新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の解除により、ライブハウスやクラブの営業を再開することが出来るようになってきていますが、まだまだ気の抜けない状況が続いていますね。音楽に限らず、生で体感するエンタテインメントが苦しい状況にある一方で、「VARP」のようにアバターを介して仮想空間の中で体験を共有出来るシステムを提供するといった動きも注目されていて、それが社会において今後どのような影響を与えていくのかは私にはわかりかねますが、時代の変化というものを感じずにはいられません。
そして、それが音楽においてどのような変化を与えていくのかということを最近よく考えています。音楽はテクノロジーの進化や社会情勢など時代の変化に伴って、生まれ変わり続けていると思うからです。また、たとえば古くはエリック・サティによる「家具としての音楽」という概念や、ジョン・ケージの無音もしくは自然発生音を音楽として捉えるという発想、ブライアン・イーノによる「アンビエント」の提唱など、新たな哲学の発見のように、斬新な視点が生まれることでも変化していくところが音楽の面白さのひとつですね。

直接関係はないのですが、Sean McCannによるこちらは、ブライアン・イーノやハロルド・バッド、フィリップ・グラスらに続く次世代の才能としてアンビエントや現代音楽好きの方にオススメです!
テクノロジーの話でいえば、シンセサイザーは19世紀半ばに登場した発電機や電話を
また、かつて音楽は音楽家たちが
90年代終わりから2000年代に入ると、コンピューターの発達に伴って登場したDTMによって、音楽制作における可能性がこれまでにないレベルに高まり、エレクトロニカが台頭。2010年代にはインターネットの発達により情報過多となった現

こちらは初の本人名義ダニエル・ロパティンとしてリリースした一枚。アダム・サンドラー主演、サフディ兄弟監督の話題作 『UNCUT GEMS』のサウンドトラックとして制作されましたが、ここでも彼の才能が爆発しています!
と、ざっと変遷を述べてきたのですが、エレクトロニカといえばAlva Noto(アルヴァ・ノト)ことカールステン・ニコライが新作アルバム『Xerrox Vol.4』をリリースしました。

カールステン・ニコライは池田亮司とともに語られる

音源ソフトのアートワークも毎度細部まで徹底しており秀逸!
テクノロジーや時代背景が新たな音楽(=芸術)を創る契機になり、また発想次第で面白い音楽が生まれるという事実。そんなことから、音楽は時代を映す鏡とも称され、時には時代への強烈なアンチテーゼとして、心をえぐるような表現が生まれて私たちに様々なメッセージを訴えかけてきます。と、このように考えれば考えるほど、つくづく音楽は面白いなという結論にたどり着く今日この頃です。