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JOE FALCONEとROCKAWAY BEACHにて【後編】

前編からの続きです。


ROCKAWAY BEACHでの波乗り後、JOEのシェイプルームにて(グリフィンは今回、JOEのシェイプルームを借りてシェイプしています)。


入ったオーダーのシェイプをするグリフィンの生シェイプを間近で堪能。


不思議なもので、シェイプしているところは何故かずっと見ていられます。グリフィンも10代からシェイプを初めた生粋のハンドシェイパーです。JOEもグリフィンもみんな本当に器用にボードをサクサク完成させていきます。「お前もシェイプしろよ」ってグリフィンもJOEも私に何回も言ってきたので、機会があればぜひ一度挑戦してみたいものです。


サーフィンから帰ってきても、シャワーも浴びずに1時間くらいずっとWETSUITS姿でグリフィンと波乗りの話をし続けるJOE。グリフィンのシェイプが一向に進みません(笑)


やっとこグリフィンのシェイプが1本終わったところで、JOEの実家でみんなでご飯を食べようと、家に招き入れてくれました。


JOEの実家にいるポロ♂。入った時一瞬この強そうな風貌にビックリしましたが、大人しくてとてもキュートな性格でした。


JOEがポロにちょっかい出して軽く怒らせて、じゃれあう二人。とっても仲良しです。


その後帰り道、JOEが「今飼っている犬にも会っていくか?」と言ってくれたので、急遽JOEの家にお邪魔することに。


このダイニングテーブルはJOEの自作。もらってきた木材で作ったらしいのですが、クオリティーがかなり高めでした。


ライトの付け方といい、とにかく画になるダイニングルーム。


そしてJOEの愛犬、ジュノ♀の登場。かなりの人見知りちゃんで、はじめはずっとJOEのそばを離れようとせず、私は少し警戒されているような気がしていました。


でもJOEがジュノに「大丈夫だからジュノ、あいさつして」みたいな事を言ってくれてから徐々に打ち解けてくれました。帰り際には初めの警戒心が嘘のように溶けて、自分の足にくっついてくるまでになったジュノ。この横目でチラッと見てくる感じ、たまりません。


最後は「ジュノの散歩がてら駅まで送ってやるよ」ということで、陽の暮れた雨道をテクテク歩きます。JOEとはこれがニューヨークトリップでの最後に会う機会となり、「またニューヨークか日本で会おう」という約束と、このスペシャルな旅での感謝を伝えて、退散。



ジュノは小さい時、捨て犬でした。


ガリガリに痩せ細り、人間に対し、警戒心しか抱くことが出来なかった子犬をJOEとレオノラ(JOEの奥さん)が発見した時、JOEとレオノラはすぐに引き取る事を決意。それがジュノでした。JOEとレオノラが愛情たっぷりに育てたジュノは、今ではとても元気に、JOEの家族の一員としてとても幸せに暮らしています。


JOE FALCONE SURFBOARDをじっくり見た事がある方はご存知かもしれません。


ボトム側のテール部分にあるこのRBNYの文字は、JOEが生まれ育ち、今もなおシェイプをし続けている「ROCAWAY BEACH NEW YORK」の頭文字から取ったもの。これはJOEの直筆で全てのボードに墨入れされています。自分自身初のROCKAWAY BEACHを経験してみて思った事は、JOEはとにかく良い奴だったという事です。色々考えて書こうかと思っていましたが、ただその一言に尽きるのかなと今では思っています。とにかくよく喋って、よく笑って、周囲に対して優しくて、サーフィンが大好きで、楽しい事が好きで、家族を愛している。ただの子供じゃないかと突っ込まれても致し方ない部分もありますが(笑)、それが自分の知るJOE FALCONEそのものなのです。JOEのサーフボードを買っていただいた方はもちろん、そうでない方にも私は皆さんにJOE FALCONEという人物を紹介したいと思っています。JOEと実際に会って話をすれば、どんなサーフボードを作っているのかがきっと分かると思うから。いつかそんな機会をこの日本のPilgrim Surf+Supplyで作れたらなー、なんて密かに小さな夢を抱いています。





それではまた次回




JOE FALCONEとROCKAWAY BEACHにて【前編】

先々週からの続きです。


LONG BEACHでの楽しいセッションから2日後(2018年11月6日)、

帰国まで残すところあと2日に迫ってきた中、JOEから「明日サーフィンしようぜ」との連絡が。


もちろん二つ返事でOKと答え、翌朝6時にJOEの家に集合。1人旅の時に自分が気を付けている事は、あまりスケジュールを入れ過ぎない事。何か誘いを受けた時にサッと動けた方が個人的に何かと都合が良かったり、そこで思いもよらぬ出会いがあったりするものです。なので私は基本ノープランで行動するのが好きだったりします。


BROOKLYNにあるJOEの自宅からROCKAWAY BEACHまでは車で約20分くらい走ると着きます。

JOEの車のフロントガラスの亀裂が気になったので聞いてみたら、「ロングボード乗っけて急ブレーキかけたら割れた」との事。

このままで大丈夫?って聞いたら、「雨も入ってこないし直さなくても大丈夫」って言うから大丈夫なのは大丈夫なのでしょうが、ちょっと心配ですよね。。。


ROCKAWAYで生まれ育ったJOEは、サーフィンをはじめたのもシェイプをはじめたのもここROCKAWAY BEACH。

JOEとまわりの仲間がずっと守り続けているシークレットポイントや、子供の時よく遊んだ場所(廃墟)など、波チェックがてら色々案内してくれました。JOEの車はFJクルーザーで、クリスもJOEも車はTOYOTAが一番良いみたいです。以前はTOYOTA TACOMAを2台乗り続けていたみたいなんですが、JOEの奥さんがこれがいいってなって、今はFJクルーザーに乗っています。クリスも然りJOEも然り、だいたいニューヨークではオールテレーンタイヤを履かせるのが主流なんでしょうか。雪が多いニューヨークではスタッドレスタイヤは必要不可欠ですし、東京と変わらないくらい暑い夏にわざわざタイヤを交換するより、年中はかせてOKなオールテレーンタイヤなら交換もしないで済む。という合理的な考えなんだと思います。オールテレーンタイヤは燃費が悪くなるので私は履かせませんが、ガソリンを世界一消費するアメリカではガソリン代が日本よりもかなり安いので、タイヤ交換の手間を考えればオールテレーンタイヤの方が確かに楽ですしね。とても実用的な使い方だと思いました。話が逸れてすみません。


そうこうしているうちに小腹が減ってきて、JOEが「何か食べたいものあるか?」と聞いてきたので、私はもちろん「ベーグルで!」と即答。JOEが「オーケー。この街一番のベーグル屋に連れて行ってやるよ(笑)」と連れてきてくれたのがこちら。JOEが子供の時からずっと通っているベーグル屋さんだそう。お客さんもスタッフもみんなJOEと仲良しみたいで、JOEがドアマンみたいに近所のお客さんを先にお店に入れてあげるこの光景を見て、なんだかホッコリしました。


頼んだのはもちろん「ベーコンチーズエッグ」。この旅でいくつかのベーグル屋を回ったり、結構日本人にはオススメされる「サーモンクリームチーズ」とか色々試しましたが、やっぱりこの「ベーコンチーズエッグ」が個人的に一番安定感ある王道メニューでした。


肝心の波は、この間のロングビーチセッションよりクオリティーはやや落ちてますが、全然出来ます(またしても人が少なくて最高)。

波もロケーションも日本の千葉九十九里にちょっと似たような雰囲気もあり、アウェイ感をそこまで感じずに楽しくサーフィンをさせてもらいました。


JOEとROCKAWAY BEACHを車で走っていると、対向車がJOEに向かってクラクションを鳴らして窓から手を出したり(もちろん知り合いです)、JOEの車を見つけてはこっちに向かって手を振ってきたり、歩いていると捕まって長話をしたり、本当にJOEはROCKAWAYのみんなに愛されているなーと実感。こうやって波乗りの準備にさしかかろうかという時も何人ものJOEのサーフボードを乗っている人が通りかかったり、「HEY JOE!」という声が聞こえるとそこでまた立ち話がスタートしたり。。。こうしているうちに時間はどんどん過ぎて行き、このまま本当に波乗りは出来るのか!?と一瞬思ったくらいみんなに呼び止められるJOEがいました。その後、みっちり3時間ほど一緒にサーフィンさせてもらいましたが。




後編に続く





ある日のLONG BEACH(NEW YORK)

先週からの続きです。


2018年の10月下旬、クリスとジョー(JOE FALCONE)と波乗りに行く約束をしていたので、この日の波が良いということで朝6時にPilgrim Surf+Supply前に集合。

クリスのピックアップトラック(TOYOTA TUNDRA)でニューヨークにあるLONG BEACHへと向かいます。


1時間ほど車を走らせ、LONG BEACHに到着。いくつかのポイントを巡り、入念に波をチェックするクリス。

この日は風もピタリでLONG BEACHは何処も平均的にファンサーフ模様。


かなり良い感じでウネリが入ってきてます。サイズはコンスタントに胸〜肩、たまのセットで頭くらいの波がキレイに入ってきていました。

途中ジョー達と合流し、いざ入水。

それにしてもこの日は日曜日だったにもかかわらず、LONG BEACHは本当にサーファーが少ない。関東近郊であれば、確実に混雑は避けられない波のクオリティーなのに、本当に羨ましい限りです。。。


ボードを持って渡米していなかった自分は、ジョーがシェイプし終わったばかりの自前のMICRO WING FISH 5,7"を貸してくれました。「お前はオレの5,7“のFISHを持ってるから、これなら行けるだろ?」と。

しかもまだ1回も乗っていない新品のボードを快く貸してくれて、ジョーは改めて良い奴なんだなぁと実感。こういうマインドは自分も見習いたいとそう思いました。

クリスも自分もジョーも、ウエットスーツはもちろんRASH WETSUITSです。


10月下旬のLONG BEACHは、だいたい12月頭くらいの千葉北と同じくらいの水温でしょうか。

みなブーツだけ履いてましたが、個人的にはいらなかったかなっていうくらいの水温です。11月以降は雪が降って気温がグッと下がるみたいなので、この時期ならば自分もまだ余裕があります。ニューヨークは真冬になると−16°まで気温が下がり、時には海が軽く凍るとか凍らないとか、、、クリスは「Frozen wave is so fun!! HaHa」なんて言ってましたが、自分は正直絶対に入りたくありません。


ニューヨークの波は結構掘れてくるポイントが多いので、速い波に対するテイクオフの良い練習になります。

グリグリに巻いてくる波にそこまで慣れていない自分には、これがいっぱいっぱいです。


クリスは、ANDREINIのグライダー 11,1"で誰よりも多くテイクオフしていました。掘れる前に乗る。速い波に対して、理に叶った流石のボードチョイスだと思います。ニューヨークのサーフシーンを牽引してきたと言っても過言ではない、クリスならではの経験が光るライディング。事実、頭サイズくらいある何本ものセットを一番多く捕まえていました。ニューヨークの波を知り尽くしている熟練の職人のような気配を漂わせます。


この日のジョーは同時まだテスト中だったALBATROSSTWIN PIN 6,11")をチョイス(2020年現在、こちらのALBATROSSは日本でも取扱いがスタートしました。本国アメリカでは、このTWIN PINボードが現在流行中。個人的にも今一番気になるボードの1つ)。

グラブレールのお手本のようなスタイルです。


この日の数日前にウィリアムズバーグのPilgrm Surf+Supplyでオーダー会をやっていたこともあり、

その為に来ていたサンフランシスコのシェイパーGriffin Stepanek(グリフィン・ステパニック)も一緒に入水。

グリフィンはジョーの家に置いてあったマンダラの5,6"くらいのボードをフィンレスで。

途中クルクル回ったり(フィンが無いとサーフボードが安定しないので、後ろがクルクル滑ってしまいます。グリフィンはそれをあえて利用してボードを回しているのです。)、チューブに入ったり、日本ではなかなかお目にかかれない素晴らしいフィンレスサーフを拝見させてもらいました。


ジョーのネイバーフッド(近所に住んでいる幼馴染)のローレンスも参戦。

写真のローレンス、ジョーのシングルフィン(7,5"くらい)でバンバンチューブライディングをキメてました。

ローレンスはジョーのサーフボードを10本所有しているヘビーユーザーで、普段から波乗り三昧の生活を送っているそう。

なんとも羨ましい生活です。波乗りの実力もずば抜けて上手でした。それにしてもみんなサーフィンが本当に上手い。特にチューブのくぐり方は日本人と比べるとかなり慣れているというか、入り方や体勢など、かなり勉強になりました。


みな良い波に乗ってご満悦の表情。そして誰もリーシュコードを付けないでサーフィンしてました(日本では板を流してしまうことによって不快に思われるサーファーも数多くいらっしゃいますので、場合によっては危険性も高まるため基本付けておいた方が正直良いと思います。リーシュを付けないでサーフィンをする時は、人のいない海でまずは練習しましょう。)

初めてのLONG BEACHで本当に楽しいセッションでした。暖かく迎え入れてくれたニューヨークのみんなには、とにかく感謝しかありません。


その後、一路ベーグル屋へ。

クリスとジョーが普段から行っているオススメのベーグル屋さんです。


初めて食べたベーコンチーズベーグルにただただ感動。波乗り後のご飯はとにかく美味しいとはよく聞く話ですが、この日に食べたベーグルの美味しさは忘れられません。

この日から帰国までの数日間、毎日どこかのタイミングでベーグルを食べ続けました。日本にもニューヨークのローカルベーグル屋があればいいのにと何度思ったことか。

※ちなみにこの1個のベーグルで、日本のハンバーガー2つ分くらいの量があります。


ベーグル屋でのオフショット。後ろに停めてあるクリスのタンドラがめちゃくちゃカッコイイです(日本では大き過ぎて逆に不便そうですが、アメリカの道路は広くて良いですよね)。

写真を撮っていただいた、@kemmy_film さんも一緒です。


その後解散した後、クリスとたまたま行われていたニューヨークマラソンを観に行ったり、1人でブラブラしたり、こんな感じで最高の1日を過ごせました。ニューヨークはただ街をブラブラしていても楽しいし、楽しくサーフィンが出来るポイントも多くあります。また自由に行ける日をただただ待つばかりです。



それではまた次回





JOE FALCONE(ジョー・ファルコン)

先週からの続きです。


今回は、最近Pilgrim Surf+Supplyに新たに入荷したサーフボード(計8本)のシェイパー、JOE FALCONE(ジョー・ファルコン)についてお話したいと思います。


ちなみに私が愛用しているサーフボードも、JOE(※以下省略)に削ってもらった5,7"KEEL FISHなのです。(新たに入荷したボードも早速2本既にSOLD OUT。日本でもJOEのサーフボードが少しづつ認知されてきており、個人的にも大変うれしく思っています。ありがとうございます。)JOEのサーフボードについての詳しい紹介は、また後日改めてこちらに書かせていただこうと思っておりますので、それまで楽しみにしていてください。


私とJOEとの出会いは、Pilgrim Surf+Supplyが2015年にオープンして少し経ったくらい(2016年のはじめ頃)に遡ります。当時TWIN KEEL FISHのサーフボードをちょうど探していた時、その頃ちょうど店頭に入荷してきたのがJOEのKEEL FISHでした。見るからに美しいアウトライン、サイズ、コンケーブを触った感覚、全てひっくるめて「これだ!」と直感し、すぐさま購入したのが全てのはじまりです。


それがこちらのボード JOE FALCONE ROCKET FISH 5,7 x 20 x 2 3/8


当時JOEはFALCONE SURFBOARDSという名で自身でシェイプをする傍ら、BROOKLYNのPilgrim Surf+Supplyでスタッフとして働いていました。当時まだ直接会っていなかった私は彼のinstagramを通じ、JOEが削るサーフボードについて、幾つか質問を投げかけてみたところからスタート。まだ直接会っていないにも関わらず、彼は何も知らない日本人の私に優しく接してくれて、「JOEはなんか良い奴だな」と勝手に思い込んでいた事を記憶しています。そして2016年の10月にプライベートでニューヨークに行く事が決定し、すぐさま連絡をしてみたところ、ちょうど私が渡米中にJOEはハネムーンでモロッコに行ってしまうというすれ違い。結局会えないまま2016年のニューヨークトリップは終了しました。

それからというものJOEのFISHにハマって今現在に至るまで、約4年半決して飽きる事無く乗り込んできました。100% HAND SHAPEに拘り続けるJOEは、「粗悪品は絶対に売らない」と豪語するほどかなり細かいタイプのシェイパーだと個人的に思っています。多い人なら1日に10本はシェイプを完成させるシェイパーも稀にいる中(熟練の職人または作業が極端に早い人もいます)、JOEは「1日に2本~3本が限界だ」と以前言っていました。でもそれは単に遅いとかそういう問題では無く、本当に良い物を届けたいというJOEの職人気質がそうさせているからこその行いであり、彼は1mm以内のズレすら絶対に許しません。JOEのサーフボードにはそんな彼自身の魂が1本1本に宿っていると私は感じずにはいられません。そんなJOEのサーフボードは一度乗ったらやめられないほど、リピーターが多いのも事実です。


私からの紹介はこれくらいにして、もっと深くJOEを知りたい方はこちらのインタビューページをご覧ください。


店頭にはいくつかのJOEのボードが並んでおりますので、そちらもぜひ実際に手に取って触ってみてください。



それではまた次回