おすすめ、その90。Lloyd Footwear SHOEMAKER EST1972。

竹本 秀平 2023.10.03

こんにちは。こんばんは。

ビーミング by ビームス メンズドレス商品企画担当の竹本です。




早速ですが、絶対的に自信を持っておすすめさせていただきたい一足が店頭入荷致しました為、ご紹介致します。




Lloyd Footwear SHOEMAKER EST1972 カーフ プレーントゥ ダービーシューズ
価格:¥24,200-(税込)
商品番号:91-32-0002-232

革靴がお好きなお客様はご存知かもしれません。ドメスティックの老舗英国靴専門店・Lloyd Footwear(ロイドフットウェア)。


前身となる英国アンティークショップを代官山にて、1971年創業。

1976年、聖地・英国ノーサンプトンのファクトリーに革靴の別注を開始して、オリジナルブランド〝Lloyd Footwear〟が立ち上がり、1980年の店舗改装を経て、同名の英国靴専門店となりました。


日本人の足にあった木型の英国靴が人気を博して、代官山・青山・銀座の3店舗と構えた時期もありました。近年では創業者の高齢化等々あり、閉業を視野に入れた事業縮少がなされていましたが、「歴史がある日本の〝いい〟革靴を残したい」と立ち上がったのが、JALAN SRIWIJAYAを筆頭に多種多様なシューズブランドの卸しを担う株式会社GMT。現在は、株式会社GMTが運営面を引き継いでいます。




今回、私共が買い付けさせていただきましたのは50年の歴史を持つLloyd Footwearが2023SSより新たに提案するSHOEMAKER EST1972(シューメーカー)の一足。


光熱費の高騰。部材の供給不足。職人の引退による指導者不足。革靴を取り巻く環境は、明るいとは言い難い昨今。


脈々と受け継がれてきた英国靴の伝統とクラフトマンシップを継承して次世代へと繋ぐことをテーマに掲げて、それを体現し得る世界各国のファクトリーを手を結びSHOEMAKER EST1972を立ち上げました。




という背景のSHOEMAKER EST1972より、プレーントゥのダービーシューズをピックアップ。




オーソドックスなデザインを引き立たせる木型や革質、製品のクオリティ。




男っぽい甲の盛り上がり方。




展示会にて、1st SAMPLEを拝見した際にはガラスレザーが使用されており、その時点から目を引く完成度でしたが、製品では代表が直々に選んだというカーフに載せ替えられ、更に雰囲気が増しました。




丸みと膨らみ。無骨過ぎず、端正過ぎず。

ドレスにもカジュアルにも馴染みがいい塩梅です。




引き締まった後ろ姿。




悪天候対応・高耐摩耗のダイナイトソールを搭載。

ハンドソーンウェルテッド製法の為、オールソール交換可能です。




念の為ですが、ソールが英国製という刻印です。

シューズ自体はLloyd Footwearのお眼鏡にかなったインドのファクトリーにて、製造されています。




当日着用していた細身のスラックスの足元。

パンツのシルエットを引き立たせるちょうどいいボリューム感。


逆に裾幅の広いゆったりとしたパンツのシルエットを受け止めるのにも適しており、守備範囲の広い木型と言えます。




スニーカーは27.5〜28.0cm・革靴は8.0〜8.5の当方、こちらは8.0でちょうどいいフィッティングです。






ちょっと厚手のソックスを履いて、ジーンズや軍パンの足元。かなりしっくり来ます。

こういう履き方のアリ・ナシは、やはりディティールと木型次第ですが、こちらは大アリです。



というわけで、まだまだセレクトショップでは取り扱いが少ないLloyd Footwearの新しい取り組み・SHOEMAKER EST1972ですが、確実に、コストパフォーマンス最高峰の革靴としてど真ん中の存在になっていくことでしょう。


クオリティとプライス、老舗の底力を十二分に感じられる一足となっています。

あればあるだけ売れるのでしょうが、正直な話、大量仕入れは出来ませんでした。

お早めにどうぞ。


※本文中の記載価格は、記事公開当時の価格です。変更となる可能性がございます。