こんにちは。
ここ数日気温が一気に上がり、いつの間にか夏のような暑さが続く日々ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今年の夏は、昨年に比べて続々と海外アーティストの出演が決定しているフェスやライブが多く、既にチケットを取って予定を立てている方も多いのではないかと思います。また、まだまだ気が抜けない状況で、悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。そんな方に向けて、『フェスシーズンにかけて聴きたい音楽』と題したPICK UPより、来日予定のアーティストや、それとは関係なくともフェス気分で楽しめる作品をご紹介したいと思います。
それでは早速ご紹介していきます!
【2LP】Khruangbin / Mordechai Remixes <Dead Oceans>
価格:¥5,060(税込)
商品番号:29-07-0267-512
(写真右)
今年11月に来日公演を行う、60~70年代のタイ・ファンクに影響を受けた作品をリリースし、2019年には初の来日公演、そしてフジロックにも出演しているテキサス発のトリオバンド、クルアンビン(Khrunagbin)。彼らが2020年にリリースした3rd アルバム『Mordechai』のリミックス・アルバムです。個人的に、リミックス音源を聴く際は少し勇気がいります。特にオリジナルの楽曲が好きであればあるほど、聴けなくなってしまったり、かといってリミックスを聞いてまた違う感覚でオリジナルを楽しみたいという気持ちもあったり、、。そんな人に快くお勧めしたいのが今作。
それまでの音楽性と、更に西アフリカ、インド、パキスタン、韓国など古今東西、様々な土地の音楽的要素を吸収しながら、ほぼ全編にボーカルを取り入れた彼らの中でも大胆な変化を遂げた『Mordechai』。この収録曲を、L.A.を拠点とするシンガーソングライター Kadhja Bonetや同じく同地のビートメイカーKnxwledge、更にYMOや中森明菜をはじめとした日本の音楽から影響を受けていて先日も日本に来ていたキャメロン・ルー率いるユニット Ginger Root、Khruangbinと同様2019年にフジロックで圧倒的なステージを魅せていたマルチ天才音楽家Quanticなど、様々なジャンルや国籍のリミキサー10名がアレンジを施しています。最高のミックス・バランスなので、何でも聴かれる方やバラエティ豊かなBGMを探されている方などに大推薦です。まだ未聴の方は是非!
【通常盤12"】Khruangbin & Leon Bridges / Texas Moon <Dead Oceans>
価格:¥3,960(税込)
商品番号:29-67-0049-512
(写真左)
また、今年リリースされた同郷のソウル・シンガー、Leon Bridgesとの共作『Texas Moon』も必聴です。また11月に開催されるライブは、7/9(土)から一般チケットが発売されています。もうすでに東京公演のチケットは完売しているようですが、是非気になる方はチェックしてみてください!いずれにせよ、お早めにがオススメです~
【CASSETTE】Black Country, New Road / Ants From Up There <Ninja Tune>
価格:¥2,090(税込)
商品番号:29-69-0027-813
続いてご紹介するのは、今年フジロックに出演予定のUKを拠点に活動するポストロックをベースに唯一無二のサウンドを鳴らすバンド、ブラック・カントリー・ニュー・ロード(Black Country New Road)略してBC,NRによる最新アルバム。一般的にバンドで使われている楽器(ギターやドラム、ベースなど)に、BC,NRはヴァイオリンやサックス、キーボードをふんだんに取り入れているのが特徴的。更には、ヴォーカルのアイザックによる、”シュプレヒゲザング”という音程とリズムのみを保ち、絶対高音は歌い手の選択にまかせ、純粋に歌うというよりはむしろ語るように歌う事を求めた声楽の演奏方法を用いた歌声によって彼らの個性が更に際立って見えていたのではないでしょうか。そんなアイザックは、今作を発表後、メンタルヘルスが原因でBC,NRを辞めています。
個人的にまさにその魅力的な声に釘付けになったため、このタイミングでアイザックが辞めてしまい悲しいですが、新生BC,NRがこれからどのようなサウンドになるのか全く想像がつかないのでとても楽しみです。今後はライブなどでアイザックが居た頃の曲は演奏しないと現メンバーは割り切って公言していて、フジロック前には新しいアルバムを掲げて来るとのこと。BC,NRの魅力は他にも沢山ありますが、メンバーのチェックシャツにデニムといったナチュラルで着飾らないファッションスタイルには特に惹かれるものがあります◎。イギリスの音楽やカルチャーがお好きな方は是非!
【LP】Jameszoo / Blind <Brainfeeder>
価格:¥3,740(税込)
商品番号:29-67-0121-813
続きまして、少し不気味な顔のイラストが印象的なこちらのアルバムは、オランダを拠点に活動するプロデューサー、ジェイムスズー(Jameszoo)による最新アルバム。L.A.ビート・シーンの代表格、Flying Lotus主宰のレーベル<Brainfeeder>からのリリースです。ジャズ、とも、エレクトロニック、とも包容できない摩訶不思議なサウンドを披露していく本作は、以前こちらのブログでご紹介した事もあるドラマーRichard Spavenをはじめ、ピアニストKit Dwanesや、フリー・ジャズシーンの中心的存在であるサックス奏者 Evan ParkerなどUKジャズシーンを轟かせているプレイヤーたちをはじめ、アメリカ、ドイツ、スイスの気鋭たちも参加。本作のプレスリリースでは、下記のような本人の言葉が引用されています。
『音楽やそのほかの芸術では、アーティストが重視される。どの作曲家が、どのソリストが、その演奏家が、そして、それらの間の重点の移動が、私たちが聴くものに色を付けている。これを回避するようなものを作ることは可能だろうか? 能動的で客観的なリスニングをうながすようなプロジェクトはできないだろうか?』
非常に興味深い問いから、この作品の制作が始まっていますが、何故今回のテーマでこの作品を紹介させてもらったかと言いますと、コンピューターの自動演奏ピアノを使用して、人間の手では演奏するの事の出来ないフレーズを正確に演奏するなど、既存の音楽からの脱却を図った画期的なサウンドを聴いていると、まさにフェスやライブといった現実から離れた空間、つまり異次元へと連れて行ってくれるような感覚を覚えるからです。大げさに聴こえるかもしれませんが…、割と真面目です。モロッコ出身の盲目のコンテンポラリー・ダンサー、Saïd Gharbiを採用した「music for bat caves」のMVも素晴らしいので是非ご覧ください!
以上、少し長くなってしまいましたが、この夏にフェス気分で楽しめるアルバムをご紹介させて頂きました。
店頭でも気軽にご視聴いただけますので、是非お近くにお越しの際は、お立ち寄りください!
最後までご覧頂き、ありがとうございます。皆様のご来店、心よりお待ちしております!
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