奄美大島で染め上げた、fennicaオリジナルウェア

2023.04.11

<fennica>の2023年春夏シーズンのテーマ、“Craftsmanship Life”。

このテーマに於けるキーアイテムというのが、パターンから染色まで拘って製作した<fennica>スペシャルアイテムです。

かねてよりブログなどで触れてきましたが、いよいよ4/13(木)にお披露目となります!


奄美大島の自然に溶け込む<fennica>オリジナルウェア。この茶褐色や黒褐色の色目を出すには、まずは“テーチ木”(車輪梅)を煮出すところから始まります。


奄美の言葉でテーチ木と呼ばれるこの木は、海岸付近に自生するバラ科シャリンバイ属の常緑木。奄美大島の土壌で育ったテーチ木は本土に比べ大きく育ち、濃度の高いタンニンを含んでいるのだそう。


樹齢10年以上のテーチ木を、根を残して幹の部分を選び伐採。チップ状にしたものを深さ2mの大釜で2日間合計16時間以上煮出します。


燃料は前回炊き終えたチップを乾燥させ薪代わりに。煮出す間は少し甘い香りが工房に広がるのだとか。


2日焚いた後は籠を引き揚げて水を足し再度煮ていきます。煮出し終えると10日間冷ますのですが、その間空気中の微生物により、自然と発酵。


テーチ木の染料の濃度を上げるために石灰水を用いて中和させ染めていきます。石灰水がテーチ木のタンニンをくっつける接着剤の役割なんですね。常温での染色で、素手でしっかりと揉み込みます。


空気に触れながらでないとうまく染まらないそうで、そのままつけておいても良い仕上がりにはならないのだそう。


手の染まり具合を確認しながら、染料の染まり具合を見ていきます。


この作業を何度も繰り返すことで茶褐色へ染まっていくんですね。

そして、テーチ木で茶褐色に染まった糸や布を、切り立った山裾にある泥田へ。


奄美大島の泥は粒子が細かくて丸く、自然界にある鉄分が豊富に含まれます。

地面を掘って凹み状にし、周辺にある泥を足すことで濃度を高めます。


下にたまった泥を足で攪拌して、テーチ木で染めた布を揉みこみます。

その際に鉄分とテーチ木のタンニンとが結合し黒褐色に染まっていきます。タンニンと鉄分が結合することで色は安定し、しなやかになるのだそう。

テーチ木で染め、泥染めをすることを繰り返し、独特な黒褐色が生まれます。


今回<fennica>オリジナルウェアを染色していただいた<肥後染色>のみなさん。


手を真っ赤に染めながら美しい染色を施してくださいました。


茶褐色のBROWNと、黒褐色のBLACK。


そして、藍染めの盛んな土地ではありませんが、藍染めも行っております。染料店からスクモを購入し、薬品で抽出する化学建ての藍染め(インディゴ染め)で染めていただきました。

染色はもちろんのこと、パターンも一から引いた拘りのウェアが揃います。


1型目は“China Jacket”。ヴィンテージのミャオ族のチャイナジャケットをモチーフに、ボディバランスをアップデートしてパターンを製作。


<fennica>奄美大島テーチ木染め China Jacket
カラー:BROWN
サイズ:S,M,L
価格:¥34,650(税込)
商品番号:66-01-0050-392


素材は麻袋のドンゴロスをイメージしたリネンの贅沢な太番手織物。麻の中でも極太番手を双子使いしているので、麻の節感や粗野な表情がより感じていただけます。

無地ですがあえて先染めで作ることで、色合いに奥深さが出るよう仕上げました。肉厚ですが麻100%なので、通気性と清涼感があります。

こちらはヴィンテージのフレンチワークジャケットをベースにボディバランスをアップデート。古い年代のモノにみられた、ラベルにフランス語で短いという意味である“Court”と記載されたショートブルゾンをイメージソースに製作しています。

<fennica>奄美大島泥染め/藍染め French Work Court Jacket
カラー:BLACK,INDIGO
サイズ:S,M,L
価格:¥39,600(税込)
商品番号:66-18-0071-392


素材はミニサイズのヘリンボーン組織に織り上げたミリタリーの定番素材。緯糸にムラ糸を打つことでより粗野で味わい深い表情に仕上がっています。綿の柔らかいタッチと高密度に織りあげることで出てくるハリコシ感が特徴で、経年変化も楽しみですね。


こちらはフランス軍のバスクシャツをベースに製作。


ボディバランスを今の気分にアップデートしています。特徴的なサイドのスリットもポイント。


<fennica>奄美大島テーチ木染め/藍染め Basque Shirt
カラー:BROWN,INDIGO
サイズ:S,M,L
価格:¥16,500(税込)
商品番号:66-14-0040-392


素材は、綿の24番単糸をドライタッチになるように紡績をし、その糸を2本引き揃えて編んだ天竺素材。

引き揃えて編むと糸を双糸加工をして編むよりも度目が詰まりますが、18ゲージで目一杯度目の詰まる編み機を使用しているため、独特の張り感のある風合いになっています。

また、染色においても、糸および生機のスペックを最大限に出せるようナチュラルな風合い出しに拘ることで、ドライ感のある素材に仕上げています。


どれもデイリーに楽しんでいただけるデザインながら、奄美大島の染色の美しさを楽しめる、<fennica>らしいアイテムに仕上がりました。

奄美で染めたアイテム同士を合わせてもコーディネートが楽しめる、レイヤードが楽しいバランスにもなっていますので、ぜひ色々な着こなしを楽しんでいただきたいです。


また、こちらは少し先のご用意となりますが、<cableami × fennica>のキャップもお目見え予定です。

ぜひお楽しみに!



Mori



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