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シーズナブル・レコメンデーション【2023 SPRING 第二弾】



こんにちは、藤本です。


今回は、3月にご紹介したシーズナブル・レコメンデーション 2023 SPRINGの第二弾です。

最近続々と入荷してきたタイトルから、今の晴れ晴れとした春らしい気候の時期に、ぜひ聴いていただきたい音楽が沢山あったので前回に続けてご紹介していきます。



まず一枚目にご紹介するのは、奈良県山添村にある障がい者支援施設『大和高原 太陽の家』を利用している12名による、単音打楽器"クワイヤーチャイム"(振りおろすだけで音が出る楽器)の即興演奏を収録した作品です。




【限定盤2LP】Wa No Wa / Wa No Wa 〈CROSSPOINT / 17853 Records / Tuff Vinyl〉
価格:¥4,950(税込)
商品番号:29-67-0584-034


2011年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに、震災で亡くなられた方々への追悼と、多くの問題を抱える世界の為に何か発信できないかという思いのもと施設のアートディレクター兼パーカッショニストの山浦庸平氏によって始動された『Wa No Wa』。


数ヶ月のリハーサルで楽器に馴染んだ後、2011年10月8日に施設内のホールにて録音が実施された今作は、12名がその場で抱いた直感でチャイムを選び演奏されたそう。彼らが放った音と意図せず生まれるメロディは、神秘的かつメディテイティヴな音世界を創造しています。自宅でひっそりとリラックスしたい時、寝る前の一時のBGMとしても良いかもしれません。


BEAMS RECORDSで受注販売中の〈Taguchi〉の水平無指向性スピーカーLITTLE BELとも相性抜群で、より"クワイヤーチャーム"の高音の柔らかい響きが楽しめます。

ぜひ気になる方は、店頭でお試しいただけますのでお気軽にお立ち寄りください。




続いてご紹介するのは、L.A.の人気レーベル〈Stons Throw〉からの初めてのリリース、シンガーEddie Chacon(エディ・チャコン)の最新作。このアンニュイなアルバムアートワーク、とても魅力的ですよね。




【LP】Eddie Chacon / Sundown〈Stones Throw〉
価格:¥4,510(税込)
商品番号:29-67-0645-504


昨年初めてフジロックに出演し、グラミー賞にもノミネートされていたプロデューサー John Carroll Kirbyの全面バックアップによって完成された今作。

Frank Ocean、Solange、Stev Lacyらへの楽曲提供でも知られているだけに、彼の名前が挙がると期待大ですが、この作品のメインである、90年代にデュオで活動していたという経緯を持つベテランシンガー Eddie Chaconの歌声も引けを取らない、とても美しい歌声を披露しています。


Quincy Jones直系の70年代のスウィートソウル~ファンクテイストが際立っていて、生音とエレクトロニクスの絶妙なバランス加減が◎。さらっと心地良く楽しめるので、日常の様々な場面のBGMとして重宝しそうです。



続いては、個人的にもイチオシの、イギリス出身で現在はニューヨークを拠点に活動するアーティスト、Fenne Lily(フェンネ・リリー)の最新アルバムのカセットテープ。



【CASSETTE】Fenne Lily / Big Picture〈Dead Oceans〉
価格:¥2,090(税込)
商品番号:29-69-0113-512


最近の作品でよく見受けられる、パンデミック中の喪失感や孤独感を表現したという今作。

全体的に退廃的なムードでありながら、そのダークさの奥底から溢れ出る優しさや温もりが感じられるキャッチ―でセンスの良いメロディに、美しい陰りを持つ歌声が素晴らしく、他の同テーマの作品(いずれもどれも良い作品である上で)とは、一線を画す見事な表現力を披露しています。


個人的に、二曲目の「Lights Light Up」を初めて聞いた時の衝撃は忘れられず、今年のベストトラックの1つに入っています。

カセットテープのローファイな質感で、散歩中や公園でゆったりと過ごしている際に聴くとより味わい深く楽しめると思いますので、

ぜひそういったロケーションでご堪能ください!



次に紹介するのは、The Beatlesの楽曲をジャズ・ボサノヴァ風にカバーしたアルバム『Os Sambeatles』。



【LP】Os Sambeatles / Os Sambeatles〈Vampisoul〉
価格:¥2,640(税込)
商品番号:29-67-0657-526

ブラジル出身でボサノヴァ黄金期を支えた盲目のピアニスト Manfred Festが中心に、覆面バンドという形で制作された本作。


華麗なジャズボサ、ジャズサンバでカヴァーしたセンスあふれるインストの楽曲群が並び、元々のオリジナルがどんな情感の曲であろうとも、穏やかにリラックスとした仕上がりなのがジャズ・ボサノヴァの魅力だなとこのアルバムを聴いているとつくづく感じます。


ぜひ、The Beatlesが好きな方からブラジル音楽好きの方までに聴いて頂きたい一枚です。



以上、シーズナブル・レコメンデーション2023 SPRING 第二弾でした!


店頭ではそのほか沢山の新入荷タイトルが揃っていますので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。


ご来店お待ちしております!




シーズナブル・レコメンデーション【2023 SPRING】



こんにちは、藤本です。


日ごとに春らしくなってきて、暖かい日差しが気持ち良いですね。明るくポップな音楽がより似合う時期がやってきました。



ところで、皆さんは先日の第95回アカデミー賞授賞式をご覧になりましたか?


私は、数々の賞にノミネートされ話題となっていた『Everything Everywhere All At Once』を授賞式前日に鑑賞していたので、さて、どうなるのか!とニュースをチェックしていたのですが、同作品が作品賞をはじめ、監督、脚本、主演女優など7冠もの賞を取っていてとても驚きました!


この映画のあらすじを簡単に説明すると(ネタばれ注意)、破産寸前のコインランドリーを経営する中国系アメリカ人のエブリンがヒロインの作品で、

突然、気の弱い夫・ウェイモンドといくつもの並行世界(マルチバースというらしい)にトリップ。そのマルチバースには、別宇宙の自分の姿があり…。という、なかなか奇想天外でトリッキーなストーリーでした。


かのChristopher Nolan監督の『Inception』も比にならないほど複雑でややこしい世界観に最初は戸惑いましたが、この作品は、なんといっても「今の自分とは違う選択をした自分」がマルチバースで見れるのが興味深かったです。


小さな自分の選択が、どこかの宇宙の自分の行動に繋がっているというスピリチュアルな視点が新鮮で、作中のセリフでもあるように、宇宙の広さに比べると、自分の身に起きている問題や悩みはちっぽけであるといった仏教的な思想、世界観で着地する点も面白かったですね。


ずっと前に見たフランス映画にも「宇宙の寿命に比べれば、ほんの一瞬のことです」というセリフがあったなと鑑賞中思い出しました。


また、マルチバースのややこしさ、SFならではのファンタジーな世界観が強く描かれながらも、エブリンの実父ゴンゴン、娘ジョイとの確執や、

ジョイのニヒリズム、ウェイモンドの優柔不断など、現実的共感ポイントが意外にあったのも印象的でした。


本作の映画制作会社 A24は、なかなか受け入れ合えない親子、家族間の価値観の違いを解決するような糸口を示してくれる作品が多く、今回のオスカーはその積み重ねの成果でもあるのかなと、しみじみと感じています。


音楽好きとしては気になっていたサウンドトラックも素晴らしく、Son LuxとMitskiとDavid Byrneによる主題歌「This Is A Life」がエンディングを飾ります。ぜひ、まだ見られていない方はチェックしてみて下さい。




さてそれでは本題に。


今回は、シーズナブル・レコメンデーション【2023 Spring】と題して、これから本格的に訪れる春の時期に、ぜひ聴いていただきたい音楽をご紹介します!


まず最初にご紹介するのは、当店ではお馴染みな方も多いのではないでしょうか、L.A.を拠点に活動するマルチ・インストゥルメンタリスト/プロデューサー Sam Gendel(サム・ゲンデル)の最新アルバムです。





【LP】Sam Gendel / blueblue < Leaving Records>
価格:¥4,620(税込)
商品番号:29-67-0516-504


Sam Gendelという名前をこれまで、何回聞いたのでしょうか。少なくとも月2、3回は誰かしらとのトークで発している気がします。そんな彼の最新アルバムはその名も『Blueblue』。江戸時代に発展したという日本の伝統的な刺しゅう「刺し子」のさまざまな模様をそれぞれの楽曲に名付けた今作は、まさにそれらの模様からインスパイアを受けて制作された一枚です。5週間をかけてオレゴン州のコロンビア川の支流に建てられたスタジオで録音した音源をもとに、NY出身のドラマーCraig Weinribと共に完成させました。


ギターによる作曲が軸となっていることから、これまでの作品よりギターの音が前面に出ている印象で、Sam Gendel的ギター・アンビエントともいえそう。もちろん、ギターだけでなく、お馴染みのサックス、ドラム、電子音が、刺しゅうのように織り交ぜられた丁寧なサウンドを展開しています。これまでアイルランドで録音した音をサンプリングし制作された『AE-40』など、自然と対面した作風であったのが、今回は伝統的な文化、民藝、手仕事を思わせる作風なのが印象的で、より身近な日常に品を持たせてくれるような凛とした世界観が感じられ、過去作とはまた違った感覚で楽しめます。春の木漏れ日に照らされながら聴きたくなりますね。




続いてご紹介するのは、「90年代シティポップ」を語る上で外せない名シンガーこと障子久美が、1990年に発表した2nd アルバム『Motion & Moment』。Diskunionのレーベル<FUJI>傘下で、京都のレコード・ショップ Meditationsのスタッフ/バイヤーである門脇綱生氏の新しいレーベル<Sad Disco>からのリイシュー盤です。






【LP】障子久美 / Motion & Moment <Sad Disco>
価格:¥4,290(税込)
商品番号:29-67-0531-526


ユーミンの夫であり日本の音楽シーンを代表するプロデューサー 松任谷正隆が代表を務める音楽学校『MICA MUSIC LABORATORY』出身で、1990年から2001年にかけてコンスタントに活動していた彼女。ユーミンの楽曲「天国のドア」でもコーラスとして参加しているみたいです。


Janet Jacksonのようなニュージャックスウィングっぽい軽やかなリズムと多重コーラスが爽やかな「わかっているわ」をはじめとしたリズミカルな楽曲を主に、しっとりしたバラードのなかでも少し捻りの効いたアレンジが施された楽曲も配されていて、一枚通して文句なしの今作。当時の日本のシティポップ~クラブシーンで名を馳せていたドラマー/プロデューサーJohn Robinson、Larry Carltonのバンドなどで活躍し、尾崎亜美などの作品にも参加していたベーシストNeil Stubenhausらが携わっていることも注目です。


色々と調べていると、彼女の90年以降の作品にはJanet Jacksonの音楽ツアーの監督や、Boys Ⅱ MenのRemixなどを手掛けてきたRex Salasというプロデューサーがアレンジなどに関わっているらしく、これ以外のアルバムも気になるところ。90年代~2000年代前半のR&Bがお好きな方も是非チェックしてみてください!



次にご紹介するのは、ダブシーンにおいて欠かせない復刻レーベル<Pressure Sound>からのリリース作!





【LP】Al Brown & Inner Force / Dub Cuts <Pressure Sounds>
価格:¥4,070(税込)
商品番号:29-67-0544-813

Al Greenの「Here I Am Baby」をレゲエ・カバーしていたジャマイカ人シンガー Al Brownが、自身のバックバンドThe Inner Forceと一緒に制作したものの、なぜか世に放たれていなかった幻の音源を、BR Stylersや、The Dub Syncの創始者であるダブ・ミキサー Paolo 'DubFiles’ Baldiniがミックスした一枚です。


個人的に元DRY&HEAVYで現在はThe Minimalizeでも活躍しているレゲエ・キーボーディスト外池満広が参加した楽曲「Liquid Dream」がオススメ。

全体を通して重厚感のあるドラムス&ベースはもとより、同曲では外池氏の凛としたキーボードの音色によって軽妙洒脱なサウンドにアップデートされていてアルバムに華を添えています。とはいえ全曲素晴らしいので、耳の肥えたダブ好きの方はマストハブですよ!



続いては、Amy Winehouseや、Mark Ronsonら多くのアーティストと共演を果たしてきたドラマーHomer Steinweissと、フォークシンガーPaul Springがタッグを組んだバンド、Holy Hive(ホーリー・ハイブ)の作品をご紹介。




【LP】Holy Hive / Harping <Big Crown>
価格:¥4,510(税込)
商品番号:29-67-0548-526


ブルックリンのインディレーベル<Big Crown>から2019年にデジタルオンリーで発表したデビューEPで、ハープ奏者 Mary Lattimoreをフィーチャーした本作。リードヴォーカルは日本の妖怪、"濡女”がインスピレーションとなったアルバムがとても話題を集めていたSasamiです。


フォーキーでどこか懐かしさを覚えるメロディとコーラス、ラグジュアリーなオーケストレーションなど全編にわたって文句なしのプロダクションで、Lattimoreのハープの音色が加わることで従来のフォーク以上の穏やかさ、幸福さを放っているように感じます。


快晴の日というよりは、パッとしない曇り空がよく似合う、最低限まで抑制されたグルーヴが心地良いですね。



そして最後に紹介するのは、説明不要のNujabesのレーベル<Hydeout Productions>から2007年にリリースされたコンピレーション・アルバム第二弾。今回は2LPで、ブックレット仕様になっています。





【2LP】V.A. / 2nd Collection : Hydeout Productions <Hydeout Productions>
価格:¥3,960(税込)
商品番号:29-67-0540-494

1st Collectionが、先行してリリースされていたアルバムなどをまとめた内容だったのに対し、この2nd CollectionはNujabesが「Modal Soul」を完成させるまでの過程で培っていった、より深い音楽に対する理解や発見を軸に作り上げられた曲がずらりと並ぶアルバムです。


もちろん、Nujabes節というのでしょうか、彼らならではの流麗なピアノを中心としたジャズやヒップホップ、フュージョンなどクロスオーヴァーしたサウンドは相変わらず◎。何と言っても、わたしも高校時代良く聴いていたPete Rock & C.L. SmoothのMC側、C.L. Smoothが参加している「Sky is falling」が聴くことができるのもポイントですね。


当店では海外の方にも人気で、今回も即完売してしまいそうです。

ぜひ気になっている方はお早めにゲットしておくことをお勧めします!


それでは長くなりましたが、この春にオススメなアルバムのご紹介は以上となります。

最後までご覧いただき、ありがとうございます!






シーズナブル・レコメンデーション【2022/23 WINTER】


遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします!


年末年始はいかがお過ごしでしたか?

私は実家に帰り、映画やドラマ、積読していた本などを読んだりしてのんびり過ごしました。


早速ですが本日のブログは、シーズナブル・レコメンデーション。遅ればせながら今年度のWinter編です。


あっという間に2023年も1月が終わりますね。

といいつつ、まだまだ寒い日々が続きそうですが、そんな時期にオススメしたい作品をいくつかピックアップして今回もご紹介していきます。



1枚目は、80年代半ばから音楽活動を続けているイタリアはヴェネツィアの音楽家 Gigi Masin(ジジ・マシン)による最新アルバム。


Gigi Masin / Vahine <Language of Sound>




29670487526
価格:¥4,400(税込)
商品番号:29-67-0487-526



手のモーションでその曲の物語を表現し、現代ではバンジョー(タヒチアンウクレレ)といった伝統楽器の奏でる音楽に合わせて優雅に踊られている、タヒチ周辺の伝統的なダンス"アパリマ"にインスパイアを受けたという今作。


個人的に、Gigi Masinは穏やかなピアノのメロディが際立つアンビエント、ニューエイジ、そしてドリーミーなバレアリック・ポップの狭間を行き交う印象が強かったのですが、今作ではそれらの要素に、ミニマルやディープ・テクノ的なアプローチが効いた重厚なサウンドが聴こえてきたのが新鮮でした。



それでいて決して荒っぽくなるわけでもなく、あくまでもこれまでの音空間の延長線上として聴こえてくるのが、Gigi Masinの技量だなと改めて実感させられましたね。



昨年惜しくもこの世を去った自身の妻へと捧げられた1枚で、それを知って聴くと不思議と一つの人生を描いたかのような曲構成のように感じられ、なかなか感慨深く何度聴いても惹き込まれてしまいます。





続いてご紹介するのは、ブラジル出身で、現在はL.A.を拠点に活動しているギタリストFabiano Do Nascimento(ファビアーノ・ド・ナシメント)。


そしてHermeto Pascoal率いるHermeto Pascoal E Grupoなどで活躍するベーシスト/作曲家、Itibere Zwarg(イチベレ・ズヴァルギ)のコラボレーション作品。




Fabiano Do Nascimento & Itibere Zwarg Collective / Rio Bonito <rings>





【限定日本語帯付きLP】Fabiano Do Nascimento & Itibere Zwarg Collective / Rio Bonito <rings>
価格:¥3,960(税込)
商品番号:29-67-0480-526


Fabianoが作曲した曲を中心に、Itibereが先導してアレンジをした今作は、よく引き合いにも出されるボサノヴァの立役者の一人 Baden Powellのようなテクニカルかつ現代的なエッセンスも忍ばせたFabianoのギター。


そして彼のそのギターに共鳴するように繰り広げられるItibereたちのベースやピアノ、パーカッション、サックスなどの流麗な音色に聞き惚れてしまいます。



Baden Powell、Luiz Bonfaといったブラジルの名ギタリストから、Sam Gendel、Pino Palladino、Blake Milles周辺がお好きな方にも刺さるであろう1枚です。






次にご紹介するのは、ペンシルヴァニア州ランカスターにて結成されたフォーク・トリオ、The Innocence Mission(ジ・イノセンス・ミッション)による7枚目のスタジオアルバム『Now The Day Is Over』。


ジャケットを新たに施したリプレス盤です。




The Innocence Mission / Now The Day Is Over <Badman>





【LP】The Innocence Mission / Now The Day Is Over <Badman>
価格:¥5,500(税込)
商品番号:29-67-0098-526


元々のジャケもリプレス盤のジャケも共通して幼い子どもが寝ているイラストが描かれているのですが、これが象徴するように、

寝るときに子どもに聴かせるような、シンプルで落ち着いたギターやピアノをバックに繰り広げられる澄んだ美しい声が至福。


Louis Armstrongによる「What A Wonderful World」や「Edelweiss」などスタンダードからトラディショナルな楽曲までを披露しています。


朝目が覚めてコーヒーを飲みながらも良し、一日の終わりにくつろぎながらも良し、どのシチュエーションでも癒しと安らぎを与えててくれる1枚です。




続いては、オバマ夫妻もファンと公言しているアメリカのシンガーValerie June(ヴァレリー・ジューン)によるカバー集!


Valerie June / Under Cover <Concord>




Valerie June / Under Cover <Concord>
価格:¥2,640(税込)
商品番号:29-68-0105-494


【限定イエロー・ヴァイナル仕様LP】Valerie June / Under Cover <Concord>
価格:¥5,280(税込)
商品番号:29-67-0288-494


60~70年代活躍したシンガーソングライター/ギタリストJoe Southの 「Don't It Make You Want To Go Home」、

アメリカンフォークの旗手  Gillian Welchの「Look At Miss Ohio」、私も大のお気に入りであるFrank Oceanの「Godspeed」に、

Nick Cave & The Bad Seedsの「Into My Arms」の未発表バージョンなど、


まさにJuneのお気に入りのアーティストたちの楽曲をJuneなりに解釈した豊富なアレンジで蘇らせています。



個人的に、1曲目のNick Drakeに、2曲目のMazzy Starへの流れが素晴らしく、

幽玄的でアメリカーナな演奏がJuneの歌声を引き立てていて初っ端から魅了されてしまいました。


ベッドの上でくつろいでいるようなジャケのアートワークのように、休日にゆっくり、じっくり聴きたくなりますね。




続きまして最後にご紹介するのは、サンフランシスコを拠点に活動していたシンガーソングライター、Matthew Larkin Cassell(マシュー・ラーキン・カッセル)による1977年に発表されたアルバム『Pieces』。


<P-VINE>から日本語帯付きでリプレスされた1枚です!



Matthew Larkin Casssell / Pieces <P-VINE>




【日本語帯付きLP】Matthew Larkin Casssell / Pieces <P-VINE>
価格:¥4,378(税込)
商品番号:29-67-0256-538


凄腕プロデューサーMadlib(マッドリブ)と、今は亡きMF Doom(MFドゥーム)からなるデュオ Madvillainの「3.214」で

サンプリングされていた「Heaven」(脳ジャズがアレンジもしていましたね。)が収録されていて、まさにこのサンプリングから話題を集めた作品です。


1977年にアメリカ西海岸でひっそりと300枚だけプレスされていたもので、

屈指のディガー Muroさんや、Kon & Amirらもこぞって探し回っていたという話も。


フュージョン、AORに限らず、メロウ・グルーヴからフォーキージャズ、フリーソウル、更にモダンソウルまで多彩に富んだ楽曲群が並びます。

ウィスパーな歌声によってセンチメンタルなムードが増していて、今の寒い冬の時期に聴いても違和感なく、丁度いい塩梅で◎。


レコードでは聴けないですが、ドライブとかにもハマりそうですね。


以上、今の時期にオススメしたい5作品をご紹介させて頂きました!

気になる作品がありましたらお気軽にお問い合わせください。


それでは店頭でお待ちしております!












カッティングエッジなUK音楽シーン


こんにちは。

今回のテーマは、R&Bからジャズ、ヒップホップ、ハウス、エレクトロニック、テクノ、ロック、ポストパンクなど、あらゆるジャンル、様々な領域で進化していくUKの音楽シーンについてです。ピックアップページにて『カッティングエッジなUK音楽シーン』と題してまとめているのですが、もっと詳しく今のUK音楽シーンの魅力を知っていただきたく、こちらでもご紹介します!


なぜ今UKの音楽シーンが注目を集めているのか、個人的な理由を述べると、アンダーグラウンドまたはローカルなシーンから、メインストリームまで毎週のように新たな名前が飛び込んできて、しかもその内容はまるで一つのジャンルに特定できないような刺激的で興味深いものばかり。

さらにはアーティスト、コレクティブなどが相互に関係し合い、混ざり合いながら音楽が作られていること。

そして、その関係性を紐解いていくことで、新たな音楽の発見に繋がっていく流れが非常に面白いからなのではないかと感じています。

まるで遊びの延長線上のように、これだけ頻繁に周囲の人々と音楽を生み出していく。このような関係性は日本のヒップホップシーンやロックシーンでもよく見かけますが、良い意味でジャンル隔てなく入り乱れたUKの空気感は少しまた格別に感じます。

また様々な業界でUKのアーティストが起用されていることからも、より世界的にUKの音楽シーンにスポットライトが当たっているのではないかと考えられます。


そんなUKから到着したアルバムの中でも個人的にオススメの作品をご紹介していきます!



Mount Kimbie / MK 3.5: Die Cuts | City Planning <Warp Records>




【2CD】Mount Kimbie / MK 3.5: Die Cuts | City Planning <Warp Records>
価格:¥2,970(税込)
商品番号:29-68-0237-813


【限定クリア・ヴァイナル仕様2LP】Mount Kimbie / MK 3.5: Die Cuts | City Planning <Warp Records>
価格:¥5,500(税込)
商品番号:29-67-0457-813

【2LP】Mount Kimbie / MK 3.5: Die Cuts | City Planning <Warp Records>
価格:¥5,500(税込)
商品番号:29-67-0456-813


UKシーンを追いかけている方なら知らない人はいないであろう重要アクト、Mount Kimbie(マウント・キンビー)による最新アルバムです。

大学時代に知り合ったというKai Campos(カイ)とDom Maker(ドミニク)から成るデュオで、それぞれプロデューサーやDJとしても各所で活躍しています。元々ロンドンを拠点にしていましたが、ドミニクがL.A.に移住。それから、コロナ禍の影響でリモート制作をするも、「なんか気がのらないね」という流れになり、今作はお互いが別軸で制作して完成された楽曲を2枚組に分けてリリース。


ドミニクが手掛けた"Die Cuts" Sideは、James Blake、slowthai、Danny Brown、keiyaA、Liv.eなど多ジャンルにわたる個性派のアーティストが集い、”声"にフォーカスをあてエレクトロニカ、ヒップホップ、R&Bをレフトフィールドな空気感で展開。

対するカイによる"City Planning"は、がっつりフロアで湧きそうなストイックなハウス~テクノなど"ビート"にフォーカスをあて、これまで以上に成熟した、さらには充実とした内容で、それぞれのカラーによってMount Kimbieのあのスタイルが成り立っているのだな~と納得&感激です。



個人的には先行でリリースされていたものの、今回収録されていなかった「locked in (feat. Maxo Kream & Pa Salieu)」がとても好きです。Pa Salieuの荒ぶるラップがスリリングに響くクールなトラックで、聴いているとストレスが一気に吹き飛びます。UKダブステップ~グライム好きの方は是非聴いてみてください◎





The Comet Is Coming / Hyper-Dimensional Expansion Beam < Impulse! >





【限定盤LP】The Comet Is Coming / Hyper-Dimensional Expansion Beam < Impulse! >
価格:¥4,290(税込)
商品番号:29-67-0393-494

Gilles Peterson主宰の<Brownswood>と共に、UKのサウスロンドン地区の若手ジャズミュージシャンのコンピレーション『We Out Here』で総合プロデューサー/音楽監督を担当するなど、シーンの象徴的な存在であるサックス奏者 Shabaka Hatchingsが率いるコズミック・ジャズ・トリオ、The Comet Is Coming(ザ・コメット・イズ・カミング)による4th アルバム。


『超次元拡張ビーム』という今作のタイトルのように、全体としては緩急ありつつも、ビートやシンセを中心に展開される熱気のこもったハイエナジーなエレクトロニカ・ジャズを披露していきます。

シンセベースとドラムスによる重厚なビートの上でまるでヴォーカルのような、いい意味で叫びのようなテナーサックスが轟く一曲目「Code」から、スピリチュアルな謎の象徴として聳え立つピラミッドをテーマにしたバウンシーな「Pyramids」など、聞いていくうちに無自覚に意識の高揚をもたらす全11曲。


4日間の即興演奏主体のレコーディングによって誕生したとはにわかに信じがたいほど素晴らしい内容です。12月には来日公演も予定されていて期待が高まりますね。UKジャズ好きはもちろん、toeなどがお好きな方にも推薦!




Dry Cleaning / Stumpwork <Beat Records / 4AD>



【限定日本語帯付きLP】Dry Cleaning / Stumpwork <Beat Records / 4AD>
価格:¥4,290(税込)
商品番号:29-67-0286-813


デビューアルバムが、昨年の
BEAMS RECORDSのベストディスクにも選出されていたUKのポストパンク・バンド Dry Cleaning(ドライ・クリーニング)による2nd アルバムです。


ダウナーながらもサウンドのバリエーションが前作以上に色鮮やかになりつつ、語りに近いアンニュイなヴォーカルが、更に過剰な装飾のなされていないスポークンワード路線にはるかに乗り出していて、この余白の感覚がかなり心地良い内容に。

より<4AD>由来の深いサイケデリックの要素と催眠的中毒性が滲み出ているような印象もありますね。現行のUKインディロックから、Sonic Youth、Patti Smith、The Smiths辺りがお好きな方に刺さること間違いないであろう1枚です。




先着特典としてシングル「Don't Press Me」とアルバム未収録曲をカップリングした特典7インチ(レッド・ヴァイナル)が付属されたスペシャル仕様なので、どうぞお早めに!



Mura Masa / Demon Time <Polydor>




Mura Masa / Demon Time <Polydor>
価格:¥2,310(税込)
商品番号:29-68-0117-494

【LP】Mura Masa / Demon Time <Polydor>
価格:¥5,500(税込)
商品番号:29-67-0390-494



今年のフジロック出演も記憶に新しい、日本でも沢山のファンがいる気鋭プロデューサー Mura Masaによる最新アルバムです。

個人的にMura Masaは高校生の時から聞いているアーティストで、自分のなかでの節目節目になにかとリリースが被っていることから、アルバムによって自分の当時の思い出や感情が沸き上がる現象が起こるアーティストの1人。

なので、今回の作品も自分にとって何か感じるものがあるのかなと、とてもワクワクしていました。蓋を開けてみると思いのほかポップで、この混沌としたコロナ禍から明るい未来へと前向きなメッセージが込められた内容に。


" 特定のジャンルやサウンドにこだわらないで、「have fun」ということを一貫して考えています。僕にとってもみんなにとっても楽しい時間を過ごすためのサウンドトラックとして、いろんなものが混ざっている方がいいだろうなと。

だからセカンドアルバム(『R.Y.C.』)のように全体的な一つの流れがあるというよりは、たくさんのアイディアが散らばっていて、心がどんどん移ろっていくような作品になっています。

そう、友達と一緒に聴いてもらうことを想定しています。楽しめる環境で聴いてほしいですね。" (引用:FNMNL interviewより)


と上述のインタビューのように、まさにR&B、ヒップホップ、エレクトロニカ、ダンスホール、ハイパーポップなど様々なジャンルが行き交う、アルバムのジャケのように色彩豊かな1枚に仕上がっています。

友達と一緒に聴きたくなる楽しさが本当に感じられるので、それを想定して実現させてしまうMura Masaに脱帽です。

余談ですが先日、下北沢のSPREAD(めちゃくちゃ音が良いんです。)で、Movement Radioというレーベルをやっている友人 AkiraがDJで「e-motions (feat. Erika de Casier)」を流していたのですが、この曲の爆発力は凄まじいものがありました。

良いスピーカーで聴くMura Masa最高ですよ~◎ Movement Radioも是非チェックしてみてください!



以上4タイトルをご紹介させて頂きました。

他にも、先日来日ツアーを行っていたLoraine Jamesや、アフロ~グライムとUKルーツのサウンドをジャズに融合させたサウンドがクールなジャズ・バンド Ezra Collectiveなどの最新作も入荷していますので、お見逃しなくです!





シーズナブル・レコメンデーション【2022 SUMMER】



こんにちは。


ここ数日気温が一気に上がり、いつの間にか夏のような暑さが続く日々ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今年の夏は、昨年に比べて続々と海外アーティストの出演が決定しているフェスやライブが多く、既にチケットを取って予定を立てている方も多いのではないかと思います。また、まだまだ気が抜けない状況で、悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。そんな方に向けて、『フェスシーズンにかけて聴きたい音楽』と題したPICK UPより、来日予定のアーティストや、それとは関係なくともフェス気分で楽しめる作品をご紹介したいと思います。


それでは早速ご紹介していきます!






【2LP】Khruangbin / Mordechai Remixes <Dead Oceans>
価格:¥5,060(税込)
商品番号:29-07-0267-512

(写真右)


今年11月に来日公演を行う、60~70年代のタイ・ファンクに影響を受けた作品をリリースし、2019年には初の来日公演、そしてフジロックにも出演しているテキサス発のトリオバンド、クルアンビン(Khrunagbin)。彼らが2020年にリリースした3rd アルバム『Mordechai』のリミックス・アルバムです。個人的に、リミックス音源を聴く際は少し勇気がいります。特にオリジナルの楽曲が好きであればあるほど、聴けなくなってしまったり、かといってリミックスを聞いてまた違う感覚でオリジナルを楽しみたいという気持ちもあったり、、。そんな人に快くお勧めしたいのが今作。

それまでの音楽性と、更に西アフリカ、インド、パキスタン、韓国など古今東西、様々な土地の音楽的要素を吸収しながら、ほぼ全編にボーカルを取り入れた彼らの中でも大胆な変化を遂げた『Mordechai』。この収録曲を、L.A.を拠点とするシンガーソングライター Kadhja Bonetや同じく同地のビートメイカーKnxwledge、更にYMOや中森明菜をはじめとした日本の音楽から影響を受けていて先日も日本に来ていたキャメロン・ルー率いるユニット Ginger Root、Khruangbinと同様2019年にフジロックで圧倒的なステージを魅せていたマルチ天才音楽家Quanticなど、様々なジャンルや国籍のリミキサー10名がアレンジを施しています。最高のミックス・バランスなので、何でも聴かれる方やバラエティ豊かなBGMを探されている方などに大推薦です。まだ未聴の方は是非!



【通常盤12"】Khruangbin & Leon Bridges / Texas Moon <Dead Oceans>
価格:¥3,960(税込)
商品番号:29-67-0049-512

【限定カラー・ヴァイナル仕様12"】Khruangbin & Leon Bridges / Texas Moon <Dead Oceans>
価格:¥4,070(税込)
商品番号:29-67-0050-512


(写真左)


また、今年リリースされた同郷のソウル・シンガー、Leon Bridgesとの共作『Texas Moon』も必聴です。また11月に開催されるライブは、7/9(土)から一般チケットが発売されています。もうすでに東京公演のチケットは完売しているようですが、是非気になる方はチェックしてみてください!いずれにせよ、お早めにがオススメです~




【CASSETTE】Black Country, New Road / Ants From Up There <Ninja Tune>
価格:¥2,090(税込)
商品番号:29-69-0027-813

続いてご紹介するのは、今年フジロックに出演予定のUKを拠点に活動するポストロックをベースに唯一無二のサウンドを鳴らすバンド、ブラック・カントリー・ニュー・ロード(Black Country New Road)略してBC,NRによる最新アルバム。一般的にバンドで使われている楽器(ギターやドラム、ベースなど)に、BC,NRはヴァイオリンやサックス、キーボードをふんだんに取り入れているのが特徴的。更には、ヴォーカルのアイザックによる、”シュプレヒゲザング”という音程とリズムのみを保ち、絶対高音は歌い手の選択にまかせ、純粋に歌うというよりはむしろ語るように歌う事を求めた声楽の演奏方法を用いた歌声によって彼らの個性が更に際立って見えていたのではないでしょうか。そんなアイザックは、今作を発表後、メンタルヘルスが原因でBC,NRを辞めています。


個人的にまさにその魅力的な声に釘付けになったため、このタイミングでアイザックが辞めてしまい悲しいですが、新生BC,NRがこれからどのようなサウンドになるのか全く想像がつかないのでとても楽しみです。今後はライブなどでアイザックが居た頃の曲は演奏しないと現メンバーは割り切って公言していて、フジロック前には新しいアルバムを掲げて来るとのこと。BC,NRの魅力は他にも沢山ありますが、メンバーのチェックシャツにデニムといったナチュラルで着飾らないファッションスタイルには特に惹かれるものがあります◎。イギリスの音楽やカルチャーがお好きな方は是非!





【LP】Jameszoo / Blind <Brainfeeder>
価格:¥3,740(税込)
商品番号:29-67-0121-813


続きまして、少し不気味な顔のイラストが印象的なこちらのアルバムは、オランダを拠点に活動するプロデューサー、ジェイムスズー(Jameszoo)による最新アルバム。L.A.ビート・シーンの代表格、Flying Lotus主宰のレーベル<Brainfeeder>からのリリースです。ジャズ、とも、エレクトロニック、とも包容できない摩訶不思議なサウンドを披露していく本作は、以前こちらのブログでご紹介した事もあるドラマーRichard Spavenをはじめ、ピアニストKit Dwanesや、フリー・ジャズシーンの中心的存在であるサックス奏者 Evan ParkerなどUKジャズシーンを轟かせているプレイヤーたちをはじめ、アメリカ、ドイツ、スイスの気鋭たちも参加。本作のプレスリリースでは、下記のような本人の言葉が引用されています。


『音楽やそのほかの芸術では、アーティストが重視される。どの作曲家が、どのソリストが、その演奏家が、そして、それらの間の重点の移動が、私たちが聴くものに色を付けている。これを回避するようなものを作ることは可能だろうか? 能動的で客観的なリスニングをうながすようなプロジェクトはできないだろうか?』


非常に興味深い問いから、この作品の制作が始まっていますが、何故今回のテーマでこの作品を紹介させてもらったかと言いますと、コンピューターの自動演奏ピアノを使用して、人間の手では演奏するの事の出来ないフレーズを正確に演奏するなど、既存の音楽からの脱却を図った画期的なサウンドを聴いていると、まさにフェスやライブといった現実から離れた空間、つまり異次元へと連れて行ってくれるような感覚を覚えるからです。大げさに聴こえるかもしれませんが…、割と真面目です。モロッコ出身の盲目のコンテンポラリー・ダンサー、Saïd Gharbiを採用した「music for bat caves」のMVも素晴らしいので是非ご覧ください!


以上、少し長くなってしまいましたが、この夏にフェス気分で楽しめるアルバムをご紹介させて頂きました。

店頭でも気軽にご視聴いただけますので、是非お近くにお越しの際は、お立ち寄りください!

最後までご覧頂き、ありがとうございます。皆様のご来店、心よりお待ちしております!


近日中の出勤日↓

【7/19,20,24,26,27,31】


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シーズナブル・レコメンデーション【2022 EARLY SUMMER】


こんにちは。


先日行いましたPOP-UPは、大盛況で無事終えることが出来ました。今回ご来店下さったみなさま、ありがとうございます!

今回来られなかった方もまた次の機会にお会いできるのを楽しみにしております。


本日は、これからの梅雨の季節や夏の手前の時期に聴きたくなるような初夏の哀愁に寄り添うメランコリックな音色』と題してPICK UPにてまとめた作品をいくつかご紹介します。この時期は、ポストクラシカルやアンビエント、フォークなど穏やかで優しいサウンドを奏でる作品などメランコリックであったり、ダークな要素のある音楽を聴きたくなるのですが、みなさんはいかがでしょうか? 今回ご紹介する作品も、皆様の有意義な時間を過ごせるきっかけになれたらとてもうれしいです。それではまずご紹介するのは知る人ぞ知るピアノ作品!




【LP】H hunt / Playing Piano For Dad <Inpartmaint>
価格:¥3,850(税込)
商品番号:29-67-0240-491

素性不明のピアニスト、H huntが自身の父親へのクリスマスプレゼントとして作ったアルバムで、坂本龍一氏がお気に入りのレストランへ制作したプレイリストに選出したことでも知られています。感謝の気持ちの伝え方を、自身も父親も好きでよく聴いているインプロヴィゼーション・ミュージック(即興音楽)で表現したという趣深い本作は、暖かみを帯びたピアノに、鼻歌や、部屋を出て行く音といった生活音、鍵盤をタッチする音まで聞こえ、まるで誰かの家に忍び込んでいるかのような感覚に。

いわゆる”ピアノ・ミュージック”を聞かないというH huntならではの発想豊かなピアノのメロディがユニークでもあります。雨が降っている日に聞くと、雨音と混ざり、より一層音の深みが増して◎。寛ぎのひとときにはもちろん、神経質な作業などをする際にもぴったりです。







【LP】G.S Schray / The Changing Account <Last Resort>
価格:¥3,960(税込)
商品番号:29-74-0335-526

オハイオを拠点に活動するプロデューサー、G.S.Schrayによる3rd アルバム。ロンドンのインターネット・ラジオ『NTS Radio』の人気番組「Last Resort」がスタートしたレーベルから第4弾のリリースとなる本作は、2年間にわたってじっくりと時間をかけて構想された至高のバレアリック/アンビエント/ニューエイジが織り交ぜられた奥ゆかしいサウンドです。

まるでRy Cooderが手がけたWim Wendersによる『Paris, Texas』のサウンドトラックのようなギターの音色にもうっとりとしてしまいます。ジャームッシュのバンド、Squrl等がお好きな方にも推薦!







【LP】Kenny Dickenson / Les Rivieres: Original Soundtrack <Be With Records>
価格:¥4,400(税込)
商品番号:29-67-0109-526


L.A.を拠点に活動するプロデューサー/音楽家、Kenny Dickensonが、ベトナム系フランス人映画監督、Mai Huaによる映画『Les Rivieres』のために約6年ものの長い年月をかけて書き下ろしたサウンドトラック。Mai Huaが病気の祖母をベトナムからフランスの家族の元へ連れていき、共に過ごした生活を描いた映画とのことで、個人的にとても気になる内容ですが、詳しい情報は日本では特に公開されておらず今後私も情報を追っていきたい映画です。

かなりパーソナルな内容なのではないかと予想されますが、そんな物語で起こる出来事や人々の感情を映し出しているかのような、表情豊かな煌びやかなピアノの音色が堪りません。配信では聴けない作品なので、アナログでゲットしておく価値は大いにあるかと思います!






【CASSETTE】Bjork / Post <One Little Independent>
価格:¥2,530(税込)
商品番号:29-69-0038-526

【CASSETTE】Bjork / Debut <One Little Independent>
価格:¥2,530(税込)
商品番号:29-69-0037-526


アイスランド出身で、今もなお絶大な支持を集めているBjorkによるデビューアルバム(世界的に初発売された作品)と3枚目のスタジオ・アルバム。以前カセットテープでリリースされていた2作がリプレスされました。

ロック、ファンク、ジャズ、アンビエント、室内楽、ポップスなど様々な要素が散りばめられながらも、先鋭さと独特なダークな雰囲気で統一されたサウンド、そしてBjorkの私たちの耳を清めるかのような美しいヴォーカルが何度聴いても素晴らしい内容です。未聴の方はもちろん、昔聴いていたけど最近遠ざかっていた方も是非この機会に聴き直してみてはいかがでしょうか! 今の情勢も相まって、当時聴いていた時とまた異なる感覚で楽しめるのではないかと◎。


以上、レコードが多くなってしまいましたが、CDでももちろんオススメの作品が沢山ございますので、もしお探しのものがございましたら店頭までお問い合わせください。スタッフが皆様に合わせた作品をご紹介させていただきます◎


それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!






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【5/22,25,29,6/1,2,5,8】


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café vivement dimanche POP-UP SHOP


こんにちは。


先日のRainbow Disco Club 2022 POP UPは、沢山の方にご来店いただき大盛況で終えることができました。まだ店頭、またはOnlineShopにて一部Tシャツを取り扱っておりますので、ゲットしそびれていた方はお気軽にお問い合わせください!


RDCに続いて、29日から鎌倉の老舗カフェ 『café vivement dimanche』のPOP UPを開催しております。






店名は、フランス映画のフランソワ・トリュフォー監督による「Vivement Dimanche!(日曜日が待ち遠しい!)」から取られたもので、通称Dimancheで愛されています。

オーナー堀内さんは映画や音楽に詳しく、特にブラジル音楽に造詣が深いことでも知られています。

今回のPOP UPでは特別にブレンドしたコーヒー豆をはじめ、マグカップやコースター、ドリッパーセット、コラボTシャツやキッチンクロス、そしてマスター堀内さんが監修・企画を務めた7インチレコードの先行発売や、現地ブラジルで見つけてきた貴重な中古レコードが並びます。


Tシャツは28周年を記念したデザインに、Costa Rica、Ethiopia、Columbiaの3種類の豆をテーマにしたデザインの4種類となっています。


cafe vivement dimanche × BEAMS RECORDS / 28th T Shirts
価格:¥5,280(税込)
商品番号:29-58-0011-965


cafe vivement dimanche × BEAMS RECORDS / Costa Rica T Shirts
価格:¥5,280(税込)
商品番号:29-58-0008-965



cafe vivement dimanche × BEAMS RECORDS / Ethiopia T Shirts
価格:¥5,280(税込)
商品番号:29-58-0010-965


cafe vivement dimanche × BEAMS RECORDS / Columbia T Shirts
価格:¥5,280(税込)
商品番号:29-58-0009-965

今回のコラボブレンド「Estrelar」は、中深煎り。2年前のコスタリカの国際品評会で優勝したドンマヨ・マイクロミルのアナエロビコ(嫌気性発酵)をベースに、ブラジルとパプアニューギニアをブレンドしています。ドライフルーツのような香りと程よいコク、飲んだあとに甘みの余韻が長く続くコーヒーです。







中古レコードは店舗のみの販売となりますので、もし気になる方は是非お時間がございます時に足を運んでご視聴しながら吟味いただけたら嬉しく思います。


また5/4(水)には、店頭にマスター堀内さんもいらっしゃいます。直々にコーヒーもご提供させていただく予定ですので、是非コーヒーがお好きな方も是非足をお運びください。


ご不明点などございましたら、店頭、またはInstagramのDMなどで受け付けております。お気軽にお問い合わせください。


それではみなさまのご来店お待ちしております!



近日中の出勤日↓

【5/3,5,11,12,15】


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シーズナブル・レコメンデーション【2022 SPRING】


こんにちは。

ここ最近、暖かく過ごしやすい気候の日が多くなり、桜も満開の時期になったりと春の訪れが感じられますね。先日、東京都美術館で開催されていたフェルメール展を見に行くついでに、上野公園に桜をひっそりと観に行ったのですが、満開の桜を前にして不思議と気持ちが華やぎました。やっぱり自然の力は偉大です…。


さて本題に入りますが、本日はPICK UPページにて季節に合わせてオススメのアルバムをご紹介しているシーズナブル・レコメンデーションの2022年 春編『春の風情を味わいながら聴きたいヴォーカル作品』をテーマにピックアップした中から数タイトルご紹介します!



♦︎溢れんばかりの叙情美とメロウネスが堪らない大名盤




【2LP】Sade / The Best Of Sade <Sony>
価格:¥5,940(税込)
商品番号:29-67-0087-526

ヒップホップの名プロデューサーDr. Dreがトラックを手がけたSnoop Doggによる「Bitch Please」にサンプリング・ネタとして楽曲が使われるなど、今もなお多くのアーティストに影響を与えている、1984年にデビューしたイギリスのバンド、シャーデー(Sade)。彼らのデビュー時期にリリースされた4作品をまとめたベスト盤です。

全体を通して、春の暖かい陽射しや風を浴びながら聴きたくなるような心地良い生音のメロディに、なんとも形容しがたい魅惑的なシャーデー・アデュの歌声が響き渡る楽曲群が揃います。なかでも個人的に聴いて頂きたい曲が、昨年のSpring/Summerシーズンに行われたSacaiのショーのBGMとしても採用された「Kiss Of Life」。最小限に音数を絞ったシンプルなサウンドを軸としながら、管楽器やピアノが加わっていく、じわじわと溢れ出る幸福感が何度聞いても堪りません…。未聴の方はこの機会に是非聞いてみてください!



♦︎耳を潤す豊潤なギター演奏とアレンジに惹き込まれる1枚

【国内盤CD】Tom Misch / Quarantine Sessions <Beyond The Groove>
価格:¥2,200(税込)
商品番号:29-24-0542-813

【LP】Tom Misch / Quarantine Sessions <Beyond The Groove>
価格:¥3,080(税込)
商品番号:29-67-0076-813


日本でも高い人気を誇る、イギリスを拠点に活動するギタリスト/シンガー/プロデューサー、トム・ミッシュ(Tom Misch)。コロナの自粛期間中に生まれた、豊富なアイデアとアレンジが光る自宅でのカバー・セッションを収録した最新アルバムです。Nirvana、James Blake、Solangeといったアーティストの秀逸なカバーをはじめ、本人のオリジナル曲「Missing You」を収録しています。

トム・ミッシュといえば、やはりあの黄色と黒のアートワークが印象的なデビューアルバム『Geography』が今も相変わらず多くのファンに愛されていますが、今作では今までとはまた異なる彼の純粋なギタープレイが堪能できる点がポイントだと思います。ギター多重録音の未知なる可能性を感じつつ、それをテクニカルに感じさせないナチュラルでスムースなサウンドが素晴らしく、トム・ミッシュだからこそ実現できるのであろう1枚です!



♦︎ドリーミーで妄想的な世界へと導くハートウォーミングな1枚



Widowspeak / The Jacket <Captured Tracks>
価格:¥2,200(税込)
商品番号:29-68-0046-526

【LP】Widowspeak / The Jacket <Captured Tracks>
価格:¥3,960(税込)
商品番号:29-67-0082-526

NYブルックリンを拠点に活動するインディー・ロックデュオ、ウィドースピーク(Widowspeak)による6th アルバム。「名のない都市のサテンという地区で働く鎖編み職人」をテーマにしたコンセプチュアルな今作は、ヴォーカル、ギター、ドラムなど、作中で聴こえてくる全ての音が、優しく穏やかでしっとりと沁み渡る至高のフォーク・ギターポップを展開していきます。

タイトル曲の「The Jacket」についてバンドは、

「ジャケットは、本来、私達が選び、ドレスアップし、そして、私たちが誰であるのかを象徴づけるものとして取り入れるものです。最終的には、「ジャケット」が世界一好きなものであり、自分の一部であるように感じられた瞬間から、その時代に結びついた場所、経験、関係性のようなものにまで考えが及んでいく場合もあります。この考えを手放すことは難しい。しかし、ジャケットを着込んだとたん、あなたは以前のような人ではないと気がつく。ジャケットとそれがあらわすすべての概念は、その過程でどこかに置き去られるのです」(一部参照 : MUSIC TRIBUNE)


とジャケットひとつから人々のアイデンティティを問うような哲学的なコメントを出しています。ただただ音楽をつくり世に広めるだけではなく、彼らの哲学や思想を音楽を通して表す姿勢や、スタイルにはとても惹かれるものがあります。歌詞や彼らのインタビューなども読みながら、全編通して楽しんでいただきたい1枚です。



♦ブラジル音楽を普遍的なフォーク/ポップスに落とし込んだ至極の1枚


【国内盤CD】Leonardo Marques / Flea Market <THINK! Records>
価格:¥2,310(税込)
商品番号:29-68-0056-526

【LP】V.A. / Leonardo Marques Presents:ilha Do Corvo Sounds Vol.1 <180g×Disk Union>
価格:¥3,740(税込)
商品番号:29-67-0072-526


地元ミナスの若者に絶大な人気を誇るバンド Transmissorで活動するほか、同郷のバンドMoonsや、Giovanni Leãoといった若手アーティスト等のプロデュースを手掛け、自身でもソロ・アルバムを発表してきたシンガー・ソングライター/プロデューサー/サウンド・エンジニア、レオナルド・マルケス(Leonardo Marques)。彼の最新作『Flea Market』も、また春の時期にとてもぴったりなローファイなサウンドを鳴らします。

元々L.A.のヴィンテージ楽器店で働いたことを契機にアナログ機材のレコーディングに魅せられたというレオナルド。エバーグリーンなフォーク・サウンドに、ヴィンテージ・ボックスを導入しサイケデリック・ソウルに接近した最新作では、前作以上に感じられるShuggie Otis譲りの浮遊感のある柔らかなムードが堪りません。彼がプロデュースを手掛けた楽曲をコンパイルしたコンピレーションLP『Leonardo Marques Presents:ilha Do Corvo Sounds Vol.1 』も併せて是非!


ここ最近、毎週のように新譜が入荷しておりますので、まだまだ春の時期におすすめなアルバムは沢山あるのですが、今回は厳選して5タイトルご紹介させていただきました。店頭では、全てご試聴頂けますので、是非気になるアルバムがございましたら、気軽にお立ち寄りください。ご来店お待ちしております!





近日中の出勤日↓

【4/6,7,10,13,14】


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変幻自在な魅力が詰め込まれた”コラボ”作品


みなさま、こんにちは。


今年も早いものでもう2月も終わりに近づいていますね。ここ最近リリースされた新譜がとても素晴らしい作品ばかりで、もっと良い音で音楽を楽しみたい!と思い、つい先日念願のAIAIAIをゲットしました。私はヘッドの部分をBluetoothが搭載されているヘッドバンドH06に、イヤーパッドはPUレザーを用いた耳を包み込む大きい形が特徴的なE04、そして低音がとても効いて気に入ったスピーカーユニットS02をカスタムして愛用中です。








おかげさまで、たくさんのお客様にお求めいただき各パーツやセットの完売が続いていましたが、先日一部入荷しています。店頭ではお試しも出来ますので、気軽にお立ち寄りください!



それでは本題に入りますが、本日は『変幻自在な魅力が詰め込まれた“コラボレーション”作品』 と題して、PICK UPにてまとめた作品をご紹介したいと思います。先ほども述べましたが、ここ最近リリースされた新作が素晴らしいですよね。なかでもThe WeekendとOPN、宇多田ヒカルとFloating PointsとA.G.Cookなどなどコラボレーションによって完成された作品がほとんど。まさかこことここが繋がるなんて!という感動を与えてくれるアーティストの試みに毎回驚かせられるばかりですが、本日はそんな魅力的な作品をいくつかご紹介します。



①【ピクチャーヴァイナル仕様10"】Knxwledge / So Nice Feat. Noworroes



【ピクチャーヴァイナル仕様10”】Knxwledge / So Nice feat.Nxworries <Stones Throw>
価格:¥3,960(税込)
商品番号:29-67-0002-504


L.A.ビートシーンを牽引するノレッジ(Knxwledge)と、ブルーノ・マーズとのコラボ作でもより注目を集めているラッパー/ドラマー、アンダーソン・パーク(Anderson .Paak)から成るスペシャルユニット、Nxworriesによるピクチャーヴァイナル。2人の1st アルバムは2016年にリリースされ、当時とくにヒップホップファンの間で話題になりました。A面に収録された『Itkanbe[sonice]』は、その後2020年にリリースされたノレッジによるソロ・ビート集に収録されたNxworriesの楽曲。サンフランシスコで活動していたファミリー・バンドThe Edwards Generationによる『You're the One for Me』をサンプリングしたスムースでありながらも、しっかりと重厚感のあるビートに、パークのソウルフルで渋みのある歌声が抜群の相性を見せていて、たった1分43秒という短いトラックではありますがこれだけでも2人の魅力が感じられると思います。


高校生の時に所属していたダンス部で、Nxworriesの楽曲を使ってステージで踊った懐かしい記憶が蘇ります。ただひたすら渋い、そしてどこか愉快さや、ほろ苦く切ない空気感も漂わせた唯一無二の2人のサウンド。まだフル・アルバム『Yes Lawd!』を聞かれていない方は、是非こちらもチェックしてみてください!




② Bonobo / Fragments <Ninja Tune>



Bonobo / Fragments <Ninja Tune>
価格:¥2,200(税込)
商品番号:29-68-0022-813

【LP】Bonobo / Fragments <Ninja Tune>
価格:¥4,070(税込)
商品番号:29-67-0040-813

90BPM程度のスローなテンポとメロディアスな雰囲気が特徴的なダウンテンポを代表するアーティスト、ボノボ(Bonobo)による最新アルバム。今作は、これまでの作品の中でも、とくにアグレッシブかつグルーヴィーなサウンドを展開していて、その間に配置された流麗な電子音が際立つバラード・トラックは、まるで今我々が置かれている混沌とした世界に希望を抱かせるかのように輝きを放っています。


同じレーベルに所属しているマルチ・シンガーJordan Rakeiや、多岐にわたって活動を広げるヴィオラ奏者/編曲者Miguel Atwood-Ferguson、若きプロデューサーO'Flynnなど多くのアーティストとのコラボによって、これまでのBonoboのスタイルに新たな風が吹き込まれたようにも感じますね。


歌詞は、根本のテーマについては事前に共有しつつも、ほとんどシンガーに任せていたそう。デビュー時からファンであるR&BシンガーJamila Woodsが参加した『Tides (Feat. Jamila Woods)』は、潮の満ち引きのごとく、物事は繰り返しながらも動いていてずっと同じではない(Them Magzine : Interview 参照)というアイデアの元つくられたようで、ハープの小さなループと、Jamilaの神秘的な歌声の調和が素晴らしいです。この曲だけでなく全曲それぞれのストーリーがあり、とても聞き応えのある内容に仕上がっています。




③Spaven × Sandunes / Spaven × Sandunes <!K7 Records>



【LP】Spaven X Sandunes / Spaven X Sandunes <!K7 Records>
価格:¥4,290(税込)
商品番号:29-73-0419-491

Jose Jamesをはじめ、The Chinematic Orchestraや、Flying Lotus、4 heroといったアーティストのレコーディングや、ライヴ・セッションに参加し、現在のサウス・ロンドンのジャズシーンが勢いを見せる前から、すでに新世代のジャズ・ドラマーとして注目を集めていたリチャード・スペイヴン(Richard Spaven)と、インドのムンバイ出身で、現在はロンドンを拠点とし、先ほどご紹介したBonoboのオープニング・アクトを務めたりとエレクトロニック路線での活動で知られるピアニスト、サンデューンズ(Sandunes)によるコラボ作品。


小鳥のさえずりとキーボードの音色が重なるアンビエンスなオープニングから、一転してビートが刻まれ、テクノよりな感覚で展開されていく1曲目『In Readiness』や、軽快なテンポとメロディが心地良いキーボードと、シンプルなドラムの生音の掛け合いから、徐々に複雑化していくドラミングの流れがクールな2曲目の『Tree Of Life』など、2人だけで演奏しているとは思えない多様なサウンドで、即興的な演奏ならではの醍醐味が感じられる内容です。近年、UKジャズを追ってる方はもちろん、テクノ/アンビエントがお好きな方にも是非聞いてみていただきたい1枚。


以上3つのアルバムをご紹介させていただきました! ほかにも最近多数新入荷タイトルがございますので、是非気軽に店頭まで足を運んでいただけたらと思います。

それでは、また店頭でお待ちしております!最後までお読みいただき、ありがとうございました。





近日中の出勤日は下記の通りです!


【2/27,3/2,3,6,9,10,13】


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シーズナブル・レコメンデーション【2021 WINTER】



こんにちは。

気温が下がり、朝や夜の冷え込みが厳しくなったりと本格的な冬の訪れを感じ始める日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。


本日は、春、夏、秋に渡ってビームス公式サイトのピックアップページでシーズンごとに更新している「シーズナブル・レコメンデーション」から、「センチメンタルな冬に寄り添う情緒豊かな歌声」と題してピックアップしたタイトルをご紹介します。冬の寒さを和らげてくれる温もりに溢れたサウンドをぜひお楽しみください!





♦︎聞くほどに沁み込む極上のネオ・ソウル作



 

【輸入盤CD】Jordan Rakei / What We Call Life <Ninja Tune>
価格:¥2,090(税込)
商品番号:29-24-0496-813

【限定半透明グリーン・ヴァイナル仕様LP】Jordan Rakei / What We Call Life <Ninja Tune>
価格:¥3,740(税込)
商品番号:29-24-0498-813


【限定クリア・ブラック・ホワイト・スプラッター仕様LP】Jordan Rakei / What We Call Life <Ninja Tune>
価格:¥3,740(税込)
商品番号:29-24-0499-813

【限定半透明グリーン・ヴァイナル仕様LP】Jordan Rakei / What We Call Life <Ninja Tune>
価格:¥3,740(税込)
商品番号:29-24-0498-813


UKを拠点に活動するオーストラリア出身のマルチ・インストゥルメンタリスト/シンガーソングライター、ジョーダン・ラカイ(Jordan Rakei)による最新アルバム。ネオ・ソウルから、拠点とするイギリスの最旬のポップスをハイブリッドした彼ならではのスタイルに、更にエレクトロニックや、アンビエント、アコースティックの要素まで内包していて、一貫してしっとりとした心温まる空気感を保ちつつ、その中でもメロディアスなハウス・トラックM7など随所にスパイスが効いた聞き応え抜群の内容です。ホット・コーヒーを飲みながら一息つきたい時に是非!





♦映画からインスピレーションを受けて制作された至高のフォーク・サウンド



 

【CASSETTE】Sufjan Stevens & Angelo De Augustine / Beginners Mind <Asthmatic Kitty>
価格:¥1,760(税込)
商品番号:29-07-0273-512

SufjSufjan Stevens & Angelo De Augustine / Beginners Mind <Asthmatic Kitty>an Stevens & Angelo De Augustine / Beginners Mind <Asthmatic Kitty>
価格:¥1,870(税込)
商品番号:29-07-0272-512


映画『君の名前で僕を呼んで』でサウンド・トラックを手掛け、得意なストーリーテリングが散りばめられたフォーク・ソングからエレクトロニック、ロック、ジャズなど幅広いサウンドで表現し続けているスフィアン・スティーヴンス(Sufjan Stevens)と、彼のレーベルメイトであるアンジェロ・デ・オーガスティン(Angelo De Augustin)によるコラボ作品。楽曲制作のための合宿中に2人で見た映画からインスピレーションを受けて製作された楽曲が並びます。





♦︎喧騒を忘れさせてくれるような優しいジャズを基調としたR&B/ソウル



 

【完全生産限定盤LP】Leon Bridges / Gold - Diggers Sound <Columbia>
価格:¥3,630(税込)
商品番号:29-08-0358-494


グラミー賞受賞の経歴も持つシンガー、リオン・ブリッジズ(Leon Briges)による、コロナの自粛中も含めた2年間の間、ホテルに籠って制作された1枚。スウィートな歌声で「Feeling born again, feeling joy again」と歌うサビが耳に残る、ロバート・グラスパーとの共演が実現した一曲目「Born Again」から披露する本作は、ほかにもテラス・マーティン、ジャズミン・サリヴァンらを招いて全編に渡って彼の作品の中でも特に生音、ジャズの要素が際立つサウンドに。個人的にアコースティック・ギターの豊潤なメロディと、思わず感情移入してしまいそうになるほど切なさが漂う歌声が堪らない「Why Don't Touch Me」などもオススメです。





♦美しく妖艶な電子音と絡み合う透き通った歌声が素晴らしい1枚


 

【LP】Nite Jewel / No Sun
価格:¥3,960(税込)
商品番号:29-74-0325-526


L.A.を拠点とするRamona Gonzales によるエレクトロ・ポップ・プロジェクト、ナイト・ジュエル(Nite Jewel)による最新作。 12年に渡る結婚生活を2018年に解消すると同時に、UCLAにて音楽学の博士号を取得し始めた彼女は、女性の音楽的な嘆きの習慣に関して研究。それが本作のバックボーンとなっています。その嘆きを共同体や個人の悲しみを表現する手段として用いていた哀悼歌をもとに、単なる道具として見過ごされてきた哀悼者の伝統に敬意を表したそう。(NICEPLAYMUSIC参照)声の持つ計り知れない幽玄な力を強く感じ、思わず女性として、人間として尊敬の念を抱いてしまうほどその内容に惹かれます。



そのほかいくつかアルバムをピックアップしていますので、是非気になる方は冒頭リンクからご覧ください。




また個人的な報告になりますが、現在FM81.3 J-WAVEにて放送中の番組『Flip Side Planet』にご縁があって来月ゲストとして出演します。12/3(金)と12/17(金)の深夜26:30~27:00と夜遅い時間ではありますが、ラジオアプリ「Radiko」にてアーカイブも残るので是非お楽しみ頂けたら嬉しいです。トークがメインではなく、同世代のMC2人と新譜を持ち寄って聴いたり、ひとつのアルバムを聴きながら盛り上がったりなど、ラフな内容となっていますので、暇な時のBGMとしてもおすすめです。新譜紹介ではビームス レコーズで取り扱っていない曲もセレクトする予定なので是非お楽しみに!

HP⇒https://www.j-wave.co.jp/original/dc0/


それでは今年も残り1か月となりましたが、どうぞよろしくお願いいたします。

長くなりましたが、最後までご覧頂きありがとうございました!



近日中の出勤日↓

【12/1,3,5,8,10,12,15】


こちらから↓個人ページへ飛んでいただいて



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気になるアルバムや、店頭で視聴してみたいレコードなどを【♡+】していただくと、後ほどまとめてお気に入りページからご覧いただけますので、ぜひご活用ください!








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シーズナブル・レコメンデーション【2021 AUTUMN】

こんばんは。

気温が下がり、季節の移り変わりが始まったと思いきや、台風が過ぎて秋とは名ばかりの暑さになったりと不安定な気候が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。本日は、春、夏とご紹介してきた、ビームス公式サイトのピックアップページで毎シーズン更新している「シーズナブル・レコメンデーション」から、「秋の訪れを感じさせるノスタルジーな音楽」と題してピックアップしたタイトルをいくつかご紹介したいと思います。

テーマの通り、秋は風景や気候の変化などから、どこか悲しくなったり、懐かしさを覚えるというようなイメージがあります。春、夏と比べ、気温が低くなり日照時間もさらに短くなると、体感だけでなく気持ち的にも寂しさが感じられますよね。ちなみに、体内時計とともに日中に活動することで多く分泌されるという、幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されにくくなることでそのように感じるという説もあるようです。余談ですが、それを知ってから、わたしは休日に散歩や公園に行って日に当たる時間を増やしたりして、セロトニンを分泌するように心がけていたり……。これによってかなり充実した時間を過ごせるので、寂しさを感じる方はぜひ外に出て新鮮な空気を吸いながら、今からオススメする音楽でも聴いてみてはいかがでしょうか。

それでは、前置きが長くなりましたが、本題の今年の秋にオススメな哀愁漂うノスタルジーな音楽を厳選してご紹介します!


♦︎深みのある音空間が堪らないDavid Bowieトリビュート集



V.A. / Modern Love <BBE>
価格:¥3,740(税込)
商品番号:29-07-0269-512

【2LP】V.A. / Modern Love <BBE>
価格:¥6820(税込)
商品番号:29-07-0271-512

これまでも数々リリースされているデヴィッド・ボウイの新たなトリビュート作品。今注目を集める気鋭のアーティストが揃いに揃った話題の1枚です。過去にニルヴァーナがカバーしたことでも知られる「The Man Who Sold The World」は、ロンドンのエレクトロニック・バンド、ザ・ヒックスがアレンジ。オリジナルよりオーガニックで柔らかいエレクトロニック・サウンドに仕上がっていたりと、全体を通してソフトで穏やかな雰囲気を保ちつつ、各々のスタイルに昇華させたボウイの楽曲を改めて新鮮な感覚で楽しむことができます。のどかな秋の風景にもしっくりハマって気持ちいいです……。


♦空想の惑星をテーマに制作されたエモーショナルなロック/フォーク作品




【CASSETTE】Squirrel Flower / Planet (i) <Tugboat Records>
価格:¥2,090(税込)
商品番号:29-74-0311-526

アメリカはボストン出身のシンガー・ソングライター、エラ・ウィリアムズ(Ella Williams)のソロ・プロジェクト、スクワレル・フラワー(Squirrel Flower)による2ndアルバムのカセット。囁くような穏やかな歌声から始まり、徐々にギターのリバーブが増すにつれて力強い歌声に変化し、シネマティックに展開する「I'll Go Running」など、ダイナミクスの効いたサウンドと繊細かつ表情豊かな歌声が堪りません。仕事や学校で疲れた日の帰りの電車など、自宅までの帰路に聴きたくなるような、癒しとパワーを与えてくれる個人的にもイチオシの作品です。


♦心地良いレイジーさと多幸感が共存する完成度の高い1枚





Chet Faker / Hotel Surrender <BMG>
価格:¥2,090(税込)
商品番号:29-08-0349-494

価格:¥3,850(税込)
商品番号:29-08-0350-494

キャッチ―なメロディと軽快なパーカッションの音色が印象的なリード曲M-2や、スウィングピアノのイントロから始まるグルーヴィーなM-3、セクシーな要素が垣間見える歌声が絶妙なメロウ・ナンバーM-9まで、カラフルなサウンドを披露する本作は、約5年間の活動休止を経て、昨年10月に復活したメルボルン出身のシンガー・ソングライター、ニック・マーフィー(Nick Murphy)のプロジェクト、チェット・フェイカー(Chet Faker)の最新アルバム。全体を通して、ハッピーなムードが充満しているのですが、それだけでなくしっかり深みのある音楽に仕上がっていて、さすがの一言です。

そのほかいくつかタイトルをピックアップしていますので、気になる方は冒頭のリンクからご覧ください。

また、Spotifyにて毎月更新しているプレイリスト「Monthly Picks」や、ビームスの音楽好きスタッフがセレクトしている「Staff Picks」も幅広いジャンルや国のアーティストの作品を選んでいますので、そちらもぜひ併せて楽しんでいただければと思います!


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虚実の世界③

また厳しい暑さが戻りましたが、湿気は少し和らぎ夜は涼しかったりと、次の季節の到来を予感させます。しかし、当店では熱い作品の入荷が続いています! そのひとつは、奇才マシュー・ハーバートの名作『Bodily Functions』の復刻盤です。ハーバートといえば、食べる音や寝る音、洗う音など身体から出る音のみで構築した前作アルバムも記憶に新しく、ライブ時にはグローバリズムへの反発としてそれを象徴するアイテムを破壊する音をサンプリングしてビートを組むなど、エキセントリックでポリティカルなパフォーマンスも有名ですね。

本作はハウス、テクノなどのダンスミュージックとジャズが軸になった官能的で美しいサウンドが特徴で、彼の作品の中でも最も美しいアルバムとして知られています。しかし、ミュージックコンクレートなどの手法を駆使して彼らしいメッセージも詰め込んでおり、気持ち良いグルーヴに加えて時折りゾクッともさせられるバランスがなんとも言えません。


【3LP】Herbert / Bodily Functions (2021 Re-Issue) <Accidental>
価格:¥5,060(税込)
商品番号:29-74-0289-526

(②はこちらからどうぞ)

さて、前回までで書いた進歩史観についてですが、これを助長させるものとしてテクノロジーの進歩があることは容易に想像がつきます。そして、本題である虚と実の話にも繋がっていく部分があると思っています。

我々は部品コストの低下や製造方法の効率化などのおかげで、たとえばテレビなどの電化製品が、2年前のものと同サイズ同スペックでも当時より安く買えるというようなことを体験し続けてきました。これはムーアの法則と呼ばれ、およそ50年に渡って続いてきましたが、集積回路をベースにしたものは、2025年までには限界を迎えると指摘されています。しかし、一つの発明が他の発明と結びつくことでイノベーションが加速するという収穫加速の法則というものもあり、こちらは今後も続く可能性が高いと言われています。

この恩恵に授かる我々人間側は、一度味わった喜びや快適さをいつの間にか当たり前に思ってしまいますが、実はそれだけでなくもう少し違う感覚というのも味わっているようです。今、AIに頼っている部分が生活の中で日に日に増えているなかで、AIがある課題を達成すると我々はすでにそれを知能とみなさなくなり、AIでないと認識してしまうところがあるそうです。これは「AI効果」と呼ばれています。

果たしてテクノロジーの進歩はどこに向かっていくのでしょうか。いつか映画『マトリックス』や『ターミネーター』のような世界が来てしまうのでしょうか? 2009年にスイス連邦工科大学の知能システムに所属する研究者たちがある実験を行いました。定められた枠内で、複数の小型の車輪付きロボットに「食べ物」を見つけるように指示をし、見つけたら備え付けのライトを点滅させ、他のロボットにも一緒に回収に向かわせるように設計。見事回収できたロボットには得点を与え、フェイクとして一緒に並べた「毒物」を回収してしまった場合は得点を失うというルールだったそうです。そして、実験を終えるたびに、最も成功したロボットの人工ニューラルネットワークを他のロボットにも複製し進化させました。これを15代に渡って繰り返すと、一部のロボットはプログラム内容を無視して、「食べ物」を見つけてもライトを点滅することを止めました。さらに、「毒物」を見つけたらわざとライトを点滅し、他のロボットを「毒物」に誘導するロボットも現れます。ロボットの改良が数百代まで続くと、ついにはすべてのロボットが点滅を止めたそうです。

この実験から考察出来ることは色々とあるわけですが、我々の生活でAIに支えてもらう部分が増え続け、そのこともAIの成長にも気づかないうちに、いつの間にか彼らが我々の知能を超え、自身のために嘘をつくことを覚えたとき、それを管理するはずの人類にとってどんな未来が待ち受けているのでしょうか? 収穫加速の法則を考慮するとその「いつか」というのも想像以上に早いのでしょうか。


ダークな雰囲気と、電子音と人力ドラムの錯綜がかっこ良い、モーリッツ・ヴォン・オズワルド・トリオの最新作は、こんなディストピアなもしも話のサントラとしてもハマってしまいそうです。惜しくもトニー・アレンが他界してしまったこともあり、新たなドラマーにベテラン、ハインリッヒ・クーベリングを、そして現行テクノシーンの代表格ローレル・ヘイローも迎えた渾身の一枚です。

Moritz Von Osward / Dissent <Modern Recordings>
価格:¥2,750(税込)
商品番号:29-08-0371-494

【LP】Moritz Von Osward / Dissent <Modern Recordings>
価格:¥4,180(税込)
商品番号:29-08-0372-494

この話や、以前ので書いた虚実皮膜論やキツネに化かされた話などを踏まえると、嘘というのは良い意味でも悪い意味でも人らしさが詰まっている大きな要素なのではないでしょうか(動物の擬態にも似たところはありますが)。また、虚が「空っぽ」や「外形」を表すというところからか、「虚無」という言葉はあらゆるものに価値や意味を求められない、放心状態のようなネガティブな気持ちを表す意味を同時に含んでいるところも良いなと思ってしまいます。そういうところにこそ、人の深い部分があると思うからです。哲学者のニーチェはまさにそこに希望を見出そうとしていますね。

(④に続きます。ついにラストです!)

イチオシSALE商品のご紹介

明日、8月13日(金)からファイナル・セールがスタート! 本日はお得にお買い求めいただけるレコード関連グッズや、スタッフの一押しアルバムをご紹介します!


まずはレコード関連グッズから。それなりに素材の上質さやデザイン性の高さを重視したくなると思いますが、その点を追及していくと予算をオーバーしていたり、サイズが上手く合わなかったりと、お悩みの方がいらっしゃるのではないでしょうか。私も模様替えの際に、レコード、CD、カセット・プレイヤーをはじめとする音楽関係のものの収納に毎回悩まされ、使えそうなケースや棚などを調べては値段やサイズを見てさらに頭を抱えてしまいます……。


特に悩まされるのが7インチの収納。私は基本的に12インチのレコードを購入して聴いているのですが、たまに12インチではなく、7インチ限定で出たシングル(当店でも取り扱いしていた鍵盤奏者ジェイミー・サフトを中心に活動するNew Zion Trioのデビューアルバムからの7インチ・カットや、韓国のインディ・バンドSesoneonの「A Long Dream」の限定7インチなど)の置き場に困っています。私のように、7インチをそれほどたくさん持っているわけではないけれど、綺麗にかつお洒落に整理したいという方にオススメなのが、京都の寺院で生まれ育ったデザイナーによる日本のバッグ・ブランド<COET>に別注した7インチ・レコードバッグ。


COET / 別注 7-inchレコードバッグ

¥9,020 →  ¥4,860(税込)

商品番号 : 29-37-0001-505


「12インチを収納している棚に埋もれたり、重みがかかることもなく綺麗な状態で保管できます。また、収納棚の上にプレイヤーなどを置いている方は、棚の上に置いてちょっとしたインテリアのような使い方をしてみるのも◎ 物を入れると自立する点もポイントで、7インチ以外にもレコードのクリーナー・グッズなどを保管しても良さそうですね! きめ細かい質感とミニマルなデザインでどんなお部屋にも自然と調和して、より快適な空間にアップデートできること間違いなしです」(藤本)


また、バイヤー/ショップマネージャーの廣瀬がオススメする7インチ・ケースも今回お得にお買い求めいただける逸品です!


↓↓↓↓↓

≪バイヤー/ショップマネージャー廣瀬がオススメするフレキシビリティのあるレコード収納≫



TIMEVOYAGER × BEAMS RECORDS バルカナイズド ファイバー 7-inchケース

¥30,250   → ¥19,440(税込)

商品番号 : 29-38-0001-505


「高級トランクなどにも用いられている素材、バルカナイズド・ファイバーを採用した7インチ・ケース。軽量ながら耐久性のある素材なので大切な7インチ・レコードも安心して保管、持ち運びができます。レコード以外にもシューケア・グッズ、工具入れや救急箱などの収納ボックス兼キャリーケースといった用途にも最適。また、底にスポンジが配されているので、一眼レフカメラなど精密機器の保管にも活用できそうです」(廣瀬)


続いて……スタッフそれぞれのイチオシのアルバムも気になりますよね? 今回当ブログで、簡単ではありますがスタッフそれぞれのコメントと併せてご紹介していきます!


≪バイヤー/ショップマネージャー廣瀬がオススメする通好みなビート集≫



【LP】Low Leaf / Baker's Dozen <Fat Beats>

¥3,465 → ¥2,592 (税込)

商品番号 : 29-74-9241-505


先ごろリリースされ当店でも大ヒット中の「MNDSGN(マインドデザイン)のアルバム『Rare Pleasure』に参加していたりと<Stones Throw>界隈でも存在感を放っている女性ハープ奏者/プロデューサーによる1枚。アブストラクトなビート上にハープの音色が重なる、そんなありそうでなかなかない取り合わせに通も唸りそうです」(廣瀬) 


≪ショップスタッフ・高井がオススメするライブ体験をアナログ盤で味わうスペシャルな1枚≫




【LP+Tシャツセット】相対性理論 / ライブアルバム 調べる相対性理論 <みらいレコーズ>

¥9,790 → ¥7,209 (税込)

商品番号 : 29-03-9414-505


「未だライブ会場から足が遠のいている方も少なくないのではないでしょうか。同バンドのファンの方はご存知かと思いますが、彼らの圧倒的なライブアレンジや臨場感は、まさに特別なもの……。そんな素晴らしいパフォーマンスをアナログ・レコード化した本作は、この環境下だからこそより響くこと間違いありません!こちらは<FACETASM>とのコラボTシャツセット。購入特典の缶バッジも嬉しいですね!」(高井)


≪ショップスタッフ・柳がオススメする至高のブラック・ミュージックを堪能できる1枚≫



【2LP】Raphael Saadiq / jimmy Lee <Columbia>

¥4,620 → ¥3,520 (税込)

商品番号 : 29-74-0020-526


「ラファエル・サディーク(Raphael Saadiq)の8年ぶりとなる新作アルバム『Jimmy Lee』は、ネオソウル・シーンを長年牽引してきたベテランらしい仕上がりで、アイズレー風のオーセンティックなソウル/R&Bから、トラップなビートやハウス/ブギーなどのエレクトロニックな要素も軽々と取り入れていきます! 物語性のある展開も魅力的で、そのクライマックスともいえそうな、俳優のダニエル・J・ワッツによるソウルフルなポエトリーは心に突き刺さるものがあります」(柳)


≪ショップスタッフ・藤本がオススメする夢見心地な気分に浸れる1枚≫



The Leaf Library / The World Is A Bell <Where It's At Is Where You Are>

(CD) ¥2,200 → ¥1,620 (税込)

商品番号 : 29-73-0291-491


【ピンク・ヴァイナル仕様2LP】The Leaf Library / The World Is A Bell <Where It's At Is Where You Are>

(LP)¥4,015 →  ¥3,190 (税込)

商品番号 : 29-73-0292-491


「90年代から00年代初頭まで活躍したイングランドのバンド、サルーンの元メンバー,マット・アシュトン率いるバンド、リーフ・ライブラリー(The Leaf Library)の2ndアルバム。時を忘れさせてくれるような温かみのあるピアノに、広大な風景を想起させるシンセ。クリーンなギターにヴィブラフォン、ストリングス、様々なパーカッションといった音色で構成された穏やかな音空間に、タイトなハーモニーを聴かせる歌声が見事にマッチした傑作です」(藤本)※LPは店頭のみのお取り扱いです


以上簡単ではありますが、スタッフのオススメでした。いかがでしたでしょうか? ご紹介した商品は、店頭、またはオンラインショップ、そして最近導入されましたSNSからのお問合せでも購入可能でございます。気になるアイテム、タイトルがございましたらぜひ気軽にお問い合わせください!



そして余談ではありますが、Spotifyにて更新している<BEAMS RECORDS>の『Monthly Picks』も8月仕様にアップデートされています! そちらでは最近入荷したタイトルをはじめ、今注目のアーティストをピックアップしていますので、ぜひ併せてチェックしていただければと思います。

https://open.spotify.com/playlist/5mXXvyRLFPsffXeLzLdQ3u?si=C3T70Tm5Rea2n_GUYGsxeQ&dl_branch=1


それでは、このお得な機会をお見逃しなく! 最後までご覧いただき、誠にありがとうございました!

虚実の世界②

(①はこちらからどうぞ)

進歩史観についてもう少し綴っていきます。日本の経済官僚であり思想家でもある中野剛志曰く、哲学の世界ではいまだに古代ギリシャのアリストテレスをナンバーワンの哲学者として必死に研究している学者が多くいるそうです。その理由というのは、そもそも哲学もしくは社会科学というのは個人の経験に基づいて理解を深めていくものであるので、彼の言説を理解するにはそれだけの力が必要である。だから広まらないし、後世に伝わらないとのことでした。確かにこれまでにも幾多の哲学者たちが彼に続きましたが、どれほどの精度でバトンタッチが出来ていたのかと考えると確証はありません。かつてのパンクロッカーのスピリットを表したD.I.Y.という言葉が、いつの間にか日曜大工のような意味合いでしか使われなくなってしまったことにも通じるものがありそうです。


旧譜もしくはクラシックなスタイルというのは、時代が違うからこそ音楽の根源的な魅力などなにか大事なことを思い出させてくれるような力がありますね。ロンドンを拠点にする両バンドはまさに直球なパンクを感じさせてくれます! 左側のスクイッドSquid)はテレヴィジョン、右側のドライ・クリーニング(Dry Cleaning)はソニック・ユースといった具合にニューヨーク・パンクの影響も強く感じさせます。かつてマルコム・マクラーレンがニューヨーク・パンクのスタイルを自国に持ち帰ったように、UKとUSで刺激し合った音楽史も思い出したりしてしまいます。

【限定グリーンヴァイナル仕様LP】Squid / Bright Green Field <Warp Records>
価格:¥3,960(税込)
商品番号:29-24-0444-813

【通常盤LP】Dry Cleaning / New Long Leg <4AD>
価格:¥2,750(税込)
商品番号:29-24-0460-813

Dry Cleaning / New Long Leg <4AD> 2090
価格:¥2,090(税込)
商品番号:29-24-0466-813

【CASSETTE】Dry Cleaning / New Long Leg <4AD>
価格:¥2,090(税込)
商品番号:29-24-0436-813

今話題になっている、スマホが我々の脳にどんな影響を及ぼしているのかを記した、精神科医のアンデシュ・ハンセンの著書『スマホ脳』を読んでみても、似たようなことを感じてしまいます。その中では、およそ700万年前から続く人類史の中で、スマホを使用してからの歴史というのは米粒にも満たないほんの僅かな時間であり、野生での生存のために長年かけて進化を果たしてきた人類の脳が、スマホを前に突然対応しきれるはずはなく、むしろその脳の働きを利用されることで、多くの人が中毒に陥ってしまっていることを強調しています。そして今や、集中力の低下やうつ病の急激な増加が世界各国で報告されており、さらに恐ろしいと感じたのが、基本的に同書で掲載されている調査報告は大体4年ほどの期間を経て発表されているそうなので、少なくとも4年前の話をしているということでした。

また、情報に溢れているだけでなく、驚いてしまうニュースが続いている昨今、我々はそれら一つ一つに追いつくことがやっとです。しかしそれぞれを意識的にみんなで考察していかないと進歩があるわけはなく、むしろその機会を今はますます奪われているような気がしています。「終わりよければすべてよし」「水に流す」。これらの日本人らしい言葉が粋な意味でのみ使われるようにしたいものです。

(③に続きます)

虚実の世界①

OPNやローレル・ヘイローとのコラボでも知られるNYの鬼才ドラマー、イーライ・ケスラーの最新アルバム『icons』がオススメです!


【限定クリア・ヴァイナル仕様LP】Eli Keszler / Icons <LuckyMe>
価格:¥3,960(税込)
商品番号:29-24-0495-813

シンセと環境音と彼の繊細なドラムを組み合わせて作られており、ミニマルテクノからアンビエント、ブレイクビーツ、フリージャズが渾然一体となった秀逸な1枚です。今回はアメリカの抽象主義や同国の1920年代ジャズエイジが舞台のフィルム・ノワール、帝国の衰退といった事柄から着想を得たそうで、本人が世界各地で録りためていたという環境音も聞こえてきます。彼の頭の中のイメージの断片がシャッフルされたような景色が浮かんでくる、それも明確なストーリーがなく漂っているというような感覚です。そこになんとか骨格を与えているのが彼のドラム。全体的に音数を抑え、さらに疾走感のあるパートでも音量はあえて小さくしている点が巧みです。音色も独特で、テクノのような無機質さと人力ならではの有機的な質感が両立しています。それら全体の要素が効果的に働くことで、彼の思い描いている繊細で微妙な世界が浮かび上がってきます。

さて、そんな彼の音楽を聴いていると、以前に書いた“わかりやすさ”と“わかりにくさ”のようなことを考えてしまいます。今回もやはり結論は同じなのですが、また違った視点から綴っていきます。ずばり、虚と実という言葉から。

この2つの言葉はそれぞれ反対の意味がくっついたもので、虚というのは仏教では虚空と呼ばれ、古代インド哲学ではアーカーシャと呼ばれる長い歴史を持つ言葉です。意味としては、思い切って簡略して言ってしまえば空っぽということ。実というのはその反対で中身のあることや、中身そのものを意味します。たとえば油断して隙をつかれることを「虚を衝かれる」と言います。この使い方のルーツは武術と思われますが一般的にもよく言われますね。東洋医学では病気に対する抵抗力が少ない状態を虚、病気に対する抵抗力がある状態を実として考えます。

非常に興味深いのは、江戸時代の浄瑠璃及び歌舞伎の作者、近松門左衛門による『虚実皮膜論』という論考です。芸の真実は、芸術的虚構(=嘘)と事実との間の微妙なところにある。虚構があることによって芸の真実味が増すということを述べています。

ここでご紹介したい本があります。内山節『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』です。狐に騙される、化かされる、つままれるという言い方を一昔前の日本人はよく使っていたのに、いつ頃からか使わなくなってしまった。それはいつからだったのか、そしてそのことは何を意味しているのかを追った内容です。端的に言うと、1965年頃、高度経済成長期からそれまでの日本人の生活が一変し、科学を重視する世の中になった、人間と自然との関わり方が変わってしまったことなどが挙げられています。

キツネに化かされたということ以外にも、主に秩父地方で伝わるオオサキという架空の動物の話が印象的で、どのようなことをする動物であるのかは割愛しますが、この本を読むと、これらの存在が村の中の人間関係に起こるギスギスしたものを解きほぐしてくれていたことがわかります。つまり科学的思考では嘘となる話が日常に溶け込んでいることで、実は社会の秩序が生まれていたということです。世界各地で伝わる神話にも教義として機能しているものは多くあり、例えば西洋建築物で見られるガーゴイルのように、雨樋の機能だけでなくこの姿が建築物と同居していることで、実は教育の役割を果たしているという話を哲学者の國分功一郎も語っていました。親子で散歩しているときに子供が親に、あれは何かと尋ねる様子を思い浮かべるとわかりやすいですね。

また、我々が何気なく考える歴史というものも、改めて見つめ直す視点を持つことの大切さも述べています。一般的に歴史というのは、原因→結果から組み立てていくので、過去から未来に向かうに従って発展、進化しているという前提で考えられてしまっているということです。これを進歩史観と言います。たとえば、我々は20年前には存在しなかったスマートフォンを軽々と使いこなしていることは科学技術の視点で言えば進化ですが、使っている全ての人が原理を分かっていて使っているわけではないので、果たして人類としての進化になるかといえばどうなのかということですね。この進歩史観でつい物事を考えてしまい、我々は歴史から学ぶことを軽視する方向に向かっているところはないか。思い当たることはあちこちで起きている気がします。

(②に続きます。)

シーズナブル・レコメンデーション【2021 SUMMER】

こんばんは。


本日は、ビームス公式サイトのピックアップページで毎シーズン更新している「シーズナブル・レコメンデーション」から「夏気分が味わえる、開放感溢れるダンス・ミュージック」と題してピックアップした、いくつかのタイトルを掘り下げてご紹介したいと思います。


関東地方も梅雨入りし、雨が続いているので、今気分が乗らない……という方もいらっしゃると思いますが、ふとした瞬間に晴れ間が見えたり、オレンジ色に染まった夕焼けを見られたりすると「夏が近づいているな~」と密かにテンションが上がりませんか? そんな夏の訪れを感じ始めるこの時期から、本格的な夏にかけて聴きたくなるのはやはり……ダンス・ミュージックですよね。ダンス・ミュージックは色々な捉え方がありますが、Wikipediaを参照すると「ダンスのBGMとして機能する音楽、または踊るための音楽」を指しています。思わず身を乗り出してしまうようなビート、クラブ感覚で楽しめる中毒性のあるサウンド、ソウルフルな歌声など、踊りたくなる要素は人それぞれ異なるかと思いますが、今日は夏気分を味わえる魅力的なタイトルを厳選してご紹介します!



◆夏の陽射しを浴びながら聴きたい陽気で明るいレゲエ



【RSD DROPS 2021 限定CASSETTE】Mana Caceres / The King, The Queen and the Thief <Mahalo Unltd>

¥2,200(税込)

29-03-0268-499


2003年のデビュー以降、太平洋諸島のシーンを牽引してきたハワイのカポレイ出身のアーティスト、マナ・カレイラニ・カセレス(Mana Kaleilani Caceres)が2020年にリリースした3rdアルバムのカセット。R&Bとヒップホップの要素を取り入れたハワイアン・レゲエを楽しめます。アリーヤや、メアリー・J・ブライジといった90年代のヒップホップ・ソウルを彷彿とさせるメロウナンバー、M-8が個人的にオススメです!




【CASSETTE】Akae Beka & Zion High / Livicated <Before Zero>

¥2,090(税込)

29-74-0283-526


カリブ海のアメリカ領ヴァージン諸島にあるセント・クロイ島を拠点とするレゲエ・バンド「MIDNITE」のメンバーとして知られるAkae Bekaが2016年にCDのみでリリースしていた名盤。先のマナ・カレイラニ・カセレスと異なる点は、表情豊かなホーンの音色や現地のパーカッションの音色など様々な楽器の音が気持ちよく、清涼感溢れるレゲエが楽しめるところです。冒頭の歪んだベースが癖になるM-5や、メロウなキーボードが際立つスウィートなレゲエ・ナンバーM-7など、ジャズやロックが好きな方にも刺さりそうな内容!





【RSD DROPS 2021 限定盤LP】Wailers & U-Roy / My Cup Runneth Over <Kitsune>

¥3,960(税込)

29-73-0399-491


Bob Marley & The WailersのLee Perryプロデュースによる名盤『Soul Rebel』から50年を記念して、老舗レゲエ・レーベル<RAS Records>の創設者であるDocter Dreadが、当時U-Royが同作の「Trenchtown Rock」をトーク・オーバーしていたのを思い出し、改めてU-Royに歌ってもらおうと思い立って実現した1枚。オリジナルトラックに新たにレコーディングした楽曲が収録されています。普段レゲエに馴染みのない方にこそ、聴いていただきたい作品です。ちなみに、U-Royはレゲエにおけるトースティング(曲の中で話す)技法を完成させ名声を博した、ジャマイカが誇る伝説的アーティスト。惜しくも今年2月に亡くなってしまいました。




中毒性のあるグルーヴィーなアフリカン・ビート




Teno Afrika / Amapiano Selections <Awesome Tapes From Africa>

¥2,200(税込)

29-74-0267-526


南アフリカ・ガウテング州発祥のエレクトロの新ジャンル/ムーブメント「Amapiano」のアンバサダーを曲目上で名乗っているTeno Afrikaの注目作。物静かで幾何学的なビートと淡く漂うジャズ風味が奥ゆかしく配合された、新感覚のビート・ミュージックを堪能できます。個人的にここ最近でトップ5に入る勢いでリピートしている傑作!




【LP】Les Mamans Du Congo & Rrobin / Les Mamans Du Congo & Rrobin <Jarring Effects>

¥3,740(税込)

29-74-0257-526


アフリカ・コンゴ共和国のバントゥー系の子守歌を復活させるため、グラディス・サンバを中心に結成された5人組の女性コーラス・グループ「Les Mamans Du Congo」と、フランスのトラックメイカーRrobinによるコラボ・アルバム。ヒップホップのフロウにも通じる自由自在でポリリズミックな歌、エレクトロニクスとミニマルなトラックが交じり合った土着感とモダンなテイストのミックスが秀逸です。




【LP】P.V.P. / Malende <La Casa Tropical>

¥3,410(税込)

29-74-0248-526



80年代から90年代にかけての南アフリカの音楽シーンを盛り上げていた「クワイト」、「バブルガム・ポップ」などに特化したレーベル<La Casa Tropical>からリリースされた女性トリオグループのラスト作。90年代アーリーハウスの趣と同地ならではのアフロ・ポップなボーカル&コーラスが絶妙に交わる、他にはない独特のグルーヴが◎。


クラブ感覚で大音量で聴きたくなるテクノ/ハウス




The Alles / The Remixes <Abend Kollektiv>

¥2,200(税込)

29-03-0267-499


世界を舞台に活躍する日本人テクノ/ハウス・プロデューサーKeita SanoとDJ Reijiによるユニット、The Allesのリミックスアルバム。ディスコ、ハウス、テクノ、エレクトロまで網羅した高い音楽性を誇るサウンドは、フロアで聴きたくなる破壊力を放っています。在宅ワークの作業BGMにもハマりそうです。




Jayda G / DJ-Kicks <!K7 Records>

¥2,310(税込)

29-07-0254-512


Boiler Roomに過去2回出演するなど今多くの注目を集めているバンクーバーの気鋭DJ、Jayda Gが人気ミックスシリーズ『DJ-Kicks』に登場。前半のジャジーなソウル、ファンク、ディスコチューンから、後半に向かって四つ打ち、テクノと展開し、ガッツリ上げてくる1番気持ち良い流れ……。最後にDJ Koze、Benny Singsで締め括るセレクトが間違いないです。


そのほかいくつかタイトルをピックアップしていますので、気になる方は冒頭のリンクからご覧ください。また、Spotifyにて毎月更新しているプレイリスト「Monthly Picks」も幅広いジャンルや国のアーティストの作品を選んでいますので、そちらもぜひ! 夏気分を味わえる音楽とともに素敵な夏をお過ごしください〜!