23AW LINE UP 〈NAKAMURA NOTE〉〜ITEM編〜

本重 健吾 2023.05.22

こんにちは!



本重です!




ついにこのシーズンがやってきました。


23年秋冬のLINE UPです。


今回もみっちりお届けしますよ。



それではまずは


 

〈NAKAMURA NOTE〉から。


(ご紹介するアイテムは23年秋冬シーズンに展開予定のアイテムです。生産中止や納期遅延などの可能性もございます。予めご了承ください。また、各アイテムについてのお問い合わせにつきましては恐れ入りますが、店舗のメンズドレス担当スタッフまでお願いいたします。





 

「1月に約3年ぶりにヨーロッパの展示会に行き、多くのブランドのプレゼンテーション、アイテムを見てきました。久しぶりのピッティでしたがやることは変わらず、会場をみっちりと回り、来場者たちの装いもしっかりとチェック。今のドレスクロージングのリアルな空気感というものを感じ取れたと思います。それでは、23年秋冬シーズンの流れと傾向を簡単にですがお伝えします。」


 

「全体の傾向としては、これまでのカジュアルなムードがより高まっているなという印象です。ただ、ここで指すカジュアルとはストリートスタイルのようなものではなく、ドレスをミックスした大人のカジュアルスタイルというもの。各サプライヤーからの提案もそうですが、来場者の装いもリラックスしたものが目立ちました。しかしその反面、クラシックなものへの注目度も感じられるところがあり、コロナ禍で加速したカジュアル化の流れからの呼び戻しというものがあるように思われます。そういった部分も見据えて、ビームスの23年秋冬シーズンを提案していきます。」


 

「それではまずはアイテムからです。」



Pattterned Knit


 

「昨シーズンもそうでしたが、外せないアイテムがニットです。中でも特に注目したいのが柄物、パターンドニットと呼ばれるもの。ほとんどのサプライヤーから提案されていました。定番のフェアアイルやノルディックはもちろん、ボーダーやハウンドトゥースなども落とし込まれています。また、ヘリテージなパターンを採用しながら、色で新鮮なムードを取り入れているのも23年秋冬シーズンらしいところです。ファッションを楽しもうというポジティブなカラーのマッチングが目を引きました。」



Cable Knit


 
「同じカテゴリーのニットでは、ケーブルニットも多く打ち出されていました。リラックスしたスタイルが注目されているという側面からも、こういった厚みのあるニットは外せません。特にリアルなアランセーターのようなクラシックなデザインのものが多かった印象です。ただ、見た目はヘリテージでも質感や着心地は柔らかく、ラグジュアリー。そんな部分もあり、単なる懐古主義的なムードではなくモダンさも取り入れた、新たな傾向であると言えます。


 

Turtle Neck


 

「タートルネックはもうここ数シーズンずっと続いている流れ。昨年はモックネックと半々ほどの注目度でしたが、次のシーズンではタートルネックが優勢です。ジャケットやコート、スーツのインナーにはもちろん、シャツのインナーに入れたりニットオンニットでレイヤードしたりと着こなしにも幅が出てきており、その点でタートルネックの方が合わせやすいというところが大きいですね。ハイゲージからミドル、ローゲージまで様々なバリエーションで提案されています。」

 

Check Shirt


 

「チェックシャツも引き続き多くのサプライヤーから打ち出されています。素材はネル素材が中心で、アメリカ的なムードを取り入れたアイテムが多く見られましたね。ダブルポケットやオーバーシャツのようなデザインに落とし込み、タートルネックニットをレイヤードするといったスタイルのプレゼンテーションも新鮮でした。」

 

Down Vest


 

「レトロな雰囲気のダウンベストが注目されています。これは展示会場のブースでもそうでしたが、来場者の装いにも多く見られたアイテム。今まであったようなイタリア的な艶感のあるものではなく、70年代のアウトドアブームで流行ったようなアメリカっぽいデザインのものがリバイバルとして出てきています。もちろんダウンジャケットも同様ですが、ベストの方がドレスをミックスする上で丁度良い塩梅で取り入れられるという点がポイントですね。着こなしは様々で、シャツやニット、ジャケットにオンするスポーティなスタイルも見られました。」

 

Over Shirt


 

「ここ何シーズンも続いている流れであるオーバーシャツ。メンズドレスクロージングのアイテムの中でも今、最も提案され、売れているアイテムと言えるほど勢いがあります。その注目度はシャツブランドだけでなく、テーラードブランドのカジュアルとして提案されているところもからも見てとれますね。先ほどのチェックシャツに加えてコーデュロイ、モールスキン、スエードなど様々なアイテムに落とし込まれ提案されています。」


 

Bomber Jacket


 

「多くあるレザーアイテムの中でも、このボマージャケットがサプライヤーの提案、来場者の着こなし共に目立った印象です。B-3やMA-1などデザインは様々で、ラグジュアリーな素材を使用したモダンなものからヴィンテージライクな空気感のものまで。シンプルに合わせるスタイルが多いですが、タイドアップした装いにミックスするような着こなしも見られました。」

 

Over Coat


 

「日本では〈Barbour〉のようなややスポーティなアウターが人気ですが、ヨーロッパでは膝下ほどのゆったりとした空気感のコートが定番化しつつあります。テーラードでずっしりと合わせているスタイルもありますが、どちらかと言うとカジュアルな装いが今は中心。ニットやスニーカー、ベースボールキャップとともにさらっと羽織る、というようなリラックススタイルが来場者にも多く見られました。」


 

Duffle Coat


 
「ダッフルコートも新たなキーワードではありませんが、引き続き注目度の高いアイテムです。これまではシンプルな、クラシックなものが多かったのですが、フロントのトグルを排したようなデザインや、ショート丈で表現しているものなど、そのバリエーションにも変化が出てきています。」

 

White Trousers


 

「今回の展示会場で一際目立っていたアイテムがこのホワイトトラウザーズ。サプライヤーからの提案はもちろん、来場者も非常に多く取り入れていました。」


 

「これまではパンツを含めてコーディネート全体をスポーティやカントリー、ラギッドなテイストで合わせていくというようなムードの装いが比較的注目されていましたが、そこにこのホワイトトラウザーズを合わせるだけで一気に垢抜けた、クリーンなスタイルに仕上がります。なので、装いをガラッと変えるという取り入れ方ではなく、今までのスタイルをホワイトトラウザーズに変えて大人っぽいクリーンなメリハリを付ける、というようなイメージです。シルエットも決まりはなく様々ですので、お好みに合わせ取り入れていただければと思います。」


 

Patterned Trousers


 

「こちらも多く提案されていたパターンドトラウザーズ。所謂柄物のパンツのことです。グレンチェックにタータンチェック、ハウンドトゥースなどオーセンティックなものを始め、ブロックチェックやオンブレチェックなどややカジュアルな雰囲気のものも見られました。リラックスしたニットが注目されているという中で、単品で存在感のあるパターンドトラウザーズが合わせやすく、気分であるといった側面があると思われます。


 

Boots


 

「ドレスシューズというカテゴリーにおいてはあまり変化がないのですが、カジュアルなシューズではブーツが注目されています。サイドエラスティックやチャッカブーツ、マウンテンブーツなど様々なデザインのものが見られました。素直なカジュアルスタイルはもちろん、ドレスカジュアルにミックスさせていくような提案も増えてきています。」


 

Sneakers


 

「これはサプライヤーからの提案というよりも、来場者たちの装いにおいて非常に多く見られた、新しい流れの一つとして捉えています。アメリカ的なローテクスニーカーではなく、ややボリュームのあるストリートムードなスニーカーを履いている人が多かった印象です。ビームスではあまりバイイングしていないアイテムですが、世界的に見ても間違いない傾向であると言えますね。」


 

Knit Cap


 
「ここ数シーズントピックスとして上がっているニットキャップ。今回の展示会でも多くの提案が見られました。カジュアルな合わせが基本ですが、ポイントはどれもドレス的要素を含ませたコーディネートに取り入れているというところ。オーバーコートやブルゾンなど様々なアウターと組み合わせながら、大人っぽさは残したスタイル、そういった着こなしがほとんどです。」

 

Baseball Cap


 

「ニットキャップと並んで多かったのがベースボールキャップ。ドレスカジュアルにざっくりとアメリカ的空気感を挿していくような着こなし、取り入れ方が来場者に複数見られました。ただ、サプライヤーからの提案はそうではなく、上質で大人っぽいベースボールキャップをイメージしたものが多く提案されています。カジュアルすぎるものは取り入れるのが難しいので、ビームスでは品の良い顔つきのものを中心に展開する予定です。」

 

「それでは続いてキーワードに移ります。」



ということで次回、KEY WORD編です。

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本重





 

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