スタッフ「TAKA」の記事

MEGANEROCKはじめました

MEGANEROCKというブランドを知っていますか?


眼鏡の産地である福井県鯖江市に工房を構えるMEGANEROCKはデザインから製造までのほぼ全ての工程をデザイナーや職人と呼ばれるのが苦手で自身のことを現場の人、と話す雨田氏によって行われているブランドです。

 

ご縁があり、Pilgrim Surf + Supplyで展開することになりましたのでご紹介を・・・


今回展開するモデルは「KOREMO TYPEⅠ」というもの

スイス製のナイロン樹脂を使ったフォールダブルのフレームが特徴のサングラスです。ただ、一般的なアウトドアやスポーツ用途の折りたたみサングラスと一線を画すると思ったのがそのシェイプ。クラシカルなティアドロップ型であるということ。誰もが憧れを抱くティアドロップ、でもハードル高いなぁと諦めた方も多いのではないでしょうか。

 

しかしこのKOREMO TYPEⅠ、そんなハードルを吹き飛ばせるよう、細かい調整を繰り返しデザインされているんです。レンズ間の距離、パットの高さ、テンプルの長さや耳後ろにかけての曲がりなど、全ての人にフィットするサイズ感は難しいけれども一人でも多くの人へフィットするサイズ感を意識して作られています。

 

もう一つの特徴はこのサングラスのコンセプト。通常サングラスを掛けるですが、掛けるではなく、さすサングラスだということ。というのもナイロン樹脂のフレームは通常のメガネのように温めて調整することができないため、テンプルの曲がりを弱く、ストレートに近い形状に、掛けるではなく、さす。と言ったイメージで作られているそうです。


 

MEGANEROCKのこだわりはこれだけではありません通常、折りたたみのメガネの場合テンプルは二つのパーツで形成されるんですが、その際、ヒンジのパーツが内側に突起してしまう・・・確かに自分も某ブランドのフォールダブル使っていましたが、着用した際、顔に触れるところは気になっていました。しかしこのKOREMOは、一般的なテンプルに三つのパーツを使い凹凸のなく、見栄えも、着け心地も良いと思える製品に仕上げてあるんです。

 



そして、KOREMOの特徴としては、全てのパーツが交換可能だと言うこと。壊れたから買い替える、書い直す、ではなく、使い手が気に入ったものを長く愛用できるよう、リペアができるサングラス。


ちなみに、同じ色の再販は基本的に行っていないようですので、気になるカラーに出会ってしまったら、早めにご検討を!メーカー在庫がなくなり次第終了となります〜


店頭、ECにて絶賛発売中です!


別注裏話 Champion x Pilgrim Surf+Suppy

今日はみなさまから毎年好評をいただいている、Champion × Pilgrim Surf+Supplyのリバースウィーブについて・・・

実はこちらの別注、ただのリバースウィーブにプリントをしているわけではなく、ベースのボディも拘りが詰まっているんです。

素材はもちろん、ザ・リバースウィーブと同じものを使用、米綿のドライタッチのアレですが、Pilgrim Surf+Supplyの別注は、シームにそって配置したポケットや、大きくもだらしなく見えないサイズ感などさりげないアップデイトがしてあるんです。

そんなPilgrim Surf+Supplyのオリジナルボディを採用したチャンピオンの別注、今期はプリントデザインをアップデイト、キング・オブ・カレッジプリントとも言えるカプセルナンバープリントを取り入れたロゴをデザインしました。

ボディの展開色はSILVER GREY,  BURGUNDY,  NAVYの捨て色無しの3色展開。各色ともロゴプリントは変えずに、カプセルナンバーのみ変更という贅沢仕様、SILVER GREYにはPilgrim Surf+Supply BROOKLYNの本店がオープンしたのが2012なので12を、NAVYには渋谷のOPEN年の15、BURGUNDYには20年にオープンした京都の20を入れました。各色はアメリカ東海岸の有名大学のカラーリングをヒントにSILVER GREYにはダートマスグリーンを、BURGUNDYはハーバードのクリムゾンレッドをイメージ、NAVYにはノースカロライナブルーをプリントカラーに、プリント手法も古着のチャンピオンのプリントを彷彿とさせる厚盛りのプラスティソルでプリントをするなど拘りました。

私ディレクターのTAKAはピルグリムを担当する以前にはビームスプラスの買い付けにも携わっていたことがあるのですが、あれはたしか、ビームスプラスの10周年企画か何かの取材を絡め、13,4年前にダートマス大学とハーバード大学へは出張で訪れる機会がありました。それぞれの大学生協(COOP)で各大学のノベルティアイテムを買い漁った記憶があるのですが、今回の別注のリバースウィーブは、大学生協(COOP)の品揃えにすんなり仲間入りできるような、そんな一品に仕上げたいなと、記憶を掘り起こしながら作りました。本当に良いものができたと感じている自信作です!

メンズ・ウィメンズともに絶賛予約中、興味がある方はぜひ予約ページを覗いてみてください。

Jutta Neumann Custom Order Event

先週末2/27から3/7までPilgrim Surf+Supply渋谷でJutta Neumann(ユッタ ニューマン)の

カスタムオーダーイベントを開催しているので、今日はその話を。


以前、Pilgrim Surf+Supplyのオフィシャルサイトでも敬愛する佐久間祐美子さんに

Jutta NeumannについてのJournalを書いてもらっているので、

Jutta Neumannのひととなりやブランド理念についてはJournalを是非読んでみてください。

余談ですが、Pilgrim Surf+Supplyでは佐久間さんにお願いしている記事も多いです、

佐久間節が随所に見られるので、ファンの方は必見です。


このカスタムオーダーイベント、4つのモデルから型を選んでいただき、

100種類近くの革からお好きなもの選び、自分好みのモデルを作ることができます。

選ぶサンダルの形によっては革のコンビネーションも可能になっているというスペシャルもの。

そう、まるでニューヨークのイーストヴィレッジにあるJutta Neumannの

アトリエショップでオーダーができるような自由度の高いカスタムが可能になっているんです。

事実、この自由度の高さを維持するためにいくつもの紆余曲折を経て形にしてきました。

Juttaにとってもスペシャルなイベントらしく、Pilgrim Surf+Supply以外では受けないと言わせるくらい、

開催すること自体が本当に奇跡なイベントなのです。


今シーズンカスタムオーダーが可能なモデルは計4型、

Jutta Neumannの最重要定番のALICE, SIMONEは例年通りラインアップ、

加えて、スタッフから声が大きかったトング型のDAIKI, PETRAというモデルをご用意。

B6~B8, D8~D10のレンジで商品や、サイズサンプルをご用意しておりますので、

フィッティングを確かめながらお選びいただくことが可能です。


これまでに作ったスタッフのカスタムオーダーの見本なども店頭にご用意していますので、

お客様のインスピレーションソースになるかと!

この夏の足元を飾るスペシャルなモデルを作ってみては!

オープンに向けて-01

東京に戻り協業実現に向けて目まぐるしい日々が始まった。事業プラン、出店地、内装、商品構成、商品制作、各種制作物、ウェブサイト構築、企画・生産はどうするかなど、契約締結に向けて決めなければいけないことは山ほどあった。各分野の担当者からアドバイスを受け、協力してもらい、着々と準備を進めて行った。


今でこそサステナブルやSDG’sという言葉が認知されるようになったが、2014年当時は日本ではまだまだ浸透していなかった。リサイクル紙やFSC認証紙、ベジタブル由来のインクを使ったショッパーなど、振り返るとだいぶ前からサステナビリティを意識したブランディングをしてきたと改めて実感する。


<ピルグリム サーフ+サプライ>のコレクションをどう作っていくのかに関しての議論も継続して行っていた。最終的に出した結論は、僕たちがもつ背景を使うことで、より多くのメリットが出てくることがわかったので、コンセプト・企画立案をアメリカと日本で共同で行い、生産管理は日本サイドで行っていく方向性が決まった。早朝・深夜にクリスと電話でミーティングをし、日中は日本のチームで打ち合わせをする、そんな生活が続き、あっという間に年が明け2015年を迎えた。



ブルックリンネイビーヤード

アマガンセットからシティへ戻り、メンズのマーケットウィークの展示会やショウルームのアポイントを慌ただしく回った。通常であれば他都市に移動して、現地ブランドや工場との商談やマーケットリサーチをするというのが常なのだが、今回はニューヨークに留まった。クリスのオフィス兼スタジオのあるブルックリンネイビーヤードで<ピルグリム サーフ+サプライ>のコレクションに関する重要な打ち合わせがあったからだ。

ブルックリンネイビーヤードはマンハッタンから見てハドソン川の対岸にあるアメリカ海軍の造船場の跡地だ。1966年にニューヨーク市が買収してからはしばらく廃墟のようになっていたのだけれど、今は多くのアーティスロフトだったり、様々なスタートアップ企業、縫製工場、映画の制作会社、<ピルグリム サーフ+サプライ>のようなブランドなどが集まるクリエイティブスポットとなっている場所だ。ここ数年でさらに開発が進み、現在<ピルグリム サーフ+サプライ>のオフィスが入っているビルディング77やその周りには人気のベーグル店だったり、ブリュワリー、コーヒーロースター、レストラン、ナチュラルワイン専門店が入るなどブルックリンを代表するランドマークとなってきている。

今回の打ち合わせは、<ピルグリム サーフ+サプライ>のウィメンズコレクションについてだった。クリスたちは2015年のローンチに向けてコレクションを進行していて、ウィメンズにおけるクリエイティブディレクションの方向性に対してフィードバックが欲しいということだった。僕たちも協業に大きく関わってくることなので、ウィメンズの目線で、的確な感想や情報を伝えることが重要だと考え、当時の<ビームス ボーイ>のディレクター須藤に同行してもらいクリスのもとを訪れた。コレクションはクリスが表現したい世界観がギュッと詰まった、とても良いコレクションだった。しかし、日本の市場を考えるとサイズやちょっとしたデザインディテールなど仕様の調整や、商品構成に肉付けをすることでもっと良いコレクションになると感じたし、メンズとの整合性もより強固になるだろうと思ったので、率直にフィードバックを伝えた。議論を重ねに重ね、最終的にクリスも僕たちも協業のためには共にコレクションを作っていくことが必要で、それがブランドの正しい成長につながるだろうという結論に至った。協業に向けたプロジェクトチームの結成がされて、土台が少しずつ固まり始めた。


アマガンセットへ

「ビームス 原宿」でのポップアップショップが終了して間もない2014年7月、僕はクリスに招待されて、モントークとイーストハンプトンの間にあるアマガンセットいう街にいた。モントークはニューヨーカーの避暑地として有名な場所で、イーストハンプトンはラルフ・ローレンをはじめとする多くのセレブリティの別荘がある閑静な街だ。当時<ピルグリム サーフ+サプライ>はアマガンセットにも店があったこともあり、クリスと家族はアマガンセットでひと夏を過ごすのが習慣だったのだ。


クリスからコレクションの拡大と、日本進出(協業)について構想を打ち明けられたのはポップアップショップの期間中のことだった。彼自身、予想以上の反響を目の当たりにし、元々持っていたプランを進める後押しになったのは間違いないと思う。4月後半にクリスから構想が届き、そこに肉付けをし、双方でブラッシュアップさせていくという作業を約3ヶ月間行った。クリスにも大きな理想があり、僕たちも<ピルグリム サーフ+サプライ>に多くを期待していたので、簡単にはまとまらなかった。市場のデマンドやそれぞれの立場で求められていることも大きく、大枠を作るだけでも試行錯誤し、僕たちはかなり行き詰まっていた。お互い疲弊してきたので、環境を変えてフラットになれる場所で考えないかと、状況を打破すべくクリスが誘ってくれたのだ。

アマガンセットに着くとまず向かったのはディッチプレーンズというサーフポイントだった。その日は初心者の僕が楽しめるくらいのメロウな波だったので、クリスにとっては退屈だったかもしれないが、クリスは一緒にパドルアウトして波を待つ、”時間を共有する”ということがしたかったのだという。その後、お店に行くとクリスの地元の友人たち、シティからバケーションで訪れている友人などがハングアウトしており、ブルックリンの店さながらのコミュニティを垣間見ることが出来た。その日の夜はクリスが友人らを招いてホームパーティを開いてくれた。シーフードバーベキューに地元のクラフトビールをたらふく飲んで就寝。翌朝は日の出の前にモントーク岬にある灯台へ、帰りはアマガンセットスクエアにあるジャックスでコーヒーをトゥーゴーして、心地よい疲れの中、ニューヨーク行きのロングアイランドレイルロードに乗った。

このショートトリップで協業について話すことはなかったのだけれども、この時間を共有したことは、クリスと僕たちが考える<ピルグリム サーフ+サプライ>の大きな方向性を決めるのに必要な時間だったと理解するまで時間はそうかからなかった。

  


ピルグリム サーフ+サプライ イン レジデンス-02

『ピルグリム サーフ+サプライ イン レジデンス』では、ブルックリンのコミュニティ感を表現するということ、そしてお店を訪れてくれる人たちに新しい経験や体験をしてもらうために様々なことを企画した。ポップアップショップでしか買えない別注商品や限定商品を仕込んだリ、新しい接客スタイルの導入、ハンドドリップコーヒーの提供、アートショウやライブペイントイベント、プラントアーティストがライブでディスプレイを組むなど、様々なイベントを企画した。結果、僕たちが予想していたより遥かに大きい反響を得ることができたのは本当に嬉しかったし、漠然とした自信が確信に変わった瞬間だった。

印象的だったイベントの一つはVANSがスポンサードするアーティストを招聘し、店舗の外壁をライブペイントするという試みだった。どうしてもお願いしたかったのは、サンフランシスコ出身のジオ・ジグラーだ。地元シリコンバレーのテックエリートからも愛され、FacebookGoogleLyftなどのオフィスのミューラル(壁画)を手掛ける、世界中からオファーが届く26歳(当時)の気鋭のアーティストである。彼にお願いした決め手は、「ピルグリム サーフ+サプライ ブルックリン」のミューラルを手掛けたという親和性があったことだ。僕自身もサンフランシスコに行くとハングアウトする関係だったので、順調に話も進み、あっという間にライブペイントの日がきた。ジオのペイントの様子を収めた動画があるのでお時間がある方はぜひ。6年経った今でも、「ビームス 原宿」脇の小道にミューラルは残されており、道ゆく人の撮影スポットとなっている。ミューラルの前で多くの人たちが笑顔で撮影しているのを見るのは単純に嬉しい。


このポップアップショップには、今の<ピルグリム サーフ+サプライ>を一緒に盛り上げてくれている仲間たちが関わっていた。マリさんハッピー西村はポップアップショップに店立ちしてくれていたし、五十嵐は別のセクション所属にも関わらず、搬入から手伝ってくれたり、頻繁にお店に顔を出してくれていた。

こうした新しい仲間との出会いや、様々なイベント、仕掛けを3ヶ月間断続的に行ったことは、今の<ピルグリム サーフ+サプライ>の基礎になったと思うし、これらの成功体験が、僕たちとクリスのプロジェクトを次のステージへと運んでいってくれた。

   

ピルグリム サーフ+サプライ イン レジデンス-01

クリスから「ピルグリム サーフ+サプライのコレクションを始めたいんだ」という話を聞いたのは2013年の7月くらいだった。「もしビームス に興味があればぜひ見て欲しいし、一緒に何かできないかな」と取り組みについての相談だった。

実はそのちょっと前にビームス 原宿で、"Hi BEAMS"というハワイにゆかりのあるブランドを集めてイベントを行ったのだけれど、それがかなり盛り上がった。イベントのメインブランドは<エム・ニーイ>という古典的なボードショーツを軸としたクラシックサーフカルチャーのコンセプトをバックボーンに持つカジュアルブランドだ。そのセールス・レップ(営業)が以前話に出てきた僕の友人であるマティだった。クリスはマティから僕たちとの取り組みのことをいろいろ聞いたらしく、自分にも可能性を感じたらしい。

クリスのクリエイトする世界観には惹かれていたし、彼がどんなものを作ってくるのかにも興味も期待もあった。僕たちもあのブルックリンのコミュニティ感を原宿で表現し、お客様に紹介できるかもしれないと考えたら、それだけでワクワクしていた。とにかく何か新しいコトを起こしたいという気持ちを持った仲間が集結していたので、ものすごいスピードで話が進んだ。そして『ピルグリム サーフ+サプライ・イン・レジデンス』と銘打ったポップアップショップを「ビームス 原宿」の1階を丸々使い、3月中旬から6月下旬まで様々なイベントを絡め敢行するというプロジェクトの概要がまとまった。

とはいえ約3ヶ月もの間、ビームス発祥の地でもある原宿店のメインフロアを丸々使ってポップアップショップを敢行するということは並大抵のことではなかった。しかも<ピルグリム サーフ+サプライ>というビームス 以外の看板を使って行うイベントなので、承認を取り付けるには決して低いハードルではなかったけれど、様々な人の協力があり、最終的にプロジェクトは承認され、ポップアップショップの日を迎えることが出来た。開催までの道のりはとても大変だったけれど、最高に楽しい3ヶ月が幕を開けた。



クリス・ジェンティール-02

「ホテル・デルマーノ」で飲んだ次の日だったか数日後、ノース・サードストリートとワイスアヴェニューのコーナーにあるクリスのお店を初めて訪れた。

その当時ピルグリム サーフ+サプライには独自のコレクションは存在していなかった。しかしショップはクリスの審美眼に基づいたセレクトと、今でもベストセラーアイテムの一つであるTEAM TEEやTEAM HOODIEが丁寧にそしてユニークにVMDされていてクリスの人柄を感じた。整然と陳列されたサーフボードは一定の色相・彩度で統一され、サーフボード自体がモノとして美しく、多くの手作業を経て出来上がっていることは手に取るようにわかった。サーフボードを見て美しいと思ったのはこの時が初めてかもしれない。BGMにはジャズ、ソウル、ファンク、ブラジリアン、スカ、ロック、ニューウェイブ、シティポップなどクリスが好きで集めたレコードがヴィンテージのマランツのアンプを通して流れていた。その頃レコードでBGMをかけているお店はまだまだ少なくて、お店で流れるアナログ感に何か温かみを感じたのを覚えている。店内にはアートやサーフカルチャーに関する書籍もたくさん陳列されていた、デイビッド・ホックニーアレックス・カッツなどクリスが尊敬しているアーティスト、ジオ・ジグラージョン・コープランドなどクリスがサポートしている現代のアーティストの画集や、サーフカルチャー書籍など。取り扱っているアパレルもそうだが、お店全体のセレクトを通してクリスのキャラクターが透けて見える、ということが何か新鮮に感じた。それは僕たちがクリス・ジェンティールがクリエイトするピルグリム サーフ+サプライに魅力を感じた大きな理由の一つだと思う。

今では観光地化してしまったたウィリアムズバーグだが、当時はまだ観光客も少なくファッション業界の人間が足を伸ばしてくる程度だった。ピルグリム サーフ+サプライは常に地元の人やクリスの友人が集まり活気に溢れていた、そこに観光客だろうと一見さんだろうとスッとそのコミュニティに入れてしまう感じも素敵だった。地元の人たちの関わりが深く見えたし、街にパワーがある魅力的な街だった。今もまだまだパワーもある魅力的な街だけれど、地価が上がり、大手企業が参入し様変わりしてしまった今の街は、地元コミュニティの温かさみたいな空気感は薄くなってしまったと感じる。住人でもない僕がそんなこというと怒られてしまうかもしれないけれど、そこは本当に残念だし悲しい。

話が逸れてしまったが、盛り上がり始めていたウィリアムズバーグのコミュニティの中心にピルグリム サーフ+サプライ、つまりクリス・ジェンティールがいた。


クリス・ジェンティール-01

クリスと出会ってから意気投合するのにそう時間は掛からなかった。

彼がロードアイランド州のイーストグリニッチという小さな海辺の街の出身で、イタリア系アメリカ人3世だというルーツから、これまでどんな人生を歩んできたかを聞いていくうちに、人として興味を持った。僕自分も周りの人に比べると破天荒というか、良く言うと様々な人生経験をさせてもらってきたけれども、彼の人生は物語とか映画なんじゃないかと思うくらい面白くて衝撃的だった。

ミッドセンチュリーを代表するファニチャー・デザイナーの1人ジェンス・リゾムの別荘の近くに住んでいたことや、スラッシャーのTシャツを着て、サーフィンとスケートに明け暮れていた幼少期の話も聞いた。ブラッグフラッグサークルジャークスマイナー・スレットなど80's USハードコアのライブを見に年上の兄について行きライブハウスに忍び込んだ話など。ハイスクール時代には人生に大きな影響を与える恩師に出会い、それがきっかけで芸術、文学の扉が開けたとか。ちなみにクリスは恩師から勧められた食に関する本がきっかけで15歳からベジタリアン生活を続けているらしい。アートスクールに進学後、ハンドビルドのバイクに跨りロードバイク競技に明け暮れた時期があったり、当然サーフィンと創作活動にも没頭していた。卒業後は20世紀を代表する現代美術家「ロバート・ラウシェンバーグ」に師事していた。現代美術の巨匠を間近にみることで、自分がアーティストとして活動していく後押しにもなったそうだ。その後、アーティスト活動を行いながら、米国内とカタールの大学で美術教師として教鞭を振るったり、空いている時間で世界中を旅して回っていた。そして30代でニューヨークへ戻り、アーティストとして活躍しながらコンデナストのフォトスタジオのクリエイティブディレクターのキャリアを積んだ。ある日立ち止まり、アーティスト、フォトグラファー、サーファーという自分が抱えている3つの異なる世界を一緒にしたらどうなるかな?と思い立ってピルグリム サーフ+サプライをスタートするまでの話はとても刺激的だ。いつかクリスに会うことがあったら是非聞いてみて欲しい。

ビジネスパートナーとなった今でも関係性が変わらないのは、何かウマがあった、気が合ったというのが、お互いにとって最適な表現なのかもしれない。事実、今でも彼は僕を人に紹介する時、ビジネスパートナーではなく、「brother from another mother」と紹介してくれている。*直訳すると、異母兄弟、アメリカでは親友を超えるマブダチという意味



すべてのはじまり

ピルグリム サーフ+サプライにはオープン時から掲げている4つのキーワードがある。

WORK・LIFE・ART・LEISURE (ワーク・ライフ・アート・レジャー)

テーマをあまり決め込みすぎると書きにくくなってしまうかな、と懸念もあったのだけど、まずは、ピルグリム サーフ+サプライとはどんなブランドなのかを知ってもらうことが重要と考えた。このブログは、これら4つのキーワードを軸に様々なコトやモノをアウトプットする一つの場所としていきたい。


はじめに、ピルグリム サーフ+サプライは2012年にオープンしたブルックリン・ウィリアムズバーグ発のセレクトショップ、“自然と都会のデュアルライフ” をコンセプトに、アメリカ東海岸のフィルターを通した独自性のあるセレクトと、サーフィンをはじめとする様々なアクティビティをミックスしたライフスタイル提案を行っている。

まずはどういう経緯でピルグリム サーフ+サプライを日本で運営するようになったのかを知っていただきたい。ピルグリム サーフ+サプライのファウンダー「クリス・ジェンティール」と僕が出会ったのは2012年7月。毎シーズン恒例で訪れているNYのメンズマーケットに出張で訪れていた時だった。渡米前から「ピルグリムというイケてるショップがウィリアムズバーグにオープンした」と噂を聞いていたので必ず行こう!とスケジュールも組んでいた。展示会やアポイントなど1日の予定を終了して、友人のマティとウィリアムズバーグの「ホテル・デルマーノ」に飲みに行こうということになった。そこに別で飲んでいた陽気なアメリカ人がマティの友人で一緒に飲むことに、それがクリスだった。その日はだいぶ泥酔したので、何を話したかなんて全く覚えていないんだけれど、この偶然がきっかけでクリスと僕たちの付き合いは始まった。


ピルグリム サーフ+サプライ ブログ スタート

みなさま

はじめまして、ピルグリム サーフ+サプライ ディレクターのタカです。

コロナ禍で世の中大変なことになっていますね。

僕はロサンゼルスに住んでいたことがあるのですが、その時に9.11を経験しています。直接的な攻撃はなかったものの、次の標的はロサンゼルスと言う噂もあったので、多くの市民は街に出ず、家に篭り過ごしていました。ロサンゼルスの大渋滞もなくなり、公共施設はクローズ、コンサートやハリウッドのあらゆるエンターテイメントはキャンセルになった。街に不安という暗い影が落ち、心がざわざわする日々が続いていたなぁと、今回の緊急事態宣言をきっかけに古い記憶が再び掘り起こされました。

9年前の3.11もそう、あの未曾有の大災害で日本の国中が悲しみに沈んでいた。地震が続く日々が続き、原発事故、街から明かりが消え、不安が募る毎日を過ごしていたこと、鮮明に覚えています。

でも、そんな日々にもちゃんと終わりがあって、皆で復興に向けて一つになって、経済を盛り上げ復活した。より良い日常を取り戻したという、ポジティブでパワフルな経験もみなさんの記憶に深く刻まれているかと思います。

今回は9.11の時のアメリカや3.11の日本より規模は大きい、長期戦になるかもしれない。でも、絶対に終わりはあるし、絶対に明るい日常は戻ってくる。ただ、今はジタバタしても仕方ないので、腰を据えて、ひとりひとりが出来ることを行い、ポシティブに復活の時を待つ時間帯なのかな、と日々を過ごしています。

そこで、今まで着手できてなかったブログをはじめることにしました!

誰かにとって少しでもプラスになるコト・モノをアウトプットしていきたいと思っていますので今後ともお付き合いをよろしくお願いいたします!