お客さまから、
シャツの『簡単で』『綺麗な』
アイロンのやり方、
ありますか?
聞かれたので、
やります。

かれこれ20年以上、アイロン掛けやってると
コツみたいな…
『奥義』が生まれる。
それは
マジメにやりすぎない。こと。
(シャツが、嫌いになっちゃうから)
『正しさ』よりも、
『心』と『時間』のゆとり
(私は、という話。自己流)
まいります。
まず、、、
▪️アイロン台の『向き』
こっち側
左側が、角張ってるほうにする
…丸くなってる方は使わない。
▪️花井…右利き
いざ、
❶ 衿からスタート
※『外側』から『内側』へ
いんです。。真ん中の方はテキトーで。
(どうせ曲がるし)
撮影のため、左手でカメラ。
※ホントは、
左手で、軽く、引っ張りながら当ててます。
『衿』と『カフ』と『ヨーク』だけは。
(あとは、持ってない)
次に
❷ヨーク (後身の肩まわり)
衿を当てたら、そのままスライド
※ヨークを『内側』から当てる

…あとで、身頃(フロント)と一緒にやろうと思うと、手間がかかる。
(先にやるのがポイント)
左手で、持ち上げると当てやすい
次に
❸袖(スリーブ)
向きはこっち側
『釦』がついてるほう。
(裏面はやりません)…着るとどうせ内側だし

…袖付け部分は、シームに沿って
アイロンの『先っちょ』を使う
(でも、いつもは、やらない)
撮影用、気になる人は、てことです。
❹剣ボロ(釦のまわり)
ま、プリーツやら、なんやら付いてても
テキトーに。
(ジャケット脱ぐときは、袖を捲るし)
つづいて
❺カフ(袖先)
そのまま『裏側』だけ、当てる
(表はやらない、それでも充分きれい)

衿と一緒で、※外側から内側へ
さ、ここまで、できれば、
もう、あとは、じゃじゃっと
❻左フロント
ふぇーい、と
(もう、ヨークは当ててるから、一発で)
…脇のシームは、“気が向いたら” 当てる
❼後身頃(左)
ふぇぇ〜い
基本、アイロンは生地目に沿って、
※垂直に当てる
クネクネしない。
❽後身頃(右)
あらしょ〜い、
❾右フロント
もういっちょ〜、
と、いきたいとこだが、、、
ボタンが付いてるから
ま、いんですよ。テキトーで。
…どうせ、着ると『左前』やし。(隠れるし)
それでも、なんか寄れるな、となれば、
裏側から当てりゃ、いんです。
…ちょっとウカしながら
おしまい。。。
ま、こんなもんですかね。
一枚、5分以内だと。。。
着れば、コットンはすぐに「シワ」になる
(あんまりマジメにやってもね〜)
ただし、
『衿』、『カフ』、『ヨーク』
決めるところは、キメる。
それが、男前。
いいわけ的には、そんな感じです。
ちなみに、
▪️アイロンを掛ける順番は?
…「小さいパーツ」→「大きいパーツ」が
全体の流れ。
▪️『霧吹き』使わない?
…濡れたとこを、乾かすための無駄なアイロン時間が生まれる
…よっぽど、シワが深く入って
『取れない時だけ』霧吹きを使う。
・肉厚なオックスとか、
・ブロード生地がカラカラのときとか
▪️常時スチーム or ドライ&スプラッシュ??
…親指で好きなタイミングで、スプラッシュ機能のスチームを使用する。
…アイロンの基本動作
・『行き』は、スチームをスプラッシュ
・『帰り』は、ドライ
(これが、教科書)
▪️スリーブの反対側を、当てるときは?
下側に剣ボロの『ボタン』があるので、避けて当てる。
…上から当てると、ボタンのとこだけ、“あたり”(テカり)が出ちゃう。気をつけて、避ける。
▪️衿がフラシ芯のとき と、
▪️衿裏汚れが、完璧に落ちてないとき、は
……衿の『裏側』のみアイロン掛け
※『皮脂汚れ』のところに、アイロンあてると、
余計に黒ずみますね。
(ん、それにしても汚れがひどいな、、、。
つぎは、【エリ裏汚れ落とし】やろうかな。
そうそう、『カフも』一緒
内側に皮脂汚れあるなら、表面に掛ける。
ま、いずれにせよ、両面じゃなく
片面あてれば、もう充分かな。
さて、みなさま
アイロンワークは、どうされてますか。
正しい掛け方を、理解しつつも、
自分にあったやり方、見つけていきたいですね。
服を長く愛用
鼻歌まじりか、ビールを飲みながら
アイロン生活、楽しみましょ〜
よろしくお願いいたします。