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Record of the day! 新入荷ハウスミュージックをご紹介!

皆さん、こんにちはBEAMS RECORDSの竹中です。


普段は、隣のBEAMS HARAJUKU LIMITED STOREに居ることがおおいのですが、今季から兼任となり週2日でこちらにも在店しております!


ちなみに、BEAMS RECORDSでのブログ更新は初となるので、まずは自己紹介から。


竹中千満(タケナカセンマ)

趣味はDJ。ディスコ、ハウスをメインにプレイします。


不慣れな点もございますが、是非みなさんと楽しく音楽のお話ができたらなと思っておりますのでどうぞ宜しくお願いします^_^


それでは、早速お題に入って行きましょう!


今回は、個人的にHotなダンスミュージックが続々と入荷しているので、そのご紹介をしていきたいと思います!


まずは!

デトロイト・ハウスを語る上で欠かせない人物Moodymannこと、Kenny Dixon Jr.!




言わずもがな、彼はソウルやジャズ、ディスコといったブラックミュージックをハウスという形に再構築した人物であり、いまやカルチャーそのものを象徴するような存在ですね笑


そんな彼の重要作リイシュー盤から一緒に見ていきましょう!



①Moodymann『Silence In THE Secret Garden』〈Peacefrog〉



【2LP】Moodymann Silence In The Secret Garden
カラー:Smoky Colour Vinyl
価格:¥7,590(税込)
商品番号:29-67-1516-526

2003年リリースの本作は、彼のキャリアの中でも特に人気の高い作品ですね。


DJでプレイするのはもちろん、部屋でゆっくりと針を落とす時間にもぴったりの内容かなと。


個人的には、「Backagain」「Illumination (The Angular Vision)」あたりの流れが特におすすめ!


ジャズとソウルの間を漂うようなグルーヴが、何度聴いても心地良くなります。


デトロイトハウスのクラシックに触れるきっかけとしても、このタイミングで手に取ってみる価値がある作品です!




今回のリイシューでは、スモーキー・カラー・ヴァイナル仕様、さらに日本語帯付き仕様というスペシャルな仕上がりに!


続いては、

②MoodymannForneverevermore』〈Peacefrog〉



【2LP】Moodymann Forevernevermore
カラー:Smoky Colour Vinyl
価格:¥7,590(税込)
商品番号:29-67-1517-526

こちらは、彼と言えば!の霞んだディープサウンドに、薄らと重なるソウル・ジャズの要素が特徴の人気なタイトル。


Moodymannらしいローファイな質感と、メランコリックなサンプルの切り取り。

まさにデジタルにはない、アナログならではの魅力を感じさせてくれます!


個人的には、C2に収録された「The Thief That Stole My Sad Days (Ya Blessin Me)」の展開が特にお気に入り


クラブのピークを過ぎたあとの、少し照明が落ち着いた時間に流れてくると、その柔らかさに思わず肩の力が抜けてしまうような1曲。


フロアでもリスニングタイムでも、ゆったりと身体を揺らせる絶妙なグルーヴがこの作品には詰まっています。






こちらも、スモーキーカラー・ヴァイナル、そして日本語帯付き仕様です。


③MoodymannBlack Mahogani』〈Peacefrog〉


【3LP】Moodymann Black Mahogani
カラー:Smoky Colour Vinyl
価格:¥9,240(税込)
商品番号:29-67-1533-526

こちらは、ジャズやソウル、ゴスペルのニュアンスをブレンドしながら、デトロイトの空気感と日常会話や人の温もりを閉じ込めたような柔らかい作品。


中でも、4曲目の「Runaway」が個人的には1番好きかも。


女性ヴォーカルの歌声に重なるMoodymann自身の愛の手が、なんだか友人と談笑を楽しんでいるような、そんな感覚にさせてくれるんです、、。


音と音の間に"会話"がある。ただ踊るだけの音楽ではない意味をここに感じます。






もちろん、こちらもスモーキーカラー・ヴァイナル仕様+日本語帯付きの特別仕様で!

と、ここまで Moodymannリイシュー盤の3作をご紹介してきましたが!


他にもお勧めしたいサウンドが幾つかございます!そちらも合わせて見ていきましょう!


まずは、

④ Daniele Baldelli『Cosmic Sound』〈ELSI〉

イタリアの伝説的DJ、Daniele Baldelli(ダニエレ・バルデリ)による2009年作。



【LP】Daniele Baldelli Cosmic Sound
カラー:Black
価格:¥5,280(税込)
商品番号:29-67-1591-526

タイトルの通り、聴けばまさにコズミック・ディスコの深淵。。スペースシンセと生音の質感が絶妙に混ざり合い、まるで宇宙に吸い込まれてれしまうような感覚に。


アシッドでもなくテクノでもない、中間の揺らぎを感じさせるサウンドデザインが彼らしい、、


今では“コズミック”という言葉自体がひとつのジャンルとして確立していますが、その源流をもう一度確かめられるような、まさにルーツ・オブ・コズミック・サウンドとも言える再発盤です!


最後は、こちら!

僕が愛してやまない東京のアングラクラブシーンを牽引するMONKEY TIMERSとKeita Sanoによるユニット、GǼG(ギャグ)の12インチ!


⑤ GǼG『Shake & Shout EP』


【LP】Gaeg Shake & Shout
カラー:Black
価格:¥4,620(税込)
商品番号:29-67-1590-526

サウンドはまさにタイトル通り。ハウス〜ディスコを行き来するエネルギッシュさがピーク帯のフロアに持ってこいな1枚です!


特に、ボーカルループがふんだんに使用され、攻撃的なグルーヴ感をもつ「Yamarchy」はフロア向けの直球ナンバー。


B2ではRon Trentによるremixも収録されており、原曲の持つ遊び心をさらに引き出したディープな展開が楽しめます!


個人的には、レコードバッグには常に忍ばせておきたい1枚です。


と、ここまでヅラヅラと書いてしまいましたが、

皆さんいかがだったでしょうか?


どの作品もそれぞれの魅力が詰まった最高な作品ですよね、是非お気に入りの一枚を見つけて、自分の時間でゆったり楽しんでみて頂きたいものです。


店頭では、ダンスミュージックにまつわるお話なども皆さんとできたらな、なんて思いますので、是非気軽にお声がけ下さい!


では、お待ちしております!


最後まで読んで頂きありがとうございました。

fossora

こんにちは、矢藤です。


本日はBjork(ビョーク)の5年ぶりのアルバム『fossora』をご紹介させて頂きます。


【LP】Bjork / fossora <One Little Independent>
価格:¥7,700(税込)
商品番号:29-67-0423-512



今作、本人はどうやら"きのこアルバム"というコンセプトを掲げていることからアートワークには随所に渡りハイパーな歪さを持つキノコ達が無数に広がっていることが分かります。

「音楽」と「キノコ」と言えば、


音楽家としてはもちろん有名なジョン・ケージもキノコ研究家という側面を持っています。 



彼は『A MYCOLOGICAL FORAY』という本の中で


「キノコに熱中することによって、音楽についてより多くを学ぶことができるという結論に至った。」


と述べているように「音楽」と「キノコ」には因果ほどの直接的な距離はないが相関として何処か見えない共通したイデアの存在を示しているかのようです。




これ以外にもハイパーなサウンドやアンビエント、無為自然を表現するアーティスト達と「キノコ」「菌類学」と全く異なる筈の物事が絡まりつくのはその他のアーティスト達も見ていても感じます。


 (*サイケデリックカルチャーとの関わり方は除く) 


とこのままコンセプトから展開していくと肝心の楽曲に触れずにどんどん"引き篭り"な内容になり一回性のポストモダンの説明で終わりそうなので一度ここから内容の方へ移動します。


前作の作品はArcaと共作の印象があった為、視聴前はハイパーでアールデコな要素が多少延長されるのかと予測していましたが、


視聴後は前作より多少なミニマル回帰と音素材はアールヌーボーで流麗的になった印象を受けます。


更にはミニマルに傾いたことで、ボトムの重厚感とストリングスが際立って聴こえます。  またガバやガムラン音楽の要素やレゲトンや東アフリカウガンダのレーベル<Nyege Nyege Tapes>のようなトライバルの香りも適所に薫ります。

実際彼女は製作中ニゲニゲのアーティスト達を聴いていたみたいです。


そこにお決まりの彼女の叙情性を纏ったフロウが寄与されています。


この辺りのバランスはさすがといった感じ。

 

個人的に好きなのはC4のインドネシアのガムランガバユニットGabber Modus Operandiとの共作「trölla-gabba 」。


この禍々しいサウンド素材が全体にデザインされ、それを丸くずっしりした重いボトムが強化されているのがやはり好物です。


UAEの<BEDOUIN>レーベルのアーティスト達のような雰囲気をも彷彿とさせます。


この曲はアルバムの中ではハードに寄った楽曲です。


その他C3「fungal city」はLAを拠点に活動するエクスペリメンタルR&Bアーティストserpentwithfeetや彼女の息子と娘がバックヴォーカルで参加した楽曲「her mother's house」など多種多様です。


ここで説明を一度中断し冒頭のキノコにループします。 

説明をここで加えておきます。  


キノコは森の生態系を維持する為に重要な役割を持っています。 


森林の樹木は「根」同士が触れ合うことで、意思を持った情報のやり取りを行い、ネットワークを形成しています。

 ←この時点で凄い。


また根同士の距離が物理的に遠く接触を行えない樹木達はキノコの胞子から放出される菌糸と呼ばれる菌を触媒に情報や栄養を相互扶助しています。

 ←更に凄い。


そして樹木達は何処か遠い樹木が外的要因を含め弱ってしまった個体に"菌糸"を用いて応援(栄養)を送ります。


触媒としてのキノコの活動は条件次第では木を枯らせてしまう側面もございます。


まるで生と死を司る"シシ神"様のような崇高さすら感じます。


けれども"きのこ"は食用としても栄養価が高いという変なオチにもっていけるところもまた良しです。


このような特性を知ると、楽曲の深みがより増していきます。(クレショフ効果*1の要素もあると思います)  


*1 クレショフ効果 無関係の画像や映像を連続して見た場合、無意識に関連づけて考えてしまう心理作用のこと。


それはキノコ(基音)から胞子(非整数次倍音)される菌糸(整数次倍音)が土壌中を駆け抜け、様々な植物とコミュニケーション(倍音)を取る過程や景色が脳内で再生されるかのように想像できます。


このように今作は聴覚のサイドから視覚サイドへとアクセスできるそんな作品のようにも思ます。 


ここまでBLOGを書いていて、一つ立ち上がった仮説があります。


それは"Bjorkの作り出す音楽がキノコと隣接性がある"のではなく、

 "Bjorkそのものがキノコ"

なのではないかということです。


上記で挙げたキノコの特性はBjorkの活動とも隣接する部分があります。


普通では交わる筈のないアーティスト達を彼女が触媒となり繋ぎ合わせマリアージュを創出する。


それを時に破壊し、再生を繰り返し行う。

 

そのサイクルから作品を次々と作り出しある種の"森の生態系"をメタモルフォーゼさせていくとで次第にそれは恐られる森(神秘度が増しすぎて樹海みたいな)へと形成されていく。


そんな難しい性格も持ちながらも、「It's oh so quiet」でモダンミュージカルをしてしまうチャーミングな一面もあります。


そして私たちの脳内をBjorkがキノコのようにと菌糸となり新たな世界へとアクセスしてくれます。


現在ビームス新宿では「90's UK legacy」と題しイベントを行っております。


そこでBEAMS RECORDSのBjorkの商品や古着でBjorkTシャツを取り揃えているわけなんですが、そこでよく質問がきます。


「Bjorkってどんな人?どんなジャンル?」

凄い回答に困るアーティストだと個人的には思っています。


けれども詰まるところBjorkはBjorkという人で、Bjorkというジャンルであり、何かに形容することができない稀有な存在だと私は思っています。


そして自分がその瞬間でイメージしたBjork象は既に古く、彼女は常に先のイメージへと絶えず変化していく存在だと思っています。


知っている人にも当然お勧めですが、どちらかというと知らない人にとってもBGMとして軽い気持ちで聴いてもらえばとおもいます



矢藤