お久しぶりです、村田です。のブログ

murataritsumi 2021.08.15

A LONG CACATION


通称「ロンバケ」。




このアルバムの発売日であった3月21日からビームス ジャパン 4階のトーキョー カルチャート by ビームスでこの大滝詠一さんのアルバム「A LONG VACATION」の発売40周年を記念したポップアップ ショップが開催されていました。



と、いった繋がりもあり。また多感な頃の衝撃もあり先ずはこれを。


近年、国内外から再評価されている「シティポップ」。

とは言え海外の評価はリズムオリエンテッドなところが多分にあり(プラスティック・ラヴとか真夜中のドアとか)、このアルバムへの評価とはまた少々視点が違っているかとは思うのですが。


今言われている「シティポップ」って当時はニューミュージックとも呼ばれていた、その中の一部の音楽といった印象。その中からメロウでグルーヴの強い物を抜き出したと言いますか。前述した「真夜中のドア」という曲はマイケル・ジャクソンもカバーしたキャロル・ベイヤー・セイガーの「It’s the Falling in Love」のオマージュ的なものであったり。

高度経済成長期の日本に生まれた新しい音楽。それまでの歌謡曲とはまた違った日本のポップス。

その頂点と言っても過言ではないのがこのアルバム。


このアルバムを知ったのは中学1年の頃。友人の奨めでこのアルバムを借り、帰宅後早速レコードに針を落とす。あ、そうです。この当時はレコードでの貸し借りです。CDなんて、いやインターネットなんてものの存在すら感じられない時代ですから。テレビと友人の情報しかなかったんです。


時を戻そう(ここは現代)


チューニング風景から静寂。カウントで始まった一曲目のイントロが鳴った瞬間に現れたのは、永井博さんのジャケット画と限りなくリンクしたその鮮明でカラフルな音の衝撃。その衝撃はもう、今でも鮮明に覚えています。正に心を奪われた・・・。んー、何という語彙力の無さ。



夏休み、扇風機を回しこのアルバムを聴きながら畳の部屋でゴロゴロしていると。

まー不思議(あの番組的に)


なんという事でしょう。


畳の床は白い砂浜に。造船所から出て来る船が、風を受け走るディンギーに。扇風機の風は木陰に吹く爽やかな風へと・・・。




怒られるやつ。



この音楽が流れている間は、あのジャケットの懐かしく、でも見たことのない景色の中で過ごす事が出来ました。



このアルバムが発売された81年当時、小学生だった私は松田聖子さんの「風立ちぬ」と言う曲が大好きで(と、当時は恥ずかしくて言えなかった。)、実は大滝詠一さんが手がけていることを知るのは随分と後のこと。そしてその曲が入ったアルバムのA面(当時はレコードですからね)は大滝詠一さんがサウンドプロデュースを務めていました。


松田聖子さんと言えばアイドルの王道と言われていますが、松本隆さんが作詞を担当する様になって以降、元バンドメンバーだった大瀧詠一さんや細野晴臣さん、松任谷由実さんらが参加する様になり、音楽的には新しい日本のポップスを作っていったと言えます。はっぴいえんどのメンバー達は80年代でも音楽の世界を変えたと言えると思います。「小麦色のマーメイド」の抑揚の少なさは当時のアイドルの曲としては挑戦的なものだったのではないでしょうか。この曲も大好きでした。あ、これは松任谷由実さんですが。


脱線し過ぎました。


何が言いたいかと言うと。

このアルバムに意識、無意識に影響されていると言うこと。


音楽的な事ではもう膨大に語ることはあると思うのですが、そうした事はナイアガラーの皆様にお任せしまして。そうしたマニアックな事を抜きにして、日本のポップスとして本当に優れた素晴らしいアルバムだと思います。



そして40年たった今もこのアルバムを聴いています。




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