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限りなく透明に近い…

季節が変わり始めました。
日中は夏の一歩手前という陽射しの強さ。

着る服のカタチや素材も変わり始める季節です。

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2018年春夏の注目素材といえばナイロン、シルク、レーヨンといった素材です。ペラペラっとした軽さもそうですが、これらの素材はコットンやウールに比べ発色が良いので、今シーズンはヴィヴィッドカラーやパステルカラーを乗せたアイテムに多用されています。ハイファッションにおいて、従来はレディースアイテムによく見られる素材でしたが、この夏はメンズアイテムでもバリエーション豊かに展開しています。

もうひとつ、レディース発信からメンズに流れてきた素材が「トランスペアレント」です。


えっ?それって何?という方も…?


PVCやビニールなど「TRANSPARENT=透明な」素材で作られた衣服が昨年くらいからよく見られるようになり、2018年に本格的なリバイバルを遂げています。この「スケスケ服」の歴史は1960年代後半にイヴ・サンドーランやアンドレ・クレージュらが提案したトランスペアレントルックまで遡ることができます。アメリカvsソ連の宇宙開発競争が本格化した時代に「近未来的な最新素材」としてパリファッション界での話題をさらいました。

かく言う僕の高校生時代(1990年代中盤)にもトランスペアレントなアイテムはリバイバルしています。ビニール素材のバッグやベルト、メッシュ素材の衣服などが流行していました。当時も1960年代後半~70年代ファッションがリバイバルしていたので、およそ20年周期ということになります。


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ここからは店内にあるスケスケ服をご紹介。


写真はCLASSのブルゾン。キャメルレザーとポリ塩化ビニールという強烈な異素材コンビネーション。





CLASSのデザイナー堀切氏はモード史に非常に造詣が深く、過去の優れたファッションをリスペクトし、オマージュを捧げながらも、必ず「今」という時代に変換する形でコレクションを発表してきました。単なる焼き直しファッションとの決定的な差がここにあります。



フラットに縫合されたPVC素材。



あえて芯地を入れる事で、副資材やそれに施された(ステッチなどの)職人技が透けて見えるように意図されています。無機質な素材と有機的な手仕事をブレンドする、という着眼点は実にCLASSらしいセンスです。



JIL SANDERからは透き通るくらい薄いナイロンのシャツブルゾンがリリース。高度な縫製技術を持つ工場でなければステッチを打つ事すら難しそうな「軽さ」と「薄さ」です。


モード界の異端児、RAF SIMONSからも勿論スケスケアイテムが。一見すると「どこが…?」という感じですが。


近づいてみるとノースリーブのメッシュシャツです。このスタイリングではインナーに同系色のシャツを着せたので、それほど透け感がありませんが…。


光にかざしてみると十分透けています。

メッシュ素材で透け感を出したアイテムも僕の高校生時代にはトレンドでした。18歳の頃、BEAMSオリジナルのメッシュTを着ていた僕。色は鮮やかなパープル、ナイロン混の黒いスリムパンツに合わせてエナメルのモンクストラップを履いていました。いま思えば、けっこー気持ち悪い組合せですね…(笑)。今メッシュ素材を取り入れるなら、ゆったりしたサイジングで選ぶ方が今年らしいと言えそうです。



ポケットにPVC素材を使い透けさせたものも。今回のRAF SIMONSは映画「ブレードランナー」の世界観を盛り込んだコレクションなので、近未来イメージとしてのトランスペアレントです。



衣服が透けてみえるのには抵抗がある、という方にはコチラ。TA CA Siからトランスペアレントなミニバッグがリリースされています。「中に入れる荷物が丸見えじゃないか」なんて言わずに、アクセサリー感覚でどうぞ。夏場の単調になりがちなコーディネートに素材感のポイントを作ってくれます。ナイロン系のアイテムには勿論、リネンのような自然素材に合わせてみるのも面白そう…。人気アイテムのため、残りわずかです。


いかがでしょうか?

薄着になるこれからの季節、メッシュ素材のシャツやビニール素材の小物ならば「涼しげに見せつつレイヤードを楽しむ」ことが出来そうです。

是非、みなさまもトライしてみてください。




Tsuruta


FILL THE BILL

こんにちは。

International Gallery BEAMSの田村です。

本日も拙いブログにお付き合いをお願い申し上げます。



今回のブランドは、FILL THE BILL


2012AWに金田 淳一氏がスタート。

FILL THE BILLとは、必要とされる物、欲求を満たす、望みが叶うという意味。


コレクションに毎シーズンのテーマは掲げず、時代背景、テイスト、ジャンル等のコンセプトもなく、スタンダードな洋服なので派手さには欠けるが生地、縫製、シルエットを追求する事で、自然と“良い雰囲気”になる物を提供する。



その為スタイリングサンプルも其処彼処で、FILL THE BILLが必要に。


派手さに欠けるが、サイドラインの生地を通常と異なる畳み込んだ仕様にする事で、歩みと共にサイドラインも表情が出るシルエットを追及。



レーベルの【SEASON STYLING】に於いて、同じパンツを用いた別のスタイリングサンプルをご紹介致しております。

http://www.beams.co.jp/tag/18igm2_pc10/



では、バイイングアイテムの一部をご覧ください。












レーベルの【SEASON STYLING】に於いて、インナーのペザントスリーブシャツを用いた別のスタイリングサンプルをご紹介致しております。

http://www.beams.co.jp/tag/18igm2_pc8/





一見すると既視感あるアイテムばかり。

ある人は古着として。





奇しくも、90年代は、何を着るかからどう着るかにシフトし始めた時代。


ビッグメゾンやコレクションブランドが、ランウェイから発信する最先端なファッションも、既存のシステムとは異なるアプローチで、ストリートからアイデンティティーを発信するインディペンデントなブランドも、その他のムーブメントも同時多発的に起こり始めた時代。

当然、古着のリバイバルも。


FILL THE BILLは、ミリタリー、ワークや様々なジャンルのユニフォーム等からインスピレーションを生み、何かを壊しながら
時代背景、テイスト、ジャンルのコンセプトを再解釈し現代に合わせた雰囲気、空気感を提供するブランドか? そうでないのか


それらの答えは?

知る欲求を満たす為、International Gallery BEAMSで、アイテムの一つ一つをご自身の目で、手でご確認下さい。



皆様のご来店をお待ち致しております。


 田村 通隆

今夜はビーズイット


6月に入り
梅雨入り前の過ごしやすい気候も
そろそろ終わってしまいそうな
この時期。


店頭には春夏物が出揃っていますが
コーディネートのスパイス的に使えそうな
小物が入荷してきたので
今回のブログでは「その小物」を
紹介してみたいと思います。

まずはスタッフのスタイリングから。




プレススタッフ安武。
非常にリラックスした表情です(笑)。
休暇をとって旅したモロッコの影響でしょうか。
ホワイト×グレージュに絞った淡いカラーリングで
都会のリラクシングスタイルを表現しています。



注目は腰に巻いたベルト。

インド製のビーズで作られたTACASiのニューアイテムです。


お次はショップスタッフSuzuki。




Usedのナイロンパンツにビーズベルト。
発色のよいスポーツアイテムに
ビーズの原色使いがマッチしています。



もひとつSuzuki。
こちらは黒っぽいカラーリングの中に
差し色でビーズベルト。




Yuketenのトライバルなモカシンと
ジャージパンツが
いい感じのミックス。


Suzukiの場合、
2体とも「スポーツ」と「エスニック」の
クロスオーバーに焦点を合わせて
コーディネートしているようです。


スポーツ×エスニックは
昔からよく合う組み合わせだと言われています。
誰に(笑)?って。
少なくとも僕はそう思ってきました。
80'sロンドンのスタイリストRay Petriの作品にも
しばしば登場する
組み合わせですね。


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3人目は私、Tsuruta。




カーフスエードのレザージャケット、
泥染めシルクに漆コーティングを施した
10年前のチャイナシャツ(Fennica)、
リネン混のチェックパンツ(Antonio Marras)で
素材感を意識したコーディネート。

英国のシルクタイ(ATKINSONS)や
アメリカ靴(ALDEN)、フランス人が
アイルランドの老舗に別注した
キャップ(Anatomica)など
多国籍なアイテム群に
インドのビーズベルト。




レッド~ボルドーが
なんとなくリンクしています。

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三者三様のビーズベルトコーディネート。
大トリは勿論この人。



当レーベルディレクターの
服部です。
「昔のフラメンコダンサーみたいに
なっちゃいました。」とは
本人の弁ですが…。

僕はこんなフラメンコダンサー
見た事がありません(笑)。



チャイナトグルが付いた
TACASiのジャケットと
ビーズベルトがマッチしています。



発色が良い991のニットと
ビーズのイエローがリンクしています。
リンク、というか体の半分以上がイエローです。
荒技です。

投げっぱなしの
ジャーマンスープレックス。


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いかがでしょうか?
TACASiのビーズベルト。

マンネリ気味の着こなしには
程よいスパイスとして。
攻めた着こなしには
更なるインパクトを。


しかも¥5,800(+税)という
気軽なプライス!

入荷早々にご好評いただき
品薄となっておりますが
色によっては
まだ若干ですがご用意できます。



お早めにお問合せ下さいませ。








Tsuruta

Leap before you look


本日は長い前置きは無し。
スタッフのスタイリングスナップから。


さっそく参ります。
(スタッフのスタイリングには
過去の取り扱いアイテムや社外品が
含まれます。ご了承ください。)



当レーベルディレクターの服部。

E.TAUTZのアンバランスなジャケットに
パンクなプリントTを合わせて
初夏らしく、騒(さわ)やか
かつ過激に着こなしています。

(スタイリング詳細はコチラ)
http://www.beams.co.jp/styling/international_gallery_beams/32211/



足元はこちら。
イタリア発のファクトリーブランド
MARTEGANI(マルテガーニ)の
ストラップシューズ。

ボロネーゼ製法で
素足履きに適した軽い履き心地。

このシューズ(色違い)を
ヘビロテで愛用しているのが…。



私、Tsurutaです…。



インドのブロックプリントと
モロッコのサボテン繊維素材。
異なる柄・素材のストールを重ね付けした
うるさすぎるスタイリングの足元も
上品に受け止めてくれます。
MARTEGANIありがとう!って感じです。

(スタイリング詳細はコチラ)
http://www.beams.co.jp/styling/international_gallery_beams/33394/


ちなみに別の日のTsuruta。



ヌーディなレッグウォーマーに
思わず目がいってしまいがちですが(笑)、
見ていただきたいのはMARTEGANIの方。
最初のスタイリングと見比べ
ストラップの位置に注目してください。

(スタイリング詳細はコチラ)
http://www.beams.co.jp/styling/international_gallery_beams/32928/

はい、そうなんです。
このシューズ、ストラップが
前後に回転する仕組み。
かかとにも甲にも引っ掛けられる
一粒で二度美味しい(古い…)
シューズなのです。


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続いてはこの人。


最近、髪を切りました。
スタッフSuzuki。
バティックプリントのボトムに
グァテマラの刺繍シャツという
多国籍ミックススタイル。
EMILIANO RINALDIのカーディガンや
ネオンカラーのTシャツをレイヤードして
素材の凹凸感をうまく出しています。

(スタイリング詳細はコチラ)
http://www.beams.co.jp/styling/international_gallery_beams/33118/



足元はこちら。


TA CA Si(タキャシ)のXストラップシューズ。

昨年もご好評頂いたモデルを
素材を一新してこの春、再リリース。
バレエシューズのような
フェミニンなムードが
どんなコーディネートも
イマっぽく仕上げてくれる逸品です。



スエード素材もありマス。

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いよいよ本日のクライマックス(?)。



再びTsuruta。
なんかスミマセン…。

(スタイリング詳細はコチラ)
http://www.beams.co.jp/styling/international_gallery_beams/30776/



足元はこちら。
JOHN MOOREのダブルストラップブーツ。

Tsurutaで、もう1パターン。



UMIT BENANのセットアップに
JOHN MOOREのブーツ。
素足で履くとサンダルに見えませんか?
リンゴをかじるとハグキから血がでませんか?

(スタイリング詳細はコチラ)
http://www.beams.co.jp/styling/international_gallery_beams/32795/



サンダルには見えませんし、
ハグキから血も出ません。
出るとしたら足からです(笑)。
さすがに素足履きはちょっと痛かったかも…。
良い子はマネしないでね!

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で、勘の良い方は
もうお気づきのハズ。

結論。

「今シーズンはストラップシューズが新鮮!」
ということです。

シューズでストラップと言えば
本格靴ブランドならば
どこでも作っている
モンクストラップがまずは頭に思い浮かびます。

しかし。

今回ご紹介した3型に共通するのは
「足の甲が見える」つまり
靴のベロ(tongue )が無い、ということ。

これは「軽さ」だと言うことも勿論できますが
「中性的なムード」とか「中世的なムード」とか
「サンダル的なエスニックムード」とか
色々な見え方に
置き換えることができます。



ベロがないだけで
こんなにも足元の印象が変わる!
というわけです。

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中でも、このJOHN MOORE。
80年代デザインの復刻であるにもかかわらず
この新鮮さ。斬新さ。
これはJOHN MOOREというシューズデザイナーの
偉大さと、彼が作るシューズの持つ魅力が
いかにパーマネントなものであるかを
証明しています。

LOUIS VUITTONやVALENTINOといった
ハイブランドがここ数年の間に引用したことで
いま再び注目を集めている
パンク~ポストパンク時代のデザインたち。

HOUSE OF BEAUTY AND CULTURE周辺
(JUDY BLAME、CHRISTPHER NEMETH、
そしてJOHN MOORE)やJAMIE REIDといった
偉大なる壊し屋軍団が作り上げた
80年代デザインは
ポストノームコア時代の今
とりわけ新鮮に映ります。

デコラティブである、という
くだらなさと美しさ。




僕も、大昔に買ったコンバットブーツを
最近また履いたりしています。

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そこらじゅうに散らばった
大量の抜け殻みたいなものを
ほうきとちりとりで
ヘラヘラ笑いながら
掃き掃除していく感じ。

なんとも
スカッと爽快じゃありませんか。

大いなる退屈。
そのあとにやってくる
破壊。

ホップ・ステップ・ジャンプなんて
順序の良いこと言ってないで
この春は
ホップ・ステップ・ストラップ(笑)。

転ばぬ先の杖など早々に捨ててしまい
靴についたストラップで
足元を手早く窮屈に縛り上げたら
あとは軽やかに跳ぶだけ。

跳ぶ前に見るんじゃなくて、
見る前に跳べ、って。

そんなことを
最近思っています。




Tsuruta