こんにちは。
大袈裟なタイトルを付けてみました。
というのも、自他ともに認めるデニム好きな僕。先月はついに、聖地とも云うべく岡山への旅行も達成し、その愛は深まるばかりです。
ちなみに、旅行先ではジーンズを買う気満々で伺いましたが、残念ながら心動くものは無く…。(ビームスの品揃えって素敵ですね!)
代わりに何を思ったか、3×1.5mのセルヴィッジ付きの生地をドーンと買ってきました。
特に使う用途も決まっていないのですが。何か作ろうかな。
どこかのブログでも述べましたが、基本的には毎秋口に1本、ジーンズを履き始めるのですが、今年はどうしようとクローゼットを見ると、ストックジーンズが無い。
買っておかなければ!と変な義務感に襲われ探し始めたところ、前から気にはしていたんですが、とんでもないジーンズがある事を思い出しました。
価格が価格だけに、敬遠していたのですが、クローゼット内のジーンズを数えたら、かなりの数ありましたので、これを最後に今あるデニムをもっともっと育てていこうかな?と迷っています。
そんな、人生最後の1本とするのに相応しいジーンズがこちらです。
AUBERGEのBINGというモデル。
どこが最後なんだと、一見ふつーーーのジーンズです。
でも見て欲しいんです、ここ。
sea island cottonの文字。そうです、あのシーアイランドコットン100%で作られているんですよ!
シーアイランドコットンと言えば超長綿という事、また独特のヌメリが特徴です。
洋服にご興味がある方は耳にしたこともあると思う超長綿ですが、種類は様々。そんな超長綿の源種?と言われているのがシーアイランドコットンです。いわば超長綿の御先祖。
ジャマイカで栽培されるカリビアンシーアイランドコットン、その種をアメリカの似た気候帯で栽培されているのがアメリカンシーアイランドコットンです。同じシーアイランドコットンでも異なり、同時に価格にも開きがありますので、シーアイランドコットンを見つけたら、どっちだ?って見てみてください。
話を戻して、次に注目して欲しいのがココ。
ジッパーに彫られたTALONの文字。こっちは古着好きの方の方が響くかな?世界で初めてジッパーを作成した会社です。元々はHOOKLESSという社名でした。持ってたらとんでもない珍品ですよ!確か100年前くらい。
で、このジッパーの何がいいって、「42」の文字が本体部分に刻印されてますよね。いわゆる42TALON。60-70年代に使われ始め、オートロック機能を持ち合わせたジッパーです。
デコタロン、涙タロン、ロケットタロンなど、年代を見分けられる程、様々な種類が作られてきたTALONですが、その中でも名品と呼ぶに相応しいジッパー。
持ち手部分を引っ張らないとジッパーが動かない仕様と、なんとも言えない重厚感が魅力的です。
こちらもジッパーの御先祖的な?
更には、ビンテージ調のトップボタン。

個人的に、営業中にデニムを履く際にはメジャーを入れがちなジッポーポケットも大きめ設計。
なんだかんだで便利です。
もちろん、縁にはセルヴィッジ。
あと、ココ注目ポイントなんですが、
バックヨークと呼ばれる部分(逆三角形の所です)の生地の向きです。
寄りで見るとこんな感じ。
生地の向きに注目して欲しいんですが、ウエストバンドの部分は横向きに生地が使われているのに対して、ヨーク部分部分は縦に使われています。
これに関してはあくまでも憶測なのですが、ビンテージをルーツにしているジーンズは縦向き、フィッティングの良さに重きを置いているジーンズは横向きなイメージです。
デニムといえば基本縮みですよね、それも縦方向の。それと深く関係していると考えております。ルーツとなるビンテージジーンズなんかはスラックスと作り方が異なり、ヒップからウエストにかけて生地を摘みません。パーツ構成で補いますので、その分着用に伴って骨盤周りが横に広がってしまうんですよね。
それとバックヨークの生地の関係に注目してみると、どうでしょう。
画像はフィッティングにファンも多いAPCのジーンズですが、バックヨークは横向きです。
画像が無くて恐縮なのですが、皆さんが大好きなRESOLUTEも横向き。
縦方向に縮む生地を横に使うことで、水通しに伴いウエスト付近をギュッと引き締めてくれます。
結局はどっちも魅力的なのですが、そんなところまでビンテージ仕様ですよって。
忘れちゃいけませんね。裾を折り返せば、そこには勿論セルヴィッジ。赤いステッチの発色が控えめな好みな感じです。

いかがでしょう?
久しぶりに熱量高めでオススメしてみましたが、良さが伝わりましたかね…。
最後にするに相応しい1本。
正直まだ迷ってはいますが、購入したらエイジングブログを挙げていきますので、楽しみにしていて下さい!!!
クローゼットの中には20本程のジーンズ。
思い出いっぱいの宝物に圧倒された先日でした。
ではでは。