スタッフ「コヴァ ヤジー」の記事

インディアンジュエリー放浪記 其の二十三 「旅のお知らせ」

みなさん、こんにちは。

いつも通りの温かい目で、今回もよろしくお願いします。

渋谷のフェアにご来訪いただいた皆様、本当にありがとうございました。心から感謝しております。今回もお陰様で無事に…いや、ショーケースが割れていた時はどうなる事かと思いましたが、そこは迅速なおねがい、おまかせ、おねだりで何とか切り抜けました。全裸監督ですから。

告知なのですが、次のビームス 名古屋(2/11〜27)では11日(金)と12日(土)の二日間だけ、店頭におります。※12日は〜17時

それに合わせて、今回は高級コレクションの展示、販売もします。凝視し続けますと激しい眼精疲労を伴いますので目薬をご持参ください。ここ数年、ボクの視力を奪い続けた悪魔的な逸品ばかりです。尾張のインディアンジュエリー狂の方々は、この二日間にぜひ。


ジェムグレードのターコイズが名だたる作家達の手でジュエリーに

尾張旅の道連れは、ディスプレイ職人衆の頭領Mimoto。最近では最高級ピンを渋谷のフェアでそつなく入手し、ビームス プラス衆に見せびらかすのをきっと勿体ぶっているであろう、そのピンを付けたサービスショットを旅先で収められれば、と企んでいる次第です。

それと、この公式な場をお借りして、ビームス プラス衆に忠告しておくと…

✖️棟梁

○ 頭領

Mimotoの正式な表記は「頭領」、くれぐれも間違い無きよう。

みなさん、たいへん失礼しました。今週の後半は旅先です、稼業に集中します。


コヴァ ヤジー

インディアンジュエリー放浪記 其の二十ニ 「いぶし銀とインディゴブルー」

みなさん、こんにちは。

いつも通りの温かい目で、今回もよろしくお願いします。

今回はワークアイテムとインディアンジュエリーを組み合わせてみようと思います。以前に断言した「相性の難しさ」を解決しなくては、と少々責任を感じ筆を執った次第です。

と言いますのも、ビームス プラス衆がカバーオール、シャンブレーシャツといったワークアイテムを、最近は着倒してやろうと特に意気込んでいるからです。全裸監督として、ここで一肌脱がないわけにはまいりません。


ビームス プラスの新作エンジニアジャケットにナバホパールとアクセントにピンを

ここでワークシャツ、ジャケットの間にインディゴブルーのニットベストを加える、本格派気取りで強引に3球で勝負せずに、クサい遊びの1球を挟む余裕を持ちたいところです。


ピンはJesse Robbins(¥99,000)ロングブランチより

デニムにピンの相性はグラマラスの渦巻(其の十二)でもご紹介済みですが、改めて正式にオススメです。


手元にもJRやFTCのアーリー感溢れるアイテム 細いブレスレット(¥88,000)とリング(¥27,500)はロングブランチより

あまり欲張らず、適量がよろしいかと思います。それと、断じてピカピカに磨いたりなどせずに。

足元は軽く勝負球のハンドソーンマカスィンあたりで、芯を外して打たせて取る。これで技巧派への転身成功です。総括しておきますと、配球の軸となるストレートが、燻しのナバホパールというコトになります。

渋谷のフェアも早いもので週末を残すのみです。膨大な量の品数を、ブログでは到底ご紹介しきれません(もっとしろよ)ので、ぜひお店へ。

※マカスィン→「モカシン」です

※ナバホパールの価格は其の十七をご参照ください


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インディアンジュエリー放浪記 其の二十一 「ご紹介しそびれ…」

みなさん、こんにちは。

いつも通りの温かい目で、今回もよろしくお願いします。

もっと早くご紹介するべきだったのですが、遅ればせながら撮り溜まった画像をご覧ください。


Stanley Parkerのペンダント各種、1番左がモレンシ、3番目はランダーブルー、1番右はキングマン、その他は青がラピスと紫はスギライト ロングブランチより

この辺の小振りなサイズは、大振りのペンダントと組み合わせるのもオススメです。ツイステッドワイヤーがいいアクセントになります。


マニア垂涎のオールドホピもジャラジャラと

所狭しと芋洗い状態ながら、なかなかのレベルのコレクション。愛好者には堪らない禁断のショーケースです。


Philbert Poseyesvaのジグザグリング ロングブランチより

今まで入荷と完売を繰り返してきましたが、いつになく充実しています。先日、別件でも申し上げましたが

「今なら、あります」


 Philbert Poseyesva の特注ハーフ&ハーフ・マンインザメイズのボロタイ ロングブランチよりチップに付けられたマンもハーフ&ハーフ

コレは夏のフェアで撮り忘れてしまい、ようやく記念に撮った画像、ぜひ一見の価値あり。

すみません、遅くはなってしまいましたが、まだ残り4日ありますので…ココはボクのインディアンジュエリー愛に免じて、どうかお許しください。

同情のご来訪お待ちしております。


コヴァ ヤジー

インディアンジュエリー放浪記 其の二十 「ビーズ活用例」

みなさん、こんにちは。

いつも通りの温かい目で、今回もよろしくお願いします。

今回はナバホパールの着用例を思いついた順に挙げていこうと思います。もちろん単品でさりげなく着けていただくのが基本ですが、ずっとジュエリーに囲まれているとつい想像が膨らみ…インディアンジュエリー夢日記。


0.7×65(cm)を故S.J.Begeyのクロスペンダントと

このペンダントに合わせたら、全く違和感がなく、最初からセットなの?と思うほどの相性の良さでした。


0.55×65と0.7×65の二本を重ねてみると

滑らかに仕上げられているので重ねても心地良く、ビーズの微かな大きさの違いが表情としても面白いです。


燻しの0.9×60とターコイズ

ターコイズと合わせると、いぶし銀の渋い脇役になってくれます。しかもデニムとの相性の良さは言うまでもありません。対デニムについては、改めてまた後日。

というわけで、いろいろとぜひお試しを。フルラインナップが揃う渋谷のフェアは〜6日(日)です。ユル〜くお待ちしております。

※ナバホパールの価格は其の十七をご参照ください


コヴァ ヤジー


インディアンジュエリー放浪記 其の十九 「変わり種のご紹介」

みなさん、こんにちは。

いつも通りの温かい目で、今回もよろしくお願いします。

ボクはフェア開催の告知活動が一通り終わりまして、ゆっくりジュエリーを眺める時間が、ようやくやってまいりました。

この放浪記でも、インスタライブでも、プラジオでもしつこいくらいにビーズの話をさせていただきましたので、ナバホパールを観に来る方が多くて非常にありがたいのと、まさか、そっちの高級ビーズも…といった感じで慌ただしいフェア前半でした。そろそろ色々と他のジュエリーのご紹介も…


Philbert Poseyesvaの石付きリングの新作 ロングブランチより

小粒のスギライト(紫)の変則的なデザイン2点(各¥121,000)と、真ん中は深いブルーのビズビーターコイズを堂々とセットしたスタイル(¥239,800)です。根強いファンがいる作家なので、フェア開始早々に撮っておかないと、と頭の片隅に留めていたのですが、すでにスギライトジグザグリングが旅立ってしまい撮りそびれました…アレが1番変則的だったんですが…


新入荷のリング達、上のグリーンは女性サイズ相当

Sunshine Reevesも面白いのがいくつか見つかった、と思ったら、大粒の白黒ホワイトバッファローが既にいなくなっていました…上がロイストン(¥40,700)、左はニューランダー(¥52,800)、右はスパイニーオイスター(¥36,300)。どれも個性的で面白いルックスです。


撮っている最中ふと手元を見たら、紫やら変わったのがちょこちょこ入ってました

型にハマらず、気楽に愉しみましょう。


コヴァ ヤジー

インディアンジュエリー放浪記 其の十八 「待望のジルコニウム」

みなさん、こんにちは。

いつも通りの温かい目で、今回もよろしくお願いします。


夏のフェアでは品数が揃わなかったPat Pruittのジルコニウムブレスレットのバリエーションがようやく揃いました。※この場を借りてロングブランチ森田氏に感謝

彼のジュエリーについては、其の十三でも触れましたが、言及していないコトがありました、「着け心地」です。

愛用者として明言しておきます、ジルコニウムのツイストワイヤーは特にイイです。工業用の金属化合物とは思えない柔らかい肌触りです。

それと、彼のジュエリーはどれもキワモノに見られがちですが、ジルコニウムは重ね着けでシルバーの隣に入るとイイ脇役になる、かなりの万能実力派です。

毎日着けられるブレスレットを探している方は、気分転換で試してみるコトをお薦めします。それとシルバーアレルギーだけどブレスレット…とお悩みの方がいたらぜひ。


ついに揃った圧巻のジルコニウムブレスレット等、右側にはステンレスも、メタルスミスの世界観


なんでココで言うかというと、よく訊かれるんです。伝えておかないと後々「入荷したって、すぐに言ってよ〜」となるので正式にオフィシャルブログに綴っておきます。

「今なら、あります」


最近の作者の重ね着け、バカンス中のユカタン半島より


コヴァ ヤジー

インディアンジュエリー放浪記 其の十七 「本物のナバホパール」

みなさん、こんにちは。

いつも通りの温かい目で、今回もよろしくお願いします。


ギリギリまで勿体ぶってきましたが、オススメのビーズネックレス「ナバホパール」の紹介です

ナバホ族のシルバースミス家系では伝統的にビーズ作りが盛んで、特に算盤みたいに潰れた形がもっとも馴染みのある形です。今回はナバホ族の名門シルバースミスファミリーに制作していただきました。

ハンドメイドビーズの制作工程は、シルバーのプレートを半球状にくぼんだ型を使って圧力をかけて潰し、できた半球二個をロウ付けして一粒を作ります。特に、ここのファミリーのビーズはシルバーがほどよく厚めで、継ぎ目のエッジが滑らかに丸く処理されていて、肌触りの良い仕上がりです。

余計なアレンジを一切入れてませんので、老若男女問わず、ただ純粋にシルバービーズの質感を愉しんでいただきたいネックレスです。


0.55cmと0.7cmは磨き、0.9cmは燻し、と異なる仕上げの表情、極めてシンプルで潔いネックレス、正真正銘のナバホパール


今回のフェアではポリッシュ(磨き)で0.55×65(¥80,300)、0.7×40(¥59,400)、0.7×65(¥82,500)、サテン(燻し)で0.9×60 (¥75,900)と全4型をご紹介します。※価格は税込、ビーズの直径と全長の単位はcm


其の十六で宣言した、永く愛用される条件を満たすクオリティです。ぜひ手に取ってお試しを。

それと、今回はナバホパールだけでなく、その他のウィメンズのバリエーションも合わせてビームス メン渋谷で展開しています。ぜひ、お気軽に。


insta LIveを開催する運びとなりました。

1月21日(金) 21:00〜

Liveアカウントは、こちら→ビームス 渋谷のinsta アカウントからご覧ください。

https://www.instagram.com/beams_men_shibuya/


コヴァ ヤジー

インディアンジュエリー放浪記 其の十六 「ハンドメイドの使命」

みなさん、こんにちは。

前回に続きいつも通りの温かい目で、今回もよろしくお願いします。


過去のフェアでの出来事になるのですが、長くやっていると、ジュエリーを女性のお客様にご紹介、案内することは日常茶飯事で、その流れから質問や相談を受ける場合もあります。もう3年近く経ったかと思いますが、そのときもお持ちのジュエリーを観てほしい、とのことでした。

「このネックレスなんですけど、どう思いますか?」

手渡されると想像よりも軽い…

「ビーズの良い悪いって、どこをどう観ればいいのかよく判らないので、コレどうなのかな?と思って」

観ると気になる点がいくつか…

どこでいくらで購入したのか、も教えてくださり、ボクはこうお伝えしました。

「インディアンが作ったかは判りませんが、ビーズはおそらくマシンメイドだと思います」

ハンドメイドの確信が持てずにボクに相談してくださったのだから、正直にお伝えした事に後悔はありませんが、薄々分かっていたとは言え、少し残念そうな様子が伺えて、ボクもどこかやるせない気持ちになりました。

その一方で「近いうちに必ず、インディアンのハンドメイドビーズをメンズ、ウィメンズどちらにも紹介しなくちゃいけない、ずっと愛用したくなるようなクオリティで」と決意しました。

コピーしやすいシンプルな作りゆえ、マシンメイドの安価な量産品が出回るのは必然で、これはジュエリーに限らずどんなジャンルでも、当たり前で仕方のないコトです。

実例を挙げると、ビーズ自体は他国で全工程作って、アメリカでネックレスにしている。パーツをマシンで大量に作って、ロウ付け工程はアメリカの別業者で。ビーズは全て業者に作らせて、最後だけインディアンが。いろんなパターンがありますが、ネックレスにする最後の工程がアメリカで仕上げられてさえいれば、アメリカ製を謳います。さらに付け加えると、インディアンが最終工程を仕上げていればインディアンジュエリーを名乗る場合もあるワケです。

最後に念を押しておくと、今回の使命はインディアンによるハンドメイドのシルバービーズです。

あのときのお客様がコレを読んでくれているといいのですが…


インスタライブ 21日(金)21時〜


今回とは全く無関係ですが、過去に女性のお客様にお選びいただいた、あまりに贅沢すぎる逸品



コヴァ ヤジー


インディアンジュエリー放浪記 其の十五 「ビーズの個性」

みなさん、こんにちは。

先週に続きいつも通りの温かい目で、今週もよろしくお願いします。


今回のフェアのピックアップアイテムである「Handmade Silver Beads」のビジュアルについて少しお話を。

ビーズネックレスを何本かジャラジャラと集めて素直に全体を撮ると、それぞれに多少のデザインの違いはあっても比較的こじんまりとした印象の画になります。

もっとビーズ個々の雰囲気を活かすには、どんな撮り方が効果的なのか…大人しくなりがちな所を、あえて今回は動きを出してビーズ一粒一粒に焦点を当てました。特に、オキシダイズ(燻し)、サテン(ツヤ消し)、ポリッシュ(磨き)といった仕上げの違いによる光沢と影のコントラストを意識しています。


BEAMS PLUS TIMESにも掲載の画像、作者は短いほうからTrent Lee-Anderson(¥250,800)、ロングブランチ森田氏(¥36,080)、左はCippy Crazy Horse(¥264,000)、右がShawn Bedonie(¥129,800)  ※Cippy Crazy Horse以外はロングブランチより


Trent Lee-Andersonを一躍有名にしたのがこの磨き上げられたダイスビーズの存在感。Cippy Crazy HorseとShawn Bedonieはロングビーズとのコンビネーションで、言わば一家のシグネチャースタイル。若手から重鎮まで3名ともビーズメイキングの得意なシルバースミス家系のアーティストです。ロングブランチ森田氏のビーズは現地でパーツを入手し、ロウ付けして仕上げたモノ。※ハンドメイドビーズは半球状の二個をロウ付けして一粒にする

それぞれ見た目も雰囲気も異なりますが、それ以上に触り心地、質感が全く違います。ボクの拙い説明よりも、ぜひ手に取ってお試しいただくのがオススメです。

1/21〜渋谷で冬のフェアが始まります。ボクもそろそろマジメに準備、支度を…



コヴァ ヤジー

インディアンジュエリー放浪記 其の十四 「冬の構想・全裸監督」

みなさん、こんにちは。

たいへんご無沙汰しております、新春の放浪から舞い戻りました。ぜひ温かい目でお付き合いよろしくお願いします。


戻ってきて早々、冬のインディアンジュエリーフェアに向けてすぐにでもメインビジュアルを撮影しないと間に合わない、ということで早速急ぎます。ある程度の構想を決めたらあっちでおねがい、こっちでおまかせ、そっちでおねだり、と図々しく頼みまくるのは常套手段、お手の物です。

お次は、渋谷に出没して数分でジュエリーを選んで並べて記録撮りして、荷送りの手配して…バタバタした挙句に迎えた撮影当日はもう安心。黙っていても出来栄えは保証されているので。


絵的には適当でも必ず撮って、アテにならない記憶を確かな記録に残す、自分を全く信用しないことが肝心


そっちでおねだりした大事な板、こいつがイイ仕事をしてくれました


大量の「白いペイントの板」の中から一枚を選んだ甲斐があり、雰囲気、迫力ともに申し分なし。信頼するカメラマンが存分に活かしてくれました。

アンタいったい何の仕事してるの?イイ質問です。企画、脚本、演出、実演、PRに至るまで、例えると…ちょっとジャンルは違いますが「全裸監督」みたいなコトです。

これから暫く、みなさんに愉しんでいただけるよう、カラダを張ってインディアンジュエリー稼業(1/21〜)をゆる〜く務めてまいります。


※カラミの続きはBEAMS PLUS TIMES(公式メルマガ)にて  1月17日配信予定


コヴァ ヤジー

インディアンジュエリー放浪記 其の十三 「お詫びとメタルスミス」

みなさん、こんにちは。

いつも通りの温かい目で、今回もよろしくお願いします。


真夏の放浪へと支度し始めた矢先、決して看過できない事実が発覚し、慌てて筆を執った次第です。渋谷のフェアの片付けを一通り終え、BEAMS PLUS TIMES 7月号がすでに配信されているのを思い出し、落ち着いて目を通してみると…


大宮、高島屋のピーター・マックス壁画を背に


ん?壁画?たしかにピーター・マックスのモザイク壁画はありますが、コレは…高島屋の真裏にある食堂「T万里」にマチガイナイ。ボクが高校時代から食べてる、って… 昭和22年創業

「ミゾ、マズい、マズいよコレ、間違え方がかなりマズい…」

「え〜?コヴァさんがこの画像も送ってきたから、せっかくだし使おうと…」

食後に撮った何気ない1枚がこんな事態に発展するとは…目抜き通りの世界的アーティストのモザイク壁画と、その裏路地に佇むタイル貼りのモザイク外壁、表裏一体。

こんなボケが、大宮東口の昭和風情の保全に少しでもお役に立つのなら本望です…ビームス 大宮も何卒ご贔屓に。


こっちが本物のピーター・マックスのモザイク壁画、BEAMS PLUS TIMES7月号をお読みいただくと‘モザイク’ボケの深刻さをご理解いただけます…


さて、今回のビームス 梅田のフェアも盛況だそうで、いつもありがたい限りです。其の十二の赤や紫も愉しんでいただけてますかね〜 今回はPat Pruittも並んでますので、独特の存在感を愉しんでいただければ、と思っています。

彼のジュエリーには必ず付いて回る異論ですが、2017年にサンタフェ•インディアンマーケットのBest of Showをチタン製のボウル?で獲得したときも、サウスウエストの伝統や歴史が感じられない、ハンドメイドと言えるのか?と物議が起こっていました。

現地のそういった保守的な見解はともかく、ボクは他のジュエリーよりも遥かに優れたセンスを感じますね〜アメリカらしさやギミックも。むしろコピーが横行しやすいシルバージュエリーと比べて潔い存在だと感じてもいます。

彼のデザインにはプエブロ出身であり、サウスウエストの伝統を尊重しているコトが要所に感じられますし、単に材料が銀ではないだけでなく、銀では表現し得ないデザインを生み出そうという革新性も感じます。

ちなみに若い頃には熟練のシルバースミスから銀細工の伝統技法を習得してもいます。また、常に革新的なジュエリーを制作しているので、デザインのリクエストを受けたり、過去の作品をそのまま再現するコトには消極的だそうです。※ロングブランチ森田氏談


過去の画像につき既にいくつかは旅立ち…バットマン、レザー、ジオメトリック、ステンレス、ラグパターン、チタン、フレーム、ジルコニウム、ラバー、タイヤ、材質とデザインは変幻自在、シルバージュエリーとは一線を画した存在感※ロングブランチより


 ジルコニウム製のTeck Feather、伝統を含みつつ革新的で反主流 、ロングブランチより ※不肖K着用


ショーでは彼のブースだけお客さん(本気)がなかなか退いてくれず、ボクのパワーでは到底割って入れません…客層もココだけインダストリアルNINな雰囲気も漂っていて異質です。

ボクはよくスミ黒のジルコニウムをシルバーと組み合わせていて、不規則、不揃い、不真面目な重ね着けに一役買ってくれています。


ジルコニウムとシルバーの常習コンボ、ハトに見間違えられがちなサンダーバードが少し勇ましく見える効果があるような?気のせいか…


‘モザイク’ボケのお詫びだけというのも…だったので、久々に関西フェアに登場のPat Pruittに触れさせていただきました。ご自身で着けるかは別として、つい凝り固まりがちなアタマをリセットするのに、気分転換にユルくご鑑賞いただきたいオススメのアーティスト、ジュエリーです。


ビームス 梅田のフェアは22日(日)までです。やっぱり、夏は高校野球とインディアンジュエリーが欠かせません。ぜひ静かに熱く(どっち?)お愉しみいただければと思います。では、キリの良いこの辺で、そろそろ灼熱の放浪へと…


コヴァ ヤジー


インディアンジュエリー放浪記 其の十二 「スパイラルサマー」

みなさん、こんにちは。

先週に続き、いつも通りの温かい目で、今週もよろしくお願いします。


ビームス メン 渋谷のインディアンジュエリーフェアにご来訪くださった方々、本当にありがとうございました、心の底から感謝しております。今回から隣の公園が様変わりし、ガラス越しに映る景色が驚くほど明るくなりました。その影響を受けてかフェアの雰囲気も明るく、ユルかったような気がします。

ここでまずお詫びが…オフィシャルHPで紹介しているCalvin Lovatoのヒシネックレスが1本もありません… 夏のお供にとそれぞれ旅立ちました、今回のヒシネックレスはイイ並びでしたからね〜売り切れ御礼。ハラボー(※ビームス ボーイ 原宿)でも残ってなさそうな…この場を借りて、次のビームス 梅田で実物を手に取るのを心待ちにしていてくださった方々にお詫びします、すみません。


渦巻 on グラマラス藤井

加えて訂正も…先週は「スパイラル」と表記しましたが、正しくは「渦巻」です。たいへん失礼しました。「頭領に蜘蛛」なら「藤井に渦巻」とすべきでした。意図せずスパイラルとグラマラスを文字、韻として並べてしまったのは誠に不徳の致すところです。もう一度改めまして「グラマラス藤井」です。この訂正が、グラマラス藤井のポジティブスパイラルの足掛かりに、きっとな◯◯◯ハズです。

何のハナシでしたっけ?いつにも増して逸れてしまいネガティブスパイラルに陥りかけましたが…改めてココでお伝えすべきネタは「新しい赤と紫」です。おかげさまで、其の八でご紹介のHarrison Jimの赤、青、黒のリングは全て旅立ち、次の梅田店に後ろめたさすら感じ始めた、その矢先にロングブランチ(毎度スミマセン〜)から救いの手が差し伸べられ、急手配していただきました。


最近の赤青紫、紫(スギライト)のペンダントは同一デザインがビームス 梅田のフェアで取り扱いあり、Stanley Parker作 ロングブランチより


側面のターコイズがコーラルの深い赤みを一層引き立てている

残された黒いザラつき、艶やかな石、磨かれた銀の見事な塩梅、2点ともにEdison Cummings作 ロングブランチより


このリングの迫力はぜひ店頭で!あれっ?ちょっと待って、画像の紫のペンダントはもう手に入れたの?ってそうなんです。そういうときだけ調子のイイ稼業でして、スミマセン。晴れた日のスギライトの透明感…オススメです。


暑い夏がまだ続きますので、インディアンジュエリー鑑賞で少しでも涼んでいただければと、いつもより熱く(どこが)綴らせていただきました。6日(金)〜22日(日) ビームス 梅田のフェアを、ぜひゆっくりと愉しんでください。

というコトで、後ろめたさを払拭した?この辺で、そろそろ真夏の放浪へ…


コヴァ ヤジー


インディアンジュエリー放浪記 其の十一 「ピンのすすめ」

みなさん、こんにちは。

今週二回目になります、いつも通りの温かい目で、今回もよろしくお願いします。


不意の虫(蜘蛛)の知らせにより、引き続き筆を執った次第です。というコトでお題は「ピン(バッヂ)」ですね…ついに。

ボクはよくキャップやハットに付けてます。ホピを中心にズニや定番のサンダーバードなんかも。よく晴れた日にサンフェイスを付けて出掛けるとイイ1日になりそうな気がしますね〜

リングやブレスレットとは違い、昆虫みたいにしがみつく所があれば、どこでも、何個でもレイアウトできてしまうので、実はどのポジションもシフトも守れるオールラウンドユーティリティプレイヤー(長すぎ)と言えます。※ジュエリーの話です


オールドズニのサンダーバードで今回のフェアのビジュアルにも起用、SDパドレスの若き主砲が三本塁打と躍動した翌日に


フェアのピンはほど良い高さのショーケースに選びやすく並んでおります、ぜひ覗き込みに


こんな具合にデニムの衿元にも、特にデニムにはイイ働きをしてくれるので付けがいがあります

古いモノだと裏側がピンだけでなくペンダントにもなるような作りが割と多く、一粒で二度美味しく、こんなコトも容易くできます。


サイケデリックなモザイク壁画には、名人作モザイクインレイのヒーリングハンドを


そういえば、ビームス プラス衆でも頭領MimotoのジャケットのラペルにCippyの蜘蛛が留まっていたり、White Hoganのスパイラルがグラマラス藤井には洒落すぎだったりと、割と盛んになってきているような… 元々ビームス内の最上層部にピン愛好家が君臨していて、ボクの顔を見るなり、何かオススメのバッヂないか?というのが挨拶なんです。


早いもので渋谷のフェアも残すところあと4日となりました。夏の見納めがお済みでない方、夏の胸騒ぎが止まらない方、くれぐれも気軽にお越しください。1日(日)までのんびりとお待ちしております。


コヴァ ヤジー

インディアンジュエリー放浪記 其の十  「夏休みの主役」

みなさん、こんにちは。

先週に続き、いつも通りの温かい目で、今週もよろしくお願いします。


さっそく夏休みの自由研究?として、いくつかご紹介してみたいと思います。


Cippy CrazyHorseによる海蛇のブレスレットと蜘蛛のピン


蝶指輪軍団参上、前左はAaron Anderson、後左のコーラルのインレイが効いたArt Tafoyaと右のCurtis Pete2点はロングブランチより


 Harrison Jimのリングで左がトンボを十字架にしたドラゴンフライクロス、右はクワガタ…ではなくナジャ


昆虫を中心にいくつか集めてみたのですが、圧倒的に蝶軍団の勢力が際立っています。特にCurtis Pete作の攻撃的な表情メタルバンドばりです。一方、Cippyの海蛇は愛嬌たっぷりでかなりユルめの雰囲気、蜘蛛もよく作者自身のベストにさり気なく留まっていてファンにはおなじみです。Harrisonの2点はお決まりのペンダントではなくリングという所に遊びを感じます。二股のシャンクも丁寧に作られていて個人的に一目惚れしたデザインです。 トンボの十字架は伝統的ですが、クワガタのナジャは聞いたコトがないですね、コレは新発見…すみません、夏休みのせいにして、ちょっとふざけすぎました。


どこからかホンモノが!そっと捕獲して逃しました


なんて、綴って(ウワサして)いたらピンのショーケースの上に蜘蛛がいました。そういえば…今回はなぜかピンを真剣に観る方が多いですね〜 これは吉兆?


暑い日が続きますが、陽も長く、涼しい店内でゆっくりとインディアンジュエリーを眺めるには実に良い季節です。お時間ありましたらぜひ。但し、お気に入りに巡り会って、思いの外お熱くなられてもボクは責任をお取りしませんが。渋谷のフェアは1日(日)までです、ゆっくり愉しみましょう。


コヴァ ヤジー

インディアンジュエリー放浪記 其の九  「自己流スタッキング」

みなさん、こんにちは。

先週に続き、いつも通りの温かい目で、今週もよろしくお願いします。


今回は「ブレスレットの重ね着け」について少々お時間を。どうやって?どういう感覚で?どういう目安で?と真顔で訊ねられるコトがよくあり、ボクみたいな者が真面目にお応えするような…と思っていたのですが、話すネタに困った今週、いよいよ満を持してイってみようと筆を執った次第です。

どこからご説明したらよいのか、入りが難しいのですがw 今までに2、3本まとめて入手したコトはありません。1本ずつ感触重視で選んできました。感触重視というのは、毎日着けていても一切ストレスのない着け心地のコトです。そこは唯一妥協しない基準です。

サイズ(内径)、開き具合(開口部)、丸み、角ばり(輪郭)、裏面の処理の感触が手首に全く問題がないモノだけを1本1本入手していった結果、いっしょに着ける状況を招いた?というコトになります。

次に、着ける順番をどう選ぶかですが、ボクは似たモノが規則的に並ばないように輪郭をたがい違いに着けるクセがあります。ギャップ、違和感が愉しいと感じるのでそうしているだけで、この辺りはそれぞれお好みだと思います。下の画像では上から、トライアングル、スクエア、ギザギザ、スクエア、ツイストと不規則に並んでいます。


ある日の5本、入手した順番は上から4番目、5番目、2番目、3番目、1番目(だったと思います)


フィット感は最重要で、開口部が揃うと少し気分がイイですね


逆に、重ね着けに一体感を求めたい方にはオススメがありまして、ハーフラウンドの不規則スタンプで端だけを統一させてあるデザインです。これは3連で実在するビンテージをOrville Tsinnie galleryにほぼそのまま制作依頼したデザインです。バラ売りなので2連でも4連でも、お好みに合わせて欲張り放題なブレスレットです。


一本ずつバラバラなスタンプが利いているデザインで、こんな具合に三位一体を愉しむには最適です(商品番号1142-5991)


偶然には、こうも都合良くデザインが合ったりはしません


放浪記の信頼性については一切保証できませんが、ご一考いただくべき品質である点については、自信を持って保証させていただきます。重ね着けに前向きにお悩みの方に、ぜひ推奨したい一品です。


しかし暑いですね〜 暑さのせいか文面もいつになくダレてきました。※いつも こんな暑さだとインディアンジュエリーを観た後は家でよく冷えた瓶ビール(メルマガだと生ビール…)でゆっくりが1番です。

今週もたいへん失礼しました。ぜひ、お気軽にご来訪ください。


コヴァ ヤジー

インディアンジュエリー放浪記 其の八  「赤青紫」

みなさん、こんにちは。

ようやく東京は梅雨が明け、渋谷・神南にもユルい夏がやってまいりました。いつも通りの温かい目で、今週もよろしくお願いします。


今回はいつも以上にバタバタしましたが、ようやくひと段落しました。フェアの設営、陳列に、より簡単な手順や方法はないか、かれこれ数十回も試行錯誤してきましたが、未だにイイ答えは見つかりません。骨の折れる稼業です。

今回は少量ですが、ターコイズ以外の石も集めました。夏は石の色が映えるので、好みを見定めるにはイイ季節です。明るい時間帯にビームス メン 渋谷の窓際でご覧いただくと、透明感や色の深みも識別しやすいと思います。


左からオニキス、コーラル、スパイニーオイスター、ラピスラズリ、全てHarrison Jim作


マルチも入荷、Lonn Parker作


ラピスラズリ、Philbert Poseyesva作※LONGBRANCHより


このブログを編集していたら、ホピジュエリーで固めた若い方がラピスラズリのリング(下)を捕獲!ショーケースを覗き込んでその存在に気付くと一気にロックオン。粋な買いっぷりに心を打たれました。ありがとうございます。※くれぐれも紛失にご注意を


ある日のコーラルとスギライトの組み合わせ


ボクはこんな具合です。目の保養に最後に極みを…


 スギライトの傑作ボロタイ、Philbert Poseyesva作※LONGBRANCHより


逆に目が疲れるからこんなモノを作らないでくれ、とさえ思いました。やっぱり夏に赤、青、紫は効きますね〜 まだフェア前半なのでゆっくり愉しみましょう、今週はこの辺で。のんびりとお待ちしております。


コヴァ ヤジー