ただいま開催中の『岡山の手仕事展』より、今回は<備中和紙>丹下直樹さんの仕事をご紹介いたします。

<備中和紙>のルーツは岡山県西部成羽川沿いの清川内に800年から伝わる手漉き和紙で、平安時代に需要が高まり、江戸時代まで和紙の一大産地として栄えました。
しかし昭和中期には洋紙の普及により生産が減少。昭和30年代後半のダム建設により倉敷へと移り、先代の丹下哲夫さんによって復興されました。
昭和39年には倉敷民藝館初代館長で染色家の外村吉之介氏によって<備中和紙>と命名され、氏の指導や助言により便箋や封筒、葉書などが新たに考案されます。
丹下直樹さんは20歳の時に祖父 丹下哲夫さんの仕事を受け継がれて約25年。
伝統を継承しながらも、<備中和紙>の可能性を拡げるための挑戦をされていて、プロダクトデザイナー角田陽太さんと共創されたA4サイズのプリンターで印刷可能な和紙「KAMI」は、平成25年度の日本民藝館展で奨励賞を受賞されました。
近年は<備中和紙>を用いた張り子作りをされており、平面から立体へと新たな表現に取り組まれています。
倉敷民藝館協力のもと、収蔵される朝鮮の祝い鴨の形を倣い製作された張子や、丹下さんが収集される丸石の形をした張子、架空のお菓子を形にした張子など。<備中和紙>の風合いや、手にした際の軽さに面白さがあります。
<fennica>では祝い鴨、丸石、山の形をご用意しました。
<備中和紙>はりこ 祝い鴨
価格:¥17,600(税込)
商品番号:56-73-0747-345
<備中和紙>はりこ 丸石
価格:¥5,500(税込)
商品番号:56-73-0744-345
<備中和紙>はりこ 参
価格:¥19,800(税込)
商品番号:56-73-0745-345
こちらの山の張子の赤橙色は、鳥居に使用される塗料で仕上げられたのだそう。
<備中和紙>による静かで線の美しい張子をぜひ店頭でご覧ください。
初日夜には<fennica>オフィシャルアカウント[@fennica_official_]にてバイヤー 藤田よりイベントについてご紹介するインスタライブを行いました。
ぜひご覧ください。▶︎こちら
『岡山の手仕事展』
会期:8/2(土)-11(祝・月)
場所:BEAMS JAPAN 1階
Mori
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