みなさまこんにちは、nmaです。
先日、第8回 横浜トリエンナーレに行ってきたのでブログを書きたいと思います。
まず初めに、
横浜トリエンナーレとは?
ー横浜市で3年に1度開催する現代アートの国際展。2001年に第1回展を開催して以来回を重ね、世界の情勢が目まぐるしく変化する時代の中で、世界と日本、社会と個人の関係を見つめ、アートの社会的な存在意義をより多角的な視点で問い直している。
第8回展では、強みである「国際性」を大切にしながら、次の10年のトリエンナーレは「現代アートの良質の入門編になる」という目標に立ち返ったそうです。題名にある ” 野草” は中国の小説家魯迅さんの作品からとったものです。
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説明はこの辺りで、(細かな詳細は公式サイトをチェックしてみてください。)
今回のブログでは中でも印象的だった展示をご紹介していきます。
まずはこちら、
「私たちの解放」の章より、ユア・ブラザーズ・フィルムメイキング・グループ(你哥影視社)の作品です。
2018年、台満の新北市にある家で、100人以上のベトナム人女性労働者がストライキを起こし、その様子がインターネットを通じて世界中に拡散された出来事より想を得ています。
作品は、ワークショップやさまざまな職業の人びととのコラボレーションによりつくられたそうです。

手描きのダンボールのイラストが可愛い。
↑ 座ってみました。
展示の中には実際に撮影されたストライキの映像が流れていて、自分達の意思を表明する強さに私も感銘を受けました。
最近日本でも反戦デモが開催されているので、参加できる日があれば行ってみたいと思います。
個人的には、坂本龍一さんの娘 坂本美雨さんや、DEPTのeriさん、アーティストのmei eharaさんの発信をみて意識するようになりました。気になった方は是非CHECKしてみてください。
続きまして、クララ・リデンの〈地に伏して〉とゆう作品です。
ニューヨーク、チェース・マンハッタン銀行広場周辺。ひとりの人物が、倒れては立ち上がり、歩き出してはまた倒れ、をくり返します。発想源はイギリスのバンド、マッシヴ・アタックの「終わりなき共感」(1991)のMVとの事。背景に映るのは、金融街の高層ビルです。この人物が表すのは、金融街の崩壊か、資本主義の波に抗う私達の姿かを考えさせられる作品です。
私自身マッシヴの曲を学生時代に聴いていたのもあり、印象に残りました。
この作品以外にもジョシュ・クライン〈生産性の向上〉といった作品では、銀行員や会計士などが袋に入って捨てられている作品があり、金融機関などの問題提起が強い事も学びになりました。
続きまして、坂本龍一さんの作品
2006年、ビデオアートの父と称される韓国のアーティスト、ナム・ジュン・パイク氏の追悼イベントに出演した坂本さんは、ヴァイオリンを叩き壊し、その残骸を引きずって歩くパフォーマンスを行いました。パイク氏が1965年にヴァイオリンを引きずって海辺を歩いた行為を踏まえたこのパフォーマンスは、破壊的な精神に満ちたパイクへの敬意を表しています。坂本さんは音楽だけでなく、社会問題や政治状況についても積極的に発言し、あらゆる表現活動を実践しました。
こちらの作品に関しては、追悼の意味を込めて急遽追加された作品なのではないかとの声もありましたが、いちファンとしては思わぬところで鑑賞できたので良かったです。
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様々ご紹介してきましたが、他にも志賀理江子さんの〈霧の中の対話:火 ー宮城県牝鹿半島山中にて、食猟師の小野寺望さんが話したこと〉なども印象的でした。
紹介しきれなかった作品はまだまだありますが、長くなってしまったのでこの辺りにしようと思います。
トリエンナーレで紹介される作品達は、目を背けたくなるような内容が多く、1日で鑑賞するには精神力も必要かと思います。現代アートを通して、社会問題を知るきっかけ作りに是非行ってみてください。
また3年後、第9回の開催にはどのような作品が集まるのか楽しみです。
では!

↑私が尊敬する上司の後ろ姿を載せて締めさせて頂きます。(岡本太郎さんの作品を撮影中)
BYE!