みなさまこんにちは。
夏の終わりは切ない気持ちになりますね。
どうして夏の夕焼けは子供の頃の思い出が蘇ってくるのでしょうか。
全力でブランコで遊んでいた無邪気な頃を思い出します。
さて。
今回は去年展示してくださった沖縄出身のアーティスト、儀間朝龍さんについてご紹介いたします。
タイトルを見て「?」となった方は多いかと思います。
私の個人的な意見なのですが、儀間さんとお話しした時や、作品を見たとき、また儀間さんがやっておられる活動を知り、そう思わずにはいられませんでした。
儀間さんの作品や考え方を含め、素敵だと思ったことをお伝えさせてください。
余談ですが、私はB GALLERYで働く前は4年程コーヒーを仕事にしており、(バリスタというやつです)
環境問題やフェアトレードに対して真剣に取り組んでいるコーヒーショップで働いていました。

そのコーヒーショップのコンセプトが、“美味しいコーヒーは地球と人に優しいものだ”
という言葉のもと、日々コーヒーと向き合って過ごしてきました。
そのため、私自身も地球と人に優しい人間でありたいと思っておりますし、
そのような人に対して尊敬せずにはいられません。
話を戻しまして、儀間さんの作品についてお話します。
儀間さんは世界中からカラフルな輸入品が届く沖縄で育ちました。
アメリカのポップカルチャーに強く影響を受け、また環境への強い意識が常に存在していたそうです。(高校生の頃から、地球が汚されていく映像や本に興味があったとのこと。)
儀間さんの作品は各国の様々な柄やロゴが装飾されたカラフルなダンボールを使用したコラージュ作品を制作しています。

絵の具などの塗料は使わず(アクリル絵の具も水で流すと地球には悪影響と言われています)
接着にはでんぷん糊を使用しています。

BEAMS本社7階
2019年代官山styleにて展示会 【POP COLLAGE SNEAKER POP】
こちら、全てダンボールでできていると思いますか?
私たちBEAMSの本社にも儀間さんの作品が飾っています。
BEAMSのロゴ!
今年の夏に代官山で展示があったのですが、80年、90年代を中心のスニーカーの作品を約35点展示されていました。
こちらの作品は近くで見ても本物と錯覚してしまうほど完成されたものです。
ダンボールは運ばれたら捨てられる存在のもの。
ですが、儀間さんの作品には不可欠なもの。
作品の素材にダンボールを使用していることが結果的に環境問題であるゴミの量を少しでも減らしているならラッキーなことだと思っているとインタビューでお答えされていました。
もう一つ、儀間さんの活動についてです。
儀間さんはrubodanというダンボールを使ったステーショナリーブランドの代表をされています。

具体的にどういう活動をされているかと言いますと、
「資源ゴミとしてのダンボール処理だけではなく、廃ダンボールが新しい何かに生まれ変わるような、エシカルでアップサイクルなアイデアの一つとなるように。そして、その先に誰かの新しい仕事が生まれば」というビジョンを持って活動されています。
ノートなどに商品化することで、自分たちで紙を製造できないアジアの国々の役に立ちたいと思ったそうです。
そのためにブランドを立ち上げ、タイやベトナム、フィリピンやインドネシアへ実際に赴き、障害をもった人たちの団体や施設を紹介してもらい、ノートの作り方を教えに行かれています。その際に彼らが作った商品を買い取って、日本で販売を行っていました。
儀間さんの作品はPOPでカラフル、どこからみても格好良くて大好きですが、
人にも地球にも優しい、そんなアーティスト。
皆様に格好良いだけでは無いその背景も知って頂ければ嬉しく思います。
そんな儀間さんのお話を聞けるチャンスが。
2019年9月21日(土)19;00-20:30
D&DEPARTMENT OKINAWAにてトークショーがございます。
なんと儀間さんと、B GALLERYのキュレーター藤木のトークイベント!
詳しくはこちら、HPをご覧ください。

【OKINAWA POP – ダンボールアートから見える沖縄–】と題した企画展は9月4日から10月7日までございます。
是非一度、儀間さんの作品や商品を通して、一度、地球のこと、また人のこと、考えてみてはいかがでしょうか?
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