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JOE FALCONE 6'9" ALBATROSS

前回からの続きです


今回は、本国アメリカでは既にトレンドの1つとして流行中のツインピン(ツインフィンのピンテール)ボードのご紹介です。こちらもPilgrim Surf+Supply KYOTOのサーフボードになります。3年前に行ったニューヨークトリップでは、このALBATROSS(ボードのモデル名)のテストライド中だったJOE。その時のボードがようやく完成し、ここ日本にも到着しました。日本でも本当に少しづつではありますが、ツインピンの需要がでてきたように思います。恐らくこのデザインのボードは、今後日本でも増えて行くだろうと個人的に予想しています。既にこのツインピンの取扱いをスタートしているショップも徐々に増えてきていますね。どのように流行っていくのか、今後の動向にも要注目です。


このALBATROSSの気になるサイズは 6'9" x 21 1/8" x 2 3/4"。

ミッドレングスと言えばミッドレングスですが、ギリギリミッドもしくはギリギリミッドではないくらいの絶妙な長さもポイントです。シルエットは前方に幅と厚みを十分に持たせ、後方がウイングとラウンドピンテールでボリュームを落としている。前重心でホールドしたらかなり加速してくれそうなデザインです。コンケーブはシングルからダブルに切り替わり、最後は深めのスパイラルVEEボトムでテール側をフィニッシュ。分かる方は見て触っただけで、このボードの操作性能の高さが分かるかと思います。


ロッカーはどちらかと言えば弱めかと思いますが、厚みが結構ある(2 3/4)真ん中から後方に薄くシェイプされているのがよく分かります。なので前方に重心をおいている分、安定したテイクオフを実現しながらも、ウイングと薄めにシェイプされたテールの形状により、パワーのある波でもパーリングしにくい。これ1本でかなり幅広い波に対応出来るのですから、もっぱら次のメインボード候補に個人的にもなっています。


ちなみにJOEのフルネームは、Joseph William Falconeなので、J.W.FALCONEと墨入れされています。


ウイングの入ったラウンドピンテールのツインフィンって、実は元々70'sくらいに流行ったサーフボードのディティールで、近年進化系Edge Boardを制作し、サーフィン業界を騒がせている新進気鋭のシェイパー、Ellis Ericsonも過去によくこのデザインのボードをシェイプしていました。Pilgrim Surf+Supplyでもそのボードは過去に取り扱っていた経緯があります。


その温故知新の考えで、古き良きディティールを現代に蘇らせたリバイバル的なツインピン。このボードの大きな特徴は、ずばり操作性能の高さ。例えばフェイスの広い波で思いっきりカットバックをしてみると、6'9"とは思えないほどターンのレスポンスが非常に良く、思ったほどよく動きます。これは同じ長さのシングルフィンとかと比べてみると一目瞭然だと思いますが(もちろん様々なボードの形状によって差異はあります)、ツインフィンの持つルース感と、ウイング入りのラウンドピンテールの操作性能の高さが見事にミックスされたのが、このALBATROSSなのです。レールはほど良く丸みを持たせ、あまりレールが波に食い込み過ぎないようなデザインに設定されています。その理由は、このボードの持つ操作性能を最大限に活かす為、あまりレールを薄くし過ぎるとホールド感が良過ぎてしまい、逆にターンのレスポンスが落ちてしまうからです。だからと言って、レールtoレールのサーフィンが出来ない訳ではありません。写真ではお伝えできないのですが、このALBATROSSは、後方三分の一程度のところまでエッジを立たせていることも大きなポイントです。エッジを入れることによって、波のフェイスにレールが食い込みやすくなり、ホールド感が良くなり、それが直線的なスピードに直結することもお伝えしておきます。なので最近話題のEdge Boardは、元々直線的なスピードを重視したモデルと言え、今まで直進的な動きしかできなかったところを、Ellis Ericsonが縦に動かせるEdge Boardを開発した、そのことがこれまでの常識を覆した新進気鋭のシェイパーとして、評される理由の一つになったのです。話が少し逸れましたが、このALBATROSで言えば、Edge Boardほどエッジはもちろん効いていないが、多少のホールド感は感じ取ることができる。というボードになる訳です。


個人的な主観で言えば、これは初心者の方には正直おすすめはしません。ツインフィン自体は歴史のある素晴らしい発明だと思っていますし、個人的にツインフィンの乗り心地は大好きです。ですが、やっぱり基礎となるのはシングルフィンかトライフィンなので、その基礎を知らずにツインフィンに乗っていても、その性能と特徴を理解できないままでは正直もったいないような気がしてしまいます。やはりまずはサーフィンをするにあたり、フィンというものがどういう役割を担っているのか、そこの部分を理解した上で、このボードにトライしていただきたいと思っております。


余談ですが、前にシェイパーであるJOEとのメッセージの中で、私が「FLOW EGGとALBATROSS、オレにはどっちがいいと思う?」って聞いたら、即答で「ALBATROSS」とだけ返ってきました。それまでは「FLOW EGGは7'5"以上の長さにしろ」とかずっと言ってたじゃん!と思いつつ、このALBATROSのBLOGを書き綴りながら、JOEが自分にALBATROSSをすすめる理由が今では分かったような気がします。次のマイボードはこれですね。たぶん。


JOE FALCONE 6'9" ALBATROSS


SIZE:6,9" x 21 1/8" x 2 3/4"

No.:36-75-0148

PRICE:¥185,000- +TAX



それではまた次回




JOE FALCONE 7'5" FLOW EGG

前回からの続きです


今回はPilgrim Surf+Supplyの中でも特に人気のある、初級者から上級者まで楽しめるボード、JOE FALCONE(※以下JOE)シェイプのFLOW EGG7'5"をご紹介させていただきます。こちらのお取扱いも、Pilgrim Surf+Supply KYOTOのサーフボードになります(渋谷店では現在ご好評につき完売中)。


FLOW EGGという名のシングルフィン。EGGとは読んで字の如く、タマゴのような形だから名付けられたデザインの名称であり、このEGGにも長い歴史がある伝統的なサーフボードなのです。まるで満開の桜のようなカラーリングが魅力のCHERRY PINK。春らしくていいですね。私がもしこのボードの大きな特徴は?と聞かれて一言で表現するとすれば、「ハルボトムならではの浮遊感が心地良い」です。ではハルボトムとはなんなのか、簡単に言うと「船の底面を表す言葉が“ハル”であり、その形状に似た少し膨らんだようなボトムのサーフボードのことを言います」。近代サーフでは主にコンケーブ(ボトムに溝をつけて水の流れを作り、またコンケーブによって作られた空気の層が、ボードの機動性を上げてくれています)が入ったボードがほとんどですが、これとは真逆の発想になります。ボトムの中央が膨らんでいることで常に水面に接している訳なんですが、「お椀型」と言えば分かりやすいかもしれません。この特徴は言葉に出来ない感覚に近いですが、個人的にはその独特の浮遊感や浮いている感覚というのは、このハルボトムでしか味わえることのできない感覚だと思っています。かなり癖になる乗り心地ですね。


そこまで強くない印象を受けるロッカー。テイクオフの速さがズバ抜けて良さそうです。

事実誰でも乗れるとは大袈裟かもしれませんが、そのくらいテイクオフの速さは折り紙付き。ゆえに初心者から上級者まで楽しめるボードという冒頭の謳い文句を使わせていただきました。


お馴染みのロゴ。

京都店のオープンを祝して入れられた墨入れも、もちろんJOEの直筆です。


サイズは7'5" x 21 7/8" x 3 1/8"。通常のミッドレングスと比較すると、幅と厚みを大きめにとっています。よってこのサイズから察するに、十分な浮力を活かした安定したパドリングや素早いテイクオフが出来ることが分かります。なので個人的には初心者の方や女性の方にもおすすめしたいと思います。他にも小波用のミッドレングスとして楽しむのも十分アリだと思います。その一方で、このボードは大きくて速い波にはあまり向いていません。幅がある分、テイクオフが少し遅れますので、大きくて掘れた波でのサーフィンは難易度が高くなることを理解しておく必要があります。自分ならこのボードでサーフィンをするならば、波のサイズは胸肩くらいまででおさめておきます。とはいえ肩くらいの波までは十分に対応可能なボードなので、メインボードとして十分に楽しませてくれそうですね。


FLOW EGGはハルボトムのシングルフィンの為、先日ご紹介させていただいたTRUE AMESのPHD FINとの相性がとても良く、JOE自身もFLOW EGGにはPHD FINの使用をおすすめしています。PHD FINの効果については、こちらのBLOGをご確認ください。 フレックスの効いた伸びのあるボトムターンは病みつきになること間違いなしです。


そしてこのFLOW EGGはただテイクオフが速くて、浮遊感が感じ取れるのみにあらず。なんと言ってもEGGならではのラウンドしたテールが、スムーズなターンをする為の大きな助けとなってくれているのです。個人的に乗った感想としては、独特の浮遊感を感じながら体全体を使って伸びのあるターンを決めると、これはもうとにかく癖になる心地良さを体感できます。テイクオフが速くて、伸びのあるドライブの効いた大きなターンも出来て、あらゆるレベルのサーファーを満足させてくれるのが、このFLOW EGGなのです。京都店のスタッフに「ホダカ」という波乗りバカのスタッフが、このJOEのFLOW EGGに乗っているので、機会があればぜひ乗った感想などを直接はもちろん、電話などでもぜひ聞いてみてください。


JOE FALCONE 7'5" FLOW EGG

No:36-75-0150-769

SIZE:7'5" x 21 7/8" x 3 1/8"

PRICE:¥190,000- (+TAX)


それではまた次回





LIFE DELIGHTS IN LIFE

先々週からの続きです



既にお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

Pilgrim Surf+Supply KYOTOのオープンを記念して製作されたこちらのPHOTO BOOK。

今回はこちらについて少しお話させていただこうかと思います。


早速パラパラとページをめくっていくと、何やらサーフボードらしきものを発見。


そしてここにも、美しい京都の街並みに佇む1本のサーフボードを発見。

実はコレ、私の私物であるJOE FALCONEのFISH5,7"なんです。

ちょうどクリスが日本の京都を訪れるタイミングで、イメージブックを作ろうとなり、私のサーフボードがこのような形で登場することになったのです。完成までどんなものが出来るか見当もつかなかったのですが、お店に到着したクリスのフォトブックを開けてビックリ、かなり良い感じで使われていました。JOEにも後日この画像を送ってあげたら、予想通りかなり喜んでいました。それもそのはず、JOEは昨年に日本へ遊びに来た時、当初「2日間だけ関西へ遊びに行ってくる」と私に言っていたのですが、それから東京へ戻ってきたのは5日後の夜。JOEのinstagramを見ていたから分かってはいたのですが、JOEとレオノラ夫妻は関西(特に京都)にどハマりしてしまい、結果予定を色々と変更して京都にずっと滞在したみたいなんです。こっちに戻ってきてからも「京都は本当に最高だった。何もかもが素晴らしい!」と自分が体験した京都での楽しい体験を約1時間以上に渡り、それを私に熱弁していたのです(笑)なのでJOEにとっては、京都という場所には最高の想い出がある分、自分の削ったサーフボードが京都でのイメージブックに使われていたことが、何よりも嬉しかったのでしょう。クリスはそれを知ってか知らないでか(たぶん知らなかったと思います)JOEのボードを使う辺りが流石ですね。


もちろんこのPHOTO BOOKはサーフボードのみの紹介に作成された訳ではありません


美しい京都の日常が


Pilgrim Surf+Supplyオーナーのクリス・ジェンティールによって


フィルムカメラならではの


素敵な写真がいくつも映し出されています


こちらはPilgrim Surf+Supply渋谷と京都の店頭にて、絶賛無料配布中です。

気になる方はお早めに店頭までお越しください。




それではまた次回





TRUE AMES PHD FIN

先月からの続きです



今回は新たにお店に入荷してきた、TRUE AMES PHD FINのお話をさせていただきたいと思います。


TRUE AMESとは、アメリカで1979年にChuck Amesによって設立されたサーフボードフィンカンパニー。

その卓越した技術はアメリカ国内のみにとどまらず、世界中にその名を欲しいままにしている言わば、世界最大のフィンカンパニーと言っても過言ではない存在なのです。


そのTRUE AMESから話題のサーフボードフィンが到着しました。

その名も「PHD FIN」。「LIDDLE」のKirk Putnam氏と、Pilgrim Surf+Supplyでも取扱いのある「FINELINE」のBrian Hilbers氏の共同開発によって誕生したPHD FINは、元々ハルスタビー用のフィンとして制作され、アメリカを中心に多くのユーザーから支持を得ているフィンの1つ。形状は先に行くほど細く柔らかくなり、スイングする際の抵抗を軽減させることで、ねじれによるターンが深くなればなるほどスムーズな動きを実現します。ターンのリリース時のスプリング効果も感じられるPHD FINは、ハルやエッグボードはもちろんのこと、オルタナティブ系ミッドレングスにも相性抜群。サイズ展開も9“、9,5”、10”の3サイズから選ぶことが出来、ハルボトムのロングボードなどにも存分に機能を果たしてくれるのです。伸びのある、力強いドライブの効いたターンをしたい方におすすめいたします。


試しに早速JOE FALCONE FLOW EGG 7,7"にPHD FIN 9.5"を装着してみました。


その前に何故このPHD FINを仕入れたのか経緯をお話させていただくと、以前にJOE(JOE FALCONE)が昨年日本に遊びに来た時まで話が遡ります。

JOEのFLOW EGGに合うベストなフィンを本人に尋ねてみると、JOEが即答で答えたのがこのPHD FINだったのです。JOEは続けて私にこう話をしてくれました。

「ハルボトムにはPHD FINかFLEX FINで、“しなり”が効く細めのフィンがベストなんだ。そのフィンの“しなり”を利用してボトムからトップまで一気に伸びるターンが可能になる。エッグは元々回転性にも優れているから、先が細めのフィンはボードを回転させる為の役割も担ってくれているんだ。フィンのサイズは人によって様々なんだけど、オレだったら、7,0"から7,5"くらいのボードなら、フィンのサイズは8.5"~9"。という風に考えているけどね。波が小さい時はフィンが小さい方が小回りが効くし、逆に大きい波の時は小さいフィンだと安定しないから、そういう時の為に常に一本のシングルフィンに対しては、波のコンディションによって2本のフィンから選ぶようにしている。」と、身振り手振りを交えながら、分かり易く自分にJOEは説明してくれました。JOEのオススメのフィンの付け位置はやや後方にフィンを装着すること。フィンは前に付けると回転性がアップし、その分安定感はやや落ちます。分かり易く言うと、フィンを前に付け過ぎてしまうと、ボードの直進性が落ちてしまうのです。その一方でフィンを後ろの方に装着すると、ターンのレスポンスはやや落ちますが、その分伸びのあるゆったりとしたターンが可能になるという仕組みなのです。JOEのFLOW EGGに関して言えば、フィンはやや後方に装着させて、このボードの持つドライブを効かせた気持ち良いターンを楽しんでもらいたい。というのがJOEのおすすめのポイントだと言えるでしょう。


そしてもちろん、このPHD FINの生みの親である“Brian Hilbers(ブライアン・ヒールバース)”のシェイプするFINELINE EGG 8,0"との相性も言わずもがな。フィンのサイズは9"~9.5"くらいが良いと思います(人によって好みはありますが)。


フィンの装着に工具要らずの便利なMagic Screwのご用意もございます。

サーフィン中の海の中でもフィンの位置を移動させることが出来るアイテムとして、シングルフィンユーザーから厚い支持を得ています。※締めが緩いと海の中にフィンが落ちてしまう恐れがありますので、力いっぱい締めていただいてからサーフィンすることを強くおすすめいたします。

Pilgrim Surf+Supplyでは、この他にも多数のサーフギアアイテムを取り揃えておりますので、こちらもぜひチェックしてみてください。


一見グレーっぽく見えていたPHD FINも、光の加減で白っぽく白銀化されて見えたりもします。この美しいカラーグラデーションも、このフィンを楽しむ1つの醍醐味ではないでしょうか。

PHD FIN以外にも、このVOLANタイプのフィンはSkip Flyeモデルや定番的人気を誇るGREENOUGH 4Aシリーズのご用意もございますので、気になる方は店頭までお気軽にお問合せください。


36750186697 TRUE AMES / PHD FIN
カラー:VOLAN
サイズ:9,9.5,10
価格:¥15800+税
商品番号:36-75-0186-697




それではまた次回





JOE FALCONEとROCKAWAY BEACHにて【後編】

前編からの続きです。


ROCKAWAY BEACHでの波乗り後、JOEのシェイプルームにて(グリフィンは今回、JOEのシェイプルームを借りてシェイプしています)。


入ったオーダーのシェイプをするグリフィンの生シェイプを間近で堪能。


不思議なもので、シェイプしているところは何故かずっと見ていられます。グリフィンも10代からシェイプを初めた生粋のハンドシェイパーです。JOEもグリフィンもみんな本当に器用にボードをサクサク完成させていきます。「お前もシェイプしろよ」ってグリフィンもJOEも私に何回も言ってきたので、機会があればぜひ一度挑戦してみたいものです。


サーフィンから帰ってきても、シャワーも浴びずに1時間くらいずっとWETSUITS姿でグリフィンと波乗りの話をし続けるJOE。グリフィンのシェイプが一向に進みません(笑)


やっとこグリフィンのシェイプが1本終わったところで、JOEの実家でみんなでご飯を食べようと、家に招き入れてくれました。


JOEの実家にいるポロ♂。入った時一瞬この強そうな風貌にビックリしましたが、大人しくてとてもキュートな性格でした。


JOEがポロにちょっかい出して軽く怒らせて、じゃれあう二人。とっても仲良しです。


その後帰り道、JOEが「今飼っている犬にも会っていくか?」と言ってくれたので、急遽JOEの家にお邪魔することに。


このダイニングテーブルはJOEの自作。もらってきた木材で作ったらしいのですが、クオリティーがかなり高めでした。


ライトの付け方といい、とにかく画になるダイニングルーム。


そしてJOEの愛犬、ジュノ♀の登場。かなりの人見知りちゃんで、はじめはずっとJOEのそばを離れようとせず、私は少し警戒されているような気がしていました。


でもJOEがジュノに「大丈夫だからジュノ、あいさつして」みたいな事を言ってくれてから徐々に打ち解けてくれました。帰り際には初めの警戒心が嘘のように溶けて、自分の足にくっついてくるまでになったジュノ。この横目でチラッと見てくる感じ、たまりません。


最後は「ジュノの散歩がてら駅まで送ってやるよ」ということで、陽の暮れた雨道をテクテク歩きます。JOEとはこれがニューヨークトリップでの最後に会う機会となり、「またニューヨークか日本で会おう」という約束と、このスペシャルな旅での感謝を伝えて、退散。



ジュノは小さい時、捨て犬でした。


ガリガリに痩せ細り、人間に対し、警戒心しか抱くことが出来なかった子犬をJOEとレオノラ(JOEの奥さん)が発見した時、JOEとレオノラはすぐに引き取る事を決意。それがジュノでした。JOEとレオノラが愛情たっぷりに育てたジュノは、今ではとても元気に、JOEの家族の一員としてとても幸せに暮らしています。


JOE FALCONE SURFBOARDをじっくり見た事がある方はご存知かもしれません。


ボトム側のテール部分にあるこのRBNYの文字は、JOEが生まれ育ち、今もなおシェイプをし続けている「ROCAWAY BEACH NEW YORK」の頭文字から取ったもの。これはJOEの直筆で全てのボードに墨入れされています。自分自身初のROCKAWAY BEACHを経験してみて思った事は、JOEはとにかく良い奴だったという事です。色々考えて書こうかと思っていましたが、ただその一言に尽きるのかなと今では思っています。とにかくよく喋って、よく笑って、周囲に対して優しくて、サーフィンが大好きで、楽しい事が好きで、家族を愛している。ただの子供じゃないかと突っ込まれても致し方ない部分もありますが(笑)、それが自分の知るJOE FALCONEそのものなのです。JOEのサーフボードを買っていただいた方はもちろん、そうでない方にも私は皆さんにJOE FALCONEという人物を紹介したいと思っています。JOEと実際に会って話をすれば、どんなサーフボードを作っているのかがきっと分かると思うから。いつかそんな機会をこの日本のPilgrim Surf+Supplyで作れたらなー、なんて密かに小さな夢を抱いています。





それではまた次回




JOE FALCONEとROCKAWAY BEACHにて【前編】

先々週からの続きです。


LONG BEACHでの楽しいセッションから2日後(2018年11月6日)、

帰国まで残すところあと2日に迫ってきた中、JOEから「明日サーフィンしようぜ」との連絡が。


もちろん二つ返事でOKと答え、翌朝6時にJOEの家に集合。1人旅の時に自分が気を付けている事は、あまりスケジュールを入れ過ぎない事。何か誘いを受けた時にサッと動けた方が個人的に何かと都合が良かったり、そこで思いもよらぬ出会いがあったりするものです。なので私は基本ノープランで行動するのが好きだったりします。


BROOKLYNにあるJOEの自宅からROCKAWAY BEACHまでは車で約20分くらい走ると着きます。

JOEの車のフロントガラスの亀裂が気になったので聞いてみたら、「ロングボード乗っけて急ブレーキかけたら割れた」との事。

このままで大丈夫?って聞いたら、「雨も入ってこないし直さなくても大丈夫」って言うから大丈夫なのは大丈夫なのでしょうが、ちょっと心配ですよね。。。


ROCKAWAYで生まれ育ったJOEは、サーフィンをはじめたのもシェイプをはじめたのもここROCKAWAY BEACH。

JOEとまわりの仲間がずっと守り続けているシークレットポイントや、子供の時よく遊んだ場所(廃墟)など、波チェックがてら色々案内してくれました。JOEの車はFJクルーザーで、クリスもJOEも車はTOYOTAが一番良いみたいです。以前はTOYOTA TACOMAを2台乗り続けていたみたいなんですが、JOEの奥さんがこれがいいってなって、今はFJクルーザーに乗っています。クリスも然りJOEも然り、だいたいニューヨークではオールテレーンタイヤを履かせるのが主流なんでしょうか。雪が多いニューヨークではスタッドレスタイヤは必要不可欠ですし、東京と変わらないくらい暑い夏にわざわざタイヤを交換するより、年中はかせてOKなオールテレーンタイヤなら交換もしないで済む。という合理的な考えなんだと思います。オールテレーンタイヤは燃費が悪くなるので私は履かせませんが、ガソリンを世界一消費するアメリカではガソリン代が日本よりもかなり安いので、タイヤ交換の手間を考えればオールテレーンタイヤの方が確かに楽ですしね。とても実用的な使い方だと思いました。話が逸れてすみません。


そうこうしているうちに小腹が減ってきて、JOEが「何か食べたいものあるか?」と聞いてきたので、私はもちろん「ベーグルで!」と即答。JOEが「オーケー。この街一番のベーグル屋に連れて行ってやるよ(笑)」と連れてきてくれたのがこちら。JOEが子供の時からずっと通っているベーグル屋さんだそう。お客さんもスタッフもみんなJOEと仲良しみたいで、JOEがドアマンみたいに近所のお客さんを先にお店に入れてあげるこの光景を見て、なんだかホッコリしました。


頼んだのはもちろん「ベーコンチーズエッグ」。この旅でいくつかのベーグル屋を回ったり、結構日本人にはオススメされる「サーモンクリームチーズ」とか色々試しましたが、やっぱりこの「ベーコンチーズエッグ」が個人的に一番安定感ある王道メニューでした。


肝心の波は、この間のロングビーチセッションよりクオリティーはやや落ちてますが、全然出来ます(またしても人が少なくて最高)。

波もロケーションも日本の千葉九十九里にちょっと似たような雰囲気もあり、アウェイ感をそこまで感じずに楽しくサーフィンをさせてもらいました。


JOEとROCKAWAY BEACHを車で走っていると、対向車がJOEに向かってクラクションを鳴らして窓から手を出したり(もちろん知り合いです)、JOEの車を見つけてはこっちに向かって手を振ってきたり、歩いていると捕まって長話をしたり、本当にJOEはROCKAWAYのみんなに愛されているなーと実感。こうやって波乗りの準備にさしかかろうかという時も何人ものJOEのサーフボードを乗っている人が通りかかったり、「HEY JOE!」という声が聞こえるとそこでまた立ち話がスタートしたり。。。こうしているうちに時間はどんどん過ぎて行き、このまま本当に波乗りは出来るのか!?と一瞬思ったくらいみんなに呼び止められるJOEがいました。その後、みっちり3時間ほど一緒にサーフィンさせてもらいましたが。




後編に続く





ある日のLONG BEACH(NEW YORK)

先週からの続きです。


2018年の10月下旬、クリスとジョー(JOE FALCONE)と波乗りに行く約束をしていたので、この日の波が良いということで朝6時にPilgrim Surf+Supply前に集合。

クリスのピックアップトラック(TOYOTA TUNDRA)でニューヨークにあるLONG BEACHへと向かいます。


1時間ほど車を走らせ、LONG BEACHに到着。いくつかのポイントを巡り、入念に波をチェックするクリス。

この日は風もピタリでLONG BEACHは何処も平均的にファンサーフ模様。


かなり良い感じでウネリが入ってきてます。サイズはコンスタントに胸〜肩、たまのセットで頭くらいの波がキレイに入ってきていました。

途中ジョー達と合流し、いざ入水。

それにしてもこの日は日曜日だったにもかかわらず、LONG BEACHは本当にサーファーが少ない。関東近郊であれば、確実に混雑は避けられない波のクオリティーなのに、本当に羨ましい限りです。。。


ボードを持って渡米していなかった自分は、ジョーがシェイプし終わったばかりの自前のMICRO WING FISH 5,7"を貸してくれました。「お前はオレの5,7“のFISHを持ってるから、これなら行けるだろ?」と。

しかもまだ1回も乗っていない新品のボードを快く貸してくれて、ジョーは改めて良い奴なんだなぁと実感。こういうマインドは自分も見習いたいとそう思いました。

クリスも自分もジョーも、ウエットスーツはもちろんRASH WETSUITSです。


10月下旬のLONG BEACHは、だいたい12月頭くらいの千葉北と同じくらいの水温でしょうか。

みなブーツだけ履いてましたが、個人的にはいらなかったかなっていうくらいの水温です。11月以降は雪が降って気温がグッと下がるみたいなので、この時期ならば自分もまだ余裕があります。ニューヨークは真冬になると−16°まで気温が下がり、時には海が軽く凍るとか凍らないとか、、、クリスは「Frozen wave is so fun!! HaHa」なんて言ってましたが、自分は正直絶対に入りたくありません。


ニューヨークの波は結構掘れてくるポイントが多いので、速い波に対するテイクオフの良い練習になります。

グリグリに巻いてくる波にそこまで慣れていない自分には、これがいっぱいっぱいです。


クリスは、ANDREINIのグライダー 11,1"で誰よりも多くテイクオフしていました。掘れる前に乗る。速い波に対して、理に叶った流石のボードチョイスだと思います。ニューヨークのサーフシーンを牽引してきたと言っても過言ではない、クリスならではの経験が光るライディング。事実、頭サイズくらいある何本ものセットを一番多く捕まえていました。ニューヨークの波を知り尽くしている熟練の職人のような気配を漂わせます。


この日のジョーは同時まだテスト中だったALBATROSSTWIN PIN 6,11")をチョイス(2020年現在、こちらのALBATROSSは日本でも取扱いがスタートしました。本国アメリカでは、このTWIN PINボードが現在流行中。個人的にも今一番気になるボードの1つ)。

グラブレールのお手本のようなスタイルです。


この日の数日前にウィリアムズバーグのPilgrm Surf+Supplyでオーダー会をやっていたこともあり、

その為に来ていたサンフランシスコのシェイパーGriffin Stepanek(グリフィン・ステパニック)も一緒に入水。

グリフィンはジョーの家に置いてあったマンダラの5,6"くらいのボードをフィンレスで。

途中クルクル回ったり(フィンが無いとサーフボードが安定しないので、後ろがクルクル滑ってしまいます。グリフィンはそれをあえて利用してボードを回しているのです。)、チューブに入ったり、日本ではなかなかお目にかかれない素晴らしいフィンレスサーフを拝見させてもらいました。


ジョーのネイバーフッド(近所に住んでいる幼馴染)のローレンスも参戦。

写真のローレンス、ジョーのシングルフィン(7,5"くらい)でバンバンチューブライディングをキメてました。

ローレンスはジョーのサーフボードを10本所有しているヘビーユーザーで、普段から波乗り三昧の生活を送っているそう。

なんとも羨ましい生活です。波乗りの実力もずば抜けて上手でした。それにしてもみんなサーフィンが本当に上手い。特にチューブのくぐり方は日本人と比べるとかなり慣れているというか、入り方や体勢など、かなり勉強になりました。


みな良い波に乗ってご満悦の表情。そして誰もリーシュコードを付けないでサーフィンしてました(日本では板を流してしまうことによって不快に思われるサーファーも数多くいらっしゃいますので、場合によっては危険性も高まるため基本付けておいた方が正直良いと思います。リーシュを付けないでサーフィンをする時は、人のいない海でまずは練習しましょう。)

初めてのLONG BEACHで本当に楽しいセッションでした。暖かく迎え入れてくれたニューヨークのみんなには、とにかく感謝しかありません。


その後、一路ベーグル屋へ。

クリスとジョーが普段から行っているオススメのベーグル屋さんです。


初めて食べたベーコンチーズベーグルにただただ感動。波乗り後のご飯はとにかく美味しいとはよく聞く話ですが、この日に食べたベーグルの美味しさは忘れられません。

この日から帰国までの数日間、毎日どこかのタイミングでベーグルを食べ続けました。日本にもニューヨークのローカルベーグル屋があればいいのにと何度思ったことか。

※ちなみにこの1個のベーグルで、日本のハンバーガー2つ分くらいの量があります。


ベーグル屋でのオフショット。後ろに停めてあるクリスのタンドラがめちゃくちゃカッコイイです(日本では大き過ぎて逆に不便そうですが、アメリカの道路は広くて良いですよね)。

写真を撮っていただいた、@kemmy_film さんも一緒です。


その後解散した後、クリスとたまたま行われていたニューヨークマラソンを観に行ったり、1人でブラブラしたり、こんな感じで最高の1日を過ごせました。ニューヨークはただ街をブラブラしていても楽しいし、楽しくサーフィンが出来るポイントも多くあります。また自由に行ける日をただただ待つばかりです。



それではまた次回





JOE FALCONE(ジョー・ファルコン)

先週からの続きです。


今回は、最近Pilgrim Surf+Supplyに新たに入荷したサーフボード(計8本)のシェイパー、JOE FALCONE(ジョー・ファルコン)についてお話したいと思います。


ちなみに私が愛用しているサーフボードも、JOE(※以下省略)に削ってもらった5,7"KEEL FISHなのです。(新たに入荷したボードも早速2本既にSOLD OUT。日本でもJOEのサーフボードが少しづつ認知されてきており、個人的にも大変うれしく思っています。ありがとうございます。)JOEのサーフボードについての詳しい紹介は、また後日改めてこちらに書かせていただこうと思っておりますので、それまで楽しみにしていてください。


私とJOEとの出会いは、Pilgrim Surf+Supplyが2015年にオープンして少し経ったくらい(2016年のはじめ頃)に遡ります。当時TWIN KEEL FISHのサーフボードをちょうど探していた時、その頃ちょうど店頭に入荷してきたのがJOEのKEEL FISHでした。見るからに美しいアウトライン、サイズ、コンケーブを触った感覚、全てひっくるめて「これだ!」と直感し、すぐさま購入したのが全てのはじまりです。


それがこちらのボード JOE FALCONE ROCKET FISH 5,7 x 20 x 2 3/8


当時JOEはFALCONE SURFBOARDSという名で自身でシェイプをする傍ら、BROOKLYNのPilgrim Surf+Supplyでスタッフとして働いていました。当時まだ直接会っていなかった私は彼のinstagramを通じ、JOEが削るサーフボードについて、幾つか質問を投げかけてみたところからスタート。まだ直接会っていないにも関わらず、彼は何も知らない日本人の私に優しく接してくれて、「JOEはなんか良い奴だな」と勝手に思い込んでいた事を記憶しています。そして2016年の10月にプライベートでニューヨークに行く事が決定し、すぐさま連絡をしてみたところ、ちょうど私が渡米中にJOEはハネムーンでモロッコに行ってしまうというすれ違い。結局会えないまま2016年のニューヨークトリップは終了しました。

それからというものJOEのFISHにハマって今現在に至るまで、約4年半決して飽きる事無く乗り込んできました。100% HAND SHAPEに拘り続けるJOEは、「粗悪品は絶対に売らない」と豪語するほどかなり細かいタイプのシェイパーだと個人的に思っています。多い人なら1日に10本はシェイプを完成させるシェイパーも稀にいる中(熟練の職人または作業が極端に早い人もいます)、JOEは「1日に2本~3本が限界だ」と以前言っていました。でもそれは単に遅いとかそういう問題では無く、本当に良い物を届けたいというJOEの職人気質がそうさせているからこその行いであり、彼は1mm以内のズレすら絶対に許しません。JOEのサーフボードにはそんな彼自身の魂が1本1本に宿っていると私は感じずにはいられません。そんなJOEのサーフボードは一度乗ったらやめられないほど、リピーターが多いのも事実です。


私からの紹介はこれくらいにして、もっと深くJOEを知りたい方はこちらのインタビューページをご覧ください。


店頭にはいくつかのJOEのボードが並んでおりますので、そちらもぜひ実際に手に取って触ってみてください。



それではまた次回