シャツのアイロン(掛け方)ちゃちゃっと編

花井 宗徳 2025.04.09

お客さまから、


シャツの『簡単で』『綺麗な』

アイロンのやり方、

ありますか?


聞かれたので、


やります。






かれこれ20年以上、アイロン掛けやってると

コツみたいな…  

『奥義』が生まれる。

それは

マジメにやりすぎない。こと。


(シャツが、嫌いになっちゃうから)



『正しさ』よりも、

『心』と『時間』のゆとり


(私は、という話。自己流)


まいります。


まず、、、


▪️アイロン台の『向き』

こっち側



左側が、角張ってるほうにする

…丸くなってる方は使わない。


▪️花井…右利き


いざ、


❶ 衿からスタート





※『外側』から『内側』へ


いんです。。真ん中の方はテキトーで。

(どうせ曲がるし)



撮影のため、左手でカメラ。


※ホントは、

左手で、軽く、引っ張りながら当ててます。


『衿』と『カフ』と『ヨーク』だけは。

(あとは、持ってない)



次に


❷ヨーク (後身の肩まわり)


衿を当てたら、そのままスライド


※ヨークを『内側』から当てる




…あとで、身頃(フロント)と一緒にやろうと思うと、手間がかかる。


(先にやるのがポイント)



左手で、持ち上げると当てやすい


次に


❸袖(スリーブ)

向きはこっち側


『釦』がついてるほう。

(裏面はやりません)…着るとどうせ内側だし



…袖付け部分は、シームに沿って

アイロンの『先っちょ』を使う

(でも、いつもは、やらない)

撮影用、気になる人は、てことです。



❹剣ボロ(釦のまわり)





ま、プリーツやら、なんやら付いてても

テキトーに。

(ジャケット脱ぐときは、袖を捲るし)


つづいて


❺カフ(袖先)



そのまま『裏側』だけ、当てる

(表はやらない、それでも充分きれい)


衿と一緒で、※外側から内側へ


さ、ここまで、できれば、

もう、あとは、じゃじゃっと


❻左フロント

ふぇーい、と

(もう、ヨークは当ててるから、一発で)


…脇のシームは、“気が向いたら” 当てる


❼後身頃(左)


ふぇぇ〜い



基本、アイロンは生地目に沿って、

垂直に当てる

クネクネしない。


❽後身頃(右)


あらしょ〜い、


❾右フロント


もういっちょ〜、


と、いきたいとこだが、、、



ボタンが付いてるから


ま、いんですよ。テキトーで。

…どうせ、着ると『左前』やし。(隠れるし)


それでも、なんか寄れるな、となれば、


裏側から当てりゃ、いんです。


…ちょっとウカしながら



おしまい。。。



ま、こんなもんですかね。

一枚、5分以内だと。。。


着れば、コットンはすぐに「シワ」になる

(あんまりマジメにやってもね〜)


ただし、

『衿』、『カフ』、『ヨーク』


決めるところは、キメる。

それが、男前。


いいわけ的には、そんな感じです。



ちなみに、


▪️アイロンを掛ける順番は?

…「小さいパーツ」→「大きいパーツ」が

全体の流れ。


▪️『霧吹き』使わない?


…濡れたとこを、乾かすための無駄なアイロン時間が生まれる


よっぽど、シワが深く入って

『取れない時だけ』霧吹きを使う。

・肉厚なオックスとか、

・ブロード生地がカラカラのときとか


▪️常時スチーム  or  ドライ&スプラッシュ??


…親指で好きなタイミングで、スプラッシュ機能のスチームを使用する。


…アイロンの基本動作


・『行き』は、スチームをスプラッシュ

・『帰り』は、ドライ 

(これが、教科書)


▪️スリーブの反対側を、当てるときは?

下側に剣ボロの『ボタン』があるので、避けて当てる。


…上から当てると、ボタンのとこだけ、“あたり”(テカり)が出ちゃう。気をつけて、避ける。




▪️衿がフラシ芯のとき と、

▪️衿裏汚れが、完璧に落ちてないとき、は

……衿の『裏側』のみアイロン掛け


※『皮脂汚れ』のところに、アイロンあてると、

余計に黒ずみますね。


(ん、それにしても汚れがひどいな、、、。

つぎは、【エリ裏汚れ落とし】やろうかな。


そうそう、『カフも』一緒

内側に皮脂汚れあるなら、表面に掛ける。


ま、いずれにせよ、両面じゃなく

片面あてれば、もう充分かな。



さて、みなさま

アイロンワークは、どうされてますか。


正しい掛け方を、理解しつつも、

自分にあったやり方、見つけていきたいですね。


服を長く愛用


鼻歌まじりか、ビールを飲みながら

アイロン生活、楽しみましょ〜


よろしくお願いいたします。