムの紹介です。


ビームス プラス / コットン シルク ブロックストライプ ショートスリーブ オープンカラー シャツ
カラー:オレンジ、グリーン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥17,600(税込)
商品番号:38-01-0079-139

ボックスシルエット、ダブルチェストポケット仕様の定番オープンカラーシャツです。

生地は細番手のコットンにシルクを混紡した先染めの生地を使用し、シルクの発色に加えてシルケット加工を施しているのでより美しい光沢としなやかな肌触りのシャツです。

シルエットはゆとりを持たせた身幅と短めの着丈のボックスシルエットで、夏のどんなスタイルにもマッチする一枚だと思います。

アイスブルーくらい色落ちした5ポケットのデニムパンツは勿論、ベージュのリネンのプリーツが入ったトラウザーズやセットアップのインナーでも良いですし、ショートパンツとの相性も抜群ではないでしょうか?

カラーもビームス プラスでは珍しいオレンジとグリーンで、差し色としてもとても良いと思います。

色とサイズによってはキャンセル待ちもありますが、取り寄せも可能ですので気になった方はお近くの店舗にお問い合わせ頂ければと思います。

ちなみに自分はオレンジのXLを買いました。


このブログを始めて気付いたのは、アメリカは伝記映画をかなり多く作っているという事です。日本でも有名な人からそうでない人まで作られていて、伝記映画を観て改めて名前だけは知っていた有名人の事を知る機会になったり、知らなかった人に興味を持てたりとかなり勉強になる機会が多く、とても面白いと思っています。

まだまだ伝記映画はありそうなので、このブログで紹介出来たらと思っています。

それでは『タッカー』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第167夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第167回目はこちら


『ダイナー』(1982)

監督

バリー・レビンソン

出演

ミッキー・ローク / スティーヴバーグ / ダニエル・スターン / ケヴィン・ベーコン / ティモシー・デイリー / エレン・バーキン

あらすじ:

1959年、12月のボルチモア。20代半ばではあるが大人にになり切れない5人の若者のクリスマスを描いていく。

若かりし頃のミッキー・ロークとケヴィン・ベーコンの二人が出演している作品で、クリスマス時期の日常を切り取った様な作品です。

結婚している奴もいれば、大学に通っている奴、頭はいいのに何もせずにフラフラしている奴、多分地元の中学、高校から一緒の友達が何かといえば「ダイナー」に集まって朝までどうでもよい事を喋っている。

特に何も起こらないし、日常は続いていくけど、何も変わらないようで少しづつ変化していく日々。

自分にもそんな時期があったなとこの作品を観ながら思い出しました。

劇中では「ダイナー」としか名前の出てこないアメリカのどの町にもありそうな絵に描いた様なダイナーみたいな溜まり場があるのも憧れます。日本で言うと世代にもよりますが地元のファミレスに当たるのでしょうか?

あと映画と関係ないですが「ダイナー」と聞くとエドワード・ホッパーの「ナイトホークス」という絵画を思いだします。この映画の雰囲気とは違いますがとても好きな絵です。是非、検索してみて下さい。

この「ナイトホークス」に近い雰囲気のダイナーはデンゼル・ワシントンの「イコライザー」だと思っております。こちらも面白いので機会があれば是非、ご覧になって下さい。

それでは衣装を見ていきましょう。

衣装だったり、乗っている車を見ているとこの主人公たちはそこそこ裕福な家庭環境だという事が分かります。

物語の舞台自体がクリスマスなので今の時期に着る事は出来ないのですが、それぞれちゃんとした洋服を着ていて、特に終盤でエディが着ているプルオーバーのショールカラーのセーターにネクタイをしてコーデュロイのトラウザーズを履いているスタイルは渋いですがとても良い雰囲気です。

そしてこの5人の中では一番不良の匂いを出しているブギーは多分フライトジャケットのG1を着ていたりとちゃんとキャラクターにあった洋服を着ているのが格好良いです。

またケヴィン・ベーコン扮するフィンが乗っている車も真っ赤なコンバーチブルのスポーツカーなのに全く洗っていないのが分かるのもこのフィンの性格が分かる様な演出だと思いました。

映画を観ていて昔を思い出させる、そんな映画でした。


それでは『ダイナー』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第166夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第166回目はこちら


『ビッグ・ウェンズデー』(1978)

監督:ジョン・ミリアス

出演:ジャン・マイケル・ヴィンセント / ウィリアム・カット / ゲイリー・ビジー / リー・パーセル / サム・メルヴィル / パティ・ダーバンヴィル

あらすじ:

1962年 夏。カリフォルニアの海辺の町に住むサーファーのマット、ジャック、リロイの3人はバカ騒ぎをしながら伝説の大波「ビッグ・ウェンズデー」を待っていた。しかし変わらない日常はなくそんな彼らにも様々な変化が起こっていき……

勿論、作品名は知っていたのですが自分は今まで観るタイミングがなく、今回が初見でした。

サーフィン映画と言えば絶対に名前が出てくる作品ですが、サーフィン映画という以上に本当に素晴らしい青春映画だと思いました。

どんなに楽しい「今」でも否応なしに過ぎ去っていき永遠には続かない青春時代、大人になるにつれ状況や考え方が変わりずっと一緒だと思っていた友達との喧嘩や別れ、しかし離れ離れにはなっても最終的に帰ってくる場所、そして青春時代との決着と次の世代に繋げていく事。

描かれている題材はサーフィンですが、他の題材にも置き換えられる普遍的な青春映画だと思いますし、本当に大好きで何回も観返したくなる映画になりました。

そしてこの映画が公開されたが1978年で、映画の舞台は主に1960年代で制作時期からすると近過去であり何故、こんなに近い時代を舞台にしたのかを考えていたのですが、やはり1950年代から1960年代にかけての「カウンターカルチャー」、「ベトナム戦争」、「ヒッピームーブメント」というものが時代に与えた影響が大きかったからではないかなぁと勝手に推測してしまいました。

それではここからはいつも通り衣装をみていきましょう。

主人公の3人はいつでも海に入れるようにかTシャツ、短パンで、特にリロイなんかは上半身裸という洋服すら着ていなかったりします。劇中でメキシコにサーフトリップに行くところがありそこではメキシコのサンダルである「ワラチ」を履いたりもしていますが、

裸足でウロウロしたりもしていて、かなり自由だったのではないかと思っています。

他にはチェックのシャツも色々なバリエーションがあり、自分達が想像する所謂アメカジらしい恰好が沢山出てくるので、着こなしの参考にしてみるのも良いのではないでしょうか?


それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ナイロン リップストップ ブッシュ ショーツ
カラー: ラスト、オリーブ、サックス
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥24,200(税込)
商品番号:38-25-0028-139

こちらはヴィンテージのボーイスカウトのブッシュパンツをベースにシルエットや各種ディティールを現代的にアップデートしています。

フロントポケットは内部にジップポケットを付けてダブルポケット仕様に変更し、ウエスト部分はドローストリングも付けてベルトレスでも着用出来る様にしています。

オリジナルはワタリ、ヒップも細いのですが、オリジナルよりもゆとりを持たせ、丈はひざ丈になる様に調整しています。

使っている生地は天然素材調のタスランリップストップナイロンで、縦方向のストレッチが効いているので動きやすさもしっかりあるのと、タスラン糸特有のシャリ感もあるので、真夏でも快適に着用して頂けます。

こちらのショーツも既に入荷しているので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います、



それでは『ビッグ・ウェンズデー』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第165夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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『ラ★バンバ』(1987)

監督:ルイス・ヴァルデス

出演:ルー・ダイアモンド・フィリップス / イーサイ・モラレス / ロザンナ・デ・ソート / ダニエル・フォン・ゼルネック / エリザベス・ペーニャ

あらすじ:

1950年代後半、南カルフォルニアの高校生のリッチー・ヴァレンスはバンドを結成し、その後すぐにレコードデビューも決まり順調なスタートを切っていた。そんな時メキシコで民謡の「ラ・バンバ」を聴き……

映画のタイトルでもある『ラ・バンバ』は聴いた事があったのですが、この曲を歌っていた「リッチー・ヴァレンス」の事はこの映画で初めて知りました。

史実なのでネタバレにはならないと思うのですが、17歳で夭折したロックンロールのスターの一人で活動期間はほぼ1年間でした。

「ラ・バンバ」自体はメキシコのかなり古い民謡だそうで、この曲をロックンロールの曲として歌いヒットさせたのが「リッチー・ヴァレンス」で、その後この映画の為にロス・ロボスがカバーをして再び大ヒットにし、その後は様々なミュージシャンがカバーをしていて、日本でも歌われています。

この曲を文章で説明は出来ないのですが、ほとんどの方が聴いた事のある曲だと思います。動画サイトにもあるので探してみて下さい。

たらればの話にはなってしまいますが、「リッチー・ヴァレンス」が生きていたら、もっと色々なヒット曲が出たのではないかと思うと残念です。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

舞台は1950年代ですから主人公の「リッチー・ヴァレンス」もお手本な様な1950年代の恰好をしています。


それでは、今週のBEAMS PLUSのご紹介です。



ビームス プラス / ラミー コットン ジャカード ストライプ ジップニット ポロシャツ
カラー:ブラック、グリーン、サックス
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥15,400(税込)
商品番号:38-02-0003-156

ラミーという麻とコットンを混紡した糸を使ったニットポロで、シャリ感と張りのある生地が特徴で、これからの季節にピッタリだと思います。

前身頃にストライプとアーガイルをジャカード織りで表現しており、ジッパーで全開になるので羽織としても着用して頂けます。

ポロシャツとして着て頂くもよし、フルオープンにしてTシャツの上から羽織って頂くもよしだと思います。

こちらも既に入荷しておりますので、気になる方はお近くの店舗にお問い合わせ下さい。



それでは「ラ★バンバ」お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第164夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第164回目はこちら


『君がいた夏』(1988)

監督:スティーブン・カンプマン

出演:ジョディ・フォスター / マーク・ハーモント / ハロルド・ライミス  / ウィリアム・マクナマラ / ジョナサン・シルバーマン

あらすじ:

落ち目のプロ野球選手のビリーはある日、年上の従妹のケーティーが自殺したという知らせを受け、故郷に帰る。ケーティーは遺言で自分の遺灰をビリーに託すと残していた。ビリーはどうすればよいかを考えながら、ケーティーと過ごした青春時代を思い出していく。

普段、このブログでは1940年代から1960年代に制作されたりこの時代が舞台の映画を取り上げておりますが、正直今回は回想シーンが50年代かなと思い選んだものの、ほぼ1980年代の話でした。普段のテーマからはズレてしまいますが、どうか今回はご容赦下さい。

かなりノスタルジックな作品で、画面の雰囲気や特にディヴィッド・フォスターの音楽も80年代的でとても良いと感じました。

正直、大きなストーリーの起伏はない作品なので退屈と感じるかもしれませんが、その分、映画を観ながら自分の青春時代を思い出してしまう作品です。(映画の様な青春時代ではありませんでしたが……)

爽やかで柔らかい雰囲気の映画を観たい時や、今の時期の様な本格的に暑くなる前の初夏に観たくなる映画でした。

それでは衣装を見ていきましょう。

主人公のビリーは家の感じや高校のプレップスクール感を見ると裕福な家庭の雰囲気があり青春時代の衣装も良いのですが、自分が注目したいのは映画の冒頭でビリーが登場する時に着ている衣装です。ここでは現在のビリーが、チームのスタジャンを着てボタンダウンシャツにネクタイをしてトラウザーズを穿いています。このトラウザーズが野暮ったさもなく、かなり良い雰囲気で格好良いのです。


それでは、BEAMS PLUSのご紹介です。


ビームス プラス / ウエストポイントクロス ミリタリートラウザーズ
カラー:カーキ
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-23-0120-791

元は1940年代のマリンコープのヘリンボーントラウザーズなのですが、生地をしなやかで張りのあるウエポン生地に変更しています。生地を作る段階で糸の毛羽を落しているのでかなりドライで艶感のある生地に仕上がっております。

ワタリも太く存在感のあるシルエットなので、ワーク、ミリタリーの着方はもちろんダブルのブレザーとの相性もばっちりだと思います。

こちらもサイズによっては少なくなっていますので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。



映画全体の雰囲気も良いですし、何よりジョディ・フォスターが素晴らしい作品でした。

それでは『君がいた夏』お楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第163夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第163回目はこちら


『アウトサイダー』(1983)

監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演:C・トーマス・ハウエル / ラルフ・マッチオ / マット・ディロン / ダイアン・レイン / レイフ・ギャレット / ロブ・ロウ / エミリオ・エステべス / パトリック・スウェイジ /トム・クルーズ

あらすじ:

1960年代のオクラホマ州タルサ。貧困層の「グリース」と裕福な「ソッシュ」は激しく対立していた。そんな中ある事がきっかけでグリースのポニーボーイとジョニーがソッシュのメンバーに絡まれてしまい……

フランシス・フォード・コッポラの隠れた傑作とも言われている作品で、出演者を見ると後のスターが出ている作品です。

正直、ストーリーは典型的と言っても良いものだと思いますが、不良グループの対立を軸に収入格差と貧困問題、ネグレクト、差別意識等が描いています。

特に主人公のポニーボーイとジョニーを演じたC・トーマス・ハウエルとラルフ・マッチオの二人が本当に良くて、自分の現状を変えたいけどどうしようも出来ないもどかしさ、全く先の見えない不安、孤独を繊細に演じています。

特に自分が好きな場面は決闘の当日のハンバーガーショップの駐車場でのポニーボーイとソッシュのメンバーとの会話とその後のツービットとのやり取りです。是非、確かめて頂きたいと思います。

そして映画のオープニングで流れるスティービー・ワンダーの「STAY GOLD」も歌詞の内容と映画が合っていて本当に素晴らしいです。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

主人公たちグリースは貧困層で、対立するソッシュは富裕層なので、着ている物が全く違います。

グリース達は労働着の代表であるデニムパンツ(ピスタグやバックポケットの刺繍を見ているとそれぞれ別の種類のブランドの物を穿いています。)にデニムジャケット、オンブレチェクのネルシャツやボロボロのカットオフしたスウェットシャツ等です。そして乗っている車はオンボロなセダンかボロボロのピックアップトラックです。

対して富裕層のソッシュ達はホワイトのコットンパンツに無地やギンガムチェックのボタンダウンシャツにコットンブルゾンなんかを着ています。流石にブレザーを着ている人物はいませんでしたが、明らかにアイビールックを意識した格好です。乗っている車も当時でも高かったであろうマスタングを乗っていたりとしっかり色分けされています。

経済的な格差によって住む場所、着るもの、乗っている車が違うのは日本以上にアメリカでははっきりと表れていると思います。

そんな中気になったのはやはりグリースのメンバーが来ているワークシャツでした。日常着として着ているので体に馴染んでいて格好良く映ります。


それでは、今週のBEAMS PLUSのご紹介。


ビームス プラス / コットンツイル ショートスリーブ ワークシャツ
カラー:カーキ、オリーブ、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥16,500(税込)
商品番号:38-01-0060-388

ここ数シーズン、春夏は半袖、秋冬は長袖で取扱っているワークシャツです。

1950年代のワークシャツをベースに、張りがありつつ薄手でしなやかなコットンツイル地を使用しています。左胸のフラップポケットをダブルポケットとして使用出来る様にアレンジし、そこにペンポケットも加えております。

サイズはクラシックフィットでゆったりしたシルエットにしております。ちなみにこのシャツは自分でLサイズを着ています。

このシャツは他にも生地の種類があるのでお勧めなので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。



簡単に観れる映画ですが、余韻の残る作品でした。

それでは『アウトサイダー』お楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第162夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第162回目はこちら


『暗くなるまで待って』(1967)

監督:テレンス・ヤング

出演:オードリー・ヘップバーン / アラン・アーキン / リチャード・クレンナ / エフレム・ジンバリスト・Jr

あらすじ:

スージーの夫のサムが空港で見知らぬ女にヘロインの密輸用の人形を渡されてしまう。その人形を取り返すために組織の三人の男が家にやって来る。そしてスージーが盲目だと知った三人は……

オードリー・ヘップバーンと言えば『ティファニーで朝食を』を思い浮かべるのですが、今回は少し変化球を選んでみました。(勿論、『ティファニーで朝食を』も取り上げる予定ではあります。)

ほぼワンシチュエーションの会話劇なのですが、それゆえにオードリー・ヘップバーンの演技がとても良かったです。

スージーが盲目だとわかってから三人が取る嘘の芝居と、盲目であるがゆえに感じる違和感を頼りに男達の目的を推理していくスージーの駆け引きがかなりスリリングで物語に引き込まれてしまいます。

正直、突っ込みどころもあると言えばある作品ですが、ハラハラしながらあっという間に観終わってしまいました。

いつもならここから衣装の紹介なのですが今作は完全に冬の映画で、コートのジャケットの着方がかなり格好良くて紹介したいのですがこれから夏に向かう今の時期には厳しいので今回はお休みさせて頂きます。

ソリッドなサスペンス物で軽く観られますし、オードリー・ヘップバーンの芯の通った魅力も確認出来る一本だと思います。

それでは『暗くなるまで待って』お楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第161夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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第161回目はこちら


『卒業』(1967)

監督:マイク・ニコルズ

出演:ダスティン・ホフマン / アン・バンクロフト / キャサリン・ロス / マーレイ・ハミルトン / ウィリアム・ダニエルズ

あらすじ:

大学を卒業したベンは自宅のパーティーで両親の会社の共同経営者の奥さんであるミセスロビンソンに家に送ってもらうように依頼されて送っていくと……

アメリカンニューシネマの代表作の様な一本です。

とても有名なラストについては知っていたものの、今まで観ていなかった作品で今回が初見でした。(タイトルは言いませんがその様な作品は沢山あります。)

公開当時に観た人やこの1960年代のアメリカがどうゆう時代だったかを知っている人と知らない人では映画の評価がかなり変わる作品だと感じました。

自分は解説を聞いてようやく理解が出来ましたが、この作品だけ単体で観ていたら全く理解出来なかったと思います。

明快な分かりやすいカタルシスのある映画も好きですし、この映画の様に理解するのに調べなくてはいけない様な映画も好きですし色々な楽しみ方が映画にはあるなと観終わってから考えた作品でした。

鑑賞後に解説を聞くとより映画を理解出来ると思うのでお勧めです。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

主人公のベンは東海岸にある名門大学を卒業して、西海岸に戻ってきます。大学名は出ませんが多分アイビーリーグのどこかの学校だと推測されますし、劇中で着ている衣装もアイビーのお手本の様な着こなしです。

その中でも気になったのがシアサッカーと思われるジャケットです。季節はおそらく夏なのですが、日本の高温多湿の気温ではないのでジャケットも着やすいと思いますが、特にシアサッカーの生地は夏らしくて涼しげに映ります。


それでは、今週のBEAMS PLUSのご紹介。

こちらのジャケットです。


ビームス プラス / シアサッカー 3ボタン ジャケット
カラー:ブルーストライプ、ネイビーソリッド
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥35,200(税込)
商品番号:38-16-0180-803

日本の夏に快適に着て頂ける様な工夫を素材で表現。形は1960年代のジャケットをベースに現代風にフィッティングを変更していますが、ディティールはパッチポケット、センターフックドベント、セミナローラペル、段返り3ボタンとベーシックな形です。

生地は凹凸があり肌への接地面が少ないので、汗をかいても肌に張り付きづらく半袖のシャツやTシャツでも着やすく、吸水速乾性がありストレッチも効いているので高温多湿の日本の夏に対応できる様になっています。

こちらは共地のパンツもあるので、セットアップとしても着用出来ますし、ジャケット、パンツそれぞれ別での着用にも対応しています。


ビームス プラス / シアサッカー アイビートラウザーズ アンクルカット
カラー:ブルーストライプ、ネイビーソリッド
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-23-0148-803

どちらも既に入荷していますので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。



それでは『卒業』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第160夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第160回目はこちら


『ザリガニの鳴くところ』(2022)

監督:オリヴィア・ニューマン

出演:デイジー・エドガー=ジョーンズ / テーラー・ジョン・スミス / ハリス・ディキンソン / マイケル・ハイアット

あらすじ:

1969年のノースカロライナ州で湿地帯でる死体が見つかる。そしてその殺人容疑がかけられたのは「湿地の少女」と呼ばれる一人の少女だった……

世界的に大ヒットした同名のミステリー小説の映画化です。

自分は先に小説を読んでいたので、どうしても文章から頭の中で想像する光景に負けてしまう部分もあるのですがアメリカ南部の美しい光景が広がる映画です。

今までのアメリカ南部の湿地帯や沼地はかなりオドロオドロしいイメージだったのですが、この映画に関しては雄大で生命力に満ちていて印象が変わりました。

映画だとどうしてもストーリー以外の描写を省略する部分も出てきていたので、映画を観た後に原作本を読んでみると沼地や湿地帯の自然の雄大さが描かれているのでより物語に厚みが出ると思います。



それでは、今週のBEAMS PLUSのご紹介。


ビームス プラス / ストレッチ ナイロン リップストップ アドベンチャー シャツ
カラー:ラスト、オリーブ、サックス
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥27,500(税込)
商品番号:38-11-0046-791

春夏、秋冬通して生地の素材を変えて取り扱っているアドベンチャーシャツです。1930年代のクルーザージャケットのディティールをベースにシャツに落とし込んでいます。

フロントヨーク部分を二重にしたり、通常のポケットの上にツールポケットをつけたり、スモールポケットを付けたりとかなり凝ったポケットのディティールが魅力です。

サイズバランスはシャツ仕様に変更していますが、身幅とアームホールを広めに設定する事でゆったりとした着心地とシャツジャケットとしても活躍します。そして生地には天然調のタスランリップストップナイロンを使い、縦方向にストレッチをつけているので動きやすいです。

サラッとした着用感で、気温の上がるこれからの季節も肌触りよく着ていただけるので、Tシャツの上に袖を捲って着ていただいても良いですし、ショートパンツとの相性もバッチリだと思います。

こちらのシャツも既に入荷していますので、気になった方は近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。



ちなみにタイトルの「ザリガニの鳴くところ」とは誰にも見つからない場所とか森の奥地とか自分を守れる場所などの意味があるそうです。

それでは『ザリガニの鳴くところ』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第159夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第159回目はこちら


『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968)

監督:ジョージ・A・ロメロ

出演:ジョディス・オディア / デュアン・ジョーンズ / カール・ハードマン / キース・ウェイン

あらすじ:

父親の墓参りに来ていたバーバラとジョニーの兄妹は突然蘇った死体に襲われるが……

1968年に登場し、後のモダンゾンビの定義を作ったといわれている金字塔です。

モダンゾンビの定義とは

「死者が蘇って生者の肉を食らう」

「ゾンビに噛まれた者もまたゾンビになる」

「脳を破壊されるまで活動を停止しない」

という物らしいです。

もともと「ゾンビ」とはある宗教の「死体を蘇らせて奴隷にする」というものだったらしいのですが、その意思無き蘇った者が本能?にしたがって人間を襲うという事が当時としてはかなりの恐怖であり画期的だったようです。

この後の1978年『ゾンビ』(このブログでも扱ったような、扱ってないような、記憶が曖昧ですみません。)1985年『死霊のえじき』と合わせてリビング・デッド3部作と言われています。

映画の見え方はどうしても低予算感は否めませんが、かなりドライで容赦のないストーリーで今観てもかなり面白かったです。

そしてこの作品の後に予算の多寡に関係なく様々な『ゾンビ』もの映画が出てくることを考えると本当にエポックメイキングな作品なんだと思います。

このブログで自分が解説するよりも世の中に「ゾンビ映画」や「ジョージ・A・ロメロ」の研究本が沢山出ているので興味を持った方は研究本を読んだり、ジョージ・A・ロメオの他の作品を観てみるのも良いのではないでしょうか?

今回は白黒映画という事と気になる衣装がなかったので洋服の解説はお休みさせて頂きます

その代わりと言っては何ですが、自分の好きなお勧めのゾンビ映画を紹介したいと思います。

『ゾンビ』 ジョージ・A・ロメロの2作目ですが、怖さも面白さも増しています。

『新感染 ファイナル・エクスプレス』 大号泣しました。

『ショーン・オブ・ザ・デッド』 パロディやオマージュを探すのが楽しいです。

『プラネット・テラー in グラインド・ハウス』 外連味たっぷりで最高です。

『ゾンビ処刑人』 正直、邦題が良くないと思います。内容は下品でどうしようもないのにグッとくる良い作品でした。

この他にも様々なジャンルを取り入れた物凄い数のゾンビ映画があるので、気になったタイトルの作品を前情報無しで観てみるのも良いのではないでしょう?(かなりアタリ、ハズレがありますが……)

それでは『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』お楽しみ下さい。


コヴ



BEAMS PLUS ロードショー 第158夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第158回目はこちら


『ファイブ・イージー・ピーセス』(1970)

監督:ボブ・ラフェルソン

出演:ジャック・ニコルソン / カレン・ブラック / スーザン・アンスパッチ / ロイス・スミス / ラルフ・ウェルト

あらすじ:

石油採掘場で働くボビーは恋人と同棲しているもののフラフラと不安定な生活を送っていた。ある時、恋人の妊娠が分かると同時に疎遠だった父親が倒れた事を知り、実家に帰るのだったが……

1960年代後半から1970年代にかけて多く作られた「アメリカン・ニューシネマ」の代表作の1本です。

「アメリカン・ニューシネマ」らしく淡々と主人公のボビーの日常が描かれていき、特に盛り上がる事もなく話が進んでいきます。

最初に観た時には正直全く意味が分からず面白くなかったのですが、今回は最初に観た時よりもアメリカについて知る事が多くなった事と詳しい解説を見れたのでやっと意味が分かりました。タイトルの意味も解説されています。

しかしどんなに解説を聞いても、後追いの自分には当時のアメリカ社会全体の雰囲気や空気感は想像するしかないのは残念です。

今の時代から見ると理解が出来なくても、当時なら「これは自分の話だ!」と思う人も沢山いたのではないかと思うと、ただ1本の映画として観るのではなくその国の国柄や作られた時代の事まで調べてみるとより理解が深まったり、捉え方が変わってくるのもとても面白いと感じました。

この作品を観た後に動画サイトにアップされている解説動画を観て頂くと分からないところがクリアになったり、理解が一歩進むと思うのでお勧めです。

主人公のボビーが普段着ている多分コットンツイルかナイロンツイルと思われる生地を使用した小ぶりなショールカラーのブルゾンも良いのですが、石油採掘場で働いている時に着ているチェックのシャツも良い雰囲気ですね。



それではBEAMS PLUSのご紹介です。

こちらです。



ビームス プラス / ネル チェックプリント ワークシャツ
カラー:レッド、イエロー、ブルー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-11-0041-139

1940年代のワークブランドのシャツをベースにしたワークシャツです。ペンポケット付きのチェストポケット、2枚袖の仕様、袖口のパイピングの処理、各部で変更しているステッチ等、ディティールに拘ったシャツです。

使用しているチェック柄はオリジナルで作成しチェストポケットには柄をバイアスに使用しています。

チェックの柄はプリントなので、着用、洗濯を繰り返していくと着用している方それぞれの掠れや退色が出てくるので、より愛着が湧いてくるのではないでしょうか?

これからの季節は一枚で着たり、ヘンリーネックのTシャツに羽織って前を開けて着れますし、秋冬はインナーとして活躍すると思います。

かなり色も鮮やかで手触りも柔らかいので、気になった方は是非店頭で試着して頂ければと思います。



それでは『ファイブ・イージー・ピーセス』お楽しみ下さい。

BEAMS PLUS ロードショー 第157夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第157回目はこちら


『ディボーション:マイ・ベスト・ウイングマン』(2022)

監督:ジャスティン・ディラード

出演:ジョナサン・メイジャーズ / グレン・パウエル / クリスティーナ・ジャクソン / ダレン・カガソフ / ジョー・ジョナス

あらすじ:

1950年代、アメリカ海軍初の黒人飛行士のジェシー・L・ブラウンはウイングマンのトム・ハードナーと徐々に絆を深めていく。そして時代は朝鮮戦争を迎え二人は危険な任務につくことになる……

この映画は実在の黒人初の海軍パイロットのジェシー・L・ブラウンの物語です。

1950年代なので当たり前に人種差別が軍内にもあります。

そしてその差別について劇中のある悲劇の後に語られる話には本当に驚かされましたし、兵士に限らずスポーツ選手でもそうですが先駆者となる黒人は相当な反発があったのだと改めて知りました。

同じ仲間であるはずの軍内の人間を信頼出来ず、命の危険を感じながら任務に就くのは本当につらいですし、明確な目的と強い意志がないと出来ない事なのだと思います。

だからこそジェシーの奥さんがトムにお願いをした事、ジェシーがトムにお願いした事、そしてタイトルの『ディボーション』の意味が重要なんだと感じました。

『ディボーション』というとても分かりづらいタイトルではありますが、映画を観て言葉の意味を調べると納得出来ると思います。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

やはり最初に気になるのはジェシーやトム達が着ているフライトジャケットである「G-1 」です。ミリタリーチノに同色のシャツをインして着てその上に着ているG-1は本当に格好良いですし、憧れます。

しかし今回自分が気になったのは途中から出てくる空母レイテの乗組員の格好です。

甲板で作業するクルーが着ているのはオールインワンかオーバーオールなのですが、これが格好良いので、注目してご覧下さい。


それでは今週のBEAMS PLUSの紹介です。


ビームス プラス / ヘリンボーン ミリタリーオーバー オール
カラー:ホワイト、カーキ、インディゴデニム
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥41,800(税込)
商品番号:38-24-0050-791

こちらのベースは海軍ではなく陸軍の機甲部隊の冬用の野戦服をベースにしたミリタリーオーバーオールです。ライニングを無くし、ポケットも付け普段使いに対応出来るように変更しています。

シルエットも今回からストレートシルエットに変更し、裾の所にドローコードを付ける事により裾の調整をし易くし様々なシューズやコーディネートに対応出来る様になっています。

使用している生地は1940年代のマリンコープで使用されていたヘリンボーン生地を復刻させ、通常のヘリンボーン生地よりも左右の綾目がはっきり出ていて、強度もしっかりある生地に仕上がっています。

これからでしたら少しゆとりを持たせたサイズを選んで頂き、半袖のシャンブレーのシャツを合わせたり、Tシャツと合わせると良いのではないでしょうか?

そして普段でしたら一つの商品の紹介で終わるのですが、今回はもう一つ紹介したいと思います。

空母レイテで働いている乗組員たちが着ているのがオープンカラーのシャンブレーシャツで、パンツはデニム生地と思われるトラウザーズを履いてセーラーハットを被っている姿がこちらも格好良くて、今まで何回も紹介しているシャツを今回も紹介したいと思います。


ビームス プラス / シャンブレー ミリタリー オープンカラーシャツ
カラー:サックス、ブルー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥15,400(税込)
商品番号:38-11-1684-139

こちらはこのブログでも何回も紹介しているので、ご存知の方も多いと思います。それくらい定番の一枚です。こちらは海軍のユーティリティーシャツがベースなので、空母のクルーが着ているのも当たり前ですね。

一枚で着ても、インナーとしてもかなり活躍する万能の一枚だと思うので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせ頂ければと思います。

正直、昨年の戦闘機映画というと大ヒット作があり(こちらも面白かったですし、何ならトムを演じているグレン・パウエルは両方に出演しています。)それに比べると正直、地味な印象ですがジェシー・L・ブラウンという人物を知れた事が良かったと思っています。

それでは『ディボーション:マイ・ベスト・ウイングマン』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第156夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第156回目はこちら


『アメリカの影』(1959)

監督:ジョン・カサベテス

出演:レリア・ゴルドーニ / ヒュー・ハード / ベン・カルーザス / アンソニー・レイ

あらすじ:

ニューヨークに住むヒュー、ベン、レリアの3人は黒人の血を引いている兄妹だがベンとレリアは白人のようだった。そんな三人が白人社会の中でそれぞれが違和感や疎外感を感じながら生きていた……

正直、とても不思議な映画でした。まるでドキュメンタリー映画の様に特に大きく話が盛り上がる様な事もなく、淡々と話が進んでいきます。ちなみに3兄妹の名前は架空の役名ではなく、実際の俳優の名前を役名として採用しているのも面白いと思います。

実名にしたのは俳優達に当事者性を持たせたかったのかな?と思ったりしました。

淡々とした日常の中で3人の兄妹それぞれが疎外感だったり人種差別を感じて思い悩んでいきます。劇中で描かれているちょっとした良い事も悪い事も起きている日常は我々が生きている日常と同じなのだと思いました。

そして日常の小さな事の様に描かれている差別は無くなるべきだし、無くしていかないと駄目だと思います。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

自分が注目したのは次男のベンでした。映画一番最初に登場するのですが、その時にレザージャケットの下に多分クリケットセーターを着ていると思います。季節の設定は明言されませんが11月か12月だと思うのでベストではなくセーターだと推測されます。

そのアウトロー的なレザージャケットにクリケットセーターを合わせているのが意外で面白いと感じました。


それでは今週のBEAMS PLUSの商品の紹介です。


アラン ペイン/ 別注 コットン クリケット ベスト
カラー:ホワイト、ベージュ、ネイビー
サイズ:36,38,40,42,44
価格:¥17,600(税込)
商品番号:38-05-0004-085

こちらはクリケットベストとして定番ブランドであり、ビームス プラスとしても定番の「ALAN PAINE<アラン ペイン>」にカラーとパターンを別注したベストです。

ボディは身幅、着丈に通常モデルよりやや余裕を持たせ、シャツやカットソー、ポロシャツとレイヤードさせやすく変更しています。またケーブル編みのピッチを細かくし、より立体的に見える様にしているので存在感があります。

とてもオーセンティックなアイテムなので、ブレザーやスポーツジャケットのインナーに着るのは勿論、劇中のベンの様にハードなレザージャケットのインナーとしても良いと思います。

トロピカルウールのスラックスにコットンタートルネックのカットソーの上にこのベストを着て、その上にレザージャケットなんてコーディネートは如何でしょうか?

これからの気温の上がっていく季節は半袖のシャツ、ポロシャツ、カットソーの上に着ても充分に主役になる1枚だと思います。

もう既に入荷から時間が経っているので、サイズ欠けも出てきていますが、気になる方は是非お近くの店舗にお問い合わせ頂ければと思います。

それでは『アメリカの影』お楽しみ下さい。


実は今回でこの「BEAMS PLUS ロードショー」がスタートして丸3年が経ち、4年目に突入致します。正直、ここまで続けられるとは思っていませんでした。

これもひとえにフォローして頂いている皆様と、毎週好き勝手に映画を選んでも許してくれるディレクターのMZOのお陰だと思っております。

4年目以降も続けていけるように頑張ってまいりますので、どうか温かい目で見守って頂けると幸いです。

宜しくお願い致します。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第155夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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第155回目はこちら


『ライ麦畑の反逆者 ひとりぼっちのサリンジャー』(2017)

監督:ダニー・ストロング

出演:ニコラス・ホルト / ケヴィン・スペイシー / サラ・ポールソン / ゾーイ・ドゥイッチ / ヴィクター・ガーバー

あらすじ:

1939年のニューヨーク。作家を志すサリンジャーはコロンビア大学の受講生となり教授であり編集者のバーネットと出会い、短編を書き始める。徐々に短編が雑誌に載り始めたが第二次世界大戦が始まり……

「ライ麦畑でつかまえて」、「J・D・サリンジャー」の名前はもちろん知っているのですが正直、恥ずかしい話ですが読んだことがなかったですし、作者がどの様な方なのかも知りませんでした。

よくよく考えてみると「J・D・サリンジャー」という名前も人生のある一人の作家の名前としてではなく、記号というか固有名詞の一つとして感じていた事に気が付きました。

この映画で描かれている様に物語を書けなかったり、書き上げた作品を編集部に持ち込んでも不採用だったりと苦労や悩みがあった事を知るとどんどん血の通った「J・D・サリンジャー」という人物になっていきましたし、作品も読んでみようと思いました。

そしてやはり戦争というものは色々な人に本当に深刻な影響を与えてしまうものだという事を感じます。

この映画は伝記映画なので派手な見せ場みたいなものはないのですが、今まで「J・D・サリンジャー」がどの様な人物かという事を知らなかったので、一先ず「ライ麦畑でつかまえて」と読んでみようと思いましたし、作品を読む際の良い補助線になったと思います。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

主人公のサリンジャーは特に派手な特別な格好をする事はなくいわゆる普通の格好をしているのですが、最後に近いシーンで多分、軍物のタンカースジャケットを着ている場面があります。

もちろん今、古着好きからするとタンカースジャケットの状態の良いものは結構な値段が付いているので普通の格好とは言えないかもしれませんが、この様にショートブルゾンをサラッと着ている格好に自分はとても憧れてしまいます。


それでは今週のBEAMS PLUSの商品の紹介です。


ビームス プラス / チェックプリント ハリントン ジャケット
カラー:チャコールグレー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥39,600(税込)
商品番号:38-18-0055-803

アイテム名にもある「ハリントン」とはショート丈で裾と袖がリブになっているジャケットの総称で、1960年代のドラマの登場人物の名前が由来だそうです。一番有名なのは「Baracuta<バラクータ>」の「G9ジャケット」ではないでしょうか?余談ですがビームス プラスではこの「G9ジャケット」も取り扱っています。

こちらのハリントンジャケットはコットンライクに見えますが、ポリエステルの糸を使い不均一に織り上げる事で化学繊維の光沢を抑えています。しかし化学繊維の特性を活かし、横方向にストレッチ性を持たせ吸水性・速乾性もあります。

裏地も付けているので袖通りも滑らかで、シルエットもゆとりを持たせているので、肌寒い時期には薄いセーターを着たり出来ますし、暖かくなってきたら半袖のアイテムと合わせても着やすいと思います。

インナーはボタンダウンシャツでもシャンブレーのワークシャツでも相性良いですし、パンツもデニムの5ポケットからチノパン、ウールのトラウザーとどんなパンツでも良いと思います。

いつかはこの様なショートブルゾンをさらりと着こなせる様になりたいと思っています。

こちらも既に入荷していますので、気になった方はお近くの店舗にお問い合わせ頂ければと思います。

自分はまず「ライ麦畑でつかまえて」を読もうと思います。

それでは『ライ麦畑の反逆者 ひとりぼっちのサリンジャー』をお楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第154夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第154回目はこちら


『黒いジャガー』(1971)

監督:ゴードン・パークス

出演:リチャード・ラウンドトゥリー / モーゼス・ガン / チャールズ・シオフィ / クリストファー・セント・ジョン

あらすじ:

ニューヨークで私立探偵をしている黒人のシャフトはある朝、自分を探している二人組がいる事を知る。それはある人物からの依頼を告げる使者だったのだが……

1970年代に作られた「ブラックスプロイテーション」映画の代表作の1本であり、人気作でもあった為に続編も作られた作品です。

ストーリーは私立探偵の「シャフト」がある依頼をきっかけに危機的状況に巻き込まれていくというもので、正直なところ目新しさはないのですが、ほぼ1970年代のニューヨークで撮影してると思われ、当時のニューヨークの街並みを見る事が出来るのはとても興味深いです。

あとこの映画のもう一つの魅力は劇中で流れる音楽でして、担当しているのがソウルシンガーであり、作曲家でもあった「アイザック・ヘイズ」です。オープニングから流れる主題歌の「黒いジャガーのテーマ」はメチャメチャ格好良いですし、数々の映画賞の歌曲賞も獲得しています。

この主題歌だけでなく劇中の音楽も格好良くて、のちの日本の探偵ドラマや映画にも影響を与えているのではと思います。

この他の作品でも有名なソウルシンガーである、マーヴィン・ゲイ、ダニー・ハサウェイ、クインシー・ジョーンズ、カーティス・メイフィールド等も音楽を担当している作品があるので、作曲家方向から映画を探して観るのも面白いのではないでしょうか?

ここからは衣装を見ていきましょう。

正直、衣装のテイストとしてはビームス プラスの雰囲気には合わない部分も多いのですが、スタイリングとしては本当に格好良いものが多かったです。主人公のシャフトはレザーのロングコートを着ているのですが、その下はブラウンベースのチェックのセットアップを着て、ジャケットの中はシャツではなくタートルネックのニットを着ています。この合わせも自分が着こなせるとは全く思えませんが格好良いです。

そしてこの映画を観ていて思い出したのが、2021年に出た「Black Ivy:A Revolt in Style」という写真集です。

表紙のマイルス・デイヴィスの写真からやられてしまうのですが、内容は1960年代を中心にミュージシャンや映画監督、活動家等の着こなしに注目した写真集で見ているだけでワクワクする本でした。

白人文化と思われがちな「アイビー」ですが、こんな着こなしや色合わせもあるんだと本当に参考になる一冊です。

この映画やビームス プラスとは直接は関係なのですが、是非、お勧めしたい本です。洋書なので若干お高いですが、密林では少し値段が下がって出ているので気になった方は調べてみて下さい。

そんな訳で今回は洋服の紹介はお休みです。

ジャンル映画ではありますが、色々な角度から楽しめる映画だと思います。

それでは『黒いジャガー』お楽しみ下さい。


コヴ