洋服を長く愛用するために(洗濯表示 ⑥クリーニング)

花井 宗徳 2023.08.11

『あ“〜、妻と子供が帰ってくるー。』ということで、急いでシーツを洗って干したら、2分後に雨が降ってきました……花井です。


太陽さんよ、こっちはベランダの冊子までキレイに拭いて、準備してるんですよ、そりゃないぜ。

…その後、晴れて、ようやく外に出せるも、気づいたら、私の枕カバーだけ、下に落ちてました。

洗濯にはトラブルが付きもの。


さて、本日は、クリーニング編。

スタッフに聞いても、

クリーニングのやり方や、注意ポイント、出す頻度はマチマチ。三者三様、三々五々。


ま、きっと正解なんてないので、

本日の内容は、全て

※個人の解釈ということでご理解ください。


⑥クリーニング


本来、クリーニング屋さんに向けた表示だが、みなさんも知っておくと、わりと便利。


クリーニングは大きく分けて、

『ドライクリーニング』

『ウエットクリーニング』

そして、落とせる汚れが、じぇんじぇん違う。

まさに『水』と『油』。


【ドライクリーニング】

簡単にいうと油の洗剤で洗う。(水使わない、油を溶かす有機溶剤)


なので、チリ、ホコリなどの個体と、

・油性の汚れが、落ちる

口紅、化粧、油性インク、油性のシミ、食べこぼし、

水を使わず、乾いた状態で洗浄するため、【生地が縮みにくい】【型崩れしにくい】

ただ、デメリット部分は、

生地が持ってる油(ぬめり)も、持って行かれるため、多少なり生地がガサっとする。

そして、水溶性の『汗』は取れない。


ドライクリーニングは2つの表記。


▪️◯にP …『パークロロエチレン』のP

▪️◯にF… 『flammable(可燃性)』のF


一般的に『パークロロエチレン』の方が強い溶剤。(ただ、環境への影響が、近年(微量だが)確認され、将来的には、規制がかかるらしい。)


洗濯表示に
◯にFがついてたら、その洋服は『デリケートな素材なのだな。』と思った方がよい。


【ウェットクリーニング】

字の如く、水を使って“特殊な”洗剤で洗う。

・水溶性の汚れが落ちる。

汗、アンモニア、塩素、尿素、タンパク質、糖質、果汁、血液、アルコール、タバコ臭


ただし、ぬるま湯以上の水温で洗うため、【縮みやすく】【型崩れしやすい】

特にコットンなどは、【色抜け】のリスクもある。



▪️◯にW…ウエットのW


ちなみに、皆さん、いつもスーツやジャケット、どちらにされてますでしょうか。








昔の表記↓↓↓



みなさんも、手元にあるスーツの洗濯表示をご覧ください。

「あれ?、でもこの商品、ウェットクリーニングNGだから、汗は一生取れないの?」

となるかと思います、、、。

そこは、クリーニング屋さんと要相談。


〜クリーニング屋さんは本来『御用聞き』〜


※感覚としては、『病院』と同じ。

まず、現在の症状(お腹が痛い、風邪気味)や、年齢や性別、お酒、タバコ、過去の通院歴などを、患者のこちらは説明しますよね。


シミがついた、臭いが気になる、チリ、ホコリが取れれば良い、汗ジミを取りたい、汗をビッショりかいた、虫食いが気になる、などなど。


※受付で “しっかりめ” に相談する。


それなりの料金(高い)コース選択や、仕上がりリスクを説明してもらえます。


洋服も恋人も、出会いですね。


多少の失敗経験から、信頼できるクリーニング屋さんを見つけていきましょう。


ちなみに、花井はどーしてるのか、と、

聞かれそうです。

すいません。

私は訳あって、、、(今は治りましたが、一時、酷いアレルギー性の肌荒れで、着るたびに、すぐにスーツを汚してしまったことから)

スーツもジャケットも、自宅で手洗い

・ウール専用の洗剤、・リンス(柔軟剤)

動物の毛も人間の毛も、大きな成分は変わらない、と成分表を独自調べ。リンスを使ったのは、生地がガサっとすると、肌がスレて、さらに肌荒れしたから。


みなさんに、自宅で手洗いを、【オススメしない】理由は、

▪️生地は大きく縮み(水 使うから)、

▪️裏地のステッチはとれまくり(特にインポート)、

▪️アイロン掛けの大変さ(裏地のキュプラ、袖裏から全てプレスする、しんどさ。まー、大変。)

▪️万が一、色抜けしたら、染め直し。(を覚悟する。)


本当にすいません。

全然、参考にならないと思います…。


こーなると、〆の言葉もありません。

皆様と、クリーニング屋さんとの出会い、

幸運を祈ります。

では。