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fennica 2023年春夏のお話し‥プレス内覧会にて

昨日のブログ、2023年春夏のお話しの続き‥の続きとしまして、今回はLOOKに載せきれなかったおすすめのアイテムもご紹介できればと思います。


こちらは12月上旬に行われたプレス向け内覧会の様子。

関係者の方へ次の春夏シーズンをお披露目する機会で、<fennica>ブースもこのように春夏のおすすめをぎゅっと詰め込んでご紹介しておりました。

ずらりと並ぶこちらは、2023年春夏シーズン“Craftsmanship Life”のキーアイテムである、<fennica>オリジナルウェア。

奄美大島の自然を活かした染色が美しい、クラフツマンシップが光る渾身作です。詳しくはディレクター 菊地のブログをご一読くださいね。

上段に並ぶのは、左から<小石原焼>、<小鹿田焼>、<吹きガラス工房 琥珀>。福岡、大分の手仕事です。


正面向きに掛けられたブルゾンは<HAVERSACK>とのタッグで製作したアイテム。横には新たにセレクトしたブランド、<rdv o globe>や<NEZU YOHIN TEN>が並びます。こちらは昨日のブログでLOOKをご覧になってみてくださいね。

<fennica>ではお馴染みのブランドも、様々なプリントや刺繍、ニットなど、春夏らしい彩りを添えるアイテムをセレクトしています。








アフリカンプリントと播州織で仕立てたクッションカバーや<BAG’n’NOUN × fennica>のツールバッグのNEWカラー、NATURAL × BLACKも。

そして足元は今季から取り扱いを始めた<DOEK>から、新たなモデルをセレクトしています。


更に、特別なスニーカーも準備しているんです。春夏に<オカモト商店 × fennica>のタッグで製作した久留米絣のウェアでも使用した絣生地。それをアッパーに適した細番手の糸に変えて製作したスペシャルなモデルです。


見てお分かりの通り内覧会には間に合いませんでしたが、奥の生地で仕上がる予定。もう一色BEIGEベースのカラーもあり、2カラーがお披露目予定です。

そして3シーズン目となる<TEP_P × fennica>のシューズはベロア素材のストラップ仕様。


横には<homspun>の春らしいソックスを並べていますが、ソックスとのコンビネーションも楽しみな一足です。

毎年恒例の『OKINAWAN MARKET』でも<拓美窯>へ依頼したスペシャルなランプがお目見え予定。比嘉拓美さんの仕事を象徴する鳩の絵付けをランプベースにしたモダンな仕上がりに。また2月に詳しくお伝えさせてくださいね。


<吹きガラス工房 琥珀>からも再生ガラスの美しいランプやテーブルウェアが揃います。




100%廃ビンを用いたビンそのものの色合いを活かした再生ガラス。琉球ガラスの始まりでもありますが、現在100%廃ビンを用いた作品作りをされる方は恐らく<吹きガラス工房 琥珀>だけではないでしょうか。

あたたかみのある色目を楽しんでいただけたら嬉しいです。


気になるアイテムはございましたでしょうか?

まだまだおすすめのアイテムを準備していますので、ぜひ店頭でご紹介させてくださいね。


お問い合わせやご予約は是非下記<fennica>店舗で承ります。

【fennica 展開店舗】

[東京 新宿]BEAMS JAPAN 5階 / TEL:03-5368-7304
[兵庫 神戸]BEAMS KOBE B1階 / TEL:078-335-2720



Mori

fennica 2023年春夏のお話し‥の続き

師走。寒さが増すほどに春の軽やかな洋服が恋しくなりますね。

先日<fennica>ディレクター 菊地からありましたように、次の春夏シーズンは“Craftsmanship Life”をテーマに掲げ、<fennica>オリジナルアイテムを中心に手仕事の魅力溢れるアイテムを衣食住繋げて提案します。

今回<fennica>のスタイルをロケーションを含めて表現するために一行は栃木県益子町へ。

<fennica>で長くお取り扱いしている、お馴染み<濱田窯>と<えのきだ窯>ご協力のもと撮影したLOOKから、皆さまに春の気分をお裾分けしたいと思います。

|Style 1|at 濱田窯

 

先日のブログの最後にご紹介したスタイル。Work Jacket(左)とChina Jacket(右)は、<fennica>完全オリジナル、キャップは秋冬にご紹介した<cableami × fennica>“US Army Baseball Cap”がベースで、3アイテムとも奄美大島で泥染めを施したスペシャルなアイテムです。

|Style 2|at 濱田窯


こちらは<fennica>で特別にオーダーしたボトムス、<orSlow × fennica>“Swiss Army Over Pants”の新色BLACKと<HAVERSACK × fennica>の“Wrap Skirt”に、トップスはどちらも<rdv o globe>。新たに取り扱いをスタートいたします。


<濱田窯>のアイドル、サラちゃんにも友情出演していただきました。…可愛い!

|Style 3|at 濱田家


<HAVERSACK>とのタッグではBlousonも製作(左)。Work Jacket(右)は一枚目の写真の色違い、藍染めを施したもの。そして、いつもながら洋服だけではありません。テーブルに敷かれたクロスは、<オカモト商店>と製作したもので、様々な久留米絣をパッチワークにして仕立てた目に楽しいデザインです。

|Style 4|at えのきだ窯


トロピカルなパイナップルやペイズリー。こちらは<by mo>(左)と、<HAVERSACK>(右)。足元は先程から登場している<TEP_P × fennica>のNEWモデルです。そして、あたたかな光が綺麗な硝子の照明は<吹きガラス工房 琥珀>より。他にも硝子のテーブルウェアも届く予定です。

|Style 5|at えのきだ窯


<HAVERSACK>は、インラインの生地を載せ替えてオーダーしたスペシャルなベストも(左)。新たに取り扱う<rdv o globe>と<NEZU YOHINTEN>をMIXしたスタイリング。どちらもUNISEXで服づくりをしているブランドです。

|Style 6|at えのきだ窯


こちらのトップスも奄美大島で染色を施した<fennica>オリジナル。Basque Shirtは一枚でも(右)重ね着でも(左)コーディネートし易いバランスです。ボトムスは<HAVERSACK>(左)と<homspun>(右)。足元はどちらも2022年秋冬よりお取り扱いを始めた<DOEK>です。

そして<濱田窯>と<えのきだ窯>の器も年明け以降に届きます。


濱田友緒さんによる緑釉赤絵作品は、春を感じる葉形板皿をはじめとした形が並ぶ予定です。蝋でマスキングすることで引き立つ点打ちが綺麗ですね。<濱田窯>定番の器も並ぶ予定ですので、またお知らせさせてください。


<えのきだ窯>も約一年ぶりに年明けからご覧いただける予定です。楕円型をしたカレー皿は人気のため、どうぞお見逃しなく。

ディレクター 菊地同様、毎度お伝えしたいことが多くて長くなってしまう訳ですが…これも<fennica>が様々な魅力を持ったクラフツマンと目一杯の想いを込めて製作しているからでして。

人の手や想いが入ったモノは、愛着が湧き、私たちは自然と長く愛用し続けています。


<fennica>が提案するモノが、皆様にとっても同じになれば、同じであれば幸いです。


お問い合わせやご予約は是非下記<fennica>店舗で承ります。

【fennica 展開店舗】

[東京 新宿]BEAMS JAPAN 5階 / TEL:03-5368-7304
[兵庫 神戸]BEAMS KOBE B1階 / TEL:078-335-2720



Mori



2023年春夏、fennicaは『Craftsmanship Life』をお届けします。

皆様

こんにちは。東京もだいぶ寒くなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

そして気付けば2023年も間近に迫ってまいりましたね。fennicaでも来年の春夏に向けて色々な商品を仕込んでおりますので、少しここでご紹介させてください。




2023年の春夏におけるテーマは『Craftsmanship Life』としました。fennicaでずっと取り組んできたことなので今更、という気持ちもあるのですが。。今回より改めて自身でfennicaとは~を考え直した際に出てきた言葉でしたので、これを軸にして洋服だけに留まらず、雑貨やインテリアにおいても手仕事のぬくもり、いびつさ、ムラ、など人それぞれに何かを感じてもらえる商品を展開していき、より豊かで楽しいと思えるライフスタイルを提案していきたいと考えております。

今回の一番のオススメは、何といっても鹿児島県の奄美大島で染めて頂いた洋服たちです。運よく色々なご縁が繋がり、形になりました。洋服3型と帽子が1型、どちらもユニセックスでのご紹介となります。

奄美の泥染め、と言えばご存知の方も多いかもしれませんが簡単にご紹介致します。元々の染料は島に自生しているテーチギ(シャリンバイ)という木でそれをチップ状にし、煮出していきます。それを発酵させて染料となります。色はその時点で赤褐色です。







そこから染料を入れた小さな桶に布地を入れて、職人さんが手を動かして染めていきます。空気に触れながらでないとうまく染まらないので、そのままつけておいてもいい色にはならないそう。何回もこの工程を繰り返すことで徐々に深い赤褐色へと変化していきます。




ここまでの工程だとテーチギ染めといって色は赤褐色ですが、その後その布を泥染めをすることでテーチギに含まれるタンニンと泥の中の鉄分が反応して独特な深みのある黒褐色へと変化していきます。



こちらが切り立った山の裾野にある泥田です。こちらに身体ごとつかって糸や布を染めていきます。泥染めに使う泥は鉄分が豊富で粒子が細かいのが特徴です。そのきめ細やかさが生地や糸を傷めることなく美しく、しなやかに染めることができるそう。またその成分で防虫効果や消臭作用も生まれるそうです。実際、職人さんの手を見させて頂きました。


テーチギ染めをしている間は真っ赤だった手が、、、


泥を触ることであっという間に黒色に変化していきます。独特な深みのある黒、はここ奄美でしか出せない染色だそう。やはりここにしかない木、泥、全てが揃ってこの色なのですね。なんでも、テーチギもどこに生えているものは日が当たっていい色が出るだとか、そういったことも頭に入っているそう。

木を切り出すときは10年後を考えて幹を1m残し、染料として煮た後のチップは次に煮出すときの燃料に使います。また燃えた後の灰は、伝統料理「あくまき」に使われたり。古代よりあるものを大切にする、その自然な姿に頭があがらない想いでした。こういったものづくりが、本当の「持続可能なモノ作り」だと思ったりします。

仕上げは川で泥を洗い落とすそうですが、化学染料を一切使わないので洗われた染料は大地に帰り、またいつの日か蘇ってくると思うととんでもなくロマンを感じますね。わたしだけでしょうかね。共感してくれる方がいると嬉しいです。



そして出来上がってきたお洋服がこちらです。なんとも写真で伝えられないのがもどかしいですね。実際はもっともっと良い色です。携帯の写真では限界がありますので性能の良いカメラで撮って頂きました。



カバーオール、チャイナジャケット、キャップ、が今回泥染めしていただいたものです。少しでもこの色の良さ、雰囲気の良さが伝われば良いのですが。

もっとご紹介しようと思ったら長くなってしまいました。ここまで辛抱強く読んで下さった方、ありがとうございます。徐々にご紹介していきますのでぜひ楽しみにお待ちください。

ご予約も受け付けておりますので、気になる方はぜひお問い合わせください。それでは来季のfennicaも、どうぞどうぞ宜しくお願い致します。