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<作品紹介> 吉田昌平 コラージュアーティスト

もう4月も半分が過ぎようとしています。

今まで味わったことのない春の過ごしている方が多いのでは無いでしょうか?

自分がふんわり好きなものと向き合おうと思い、JAZZの音楽の成り立ちを映像や音楽から学んでいます。

漠然となんとなく好きなものが、胸を張って「好き!」と言える感覚って好きです。

  

さてさて。

今回はタイトルにもある吉田昌平さん。

2017年に行った展覧会についてや、作品、また今のことをご紹介できたらと思います。

 

 

吉田昌平さんはコラージュアーティスト、ブックデザイナー、アートディレクターとして幅広く活躍されている作家さんです。

(本屋に行くと手に取っちゃうPOPEYEのアートディレクターとしても携われておりました)




2017年の展示では、日本を代表する写真家・森山大道の写真集『新宿』(月曜社)を解体、全てのページを素材として使用しコラージュした全128点からなる作品集『ShinjukuCollage)』の中から厳選した作品の展示販売を行いました。

 
 

森山大道さんの写真集「Shinjuku」は、新宿という街があらゆるモノ、ヒト、建物などが混じり合っており、その自体が独特な生命感を発する「生きもの」であることが見事に捉えられています。




その森山大道さんが新宿の街を切り取った写真集を分解し、吉田昌平さんが新しくコラージュした新宿の街並みは、混沌さがより深く、また美しく自由に、切り、貼り、剥がされて、また新しい新宿を感じる作品集です。




私も新宿で働いてもうすぐで一年になります。

ランチタイムの新宿三丁目のサラリーマン、世界中から来た旅行者、老若男女すれ違う昼の時間。

夜の歌舞伎町で人とすれ違う瞬間背筋が伸びる事や、真夜中のカオス感とドキドキワクワク感。

大久保でイスラム街の一瞬日本じゃないと思うような匂いやお店の人たち。四谷の交差点の都会感。

新宿にはいくつもの顔があることをこの一年で肌で感じています。


人も変わり続けるし、街も変わり続ける新宿。



本の最後のページには森山大道さんの言葉で締めくくられています。


「スナップ写真は、広大無辺な下界世界を極小な細片として

きりもなく切り取ることで成立している。

かつて出版されたぼくの写真集『Shinjuku』も、

もとよりそのように作成された。

その一冊に刷られた多くの新宿のイメージが、

吉田昌平さんの手によってさらに無数の細片に

カッティングされることで、いったん全イメージの解体がなされ、

新たにコラージュという表現方法によって

吉田さんが”いま”体感し感応する新宿として再生された。

こうした制作行為自体、そしてスパイラルな変容そのものの中にこそ、

本来写真が持つしなやかさがあるのだと思う。

ぼくは吉田さんのコンセプトによって、

すでにぼくの手から離れた<もうひとつの新宿>の風景の中を

歩き回れることを楽しみにしている」

 
 



また吉田さんは201911月にBEAMS Tでもコラボ商品を販売、展示しています!

様々な雑誌媒体での挿絵をはじめ、ファッションブランドとのコラボレーションも話題の人気イラストレーターFACEとのコラボ商品。

 

FACEが保存していた貴重なアートアーカイブを素材に、吉田さんがコラージュを施し、再構築したアートピースの展示販売の他、Tシャツ、トートバックなどの商品も販売していました。

  


吉田さんはコラージュアーティストとして活躍もしておりますが、ブックデザインや展覧会のアートディレクターとしても活躍されています。

最近、自社出版で本を出されたようです。




アーティスト・TOMASONの『MONSTER BOOK』!

TOMASONは毎日欠かさずモンスターを書き続けている若手の作家。

この作品集は、モンスターが252体収録した図鑑です。

彼が描くモンスターたちはポップでシニカルで、作家本人の日常の奮闘が染み出たような

個性的なキャラクターたち。

 

私もちらりと説明を見ただけですが、とてもワクワクしています。



 



吉田さんは時折、展覧会に顔を出してくださったり、お話しする機会がありました。

優しい印象で、物腰柔らかい素敵な作家さんだと感じていました。


ただ作品を目にすると自由で、大胆。だけど作品は丁寧で美しい。

お話しした時に印象に残っている会話で「ひたすらに紙が好きで旅行に行っても紙ばかり集めてしまう」という話が私は好きで。

好きなものと向き合い、それをアートワークにしているひとの作品は見てる側まで自由で想像性が働く、そんな気持ちになります。

吉田さんの作品も人柄も私は好きです。

 

今後も吉田さんの活躍を楽しみにしています。


作品においてはウェブサイトでじっくり家で見てください。


ご覧いただきありがとうございました。


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