皆さま初めまして。
ビームス 静岡、ドレスフロアの新顔、杉山です。
フロアに立ち始めてから2ヶ月。既にお話させていただいたお客様も数多くいらっしゃいますが、改めて宜しくお願い致します。
さて、1発目のブログ、何を書こうか迷うところです。タイトル通りなのですが…。
洋服屋といっても、様々な商品の取り扱いがございます。ドレスフロアは「衣」が勿論メインなわけですが、一歩外に出れば、その広がりは留まりを知らず。そんな多様性が求められる中で、やはり、それぞれのスタッフ毎に得意分野があるもんです。
僕の場合、それが「靴」。中でも革靴でしょう。オシャレは足元から。よく耳にします。常に地面と接しながら、汗を吸い続け、時には雨に打たれ。なんだか可哀想になってきました。
とにかく、1日中、身につけるわけなので、フィッティングがとても大切です。
では実際、何処をチェックしているのか。
・履き口と踝まわり

・土踏まず

・横アーチと甲

最低でも、以上の箇所のフィッティングは、実際に足を入れていただき、触りながらヒアリングを行います。
中でも重要なのは、横アーチと甲の部分。いわゆる「ワイズ」横幅です。
これは革靴に限らず、どんな靴にも記載がされています。それだけ大切な情報という事ですね。
足入れの際は、革本来の「ノビ」を考慮し、親指、小指共にやや革に当たるくらいをオススメさせていただきます。
もちろん素材により異なり、スムースレザーやガラスレザー、コードバンといった硬めの革は上記の通り。クロムエクセルレザーの様に油分の多い革や、スエードなどの柔らかい革の場合はよりタイトに。といった差もあります。
そして切り離せないのが、甲のフィッティングです。ストレートチップ等の羽根があるシューズ、モカシン縫いのあるシューズは要注意です。
羽根があるシューズでは、
この様に閉まり具合をチェックします。履くたびに紐を絞めますので、周りの革に負担がかかり、ノビてくる場所です。
新品の状態で写真の様に綺麗に閉じていると、ノビに伴い羽根の部分が山状に盛り上がってしまいます。後に見栄えもフィッティングも低下します。目安としては、新品の状態で、1番上の羽根の部分が5mm-10mm程開いているのがオススメです。
続いてモカシンのタイプです。
革の素材ごとのノビに関しては、上記と同様。ここにモカシンならではの「落ち」が生じるわけです。ではその「落ち」とは何なのか。それは、足の甲とシューズのアッパー部分に生まれる空間がカギとなります。
モカシン縫いの特徴は、写真の通りで、前から見ると四角形の様に見える造りでしょう。

これが所謂「プレーントゥー」などのシューズと、フィッティングの部分で大きく異なる部分です。
ここがつま先の形状に関わらず、革本来のノビに加えて、履き込むことで重力に負けた革が横に広がり「落ち」となり、さらにシューズの横幅を広げるわけです。
写真の様に、上から見た時にコバが隠れるくらいまでは広がります。

どうでしょう、何となく伝わりましたでしょうか?
もちろん今記載した内容はごく一部な訳ですが、このように、様々なフィッティング内容に加え、お客様の要望も踏まえたベストな選択肢を提案させていただいております。
コロナ禍も後押しに、活発となるオンライン市場です。ボタン操作で簡単にお好きなものを買える時代に、果たしてご自身が着用しているものは、本当にベストなサイズなのでしょうか?
少しでも引っ掛かりがありましたら、ぜひ一度店頭までお立ち寄りくださいませ。
最後に、今回ご紹介しました革靴のマイサイズを記載いたします。(普段着用するスニーカーは26cm。幅はDワイズで甲は低め。)
こちらもぜひ、ご購入の際の参考としてください。
・BEAMS F 6アイレット キャップトウシューズ サイズ7
・Paraboot BARTH サイズ6
では、また。