シャツのエリ裏、汚れ落としの模索、かれこれ20年、長い旅に出てました。
(できれば、今日、帰りたい)…花井です。
私の『シャツ捨てランキング』
圧倒的、第1位は、
エリ裏の“破れ” (色あせる前に、破れる)
ブラシを使うのは、もうやめました。
行き着いた先は、というと、シンプルに
『つけ置き』ですね。
今からやり方を、紹介しますが、
“エクスキューズ”を付けておきます。
…正しいやり方は、
洗剤商品(メーカー)のHPに載ってます。
が、しかし
謳い文句とは別に、
『めんどくささ』×『落ちる汚れ』×『生地痛み』×『洗い上がり風合い』を自身に置き換えて、、、
※あくまで、花井はこうやってます。的なものです。
それでは、
いざ、まいります。
▪️本日は、2枚にチャレンジ

まずまずの汚れ。白のオックス生地。
ここまで来ると、むしろ燃えてくる。
こちらは、かなりの難敵。シャンブレ系(タマムシ生地)…皮脂が、黒っぽくなるヤツ。
まずは、
❶漂白剤 選び
必ず、
酸素(さんそ)系漂白剤
『粉末』をチョイス
『塩素系』は…白物しか使えません
『液状』…粉末のほうが強力です
いくつかのメーカーがありますが、
身近なドラッグストアで1番安かったヤツ。
ま、
『色柄ものに使える』となってれば、大丈夫
❷適量を投入
理由はあるが、
※少なめにしないほうが良い。
❸ぬるま湯を注入
※温度はめちゃくちゃ重要
…冷水だと汚れは落ちません。

※洗浄成分は『30〜40℃』が、1番効果を発揮する
ちなみに、
つけ置き中に、どんどん温度が下がるので、私は50℃を目指して、熱湯を投入。
ま、適当に。
(でも、60℃を超えたらダメ)
温度調節が終われば、

ちゃちゃっと混ぜる。
(肌荒れの人は、ゴム手袋)
…タンパク質を持ってかれます
次に、
❸シャツを投入
化学の力を信じて、ジャブジャブしない。
(過炭酸水素ナトリウム、酵素(こうそ)、界面活性剤)
だだ、生地に溶液を染み込ませるだけ
(ゆっくり、ゆっくり押して)
特にエリ回りは、優しく優しくさわるくらい
さて、ここまで来れば、
もはや、終わったも同然。
しばし、ビールTIMEとなる
温度が下がらないよう
バケツに、フタがあれば、いいのだが、、、
『つけ置き』
時間の目安は、
『1〜2時間』…私は2時間派
▪️短いのはダメ。
…じわじわと酸素(さんそ)が、発泡するのには時間がかかる。
▪️長いのもダメ。
…粉末に含まれる洗浄要素が切れると、
ただ濡らしてるだけになる。
そういう意味で『粉末』の量は、ケチらないほうが良い。
終われば、濁った溶液を捨てて、
❹洗濯機へ
おしゃれ着コースを選ぶ(弱流水)
※洗濯ネットは必須です
(洗濯機内にたまってるゴミフィルター…あれは、衣類に付いてるゴミじゃなくて、服の繊維が取れたもの)ネットで摩擦を軽減すべし
▪️すすぎ…必ず『2回』
(溶液が残ると、洗濯層に良くない)
▪️脱水…『3分まで』
(シャツくらいなら、乾きます)
…今回は、粉末に『界面活性剤』が入ってるので、すすぎと脱水のみでOK。
(もし入ってない粉末なら、普通に洗剤入れて、洗濯スタート)
▪️干す
※必ず『陰干し』
…衣類にとって、紫外線は、
いいこと、ひとつもない(色あせ)
(漂白してる時点で、除菌、殺菌は終わってます。匂いなんかは、オプション(柔軟剤とか)でいいです。)
▪️乾かして、
▪️アイロン当てて、
できあがり。
お待たせしました、
本日の成果は、
↓↓↓
まずまずでしょうか。
(当たり前ですが、画像は、NO加工)
難敵(なんてき)のシャンブレ生地は、
↓↓↓
ま、こんなもんでしょう
(ちょっと残ったけど、許容範囲かな)
ひとまず、ここまで。
ご一読、ありがとうございました。
(でも、実践は自己責任となりますので、よろしくお願いいたします。)
《ちなみの話》
エリ裏汚れの落とし方、
いろいろ、ネット情報はありますね。
それら、
あくまで『私的に』合わなかった理由を
申し上げると、
▪️海外の、どこどこの洗剤がいい
…どこに売ってるかわからない
▪️『エリ裏専用』の洗剤が手軽
…ノズルのスポンジを、直接エリに付けるため、結局、『摩擦』がちょっと、、、
▪️固形石鹸よ、やっぱ
…あつかいが、難しい(溶かすのに)
あと、成分に含まれる『蛍光増白剤』は染料の一種。そこまではいいかな、手持ちのシャツは、柄物多いし。
▪️スタンダードに、オキシ漬け
…海外用と日本用で、成分違う。
買う時は、成分表みて(私は界面活性剤が入ってる、海外用のほうが好き)
▪️意外と『食器用洗剤』がいいらしい
…油脂、脂肪、汚れは落ちるが、洗い上がりの風合い。シャツが、なんか硬い気がしてきた。あと『すすぎ』があまいと、アイロン時に黄ばむ
▪️やっぱ、ブラシでこするしかないね
…着てるとき、すでに首でこすれてるから、もうこれ以上『物理的な負荷』は、絶対に、かけたくない(私のシャツ捨てランキング1位)
▪️ヤカンからでる『蒸気』を当ててみた?
…ヤカンの場所がわからない
▪️殺菌効果爆上がり、必殺、鍋でグツグツ煮沸
…ダニ、細菌は除去できても、その鍋で、カレーは食べたくない。
と、まー、
言いたい放題で、これまで長い旅でした。
洗剤に含まれる『成分』について
調べ上げてしまい、、、
(界面活性剤、過炭酸水素ナトリウム、蛍光増白剤、酵素、アルカリ安定剤、ペーハーph)なんなら、役割を箇条書きできる
ドラッグストアに行くと、
あらゆる洗剤の、成分表を見ないと、気が済まなくなってしまい、、、
それでも、高いお金払って
いいシャツを買ってくれてる
お客さんに対して、
適当なことは、言えないな、と
このブログを書くためだけに(NPOの)
洗濯〇〇の資格を取る始末。

みなさまは、ここまでやる必要はありません。
服が好きで
大事にして、
少し手を掛けてくれれば、
シャツを作ってる職人さんたちも、きっと本望です。
服を長く愛用
コレからもよろしくお願いいたします。
花井