こんにちは!
本重です!
今日は24AW NAKAMURA NOTE
〜KEYWARD編〜です。
それではさっそく。
(ご紹介するアイテムは24年秋冬シーズンに展開予定のアイテムです。生産中止や納期遅延などの可能性もございます。予めご了承ください。また、各アイテムについてのお問い合わせにつきましては恐れ入りますが、店舗のメンズドレス担当スタッフまでお願いいたします。)

KEYWARD

Sweater over shoulders

「ニットを肩掛けするスタイルが関係者の着こなしに加え、サプライヤーの提案やクラシックなショップのディスプレイに多く見られました。ハイゲージのものよりもやや肉厚のものでボリュームをつける合わせが中心です。ジャケットだけでなく、シャツやコートの上から掛けるコーディネートも見られ、そのバリエーションも様々です。」
「この肩掛けのスタイルですが、日本では90年代に所謂”トレンディ巻き”といった愛称で流行しました。元祖はアイビーの流れから。40〜50代の方でしたら馴染み深いと思います。直球の世代の方々からすると少し古臭く感じられるかも知れませんが、所謂リバイバルと同じ流れです。ただ、当時のまま取り入れるとやや昔っぽい印象になってしまいますので、さらっと都会的に合わせていくことがポイントです」
Layering
「クラシックなアイテムやスタイルが注目される中で、レイヤードのスタイルも多く提案されていました。PITTI UOMOの来場者のみならず、老舗のショップやファクトリーの打ち出しにも見られ、その流れの盛り上がりを感じられます。シンプルな重ね方からこってりとしたヘリテージなレイヤリングまで、その合わせも多様です。中でもグレーやホワイトなど、柔らかなキーカラーを重ねていくような着こなしが目を引きました」
Western Influence
「ウエスタンテイストを取り入れたスタイルが流れとしてあります。アメリカンムードや古着などの盛り上がりに加えて、モードの部分からの影響も見られると思われます。これは数シーズン毎にちらほら出てくるキーワードで、特に新鮮に感じられる部分はありませんが、今回のPITTI UOMOの来場者の中には所謂コスプレのような、コテコテのウエスタンスタイルを表現している方も見られました。個人的にはさらっとテイストだけ取り入れるような着こなしをおすすめしたいですね」
Native Pattern
「ネイティブパターン。ウエスタンと並び、アメリカのヒストリカルなムードを取り入れるスタイルが出てきており、その中でネイティブパターンが注目されています。こちらも定期的にリバイバルする流れ。日本では80年代半ば以降のフレンチアイビーが流行した際〈ORTEGA'S〉のベストが人気を博し、トラッドな装いにアメリカンネイティブなパターンを取り入れる着こなしが多く見られました。今回の流れは当時とは少し違い、ネイティブでもモダンなムードで表現したアイテムが打ち出されている傾向です」

Vintage Look
「ヴィンテージルック。カジュアルなスタイルを中心に、リアルなヴィンテージアイテムやヴィンテージ風なものを取り入れる流れがヨーロッパでは非常に人気が高く、様々なところで見られました。このジャンルでは正直、日本の方が進んでいるという印象で、少し無理矢理に感じるスタイリングもちらほら。ヴィンテージアイテムで固めるのではなく、ほどよくミックスさせて装う着こなしがおすすめです。ただ、ヴィンテージというワードが、強い盛り上がりを見せていることは間違いないということを押さえておいてください」
Herringbone
「ヘリンボーン。ジャケットやスーツ、ニットなど多くのアイテムに載せられている注目のパターン。中でも24年秋冬では、コートを中心に大柄で表現されたヘリンボーンが目を引いた印象です。ツイーディなヘリンボーンのバルカラーコートや、ダブルブレストのコートを着ている関係者が非常に多く見られました。カラーはブラウンやグレーなどのベーシックなものがメインです」
Glen Plaid
「ヘリンボーンと並んで注目されているグレンプレイド。こちらも大柄のパターンのものが多く打ち出されており、ペーンを重ねて表現したヘリテージな柄も目を引きました。クラシックなアイテムに限らず、ジャージーなどに落とし込まれているものもあり、その幅も一層広がりを見せています」

Heritage Plaid
「ヘリンボーン、グレンプレイドが注目されている中で、その他のガンクラブチェックやハウンドトゥースなどのヘリテージなチェック柄も引き続き打ち出されています。傾向としてこちらも大柄のものが多く見られますね。柄の中に綺麗な色のペーンを切ったり、ネップを使ったりと、そのバリエーションも増えています。クラシックな装いだけでなくカジュアルなスタイルにも落とし込まれており、様々な着こなしが見られました」

Corduroy
「コーデュロイ。これはここ数年ずっと続いている流れのひとつ。少しカントリー色が強いので日本ではなかなか根付くことのなかったアイテムですが、昨年頃から定着しつつあり人気が高まっているなという印象があります。コーデュロイと言うと、ブラウンやグリーン、オレンジなどやや土臭いイメージが濃いと思いますが、ここ最近は明るく綺麗な色出しのコーデュロイで表現するものが増えており、都会的にも取り入れられるアイテムへと少しずつ変化してきています」
Fur & Boa
「ここ数シーズンで注目を集めているファーやボアをあしらったアイテム。24年秋冬シーズンもその勢いは衰えることなく続いており、多くのサプライヤーの提案や関係者の着こなしに見られました。リアルなファー、ボアを使ったラグジュアリーなアイテムに加えて、フェイクを用いたスポーティなものも見られます。色で変化をつけた新たな提案も出てきていました」

「それでは次にCOLORに行きましょう」
と言うことで次回、”COLOR編”です。
本重