こんばんは。
先週は、<IGARASHI TROUSERS>のトランクショーでフルオーダーをしていただいた方の仮縫いフィッティング会でした。
五十嵐さんがお客様のお相手の合間に熱心に縫われているパンツがありまして、何事か?と伺うと、ビームスで既製でお願いしている商品の手縫い中と判明
納期が迫っているということで…この生地のモデルに関しては、五十嵐さん自らハンドメイド箇所を手掛けているとのこと。
<IGARASHI TROUSERS> グレンプレイド スラックス
カラー:ブラック×ホワイト
サイズ:42〜52
価格:¥85,800(税込)
商品番号:21-23-1336-298
60年代の映画に登場する英国ビスポークテーラーのスラックスからインスピレーションを得て製作した別注モデルです。
生地は、イギリスの名門<William Halstead>製のグレンプレイド。
お値段が高めなのは、生地がハイクオリティなのはもちろん、ビームス別注<IGARASHI TROUSERS>の中でも、ハンドメイドラインに相当する為です。
<IGARASHI TROUSERS>がトランクショーなどで受注しているオーダー品は、パターンオーダーとピスポーク(仮縫い付きのフルオーダー)に分かれるのですが、ピスポークを手掛けている職人さんは、腕が良くて手縫いのスピードも早い方が担当されているそうです。
そして、このハンドメイドラインは、ピスポーク担当の職人さんが手掛け、縫製クオリティも同じとのこと。
ハンドメイドラインとは言え、全てが手縫いではないそうですが、外から目に見える部分と、内部構造的な部分はほぼ手縫いだそうです。
芯地の厚さや添え方を考慮して、段差が生じないように考え抜かれた縫製
負荷がかかる箇所を念入りに縫うかんぬき留めの箇所も、通常はかんぬきミシンという専用の機械を使うそうですが、このモデルは手縫いで仕上げています。
手縫いにすることで、位置によって根巻きの回数を調整でき、仕上りも細くシュッとした感じになるとか。

ジップも片側はミシンで縫い付けるそうですが、こちらから見て右側は手縫いで仕上げるそうです。
サイドのサイドシーム部分は、ミシン縫いですが、その脇に見えるハンドステッチは手縫い。

ベースのミシンで強度は確保されているので、補強というよりも装飾的な仕様です。
コチラも通常はAMFステッチという手縫い風に見えるミシン縫いがポピュラーだと思われます。
サイドポケットのサイドシーム部分際のステッチも手縫い
こういうところ拘った方がカッコいいんですよね(ニヤッ)
と言う五十嵐さん
ステキです…
という訳で、スタッフといえど、実際に服が縫われている状態を見る機会はなかなか無いというか、基本的にないので…大変勉強になりました。
どうしても最初の判断基準は値段になることが多いかとは思いますが…高い物には理由があるというのを改めて学ばせていただきました。
このグレンプレイドのモデルは、今月末の入荷を予定しております。
そして、同じく五十嵐さんがハンドメイド箇所を手掛けられた同シリーズの生地違いが、なんと既に入荷しております。
こちらも、生地は、イギリスの名門<William Halstead>製のフランネル地。
しっかりと縮絨をかけたフランネル生地は、イギリス物らしいコシも感じられます。ブリンブリンな讃岐うどんのようです…
先程のグレンプレイドの生地の方が薄手です。
先程紹介した内容を踏まえて、このパンツを見ていただければ幸いです。
AMFステッチではない、五十嵐さん渾身の手縫いのステッチです。
元々入荷数が少ないこともあり…水曜日時点では、サイズ42,48が残り1本で、48はキャンセル待ちという状況。
他のサイズも2〜4本位の在庫状況です。
五十嵐さんは現在、基本的に経営と全ての型紙作りに専念されているそうです。
五十嵐さんによる実際の手作業が加えられたパンツを穿くことができるのは、今シーズンのこの2型のみと思われます。
<IGARASHI TROUSERS>ファンの方、貴重な機会ですので、いかがでしょうか?
久しぶりに長くなりましたが…我ながら頑張りました。いつもこれ位の熱量で書ければ良いのですが、ただただ時間がないのです…
それでは、また明日お会いしましょう。
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KATO