ご機嫌いかがでしょうか、新井です。

SETUP: IG
KNIT: AUBERGE
SHOES: GEORGE COX
学ラン始めてみました。
最近はゆるゆるで着るスーチングスタイルばっかり。
今になって学生時代に6年間も着る羽目になってウンザリしてた学ランが着たいんですよね。大人になったら詰襟でフロントが金ボタンなんて一生着る機会無いですもんね。今更ながら日本国らしい正装で憧れちゃいます。
最近はお店の要望からトントン拍子に実現化したイベントの準備でテンション上がってきてます。


<EMMETI>オーダー会
店舗: ビームス 銀座3F
会期: 4/4〜4/14
プライス : 税込 ¥159,500〜
納期: 2024年9〜10月頃
袖丈と着丈寸法5センチまで変更が可能
毎回イベントがあると自分が欲しくなってオーダーしちゃう魔力ってのがあるのがオーダーイベント。お客様と一緒になってわちゃわちゃとあーでもないこーでもないって盛り上がる井戸端会議みたいなのが楽しい大人の娯楽の時間なんですよね。
車とかお酒とか時計と同じ様にイタリア製のレザーブルゾンを軸に弾む会話ってきっと小学生の男の子達のプラモデルとかミニ四駆の時と一緒なんでしょうね。

オーダーしたい!ってもうお声を頂いてるお客様に聞くと、実は同じブランドで同じモデルで複数枚既にお持ちなんですよね。それでもこんなレザーライダースジャケットなんて40〜50年前から全く変わらず存在してるしサイジングだったりデザインも不変ですからとりあえずその時の気分で色を変えて持っておきたいってお声ばっかりでした。
最近ならホワイトに近い様なアイボリーのナッパレザーが断然今の流れにバッチリ。
僕的には子供の頃から憧れた赤い彗星の如くレッドスエードで作りたくて作りたくて。

<EMMETI>ってあるあるでイタリア本国ではそんなに有名なわけではないんですよね?って話は昔からセレクトショップで展開するイタリアブランドのよくある話。
そんな時に同調はしちゃいますがしっかりと理屈を力説しちゃいがちなのが僕です。
イタリア本国では有名になっちゃってたらこんな良心的な価格でやれる訳が無いですもん。それこそ値段が倍以上で売ってる有名ブランドはゴロゴロありますよ。って。
ラグジュアリーブランドを作ってるファクトリーで同じ高レベルの商品を日本人向けのフィルターを経由して、より感度の高い僕ら日本人が着こなしやすい服へと昇華してご紹介するのが元来のセレクトショップの立ち位置なんすから。

そしてブランドルックまんまにはならない等身大のスタイリング提案の幅の広さこそがセレクトショップの強みってもんです。
同じブランドで百貨店とかでオーダー会はやってるかも知れませんがその辺の所はウチのスタッフ達は絶対に負けはしませんよ。毎シーズン毎シーズン僕たちが何十年もかけてどんだけ膨大なブランドと洋服を見てきたと思いますか?そして動物園ばりにクセクセなおじさん達がお互いの合わせをダメ出ししあって切磋琢磨してきたと思いますか?

これだけ情報やら物も店も溢れる時代なんですから、何より何処の店でどんなスタッフとセッションして物を選ぶかが大切だし意味があると言えるんですよね。
ありきたりなスタイリングなんて万人受けを重視して作ってるウチの紙のカタログ見れば良いでしょう。
店頭のスタッフ達はそんな退屈な合わせの提案で終わる筈がありませんし。
はっきり言って他のショップと違っておじさんばっかりですが、年季が違いますからね笑
こちとら20年、30年もの年月スタイリング提案ばっかりしてるんです。
そんな小うるさいおじさん達とあーでもないこーでもないとセッションして作り上げていくパーソナルオーダーレザージャケット。
それにしてもこれだけ世の中の錚々たるブランドが値上げのラッシュの中でこのブランドのプライス設定はイタリアファクトリーブランドの中では最早唯一無二。ホント凄いと思います。
表題はロッド兄貴の95年発表のミディアムテンポナンバー
LADY LUCK

rockarchive/ROD STEWART
価格:¥86,900(税込)
商品番号:23-83-0100-950
多分全然代表曲でも無いんですが確かその時のサスペンス連ドラのエンディングテーマでめちゃくちゃはまった一曲だったんですよね。
そのドラマのプロデュースだか演出だかをやってる人がオシャレで有名だったらしく、宇都宮の田舎高校生が月イチ位で片道3時間かけて土曜日に赤坂やら六本木に繰り出してイタ飯とかクラブに行ってた時に、一緒に遊んでたセレクトショップのオーナーが知り合いで何度も見かけてたのも余計に思い入れがある気がします。
その時もその2人のおじさん達はキャロルクリスチャンポエルとかコスチュームナショナルの肩のシャープなテーラードジャケットにマックイーンの襟が高いドレスシャツ着て、ジーパンとか合わせて靴はジョンロブとかグラネロのシューズのスタイリングがレストランでもナイトクラブでも様になってカッコよかった。その当時はお二人は多分アラフォーだったので今の僕と同じ年代だったと思うとそんな大人になれたか感慨深いっすね。
その人の名前があるドラマはわざわざ日本のドラマなのにいつもちょっと洒落た洋楽を挿入歌に差し込むのが絶妙でカッコよかったんですよねー
その当時はもっと勢いのある若者ロックとかブリットポップやらに首ったけだったので、昔ジェフベックグループとフェイセズのボーカルやってた往年に差し掛かる派手なロックおじさんとしての印象しかなかったんですよね。車かなんかのCMに出てたし。
兄貴のしゃがれた声で少し肩の力が抜けたテンションでちょっとだけキザに歌い上げる様は、高校生の僕でも分かる大人の少しビターなんだけどロマンティックな美しいメロディと歌の内容に痺れちゃった訳でして。
幸運の女神よ
君はなんて気まぐれなんだ
何故幸運なヤツもいれば努力しても報われないヤツもいるのさ
きっと君が弄んでるのかもしれないね
このブランドのレザージャケットなんて正に人生の酸いも甘いも知ってきた大人のオトコが着るアイテムとしてはうってつけ。
それこそ金曜日の夜にレストランで食事にタイドアップでドレスパンツに合わせて着ててもカッコいい。土曜日の夜遊びにナイトバーでブラックトーンのデニムにブーツ合わせてもステキです。日曜日のドライブにスウェットパンツに合わせちゃってもいい感じ。
一着既にもってるからなーなんて言い訳して自分の欲を我慢するのも分かります。でもそんな言い訳通じないくらいにオトコの憧れってモノが何故かレザージャケットには有るんですよね。
それではオーダー会でお会いしましょう
新井