言い訳の続き、そして弱点の無い1着を

杉山 直哉 2024.03.11

こんにちは。



前回のブログ、ご覧いただきましたでしょうか。

ハウンドトゥースから、急な方向転換をかまし、言い訳をツラツラと述べさせていただきました。

今回は、その言い訳の続きです…。



個人的に節目となる年、少しでも自分の世界を広げようと、脱ハウンドトゥースを掲げたわけですが、実はもう一つの理由があったんです。

それが、




どうしてもこの生地でオーダーしたかったから!!!です。




松希のバンチから、

SONDRIOのROYAL PARTYです。

ベージュ、エクリュ、ネイビーと、3色のご用意。


いやいや、だったら3着作ればいいじゃんって、ね。それだけがこの言い訳の弱点です。

湯水の様に使うわけにはいかないんです…。


自身のワードローブを振り返ってみても、ハウンドトゥースが増えるよりも、上下でバラしが効く2着が増えた方が、色々とコーディネートを楽しめますからね。

もちろん、この生地においても、スーツとしてオーダーしております。



ここからが本題ですね。

なぜこの生地で、どうしても作りたかったのか。

タイトルにも入れていますが、弱点の無い1着を作りたかった。ですが、それは洋服としてではなくて、僕の好みに対してです。

その上で選ばれたこの生地ですが、1番の決め手となったのが、ウェイトです。




460g


オーダーのご経験がある方からすると、は!?ってなりますよね。


わかりやすく言うと、とにかく、めっちゃめっちゃヘビーウェイトです。

通常、このタイミングでのウール生地と比べると2倍くらい。コットン生地でも1.5倍くらいです。




かなりの高密度で打ち込まれており、芯のある印象ですが、どこか滑らかさを感じます。

今回オーダーしたのは、3色の内ネイビーですが、太陽光の元で、艶っぽく光ってくれそうな雰囲気です。


上下バラしでの使用もでき、なんならエイジングも楽しめるでしょう。あまり見かけない様な、このクラシックさに一目惚れでした。


しかも、コットンと言えばのSONDRIO。噂によると、年間で600万メートル以上の生産をするそうです。そんな信頼の生地で作れる訳ですから、即決です。



寸法に関しては、前回ブログのコードレーンと同じく、ジャケットの胴回り、着丈を延長、パンツは股上延長と、可能な限り膝と裾を広くしています。


恐らく、どの時代にタイムスリップしても、カッコいいとされる仕上がりになるでしょう。


完成のご報告まで、お待ちください。



なんとなんと、大多和も、同じ生地でオーダーしたらしいですよ!





ではでは。