むかし、むかし、その昔、
ナポリのシャツ工房をみせていただいたことがある。。。花井です。
マリア女史
【マリアサンタンジェロ】
かなり昔の写真ですが、
ナポリの海沿いにある、とても綺麗な
工房でした。
イタリアは、歴史的に、
…工業化が進んだ『北側』
…少し貧しかった『南側』
その代わり、人の手が生み出す労働が根付いていて、
特に、ナポリは、
仕立てスーツやパンタローネは、男たちが。
シャツは女性が縫う文化。(でしたね)
さ、というわけで、、、
なんかいいシャツ、の、着心地編
▪️ナポリシャツのほとんどが、、、
(マリアサンタンジェロに限らず)
実は、、、、
※袖付け『オフセット』
人体の構造に合わせて、下向きに『袖』をつけたい。
ただし、腕が上がらなくなるため、
アームホールを鋭角にカーブさせ、
『可動域』ゆとり(たわみ)を確保
さらに、人間の腕は『内旋』する。
内側に回転して、袖をつけようとすると
必然的に、、、
袖付けは、、、
『オフセット』となる。
これがいわゆる、袖の“後付け”
当然、ハンド(手縫い)である。
通常のシャツは、脇から袖まで
『一発縫い』
当然『オフセット』は、
手間・暇 かかってます。
▪️デリケートな脇下に、生地が固まらず、
素肌に触れる “あたり” も少ない。
さて、みなさま、
『なんか、すごい着心地いいなー』
『買って良かったなー』
と、思われてる、、。シャツの脇下は、
『オフセット』なのかもしれません。
そして、
何故か、鼻歌まじりで『着脱してる』
そのシャツ、、、
ボタンは、ひとつひとつ『根巻き』に
なってるかも。。。
職人さんたちの、ひたむきな作業を想像して
シャツを大事にしたいですね。
服を長く愛用
よろしくお願いいたします。