皆様こんばんは、遠藤です。
まずは告知から。
4月9日(日)にビームスF 新宿にて、六本木のサービスマスター中野を招いて、当店のサービスマスター伊藤とインスタライブを行います。店舗の垣根を超えるだけでも凄いことなのに、マスター×マスターの共演となれば、これは見逃す手はないかと。是非ご覧ください。
さて、本日は私がここ数カ月モヤモヤしているある言葉について掘り下げていきます。表題の通り「チョアジャケット」です。
この「チョアジャケット」もしくは「チョアコート」という単語、聞き馴染みのない方も多いのではないでしょうか。私は今季のラインナップ説明で初めて聞きました。
ニュアンスとしては、我々が今までカバーオールと呼んでいた物を指すようですが、具体的に何をカバーオールとし、何をチョアジャケットとするのか、そこが良く分かりません。
LARDINI / リネン カバーオール
カラー:BROWN
サイズ:XXS〜L
価格:¥86,900(税込)
商品番号:21-18-0673-272
遠藤調べで出できた説は以下の通り。
①、カバーオールとはcover(覆う)all(全てを)であり、すなわち「ツナギ」を指す名称。ワークジャケット単体は「チョアジャケット」と呼称するのが正しい。
②、フレンチワークジャケットに由来するもの。
③、単なる別名。
CINQUANTA × BEAMS F / 別注 カバーオール
カラー:BLACK
サイズ:44〜50
価格:¥169,400(税込)
商品番号:21-18-0647-837
おおう、ややこしくなってきましたねえ。どの説を採用しても互いに微妙に矛盾する気がします。
①に関しては、カバーオールという呼び方そのものが間違っていますし、
②に関しては、米、英その他の国のワークジャケットは逆説的に考えてチョアジャケットと呼ばないことになり、
③が一番敵を作りませんが一番身も蓋もない。
…パニック!
しかしながら、チョアジャケットのchoreとは、「雑用、作業」を意味する「英語」。
そう、英語なんですよね。というわけで英語検索してみると、こんな感じの内容が引っかかりました。(ざっくり要約します)
『チョアジャケットとは、デニムやモールスキンなど頑丈な生地で作られたジャケットを指し、複数の大きなフロントポケットを持つ。これらは「bleu de travail (青の労働者)」と呼ばれる1,800年代フランスの労働者達の着ていた物に由来する』
…あれ?この記述を読むと、さっきまで矛盾していたように感じていた①〜③の説が矛盾せずに収まるような気がしませんか。
すなわち、チョアジャケットは元来、フランスのワークジャケットであり(②)、それが他国に広がって作業着となり(①)、時代の変化とともにカバーオールだったりチョアジャケットといろんな名前で呼ばれるようになった(③)と。
なので私達が今までカバーオールと呼んでいた、「頑丈な生地でできた」、「複数のフロントポケットを持つ」、「ワークジャケット」は、全て「チョアジャケット」であり、元を辿って行くとフランスの労働者達に行き着く、ということですね。
いやースッキリしました。これからはカバーオールをチョアジャケットと呼んで差し支えない訳で、生産国に関わらず「フランスの作業着が由来なんですよ」と言って差し支えない訳で、
フレンチなコーデに取り入れて差し支えない訳です。
AUBERGE / COCO ボーダー カットソー
サイズ:40、44
価格:¥26,400(税込)
商品番号:24-14-0040-608
チョアジャケットとかカバーオールとか名称がごちゃまぜになった為にややこしくなりましたが、アイテムとしてはこんなに使い勝手が良い物も中々無いので、是非一着お手持ちに加えてみてください。
何者か分かればこっちの物です。あとはどう料理するかだけ。
本日も長文にお付き合いくださり、誠にありがとうございました。始めから英語検索しろよっていう話ですが、楽しんでいただけましたでしょうか。
とはいえ、これも諸説ある内の一つに過ぎませんので、「遠藤それチゲえよ」という方がいらっしゃれば、お手数ですがご指摘してくださいますと嬉しいです。
それではまた次回。
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