柳宗理とグッドデザインと民藝

2020.02.20

こんばんは。


お店の皆、投稿頑張られてますね…

私、3年程前に続いて、人生2度目の山陰旅行に来ております。


2週間前に北陸旅行に行く時には今シーズン最大の寒気が…と予報で出ており、今回も再び今シーズン最大の寒気が…と出ていて…我ながら、もってるな…と。着いた日の朝の宍道湖は雪が舞っていましたが…再び戻ってきたら雪はほぼ無くなっていて一安心です。


旅の目的は色々あるのですが、今回のメインの1つは、日本を代表するプロダクトデザイナー柳宗理さんを特集した島根県立美術館の展示

柳宗理デザイン 美との対話



民藝(みんげい)の提唱者、柳宗悦を父に持つ柳さんは、子供の頃はお父様の蒐集品の量が凄くて、民藝館(東京の駒場の日本民藝館)を開館するまで寝る場所もない位だったとコメントされているのが、物持ちの自分としては勝手に共感してしまったり…

愛読書だったル・コルビジェの本を戦地のフィリピンでも肌身離さず持っていたのに、ジャングルの洞窟で、もうこれまでかと土に埋めたりといったエピソードもあったりと、膨大な関連作品や資料以外も興味深く鑑賞しました。






入口付近には、柳さんが手掛けた作品に座ることができるコーナーも。

(写真は学芸員の方からブログ使用許可いただいております。)




名作バタフライスツールは当店のフィッティングにも…




展示や会場も素晴らしいのですが、会場からの景色もまた素晴らしいのです。

前回は自転車でダッシュで通り過ぎて見る余裕がなかった…会場の松江市にある島根県立美術館は、日本で7番目に大きな湖、宍道湖(しんじこ)に面した、横長の美しい美術館でした。






この日は昼前から半日近く美術館周辺で過ごしてしまい…結局日没近くまで堪能

2Fの展示の数々も素晴らしいので、オススメです。






宍道湖は私には大き過ぎて、もはや海レベル。前回も感動しましたが、本当にキレイな景色です。




展示の図録も素晴らしい内容。

弊社のレーベルfennicaのディレクターであるロンドンオフィスのバイヤー2人と柳さんの出会いに関する記載も有りました。



数々の名作デザインを世に送り出すだけでなく、金沢美術工芸大学やドイツの国立専門学校で教鞭を取られたり、大衆へのデザインの普及、啓蒙活動にも積極的だった柳宗理さんの偉大さを改めて認識しました。


個人的には金沢美術工芸大学の柳宗理記念デザイン研究所の展示を先日見たばかりで更にこの展示に刺激され、東名高速の防音壁や関越自動車道路の関越トンネル坑口、関越横浜市営地下鉄の各種設備を見たくなりました。椅子は1脚所有してますが、長年気になっているやスツールがやはり欲しくなりました…

素晴らしい展示なので、機会があればぜひご覧になってください。


夜は地元の人気店に。




おでん4種とハイボールと、のどぐろの煮付けを定食風に。




メニューにお値段の記載がないお店で、前回も利用したのですが、今回はおでんとお酒が効いたのか予想を上回る請求。やはり恥ずかしくても事前に値段聞かないとダメですね…


そして、3年前に追悼展示が見たくて出雲、倉敷の民藝館、そしてご家族の方にアポを取ってご自宅にまで訪問した位、ある陶芸家の方の大ファンなのですが、巨匠の作品にホテル近くの骨董品屋さんで遭遇。散財しました…




ツンデレな猫ちゃんともお別れ…




お店に戻ったら、商品紹介頑張ります…


お付き合いいただき、ありがとうございました。


KATO