さぁ、Tシャツを買おう

花井 宗徳 2025.07.13


スタッフによって、『オススメ品』は違う

……花井です。




「さっきのお客様、4枚口だったよ」…(齋藤マスター)


「マジぽんですかっ!!」


ヤ、、ヤバい…、負けてる


  〜〜2ヶ月前〜〜  さかのぼる


『花井くん、これいいよねー。』

↓↓↓


『着丈がリブになってるから、小柄なお客さんとかも、綺麗に着られるし。』(齋藤MS)



「ボクは、こっちですね。」

↓↓↓


「アルビニ社のコーコランをたっぷり、しかも双糸。白が透けないんですよ〜」



むむ、、。と。


静かに、始まりました。。。

トップ販売員との『点数バトル』

当店で、どちらのブランドが多く、旅立ったか。)


▪️現在6点差『アンティーチポ』優勢。

(必ず、巻き返してやる)


さ、というわけで、本日は《Tシャツ》


つくり(縫製)を理解すると、

なんとなく、選びやすい編


〜〜 あなたは、どっち派?? 〜〜

現代的?

古き良き?



いざ、まいります。


まずは、

▪️首元もとの違い

(2パターン)印象が全然違う。


❶【ロックネック】

(私物)↓↓↓


ロックミシンを使うやつ。

 一般的には、2本針。(ダブルステッチ)



BEAMS F オリジナルは、


1本針のシングルステッチ。

表からはステッチが見えにくく、

ちょっと“エレガント”な印象。


ただし、



表の綺麗さと引きかえに、

内側のシームが『ぺろ』します。

(私は、あまり気にならない)


一方、こちらは、


【バインダーネック】





いわゆる、別生地を、“挟み込む”  …つまり、バインダー タイプ。


※一般的に、バインダーネックのほうが、

首元が “ヨレにくい” “へたりにくい” とされる。


ただし、

ちょっと“カジュアル”な見え方(下着感)


でも、『アンティーチポ』は、

袖&スソまで、『リブ仕様』のため、全体感として、カジュアル度を抑え、1枚着としても、サマになる。


こんなふうに。


▪️袖先



▪️スソ


さすが、ジャブス アルキヴィオをヒットさせた人の、監修ブランド。

(相手にとって不足なし。)



このバインダーネック、フライスがちょっと、細め。


頭、入るのかな???と心配したが、

【リブ部分】はすべて… “ポリウレタン3%”  ストレッチ素材。


さすが、気が利いている。


でもでも、、、負けじと 

こちらの 袖先、スソ……は、


※『天地縫い』

(こだわりポイント)






※シングルステッチ


ちなみに、

一般的なTシャツのスソは、『2本針平縫い』

↓↓↓(私物)


世の中のTシャツ、9割以上は、この仕様。



イチから作り上げるオリジナル製

・天地ミシンを所有しているメーカーを探して、オーダー。(職人技)めちゃくちゃステッチが綺麗。


よっ、さすが日本製


※見た目だけでなく、2本針平縫いよりも、こちらの『天地縫い』のほうが、 

『ほつれにくい』とされる。


(ヴィンテージ仕様)


きっと、あなたの家にもある、

古着(ロックTシャツとか)も、

きっとそうですよ。↓↓(私物)





さてさて、ここで、一旦、

Tシャツの『編み地』を、理解しておこう。


❶フライス編み


▪️首元の生地は、だいたいフライス編み。

……頭を突っ込まないといけないので、

伸縮があり、、よく、のびーる編み方


❷天竺編み


▪️世の中のTシャツのほとんどが、

この『天竺編み』(メリヤス編み)


……『縦』には、伸びないが、


……『横』に、のびーる。


※表と裏で『編み地が違う』

(肌ざわりが表裏で、違う)


(表がスベスベ、裏は凹凸)





❸スムース編み

 


表も裏も、同じ編み方(ダブルリブ編み)


▪️表もスベスベ、裏もスベスベ


当店の、スムース編み 代表は、


【サンスペル】


甘撚りにしてるため、型崩れには注意が必要だが、

もう、トロトロですね。(スーピマコットン)


【ジョンスメドレー】


肌に触れる内側も、超絶、気持ちいい。

『スムース編みの真骨頂』

(首元にブランドタグはなく、シルクスクリーンでプリント)


…スムース編みは、2重編みのため、肉厚になりやすかったり、天竺編みよりも伸びなかったりするが、、、

超長綿でカバー。(スビンゴールド綿)


ちなみに、ジョンスメドレー

内側のワキ縫いは、なんと、袋縫い

『フレンチシーム』(肌あたり優しい)

……アンダーウェアを謳っているだけあり、さすがの縫製。




さて、2ラウンドめ。


▪️袖山



アンティーチポの方が、袖山が高い。

少しタイトに着ても、腕は上がりやすくストレスが少ない。


ただし、シャツではないので、縫製の手間ヒマは、あまり変わらない。(らしい)


BEAMS Fオリジナルは、あくまで、

往年のスタイルを貫いた、あえてのデザインだ。



次に、加工のお知らせ


【シルケット加工】(マーセライズ加工)


もう、ツヤツヤ。


たしか、水酸化溶液に付けて

天然ゆえの“いびつな”糸(凹凸)を、均一化

簡単に言うと、、、シルクのような『スベスベ加工』


ちなみに、

【BEAMS Fオリジナル】は、

『セミシルケット』


※シルケット加工をやりすぎると、

『生地がヤセる』

あくまで『セミ』で、風合い確保 & 上品さ

ちなみに、

当店の、シルケット加工、代表は、


【クアトロッキ】

【インターロック生地】

安定性が高く、型崩れしにくい。

(スムース編みの変形型)


そして、

『ブランドタグ なし』


いさぎよい。さすが。

(…“タグ”  があると、首に当たって、イヤなときありますよね)



まさに、シルクのような『光沢』


……シルケット加工で、生地が華奢(きゃしゃ)になるのは、計算済み。

よって、裏側は、、、


【タコバインダー】



首から肩までの『テープ補強』

(※見えにくいため、また私物)


↓↓↓


こんな感じ。

(ハンガー干しでも、伸びにくい)


さて、

点数バトルは、置いておいて、



そろそろ、おさらい

服マニアのようなブランド……


【ア ボンタージ】


3品番

実は、ひとつひとつ、違うこだわり。


《無地》


バインダーネック

ボディーは、天竺編み

シルケット加工


スソ処理は、【天地縫い】



肩線は、【またぎ2本針平縫い】


丈夫で、伸びにくい。


別品番の
『リンガーT』は、、、

バインダーネック


そして、


太い糸、細い糸

凹凸、不揃いな糸を用いて、


“昔ながらの風合い” を、あえて、醸し出し、



見落としがちだが、


ワキ下は、『丸編み』シームなし。

着心地、変わります。(柔らかい)



最後は、大好き、

『ミニボーダー』



【ロックネック】

ただ、よく見てほしい。


ボーダー柄は、だいたい『バインダーネック』で、単色が多いが、、


こちらは、なんと、


フライス生地も『ボーダー柄』


しかも、“柄幅を”  しっかり揃えている。

大人のボーダーTシャツ。


生地もこだわり。

『MVS糸』…ムラタ ボルデックス スピナー

……独特のシャリ感。めちゃくちゃいい。

(すでに2色とも保有)


スソは、当然、『天地縫い』



実は、ポケットも






そして、裏側は、、


【タコバインダー】


*A VONTADE / ミニボーダー ポケットTシャツ
価格:¥14,080(税込)
商品番号:21-04-0236-895

オススメです。


いよいよ、おしまい。

みなさま、どーでしょーか。



結構な勢いで、

『だれも、そんなとこ見てないよ』と

言われそうですが、


改めて、縫い方、編み方が分かると、


洗濯物を畳むのも、楽しいかも…です。


『夏をエンジョイ』 ください。

よろしくお願いいたします。