スタッフ「杉山 直哉」の記事

1年経過の報告と、最後のカスタマイズ

こんにちは。




半袖では既に寒さを寒さを感じます。あれだけ暑かった夏にも終わりが来て、秋らしくなってまいりました。

昨年も遡ればこれくらいのタイミングですね。デニムが欲しいと感じるのは決まって秋。

エイジングを進めるにはもってこいな夏ですが、いかんせん着用するには暑すぎますから。


今回は、この1年で色んな箇所をいじり倒し、完全オリジナルな1本となったデニムのエイジング報告です。



まずはフロント。


裾口



裾上げは行いましたが、チェーンステッチはそのままに。基本的には折らずに着用していたものの、やや裾幅が広い為か擦れは少ない様子で色落ちは緩やかです。


サイドシーム


こちらも裾口同様、脚にピタッとつくフィッティングではない関係で、当たりは強く出ておりません。ですが引きで見ても分かる程度にはシームの色落ちが進んでいます。


バックポケット


途中からカードケースを入れることをやめた為、左ポケットの表情はふんわりとしています。それよりも、ポケットの縁が綺麗に白く落ちています。

ここに関しては、基本立ち仕事の僕らでこの落ち方ですので、もっと顕著な色落ちが楽しめたかもしれません。

ヒゲ


ハチノス


は、無いに等しいですね。


休日はロードバイクに乗ったりと酷使しましたので、股下に穴が開いてました。

そこはちゃんとリペアして。

このパンツのアイコンとも言えるピンループは、こんな感じです。

ここは赤耳使って大正解だったなと!

エイジングが進む中で、赤いステッチは目立ちます。まあ、ベルト着けると一才見えなくなりますが…。


いかがでしょうか?

週に2回は必ず着用し、6月ころまでは洗濯もせず、いわゆる根性履きをしました。そこからは月に1回のペースで洗濯機に突っ込んでいますのでこの1年間で6回程の水通しです。

新品と比較するとこれくらい変わりました!


結構差が出てますね。


そして既に画像で出てはいますが、最後のカスタマイズがこちら。

クリースラインの際2mmを上から下まで縫い付けて、いわゆる永久クリースをいれました。

元々、スラックス畳みで入荷した商品でしたので、そのキャラクターを活かしてあげようかなと、最後のカスタマイズです。



この秋も同商品が入荷しております。

是非ご購入の参考になさってください。


今年エイジングさせるデニムも既に決まりました。近日、ブログにUP予定ですのでお楽しみに。




ではでは。

LOVEな1着

こんにちは。




今年も入荷しました、LE LABOUREUR。

創業から70年弱の、歴史あるブランドです。自社工場でのmade in FRANCEにこだわり、噂によると従業員も全員フランス人という徹底ぶりらしいですよ。


今回紹介するアイテム関しては、昨年からの継続品ですので、丁度良いじゃんと、またまたエイジングのご紹介です。

コットン100のワークウェアは、モノによっては大きな差が出たりします。1番気になる部分かと思いますので、まずは数値面から。


着丈:74.0→73.0

肩幅:47.0→45.5

身幅:56.0→53.0

袖丈:65.5→65.0

※サイズ2のサイズによる計測です。


洗濯回数は3回程だと思います。

サイズでみると、丁度1と2の間くらいに落ち着いたようです。



ブログを良く見て下さる方は、こっちの方が気になりますかね…。

続いて、エイジングとカスタマイズです。


首周り



袖口


縮みを考慮して袖詰めはせずに着続けました。カフス部分を折って着用していましたので、その部分への当たりの出方が強いです。



いわゆる、デニムのハチノス的な当たりが見受けられます。目に詰まった力強い生地な為、1度付いたシワはずっと残るオリジナルなモノですね。


ボタン周り


第2、第3ボタンは留めることも多かったので、よく触れた部分です。


ポケット


特に物を入れ続けることはありませんでした。縁の部分に若干の色落ちを感じますが、それを除けばかなり綺麗です。


ボタンはヴィンテージのシルバーボタンに変えました。


いかがでしたか?

最後に引きでドン!


レイヤードを楽しめる程よいシルエット、少しのことではヘタレない力強い素材感、決して主張はしないmade in FRANCEへの見えないこだわり。

ワードローブの中にあると、必ず役に立つ1着です。

是非ご購入の参考にしてください。




ではでは。


10倍の歩み

こんにちは。



この度、新静岡セノバは10月5日で開業13周年を迎えました。

過去に、新静岡センター時代だったこの場所には、小さな頃から歯医者に行く為にバスで来ていた思い出しかなく、3度の飯よりお菓子だった僕からしてみればトラウマの場所でした…。


セノバがオープンしたのは僕が高校生の頃。コンセプトの、しあわせのば、まちあわせのば、◯◯の場とあるように、まさに待ち合わせ場所でした。

そこから数年経ち、別のお店でアルバイトをしていたのを合わせると9年もセノバに在籍しています。


今回の13周年を記念して従業員用に配られたこのバッジ、今年はポップな雰囲気です。

そしてその横に並ぶゴールドのバッジ。1894年に創業されたBarbourはセノバの10倍、130周年を迎えます。

今回は、その記念すべき130周年のアニバーサリーモデルの中から、とっておきの1点をご紹介致します。



それが、乗馬や競馬の観賞用として親しまれ、初期モデルとしても有名なGAMEFAIR。

セレクトショップでの復刻も多く、認知度の高まりを感じます。

後に派生した、BEAUFORTとBORDERの間の丈は、ジャケットの丈が隠れながらも長すぎないことから、男性からの注目度も非常に高いモデルです。


各所ディテールを見ていきます。

お馴染みのコーデュロイの襟はゴールドのようなブラウン。


フロントボタン、1番上は「130」の刻印が施された、特別なボタン。


これを目掛けてヴィンテージショップを探す方も多いのではないでしょうか?裏地には、ドレスゴードンのタータンチェックを採用しております。


内側背中部分には記念の刺繍パッチが付いております。


因みに今回のモデルは、昨今のサラッとしたオイルではなく、過去を思い出させてくれるようなギットギトな仕様です。

向かって右が130周年モデルです。テッカテカですね。笑


ライナーは取り付けができませんが、フード用のスナップボタンは付いています。


安心できる丈の長さなので、レインコートとしての使用もかっこいいですね。



いかがでしょうか?

既にいくつものモデルを持っているのでお腹いっぱい気味になっていた僕ですが、是が非でも仲間入りさせたい1着です。



僕にとってはあの頃からずっと、待ち合わせの場となっているセノバ。これを着ていたら目立つでしょうか。

セノバに足を運んで頂いている皆さんには、どんな◯◯の場となっていますでしょうか。




ではでは。

みんな大好きM&E

こんにちは。



前回のブログでもご紹介させていただきましたが、最近では朝晩過ごしやすくなりまして、代わりに日中との気温差が出てきました。このタイミングで使いやすいデニムパンツと相性の良いものが欲しいと、ブレザーがとっても気になっている杉山です。


そんな端境期に着用できる素材を探していたところ、是非オススメしたい素敵な生地が見つかりましたのでご報告です!


みんな大好き、MARLING AND EVANSの生地です。


日の丸の様な目を惹くネームは、1度は目にされたことがある方も多いのではないでしょうか?

1782年に設立された非常に歴史の長いメーカーで、フランネルの印象が強く、ロールスロイスの内装にも使われていた過去があるそうです。


そんな実績のあるメーカーからオススメ生地の紹介です。


なんとこの生地、10色もあります。

更に拡大して見ると、


非常にギッシリと詰まり、毛羽立ちが無いのがお分かりかと。

よく、イタリアは柔らかな単糸(1PLY)、

イギリスはしっかりとシワにも強い双糸(2PLY)と言われますが、こちらの生地は更に1本加えた3PLY。織りを見てみると、綺麗にプツプツと並んでいますよね。

ちなみに、リーバイスはZ撚りの単糸、LEEはS撚りの双糸ですので、お手元にある方は比べてみてください。


癖もなく、非常に素直な印象を受けます。インナー使いも悩むことが無さそうですよね。


先に述べた様に、カラーバリエーションが非常に豊富。

あんな色のジャケット欲しかったのに!なんて思いがある方は、是非店頭で見てみてください。

きっと欲しくなりますよ…。


普段よりもお手頃な価格にてオーダーいただけるORDER FAIRは9/9までの開催です。

あと数日ですが、ご興味のある方は、是非店頭へ駆け込みを!!!


お待ち致しております。




ではでは。

結局どれだけ縮むのさ

こんにちは。



今回は気になる方も多いでしょう、SAINT JAMESがどれだけ縮むのかを数年着用した私物と比較していこうと思います!

今年もバリエーション豊富に入荷しました。



こんな感じ。

個人的には、ブラック×パープルがとっても気になる配色。

※今回はサイズ「4」での比較です。


まずは、店頭でも1番質問される着丈から。


4cm。

続いて袖丈。


同じく4cmでした。

そして胴回り。


片側で平置き1cmですので、ぐるり1周で4cmの縮み。

最後に肩。

新品は47cmでしたが、着用を重ねた私物は45cmに変わっておりました。



基本的には、日陰で風通しのいい場所にて乾かすことを徹底していてもこの縮みです。

ちなみに乾燥機の使用は一切ございません。

ご家庭によっては庭先で直射日光の元で乾かす環境もあるかとは思いますが、その場合ですと洗濯後の水分を一気に飛ばしますので、もう少し縮みが生じるかもしれませんね。



いかがでしょうか?

縮み後のサイズですと、171cmの普通体型な自分でアンダーウェア的なピタッとしたフィッティングになります。

ジャケットなどのインナー専用に使う場合はちょうど良いサイズに変化しています。

1枚で着るのであれば、1-2サイズ上げても良いかなと。



是非参考になさってください!!!




ではでは。


今年もこの季節がやってきた!

こんにちは。



8月も折り返しですね。

今年は8月7日が立秋、二十四節気では21日までが該当するようです。

今年の静岡は過去の最高気温を更新しまくるという異常な暑さ。10代の頃なんかは35℃に達した日には大騒ぎ、エジプトかよ!なんて、少ないボキャブラリーで友人と笑合ってた記憶があります。

そんな記憶も朦朧とさせる程に、この夏40℃超えを打ち立てました。

そんなHOTな夏真っ只中に、あっつい生地のオススメです。



WILLIAM HALSTEADのROYAL HERITAGEです。もちろんMade in England。

目付580グラム(笑)の、非常にコシが強く、形崩れにも強いまさに一生物。

いや重すぎですね。でもそれがいい。


強めに撚られた生地で、ビッシリな密度です。


並べたのはブラックのジャケットです。比べると、教科書通りなネイビーなのがお分かりかと。


ってここまで書いていたら、同じ生地を用いたRING JACKET製のオリジナルブレザーが入荷しましたので、わかりやすいそちらをご覧ください!





オンラインサイトでもご覧くださいませ。


個人的にはブレザーにしたいなと考えていましたので、杉山カスタムをご紹介。

裏地は深みのあるパープル、


袖には胴裏から色を引っ張って、パープルストライプ。


アクセサリーや時計はシルバーしか着けませんので、自然と色を拾えながら力強く、スズの含有量が高そうなこちら。


胸はパッチポケット、腰はパッチ&フラップに。



いかがでしょうか。

まさに一生物としての活躍を狙った1着です。

そんなワクワクを楽しみながら、是非オーダーも視野に入れていただければ幸いです。


そして8/23-9/9の間は、ORDER FAIRと名を打って、通常よりもお求めやすい価格でお作りいただけます。

是非店頭にも足をお運び下さいませ。

アポイントもなく、お気軽にどうぞ!!!




ではでは。



七夕祭り、何を着ようか。

こんにちは。



気付けば七夕ですね。

コンビニや駅、商店街など、自由に書ける短冊が置いてある場所も少なくなりました。

見つけると、せっかくと思い書くこともありますが、いつのまにか「夢」よりも健康などの「維持」を願う様に。

変わるんだなと、感じた瞬間です。


まだ夏手前だというのに、静岡では39.5℃を記録した場所もある様で、夏に弱い僕は、生きるのに精一杯です…。

皆様は、去年、一昨年と、真夏に何を着ていましたか?


僕はと言いますと、去年、一昨年どころか、ここ10年くらいは、汗も通さぬ様なヘビーオンスで緩いサイズのTシャツばっかり愛用していました。

ですが、そろそろ雰囲気を変えようかと思わせてくれる様な、素敵なシャツとの出会いが。


それが、今回ご紹介する


こちらのオープンカラーシャツです。

一見なんの捻りもないシャツなわけですが、細かくご紹介していきますね。



まず色味ですが、

肌馴染みの良いネイビーと、


夏と言えばなホワイト、


かっこよさが際立つブラックの3色です。



ディテールを見てみると、

名前の通りの開襟仕様で、


胸元にはボックス型のポケット。


サングラスが丁度良いサイズ感です。


裾はスクエアカットでスッキリした印象です。


はい、まだ普通です。


そしてここからが注目して欲しいポイント。

一旦、引きで見てみますね。

伝わると良いんですが…。

襟から下に向かって縦長なV字で、透けが弱いのがわかるでしょうか?


裏から見るとこんな感じです。

前立てと言われるパーツが首元に向かって伸びております。

ビジネス様で、気の利いたボタンダウンシャツに見られる、ワンピースカラーに近い作りをしております。


まだまだありますよ!

次は首後ろの部分。


開襟シャツはパジャマに使われることも多く、ビジネスシャツと違って台襟が省かれます。

芯が無い分、柔らかい肌当たりになる訳です。

比べるとこんな感じ。


チェックのパジャマシャツには、横長の半円状パーツがありませんよね。


紹介中のシャツにおいても、台襟という程きちんとしたパーツではありませんが、らしいパーツが付くことで、首周りのフィッティングの向上と、ジャケットの中にきた際に、フニャっと襟が寝てしまわない様になります。


流石Brillaの1着。開襟シャツであっても、ジャケットと仲の良い作りです。



ちなみに、気にされる方も多い透け感ですが、

各色こんな感じです。




意外と白が透けないんですよね。

おっ!と思われた方もいるのでは?



こんな感じでご紹介したシャツ、いかがでしたか?是非、夏場のお供にご検討くださいませ!!!




御殿場で短冊を見つけ、

「怪

 我

 の

 無

 い

 1

 年

 を」

と、なんの捻りもない願いを書いた僕でした。





ではでは。

この良さを伝えたい!【R.C.A.F】

こんにちは。



今回は、まず見てください。

はい、ドン!

R.C.A.FOOTWEARから、プレーントゥのシューズです。


ミリタリープレーントゥと言うべきでしょうか。ドレス面というよりも、どことなくAldenの990に似ている様な。


各部を見てみると、


ノーズは短めなので、着用頻度に伴いつま先が上がってくるスプリングトゥが苦手な方にも、気に入っていただけそう。


甲周りは少し低めで、


踵はコンパクトな印象です。

全体を通して、コロンとした印象を受けました。


1940年代のUS NAVYのサービスシューズをデザインソースとしている様で、


ホールは6つ、


Tバック仕様の踵です。



モディファイドラストの様なクビレが強く、エロいアウトソールです。

土踏まずを突き上げる様な着用感で、長時間の着用や、革靴に慣れていない方でも快適に履けそうです。



意外と注目なのが、履き口のパイピング。

サッカーをプレーしていた方には馴染み深いかもしれませんが、スパイクにもよく用いられるカンガルーレザーでパイピングされています。

その強度に似合わぬしなやかさが特徴なので、細かな部分ですが、履き心地の良さに繋がります。


見えないところは、こんな感じ。



踵にはタックホールが確認できますね。

手作業で吊り込みをしている証拠です。


ちなみにエイジングが楽しめそうなブラウンもございます!





こんな感じでとっても魅力の詰まった1足。

革のお話やや、見えない奥の奥まで、もうちょっと深掘りしてお届けしますので、そちらの更新もお待ちください。




ではでは。


夏のバッグ事情

こんにちは。




ここ最近の気温の上がり方は凄まじく、

‘暑さで起きる’

そんな最悪な日々が続いていますね。

4月生まれの春男にはきついシーズンの到来です。

数日前から、静岡駅に停まる電車の一部車両がリニューアルされ、より快適に通勤できる様になりました。

なんだか広く、電光掲示板?も付いて都会気分です。


そんな人がたくさんいる場所において、職業病なのか、他の方が身につけているものを見てしまうんですが、中でもバッグは目につきます。

それもそのはず、日本で発売されるビジネスバッグは、座った時に両腿の幅に収めるのが作り手としてのセオリーらしく、狙い通り、皆さん自然と腿上に置きますよね。

なので観察する側からすると、こんなバッグ持ってますよー。と、非常に観やすいわけです。

新品だったり、長年使いながらも手入れの行き届いているもの、リュックタイプになるのは駅まで自転車なのかな、とか。その人のストーリーが感じられる興味深いアイテムです。

ちなみに僕が使っているのは、レザーのサコッシュ。ネクタイしていますので、周りからはどの様に思われているのでしょうか…。

まあ、多様性の時代ですから、色んな正解がありながら、不正解はない。Toffな人なんだな。そんな感じで許してください。



前置きが長くなりました。

無理くり入れ込んだ英単語の意味を回収しつつ、そんな僕がオススメするバッグの紹介です。




【TOFF & LOADSTONE】ご存知でしょうか?

セレクトショップでの取り扱いもありますので、お勤め先の方が持っていたり、お店で目にしたことがある方も少なくはないはずです。

ちなみに‘Toff’はお洒落さん、‘Loadstone’が天然の磁石や惹きつけるといった意味です。


なぜ僕がこのブランドにLoadstoneされたかと言いますと、2つの理由がございます。


1つ目が、TOFF&LOADSTONEといえばな、この革です。




カナダ、トロント産のきめ細やかで厚みがあるにも関わらず、モチッと柔らかい革質。注いだ愛情に、すんなり応えてくれる様な、個人的にも大好きな革です。


そして2つ目が、独特な金具です。






型取りした砂の中に真鍮を流し込むことによって作成する金具は、TOFF&LOADSTONEならではの曲線美と独特な雰囲気を醸し出していると感じます。


見えないところも、この通り。




ベースはよく目にするデザインであっても、少しだけ他と違う。それぐらいの主張が丁度いいバッグ達が揃っています。

ですので、普段持ち歩くマイセット、これがバチっと当て込めそうであれば非常にオススメでございます!



スーツ着なくなって、今までのバッグでは仰々しいな。長年使ったし、そろそろ替え時かな。シンプルにもう一つバッグがほしい!

などなど、是非候補に入れてやってください。



未だに、静岡駅を中心として近隣の2、3駅しか東西どっちにあるかがパッと分からない僕でした…。




ではでは。




購入品のご紹介【Timberland×BEAMS Authentic 3eye】

こんにちは。




約10年前、とあるシューズブランドでアルバイトをしていた際、代理店の繋がりでTimberlandの名品である3eyeと2eyeを両方購入することに。


当時のTimberlandと言えば、今よりもヤンチャで、HIPHOP好きが履くイメージが強くありました。正直、アイコニックな「樹木」

のロゴが付いているのが、少しだけ恥ずかしかった覚えがあります。




20歳なりたてくらいって、自分を持つというよりも、自分の近い周りの眼とか気にしたじゃないですか…。

ですが、そんなの跳ね除けてでも、「ソール交換が出来る」という事実が、Made in USAを買い漁り、頭の中がエイジングの事で一杯だった当時の自分にとっては大き過ぎるメリットでした。



直近での渋カジブームが再注目されたタイミングで、各社が3eyeに対して別注をし、伴って認知度の向上と、10年前の自分の様な偏見を捨て去って、純粋に靴としての完成度が認められ、お客様含めた多くの方の足元にチョイスされた印象です。


それを横目に、内心はいいなーと思いながらも、持ってるしなー、と。ですが3回はソール交換をしてますので、結構ダメージがきているのも事実。


そんな葛藤をしながらの9月ごろ、3eyeの定番といえば、バーガンディとブラウンの2色ですが、その2色をギュッとまとめたBEAMSらしいクレイジーパターンで登場したんですよね。

かなり、グッッッッッときました。そこからは脳内会議の毎日です。


ちなみに、ブログ記載時点での価格が26,400(inTAX)。同じ値段で家電を買おうとすると、高いな…、と感じるところですが、シューズとなると納得。

不思議なもんです。


そしてこれも洋服屋特有かもしれませんが、旅行するから〜、予定に必要で〜、壊れちゃったし〜、で買わないんですよね。


今月は何買おう。


危険な考え方です。

で、悪魔が囁いたんです。

「今月買う物決まったの?」

「いや、」

「Timberlandの3eyeまだ買ってないよね」

「家に、」

「あれハーフサイズ大きいと思わない?」
「確かに、」

「クレイジーパターンとか大好きじゃん」

「うっ」
「もう充分履いたでしょう?」
「そうだね。」

決まりました。

こちらが新たな相棒です。





かっこいいですよねー。配色もたまらないですよね。

ちなみにこちらはメンテナンス済み。お気づきの方もいると思いますが、元々は耐久、耐水に優れたオイルドレザーですが、浸透させるクリームを少々変えました。

土臭いイメージから一転、艶っぽく、上品な佇まいだと思いませんか?


渋カジブームで見られた、ブレザーにこの3

eyeを合わせるスタイルですが、オイルドレザーのマットな感じは、個人的にブレザーとの差がつき過ぎてしまう印象です。ですので、この様に浸透させるクリームを変えて光沢を出してあげることで、少しだけ真面目面な表情を見せてくれるのが丁度良いのかなって。



ボートシューズ系のフィッティング、特性に関してはこちらでも触れていますので、参考になさってください。



普段のスニーカーは26cm。

今回選んだのはサイズ「7」でした。



ではでは。


はじめは4本足、次に2本、最後に3本になるのは、なーんだ?


















正解は「人」です。


突然すみません。

こんな「なぞなぞ」があるほど、馴染み深いステッキ(杖)ですが、日本においては「ファッションアイテム」というよりも、「道具」として馴染んでいますよね。


突然すみません。今回は台風1号の発生記念に、雨天時には欠かせない傘のご紹介です。

それがこちら


普通の傘です。


が、注意書きに気になる箇所が


ステッキとして使用するなど…と。

ステッキと聞くと、なんだか紳士のイメージですね。

流石に、その使い方はしませんが、小学生くらいでしょうか。確かに「武器」として活躍させた時期が、僕にもありました。


この様に、色んな捉え方をできる「傘」ですが、どう捉えるのかが我々の住む日本とヨーロッパでは、大きく異なります。



「イギリスの人は傘をささない」と耳にしたことはありませんか?


日本のように、台風や豪雨が頻繁にというわけではなく、しとしと雨や、霧が多いとされるのがイギリス。雨に対する考え方も大きく異なります。


雨を凌ぐ方法とすれば、

・日本→傘、レインコート

・イギリス→ハット、コート

こんな感じでしょう。


日本的な解釈でいけば、雨に対しては、専用の「道具」が必要です。

反対にイギリス的に見るとどうでしょう。雨の日でなくても、ハットコートを着用するシーンは数多くあります。あくまでも「ファッション」の一部としての解釈で雨を凌いでいます。



そもそも、ヨーロッパに傘の文化が入ってきたのは18世紀と言われており、今で言うビーチパラソルサイズの傘をさしていたそうです。

今のイメージとは異なり、決してエレガントとは言えませんね…。


しかし、雨を「道具」で凌ぐ文化がなかったのですから、便利なことに変わりありません。

だんだんと小型化が進んでいき、英国紳士の手元は、サーベル→ステッキ→傘という様に変化していったのです。いざとなれば、「武器」として、またタキシード文化が根付くイギリスにおいて、タキシードでは良し悪しが付き辛い代わりに、周りと差をつける役目を果たした「ステッキ」。その両方の役目に、雨を凌ぐ「道具」としての役割を兼ね備えた傘ですから、それは直ぐにでも浸透するはずです。


そんな手元の変化は、ステッキの様に傘を細く巻く事で、お金を稼ぐ方々が誕生するほどまで根付いていたそうです。


こんなお話がある様に、傘を細く保つことは、紳士のステータスとなった訳です。



さて、そんな情報も踏まえてBEAMSの傘を見るとどうでしょう?


ハンドル


玉留め

スライド式なので、地下街などサッと通る時には、ここで留めるだけで大きく開く心配がありません。

手も濡れなくていいですね。



留め具


石突き



どうでしょう?

どこをみても、シュッとエレガントですね。


ちなみに広げると、こんな感じです。


結構すっぽり入ります。

相合傘もできちゃいます。



ちなみ相合傘も日本的な解釈の恋愛テクニック。イギリスでは、前が見えなくなるほど深く構え、チラチラと気になる方を見るそうです。そこで目が合えば…。


恋愛においては「道具」として使うんですね。



こんな紹介でしたが、いかがだったでしょうか?

梅雨入り目前のタイミング。是非気になった方は、店頭でお待ちしております!




ではでは。

大切なその1足に

こんにちは。



日中は気持ちのいい風が吹くようになり、快晴の休日は用宗まで自転車を走らせています。海に向かって座っているオッチャン達を横目に、釣りでも始めてみようかと迷っております。

お詳しい方いれば、是非教えてください。


そんな、新たな趣味作りに興味深々な僕ですが、欠かさず休日に行なっていることがシューケアです。

また靴ですか?いいえ、今日はもっともっとコアな部分。「木」のお話です。


どうでしょう?お店でシューズを購入した際に、スタッフから合わせて何かをオススメされたご経験もあるのではないでしょうか。

ちなみに、シューズを買って1番にオススメするその何かが

・ソックス、パンツ→洋服屋

・シューズクリームやブラシ→靴屋

・シューツリー→僕

独断と偏見です。

ちゃんと、シューツリーをオススメした後は、パンツやソックスもご提案しますよ?


そんな僕が本気でオススメするのが、


こちらのLA CORDONNERIE ANGLAISEのシューツリー

です。


どちらかといえば、裏方ブランドの印象で、いわゆる靴の木型を製作しています。色々なデータを持っているはずですので、そんなブランドが出すシューツリー、良いに決まってます!



中央部分には2本で走るチューブ。


これにより、左右にぶれず、安定した圧力をかけてくれます。

つま先部分は、左右に圧力をかけてくれるスプリットタイプ。


更に注目して欲しいのがここ!


写真で伝わりますでしょうか?足のひらに当たる部分が、軽くえぐれているんです。シューツリーを入れると、シューズの中は密な状態になりますので、通気性を保つためにも、インソールからの空気の通り道を確保してくれているのは、非常に嬉しいポイントです。



ちなみに用いているのは「ブナ」の木材。風が木々に間を通り抜ける際にブーンと音がするということから、この名前が付けられたそうです。ふーん…。

50メートルを超えるものもある程に強度が強く、建築や家具、スキー板に使われる木材です。

とにかく頑丈で、またイギリス傘によく用いられる「メープル」とは違い、飴色にエイジングしないのも個人的には好みな部分。エイジングしたシューズにピッカピカにシューツリーが入った時のコントラストは堪らず、独特なオーラを醸し出します。


写真は新品ですけどね。


そんなこんなで今回は、シューツリーという斜めからのご紹介。





最近、大先生の海老名から、コーヒーの手解きを受け始めている杉山でした。



ではでは。

購入品のご紹介【TORY LEATHER×BEAMS 別注ベルト 】

こんにちは。



日中は汗ばみ、ジャケットを脱ぎたくなる日もチラホラ。実は代謝が良い方でして、自宅から最寄り駅まで、そして静岡駅からセノバまで、合わせて15分くらい歩くでしょうか?

既に毎朝、お店に着く頃にはジャケットの内側がアッツアツです。

1ヶ月後には、背中に地図を描き始めます。


GWも終わり、早速クールビズがスタートした方も多そうですね。先ずはネクタイを外して、ジャケットを脱ぎ、半袖になる方もいたり。

そんなタイミングで露出が増えるのが腰回り。

ウエストをバッチリ合わせたノーベルトの方、サイドアジャスターや、今っぽくドローコード付き、たまにグルカタイプの方もいたり。注目して見てみると、意外と幅広いです。



そんなこんなを考え始めた朝、掃除していた際です。なんだか腰回りが軽いんです。スーツを着用していましたので、ある程度の締まりがあるはずなのに、違和感がありました。


3年は使ったでしょうか。とにかく気に入っていたベルトが壊れてしまいました…。

メッシュベルトですので、糊の接着部分が劣化し、バックル部分からスッポリ抜けてしまっていました。


ショックで10秒程固まった後、せっかくの機会なので、そのまま解剖してみることに。

メッシュベルトもザックリと分けると2種類ある様で、先述した様な糊付けタイプと、レザーをバックルと共に縫い込むタイプ。

僕が所有しているものは、細いこともあり、縫い込むのが不可能だったのでしょう。糊付けタイプでした。

もう、しょうがないですね。ですがリペアやカスタマイズが大好きマン。家でチクチク直すことにします。



いつも通り前置きが長くなりましたが、そんなこんなで新たに購入したのが、こちらのTORY LEATHERのベルトです。






こちらはBEAMSの別注ベルトでして、通常のものがこんな感じ。





バックル部分がややスッキリしていますが、密度キュンキュンにディティールアップされています。どことなくウェスタンな印象です。


比べると、こんな感じ。





というのも、紹介に至ったTORY LEATHERには興味深いルーツがございます。


アーミッシュと呼ばれる方々をご存知でしょうか?中には、ストローハットやキルト作品のイメージをお持ちの方もいるのでは。

アメリカやカナダにいるドイツ系移民で、現代技術の導入を拒みながら、昔ながらの時給自足の生活を送っている方々です。

灯りは電気ではなくガスをランプで燃やし、車の代わりに馬車を使い、工芸品を作って収入を得る。僕たちにとっての当たり前とは何かを考えさせてくれる素敵な集団です。

ご興味湧いた方は、ぜひ調べて見てくださいね!


ということで、馬具とは切っても切り離せない関係にあるのですが、そこで出た廃材をも簡単には処分しません。ベルトを中心とした革小物にリユースすることで、新しい命を吹き込んでいるわけです。


ウェスタンなイメージが、馬車や馬具と繋がりますよね。こういうの、大好物です。

そんな理由もあって、実は前から気になっていたベルトだったんです。更にBEAMSが手を加えることによりシャープな印象に、スーツに良いじゃん!と。


タイミングも丁度良いと思いまして、ブログへ書き残してみました。

もちろん、レザーなのでエイジングの報告もお楽しみにお待ちください。


ちなみに、今回選んだのは32インチ。普段は29インチのウエストがマイサイズですが、先端にシルバーパーツが付いているベルトは少しだけ垂らすのがマイルール。

大きめサイズを選びました。対応するホールは、僕らしく自分で増やします。



実はレザークラフトもマイブームな杉山でした。




ではでは。

理想のJeanikへ

こんにちは。



購入から半年と経たない1本ですが、すでに人生の相棒となろうところまで愛着が湧いているJeanikのデニム。

自分好みにカスタマイズを施してみたのも、大きな理由の1つです。


前回のエイジング報告の際、気になる点があるとお伝えしたのを、覚えていますでしょうか。


ズバリ、それがこの部分。




後ろ中心にあるなんの変哲もないベルトループです。正しくは、このベルトループ付近に問題が生じました。

ウエストを上から見ますと、フロントで2点、後ろ中心で1点の3点を軸とし、それぞれの中間の1つずつが補助的に支えて、ズレを防いでくれていたのですが、ピンループの影響でそのパワーバランスが崩れたのか、後ろ中心の両脇がいつのまにか滑落してしまうケースが多発していたのです。



それが今回手を加えるに至った経緯です。

今回のカスタムはシンプルで、後ろも2点で支えることにより、改善を試みました。




幸い、丈詰めで出た残布がありましたので、

新しくベルトループを作成、既存のベルトループ移動。(後ろ中心から6cmの位置に取り付け)

こんな指示で作成していただきました。



僕のJeanikはやっとスタートライン。

ここからのエイジングで、理想の姿へと共に変化をしていきます。


次回は、どこかの節目でエイジングを報告できればと考えております。





ではでは。



言い訳の続き、そして弱点の無い1着を

こんにちは。



前回のブログ、ご覧いただきましたでしょうか。

ハウンドトゥースから、急な方向転換をかまし、言い訳をツラツラと述べさせていただきました。

今回は、その言い訳の続きです…。



個人的に節目となる年、少しでも自分の世界を広げようと、脱ハウンドトゥースを掲げたわけですが、実はもう一つの理由があったんです。

それが、




どうしてもこの生地でオーダーしたかったから!!!です。




松希のバンチから、

SONDRIOのROYAL PARTYです。

ベージュ、エクリュ、ネイビーと、3色のご用意。


いやいや、だったら3着作ればいいじゃんって、ね。それだけがこの言い訳の弱点です。

湯水の様に使うわけにはいかないんです…。


自身のワードローブを振り返ってみても、ハウンドトゥースが増えるよりも、上下でバラしが効く2着が増えた方が、色々とコーディネートを楽しめますからね。

もちろん、この生地においても、スーツとしてオーダーしております。



ここからが本題ですね。

なぜこの生地で、どうしても作りたかったのか。

タイトルにも入れていますが、弱点の無い1着を作りたかった。ですが、それは洋服としてではなくて、僕の好みに対してです。

その上で選ばれたこの生地ですが、1番の決め手となったのが、ウェイトです。




460g


オーダーのご経験がある方からすると、は!?ってなりますよね。


わかりやすく言うと、とにかく、めっちゃめっちゃヘビーウェイトです。

通常、このタイミングでのウール生地と比べると2倍くらい。コットン生地でも1.5倍くらいです。




かなりの高密度で打ち込まれており、芯のある印象ですが、どこか滑らかさを感じます。

今回オーダーしたのは、3色の内ネイビーですが、太陽光の元で、艶っぽく光ってくれそうな雰囲気です。


上下バラしでの使用もでき、なんならエイジングも楽しめるでしょう。あまり見かけない様な、このクラシックさに一目惚れでした。


しかも、コットンと言えばのSONDRIO。噂によると、年間で600万メートル以上の生産をするそうです。そんな信頼の生地で作れる訳ですから、即決です。



寸法に関しては、前回ブログのコードレーンと同じく、ジャケットの胴回り、着丈を延長、パンツは股上延長と、可能な限り膝と裾を広くしています。


恐らく、どの時代にタイムスリップしても、カッコいいとされる仕上がりになるでしょう。


完成のご報告まで、お待ちください。



なんとなんと、大多和も、同じ生地でオーダーしたらしいですよ!





ではでは。



節目だし、新たなスタートを。

こんにちは。



前回のブログにて、現在開催中のオーダーのオススメ生地をお伝えさせていただきました。オススメというよりも、好みの押し付けでしょうか。

ご来店いただいても、お時間などの都合上で、隅から隅までバンチブックは見てはいただけないと思いますので、こんなのもあるんだと、参考にしていただければ幸いです。



ここで1つ、お詫びをしなければいけないことがございます。

結果から申し上げますと、

ご紹介した生地から浮気を致しました…。

言い訳の時間、いいですか…。


もちろん、本当に作りたいと思った生地ですし、なんならオーダーシートを提出する直前まで進めていたんです。が、待てよと。

私事ではございますが、仕上がり予定の4月に30歳を迎えます。

ということもございまして、このままで良いのかと、考えたところ、好きな範疇には収まりながらも、少し冒険を始めようじゃないかと!


そこで選んだのがこちらです!





この生地、ただのストライプではございません。ボコボコと凹凸のあるコードレーンです。




よく、シアサッカーと比較をされますが、あちらは凹凸ではなくシボのイメージ。

コードレーンの織りとは異なり、生地の縮れです。




どちらも肌との設置面積が減りますので、暖かい時期には肌離れ良く、ベタつきの出にくい人気の生地です。



まだまだ寒い時期ですが、2月中旬にも関わらず20℃弱の気温を叩き出した静岡。こういった端境期にそれをされると、先の季節にフルスロットルなのが洋服屋ってもんです。


5月になればあっという間にオフィス街はクールビズですからね。

でも本来のクールビズって、暑い時期を涼やかに過ごすことが目的で、ジャケットを脱ごう!ネクタイを外そう!なんならカジュアルに装いを変えよう!の昨今の考え方は大きくかけ離れてしまっています。


ですので、

きちんとドレスマンとしてのスタイリングを保ちながら、ここから夏に向けて戦っていく。

人生の節目に、静岡の中心から、今のビジネススタイルへのアンチテーゼとなろうではありませんか!

と、張り切ってしまったんですね。



長い言い訳でございました。

そんなこんなで、既にこの生地でのオーダーは完了済みです。


ちなみに、今回のオーダーから、膝、裾幅の調整が+2cm(1周で4cm)まで可能になりました。ZINSのようなワイドなシルエットがお好きな方、是非ご相談ください!

早速ですが、今回のオーダーは膝、裾共に+2cm、さらには股上を深く、ジャケットのウエストをやや広げながら、着丈も延長と、結構クラシックな変更をしております。

完成報告を楽しみにお待ち下さいませ!




完成したら、パナマハット被って店頭に立ちたいな。




ではでは。