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昨日という日<SARTO BEAMS>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。


本日もやっぱりブレザーにスウェットパンツ。

先輩からはパジャマで働くなーって怒られますがいつでもミシンを踏めるように当分はこのスタイルが続くんでしょう。

本日で一旦は銀座勤務が終了。

そして来週月曜日からはとうとう横浜勤務。





https://www.beams.co.jp/special/feature/article/4200/


https://www.instagram.com/beams_life_yokohama?igsh=eWJwaTdzbnlxcW1t


とうとう僕が異動してお直し事業を開始する新店舗のオープンまであと1週間。

とうとうひたすら避けてた顔出しもこんなにしっかり出ちゃいました。東京で暮らしてると何処で誰が見てるか分からないもんですからなるべくは避けてたんですけどね。

失敗してしまったら何人かの社内の人が姿を消してしまうんじゃないかって位にビッグプロジェクトなんですよね。ビームス史上最大規模の300坪の二層メガ店舗。

ビームスのフィルターを通してお届けする飲食や古着、アンティークウォッチ、古本などなど目白押しの体験型店舗。

そしてその中のトピックのひとつとして始めるスタッフ自らご案内から直し仕上げまで完結させる内製修理事業としてのビームス工房。


手始めとしてパンツの裾上げやカジュアル仕上げのジャケットの袖丈調整などからお客様のご要望にお応えすべく納期など柔軟に対応させて頂きます。


企画からのこの2年間、社内での承認までの中で何人もの方と話して企画意図を明確に伝えるが苦労したのがお直しをどうビジネスとして利益化していくのか?という事。

はっきり言ってお直しだけで事業として利益を作り上げるのは至難の業。

お直し料金を今までの倍以上にしないとそれだけでは潤う事業にならないに決まってるんです。そしてお直しの職人は減る一方な訳でして。

まずは国内でも最大規模を誇るドレスクロージング部門の販売を最大化する為に最後の要となるサイズ調整の仕上げを外注に頼らずに永年的提供出来るサービスに確立させる事。

お願いする職人も外注業者もいないんだから、自分達でやるしかないんです。そして自前でやるからこそのフレキシブルな対応が強みでもあるんです。


そして皆さん誤解してしまうのは、ビームススタッフがゴリゴリの職人になって洋服のお直しの達人となると。それはなかなか難しいだろうと。

ドレスクロージングでお直しの全体における職人の匠の技を要する様な難しい修理はほんの一部。

片っ端からデータを漁りましたが7割以上がシンプルにパンツの裾上げとジャケットの袖の丈調整のみ。

著名なお直し工房さんにヒアリングしてもやっぱりしっかりと儲けとしては簡単なお直しを数をこなす事がメインであって、複雑なごく一部のお直しはとても時間と労力がかかる割にそれ程は利益にならないって事なんですよね。

この半年間の稼働で本当に実感したのは、クイックを活かした直し対応如何でお客様が30〜50万円もお買い上げ頂けるという成功パターンでした。1日でそれだけ売り上げ効果があるんだからやっぱり僕の想定通り。

特に銀座とか渋谷とか新宿とか海外観光客が集中する地域はクイックが今後も最大限に活かせる筈。あとは海外の方のニーズにちゃんとハマる商品のテイストやサイズだったりが肝心ですが。


特にドレスクロージングのジャケットやスーツのニーズは、ビジネスやオケージョンの場で急に必要になるから慌ててご来店になる方がとっても多いんです。そんな時にやっぱり品揃えと間違いのない提案と柔軟な仕上げ対応が揃ってたら国内では敵無しってなるでしょう。

お直しを内製による外注費削減も効果は勿論有りますが、何より販売機会ロスを無くす事での売り上げ効果が合わさる事での利益最大化は相当なものでしょう。そしてそのお客様の信頼を勝ち得た事でのリピートによる未来に向けた効果も相当なものだと。


大の洋服好きな方に難しい袖本切羽の手縫いボタンホールだとか体型補正の大掛かりな修理は年間に何件あるかどうか。それよりも毎日毎日の簡単だけど売り上げ効果と信頼感を得られるパンツ裾上げをクイックで直ぐに履けるように提供する事がどれだけ大きな感動体験と利益効果が高いかって事でしょう。


なんならジャケットのボタンが取れたので急いで付けてもらうだけでも、お客様にはとっても喜ばれてもらえるんですよね。フィッティングも含めて感性の高いビームスドレススタッフによるお客様の側に寄り添うトータルサービスの持続的な提供がどれほどビームスユーザーのお客様を安心させて喜ばせる事が出来るか。


そして直しの技術を活かしてその先も僕がやりたい事だらけ。

古着リメイクとかデッドストックリプロダクトはもう今の時代にうってつけですし。カジュアルアイテムに特化したパーソナルオーダーもそう。海外観光客をターゲットにした2次流通ビジネスも絶対にやるべきですし。他にもこのお直し事業を基点にして企画できる事なんていくらでも出てきそうです。


それらの始まりとしてのお直し事業、

やっぱりやらない手は無いですよね。



僕の服を巡る冒険はいよいよ後半戦のハイライトに差し掛かるところ。もう少しだけお付き合い下さい。




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表題はTHE BEATLESのポールが手掛けた最高傑作と言われる名バラード。



yesterday




rockarchive/THE BEATLES
価格:¥198,000(税込)
商品番号:23-83-0083-950


昨日、すべての苦しみがはるか遠くに思えたんだ

それが今は目の前にあるみたいなんだ

僕は昨日という日を信じたい



過去への憧憬だとか失われた過去への郷愁とか女性との別れだとか

何通りもの意味を思わせる言葉とそれを見事に表現しきったメロディ。

僕が二十代半ばから過ごしてきたこの銀座の店はやっぱり大きな存在。その銀座での日々ももう直ぐ昨日という過去に変わります。



昨日は愛なんてものはとても単純な遊びだったのに

いま、僕はどこかへ消えてしまいたいんだ

昨日、僕はあれほど信じていたのに。





次は横浜でお会いしましょう



新井

僕は両手を広げて<BEAMS GINZA>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。


銀座生活もあと1週間。


JACKET: RINGJACKET ORDER

KNIT: BEAMS HEART

PANTS: INSCRIRE

SHOES: GUIDI

なんだかブレザースタイルもこんな合わせが好き過ぎて変わり映えしなくてすみません。

そして11月30日からは


https://www.instagram.com/beams_life_yokohama?igsh=eWJwaTdzbnlxcW1t

横浜の新天地にて。


横浜を皮切りに数年の後には都内にもお直し工房を拡大していき、万全の体制でお客様のご要望に迅速柔軟に応えていくつもりです。


銀座を去ることにはなりましたが、この2年の間にアフターコロナ以降はお客様の様相もビックリする位に変わりました。1日に入店されるお客様の半分どころか7割位は海外の旅行客。


一過性のものと思っていましたが3年目になっても減るどころか海外客は増加のまま。嬉しい悲鳴ですが迎えるスタッフからすればハコとモノがインバウンドニーズに対応できていないままでズルズルときてるからなかなか厳しいものなんですよね。

一応20年はアパレルに携わって川上から川下まで見てきてるオジサンとしましては、とにかく若手に伝えているのはターゲットをちゃんと見る事が出来ているか。そしてそのターゲットに目掛けてちゃんと仕掛けるモノが準備できているかという事。


インバウンドニーズへの対応の違いでドレスフロアとカジュアルフロアの二層で、この2年だけでも実績効果はもう倍以上は違う訳なんですよね。

コロナの時から勝手にこのブログで言ってましたが、多店舗展開から効率的な人員と効率的な縦売れを踏まえた大型店舗への転換。

そこにこの爆発的なインバウンドニーズが黒船の如く襲来してる訳ですから、もうこの銀座の店はリニューアル大変革に待った無しな状況な訳です。


横浜に作る複数業態メガ店舗なんてコチラでやっても成功がもう見えてる位に思えます。

海外のお客様に話を聞くと自国ではほとんどのアパレルでは店頭分は試着サンプルで、必ず在庫ストックを購入するもんだって言われちゃいました。そして何より日本ブランドとしてBEAMSの商品を買いたいのに服も靴も大きいサイズレンジが無くて残念だって言われる事なんですよ。


そして店頭のスタッフ達がとっくに気付いているのは既存国内客と海外客を共存する形でどちらのニーズも全て拾う事は不可能だという事。

銀座、渋谷、原宿なんてもう同じ状況なんですからインバウンド一極集中強化店舗で海外客向けのモノ、サイズ展開、タテ積み在庫、語学に特化した効率的な人員体制、そして海外客が長時間楽しめるアミューズメント型店舗への早急な転換をするべきだと。


ついでに飲食休憩スペースも用意したらみーんな海外客のみなさん喜んでくれそうだし、かなり飲食売上げも見込めそうなので良いと思うんですけどね。

スタッフも適材適所を考えると、豊富な商品知識を持ったスタッフが慣れない英会話でサイズの用意だけのご案内を一日中何十件もこなしてるのなんて完全に無駄な人員配置としか思えませんしね。アウトレットみたいにサイズ全部出しておけばわざわざ人員割く必要ないでしょーって。

経験知識豊富なスタッフはそれを必要とする国内顧客が集う様な立地の旗艦店で活躍するのがベストでしょう。

店舗特性、ターゲットに沿ったハコとヒト、そしてモノ。

目まぐるしい変化に合わせての転換はまさに今だと。



ここ数年は私の着る服も実は中身が全然変わりました。ウチの国内生産のオリジナル商品とか日本人が作り出すドメスティックブランドばっかりになったんですよね。




国内生産の洋服を応援したいって気持ちは勿論ですが、何より企画自体が地に足がついてると思うし、日本人の自分にちゃんと刺さるモノを作ってるんだと思うんです。

贔屓目はあるかも知れませんが、世界的に見ても日本ブランドや日本のショップオリジナルアイテムが1番イケてるって本気で思ってます。プライスもクオリティも含めてバランスが1番イイ。

30代はほんと色んな国の色んな街を見ましたが、ここまで街の歩く人のオシャレな服装の平均値が高い国って日本がダントツだなって思います。

海外の卸もそうですが、日本にやってくる海外客にもBEAMSのモノって更に売り込める筈なんです。それにはまだまだ創意工夫が必要なのも確か。


思考は行動から生まれる


僕が仕事をする上で昔からずっと頭にある考え方。この数年でBEAMSを取り巻く状況は目まぐるしく変化しています。まずはこの変化に直ぐに順応するように行動あるのみ。

きっと近いうちに日本のお客様も海外のお客様もそれぞれ喜んでもらえる形に変化出来るはず。そして僕ら自身がもっと笑顔になれるはず。


その変化の一歩を僕は横浜から始めていきます。





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表題は1973年にサンフランシスコで結成された旅人達の81年発表の屈指のロックバラード。


発表時は僕は3歳だったのでちゃんと聴いたのは大学生位の頃。10代のリアルタイム90年代の頃はグランジやらメロコアやらブリットロックに夢中になり、69年を核としての膨大なクラシックロック研究に大忙しだったので、流石に80年代のしかも思春期にはなんだか1番忌み嫌っていた産業ロックとも言われた時代の音楽はポッカリと空ける様に避けていたんです。

鬱屈とした混乱を極める思春期にはカラッと明るくて王道のロックとか全然刺さらなかった。


そんな暗黒期を過ぎた時にある映画のメチャクチャドラマチックなシーンの挿入歌で使われてたこの曲は、そのとんでもなく綺麗で感動的な情景と相まって涙がとんでもなく流れてたのを機に僕のバラードバイブルの上位に食い込んでました。

シンプルで王道な展開といい、正にお手本的なロックバラードとしてのメロディと抽象的ながら誰の心の琴線にも触れる様な言葉達。



僕は両手を広げて君を迎えに来たんだ


僕は両手を広げてここにいるんだ


僕は両手を広げて待っているから




大袈裟なくらいに感動的な展開と美しいメロディに昇天するかの様なバカうまなハイトーンボーカル。

幾つになって聴いてもまるで前世で別れてしまった大切な人と現世で再会して両手を広げて迎える様な気持ちに一瞬で持っていかれるんです。

そのせいか人と接する時に自らをさらけ出して両手を広げて相手も受け入れるって所作がなんだか大好きになったんですよね。



横浜で両手を広げて待ってます。

もしかしたらまた銀座でも。




新井







鷲は再び舞い上がる<SARTO BEAMS>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。





JACKET: INSCRIRE

KNIT: SLOANE

PANTS: RALPH LAUREN

BOOTS: simon fournier


あれだけブレザー365日と言ってたのにチロリアンジャケットです。でもタータンチェックのパンツでトラッドテイストは入ってますのでご勘弁下さい。トラッドとモードのどっちも好きなんで欲張って混ぜちゃうのはオジサンになっても変わらないものです。



このビームス 銀座での出勤もあと2週間程。どこかに異動なの?何かやるの?と何人ものお客様からお問い合わせがありましたが、情報解禁まで具体的にお話が出来ず申し訳ございませんでした。



https://www.instagram.com/beams_life_yokohama?igsh=eWJwaTdzbnlxcW1t


今月末の11月30日に横浜駅西口グランドオープンする新業態の大型店舗。

その一角にとうとう私が企画したスタッフによってお直しを手掛ける工房がお目見えとなります。

当然ながらはその2階の工房に私は常勤となりますのでご周知下さいませ。

こちらは原宿の工房ですが同じ屋号なので近い雰囲気でしょう。

そしてこんな間取り。

ビームスのスタッフが自ら行うお直し事業。とうとうオープンサービスとして先ずは横浜の新店舗にて御披露目となりました。


思えば2022年に社内新規事業企画から始まり、



2年がかりで計画から役員会プレゼン、技術習得、設備手配まで我ながら店舗で販売をしながらもよくこの短期間で具現化出来たとしみじみです。


スタッフルームで皆んながお昼ご飯を食べてる横で気を使われながらも特訓させてもらいましたし。


都内中のドレス店舗を巡ってネームを何百着も縫い付けたのも、もう昨年のお話。同じ縫い付け作業にうんざりする人もいるかも知れませんが僕にはなんだか至福の時間でした。



そして今年の半年はサロンで本格的なサービス展開を開始して、クイックなお直し対応に自信と数字だけでない手応えを得られたんです。やっぱりお客様がとびきりの笑顔で喜んでもらえるのは最高でした。


そしてサービス化はまだ先ですが、模索研究中なのがファッション提案に特化した衣類のリメイク等の新しいビジネス企画。



先日はスタッフの私物で背中が痛んでボロボロだったシャツをバンダナリメイクで遊んでみましたがコレが大好評。

着れなくなった昔の服をリサイズするのも勿論良いですが、こんな感じでトランスフォームさせて今のムードを加えて作り出すのがめちゃくちゃ面白いんです。

こんなのもコレからサルトビームスで自分が構想する事業のほんのひとつ。ミシン縫製が自分達で出来るという武器を手に入れ可能性は広がりっぱなしです。


新しいBEAMS LIFE 横浜は飲食展開も有るのでこんなお直しを軸にした洋服遊びをして、食べたり飲んだりしてダラダラとおしゃべりして長い時間くつろげる大人の空間コンセプトなんで正に僕のサルトビームス事業はうってつけ。


オープンは11月30日。まだまだ僕のお直し事業は発展途上ですが、これからもご期待しながらお付き合い下さい。






表題はビートルズなどのアーティスト作品でプロデュースを務めた名エンジニア、アラン兄さんによるロックプロジェクトによる1978年発表の至極のバラード。


the  eagle will rise again



rockarchive/THE BEATLES
価格:¥198,000(税込)
商品番号:23-83-0083-950


男子進学校という、今思えばよく3年間も通えたなーと閉鎖的な環境で、思春期アオハル真っ只中の高校生活では何故かクラシック音楽から派生してプログレッシブロックにやたらと没頭してたんですよね。


複雑な曲編成は複雑であればある程に良く思え、曲が長ければ長い程良いと思うという謎の解釈がやたらと自分の中で流行った時期でした。

その僕の謎の複雑長尺至上主義を吹っ飛ばす圧倒的なゲストボーカルの美声と高揚感と共にとてつもない哀愁を突き付ける至極の美しいメロディ。

3分間に収まる位のシンプルかつキャッチーな構成は王道そのもの。でもアルバム自体はコンセプチャルな曲達で構成されてやっぱりプログレなんです。

イントロの美しい調べを聴くだけであっという間に別世界に連れて行ってくれるこの曲は30年経っても全く色褪せずに僕の心を癒やし支えてくれる宝物の様な1曲なんです。



これまでのアパレルを主にした社会人生活20数年間。思えば直ぐに色んな事に飛びついて実行に移すはいいものの何度も何度も挫折ばかり。

店舗設計を志すも全く歯が立たず、

独立して起業しようとしては2回頓挫し、

順風満帆に見えた企画人生もコロナ禍をキッカケに混迷を極め心が折れてしまったりもしました。

そして原点回帰として店頭に戻り困ってる人達を助けたい一心で進めたこのサルトビームスお直し内製化事業。

社内外問わず色んな人たちに助けられてこの2年間でとうとう工房を設立するにまで至りました。



光を見させてください

私を光にさせてください

そう、そして

明け方の空に

鷲は再び舞い上がる



そう、僕は何度も何度も失墜を重ねてますが、再び舞い上がることが出来たんです。


そう。サルトビームスで再び舞い上がるんです。




それではBEAMS LIFE YOKOHAMAでお逢いしましょう。



新井

真っ赤なジャムを<Paraboot>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



暑いんだから寒いんだから分からない気候の時はデニム素材が助かります。全身デニム素材のブレザースタイル。ここ数年はほとんど変化してないですが男の服装なんて百年以上前からほぼ完成されてるので多分このままでしばらくはブレずにいこうと思います。

何より女性でこんなブレザースタイルをしている方がいたらそれだけでもう惚れてしまうかも知れません。


実は僕がこのビームス 銀座から離れるまであと1ヶ月余り。また詳細は次のブログで長々と未練たらたらで書き綴ろうと思いますが、その最後のイベントになりそうなのが<Paraboot>TRUNK SHOW。10/18〜


振り返ればこのお店が2012年頃に大々的なリニューアルオープンとなりそのタイミングでビームス初の試みとして開催され、とんでもない数を販売したとても思い入れの深いイベントなんです。

あの時は別注企画が大当たりでシューキーパーのおまけ付きという当時は聞いたことも無いノベルティに大反響の嵐でした。

その時はアヴィニョンモデルのコンビタイプが痺れるほどカッコよくて。

余りにもこのブランドの靴を集め過ぎてしまったので手放してしまいましたが、いまだに無性にまた欲しくなってしまうイイ別注企画だったと。中古で良いからやっぱり欲しい。
もう一回このコンビネーション企画で色を別色でやってもらえるとテンション上がるんですけどね。

最近はドカンとぶっといワイドパンツばかりなので合わせる靴はほとんど見えないからぽってり丸みのある靴なんですが、イエローヌバックブーツを履いてると流石に店頭ではカジュアル過ぎるんですよね。ヒールブーツも大好きですが流石にオジサンだとヒール高い靴履くのは辛いなーって日もある訳で。

そんな時には<Paraboot>さんの名作達が恋しくなるんですよね、結局。

多分仕事でも遊びでも旅行でも出張でもとんでもなくベビーローテで履きまくったのはこのPHOTONモデル。やたらオシャレにも見えるし間抜けなダサ目にも見える不思議なプレーントウエラスティックタイプ。

僕的にはこのブランドの数々のモデルの中でもダントツにフィットして疲れ知らずの履き心地でした。

流石に頼り過ぎて洋服屋としてダメなんじゃ無いかって気がして一旦卒業しましたが、今でも色んなお出掛けの際にこの靴があったらなーと思い出す事が多いほど。



Parboot/CHAMBORD
カラー:ブラック、マロン
サイズ:5.5〜9.5
価格:¥96,800(税込)
商品番号:23-32-0040-099


10年前はこの丸ーい靴にくるぶし丈位の細ーいテーパードパンツを合わせてましたが、今ならやっぱりズルズルのぶっといワイドパンツとか裾リブのスウェットパンツでも合わせたい気分。


しかし長年履いた経験で言うとこのブランドは自社製ソールにばかり魅力の焦点が当てられがちですが、たっぷりオイリーで水陸両用、しかもとんでもない経年耐久性の実力を持つアッパーのLISレザーも他のブランドでは比べられない程に唯一無二の魅力なんだと思います。


中古品とかでこのブランドの靴を見ても、ライニングが破れてたりヒールが削れ過ぎてたりとかはしてますが、アッパーのひび割れとかはそうそう無いんですよね。

専門で中古品ソールとかメンテして再販する2次流通ビジネスもアッパーが強いので皆さん愛用者は喜びそうとかビジネスの妄想まで掻き立てられます。

普通のカーフとかの靴を5年以上頻度高めで一軍活用すると、洋服屋がちゃんとケアメンテしながら履いてもどうしてもアッパーのサイドからクラッキングなどのヒビ割れは避けられないんです。

そう考えるとまあ値上がりしてプライスは8〜10万円になりましたが国産とか東南アジア生産で4〜5万の靴を履くよりも絶対にコスパも高くオシャレに履ける靴はやっぱり<Paraboot>でしか無いんですよね。<ALDEN>と同じでこのブランドでしか無いモノなんですよ。



オチは結局僕の始めた新規事業SARTO BEAMSのお直しを核とする事業に帰結しちゃいますが、服も靴もやっぱり一緒でデッドストックだったり廃棄品だったり2次流通品だったりの資材をいかにローコストで再販加工によりカスタマーに服達を楽しむサービスを届けるか。

時代の流れも有りますが、今現在の枯渇しつつある貴重な資源での新しく作られたモノよりも数十年前のアーカイブとかのその時代の空気をまとった古着達のが魅力的に見えてしまう事もしばしば。限られた資源を大量に食い尽くしていくよりも使える限り再利用していく持続性のあるファッションの方が断然素敵だと思えます。

なので最近は特にアヴァンギャルドな最先端のファッションよりもオールドファッションを再構築したリメイク物の服達のが断然に面白く感じてしまうんです。


そんなリメイクアイテムのスタイリングに合わせて、<Parboot>の年代物の名品をそれこそリメイクして履いてもらえるサービスまで発展出来たら考えるだけでオジサンは胸がときめきます。


そんな日が来るまでに皆んなで和気あいあいと今回のトランクショーでずーーっと育てながら履ける<Paraboot>を探しに来て下さいね。





表題は日本が誇るグラムロックバンドの96年発表の最高傑作ロックバラード。

東洋人の蔑称をわざわざバンド名にしてるのもシニカルで痺れますし、あの英国大巨匠ロックバンドの人が「すごいバンド名だな、絶対に忘れねえわ。」と話したという逸話も痺れる。


彼らが出始めた90年代のまさに僕も10代で絶賛青春謳歌中の時は洋楽至上主義でしたので、なんだが洋楽かぶれの焼き直し感あるなーとか思ってましたが、なんだかんだいって結構ハマってたのを思い出します。結構ボーカルの人が英国バンドの国内版のライナーノーツ書いててやたらと共感しちゃう事書いてるから親近感も感じてて。


10代の時にこの曲が出て、その時の印象はなんだか部屋で絶望とか虚無感とかを抱えた若者がその矛盾のはらんだ感情の叫びみたいなものを恋人にすがるなかなかの今で言う中二病的なストレートな暗い青春バラードだなーと。流石に高校生で無意味な程に生きる事に悩みまくってた自分にそれはもうドンピシャだった訳でして。


ちょっと前に再結成してからはお互いに30年近くたったせいか同じ曲を聴いてもあの頃とは感じ方も感動も共感もなんだか全然違う様に聴こえるからやっぱり時の流れとか歳を重ねる事って面白い。

ルックスも30年経ってそりゃーお互いに老けたけど、ロックバンドらしい理想的な老け方でホントに痺れるくらいにカッコいいし。

あの時カラオケで仲間達と夜な夜な叫んでた言葉たちも今聴くとまた別物の感情が湧き上がってくるもんだから時代が変わってもまた一緒に歌いたくなります。

それにしても30年も経つと昔と違ってすっごく丁寧に優しく歌い上げる様になっててめちゃくちゃ胸に沁みる。オーディエンスが合唱するシーンなんて何回見てもウルウルきちゃうし。



おやすみ、数えきれぬ 罪を越えて

おやすみ、僕らは強く 美しく




君という呼称も今聴くとそれは恋人だけじゃ無くて、今まで40数年間生きてきた中での様々な状況で交わった色んな人達にそれこそ聴く時々で変わるんですよね。




僕は何て言えばいいんだろう

こんな夜は逢いたくて、君に逢いたくて





本人は娘に向けて君に逢いたくてって事らしいですけど、僕的にはその他にも家族とか仲間とか古い友人とか。



君に逢いたくて、また明日を待ってる




四十路も半ばを過ぎてくると時代も目まぐるしく変わるせいか年々会社の中の仲間たちはどんどん去っていくし、なんなら自分もそうした方が良いのかなって葛藤も少しはありました。

その方が気楽に解放されるって思いますが、でもそれ以上に今の環境の中での仲間達の助けになる事がオッサンになると生きがいみたいになるもんなんです。

人にありがとうって言ってもらえたり、ありがとうって人に言う事がこんなにも生きていて気持ちの良い事なんだとシンプルに思えるんですよね。


君に会える明日を待ってます。



明日の銀座でお逢いましょう。




新井

それは新しい始まり<RING JACKET><SAINT JAMES>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



JACKET: RINGJACKET

CUT: SAINTJAMES

PANTS: BEAMS LIGHTS

SHOES: simon fournier


暑いし着る服を考える思考も止まりそうなので迷った時はいつもこの合わせに戻ります。バスクボーダーにブレザー合わせ。

なんでもそうですが困った時とか迷った時には自分のベースとなる基本とか原点に戻るのが大切です。それでぼくは何度も助かった時があります。




今シーズンは<EMMETI>、<VEILANCE>、<PELLE MORBIDA>、おまけに<IZIPIZI>と

矢継ぎ早のイベントでなんだかあっという間にシーズン終わり。

どのイベントも大盛況でありがたい限りでした。本当にご来店頂いたお客様方には感謝の気持ちでいっぱいです。

そんなタイミングで衝撃のニュースが突然に。

過去3回開催してビームス 銀座で良い思い出になったあのファクトリーのオーダー会がお隣のビームス ハウス 丸の内にて開催です。



3回目はプライスがかなり上がってしまったので躊躇してしまったお客様も結構いらっしゃいましたが、それでもオーダーして頂きましたお客様からはご満悦のお声が沢山ありました。


もうこの時の初回が3年前なんですから早い物です。

その初回の時に作ったフィレンツェモデルダブルブレザーは今だに現役のレギュラーど真ん中。ここぞって時に大活躍してます。そういえばサルトビームス事業を弊社の役員会でプレゼンした際にもこのブレザー君がなんだか心強い相棒みたいに側にいてくれました。


カノニコサージクロスでほとんどオールシーズン着てますが、意外とこんな梳毛生地のブレザーって既製品だとなかなか見つからないのであの時駆け込みで作って大正解でした。既製品のブランドでも世界中みてもこの顔付きと極上の着心地は出会った事ないです。なんなら色違いとかで作ろうか今回悩んでます。


もしくは今だったらこんな感じのゴリゴリイギリスのフランネルチョークストライプでこのフィレンツェモデルスーツを着たい気分。


20年前のウチの大先輩方はみーんなこんな感じのスーツを英国テーラーのビスポークで作ってて、ずっと現役で着てるのを見ると憧れちゃうんです。やっぱりチョークストライプスーツってスーツを着るダイナミズムみたいなモノを感じるマスターピース。



既製品でやってた時に買っておけば良かったなーって後悔もあります。


昨年作ったのはゴリゴリのへビーオンスデニム生地でデニムブレザー。一年近く着てようやく身体に馴染んできた気がします。この頑丈な生地ならおじいちゃんまであと20年以上は愛用出来るでしょう。


ちょっとお値段は張りますがまさに一生物の様に愛着を待てて、とんでもない着心地に季節関係なく着たくなっちゃう中毒性は国内では<RING JACKET>以外にぼくは考えられません。今年は既製品でビビッとくるブレザーが無かったのでやっぱりこのイベントでオーダーしようか懐と相談しながら思案中。一目惚れしちゃう様なオーダー生地に出会っちゃったら即決オーダーしちゃうんでしょうね。


そして今度の同じタイミングでビームス F 原宿にてフランスの<SAINT JAMES>のバスクシャツのモアバリエーションが開催中なんて。




高校生の頃に買ったバスクシャツは30年近くたってもまだ現役で愛用中。ブレザーと共に永遠の定番かつ永久レギュラー登板の名作です。


先シーズンからドレス店舗での仕入れになりお客様にオススメ出来ることになったのは本当に嬉しい限りです。これだけお客様に買っておいて損はありません!ってブレザーと共に言える名作はなかなか無いもんです。





なーんにも変わってないですけど、それが1番嬉しいし変わらない事が今の時代で実はすごい事だと思うんですよね。

今だにフランス生産出来てる事にも感動すら覚えます。


僕にとっては洋服屋になって20数年間で90年代に憧れた渋カジブーム以来ずっと大好きで時代の変遷に少しずつマイナーチェンジしながらもずーーっと着てるブレザー&バスクボーダーコンビ。



なんならボーダーの色を変えるだけでもワクワクしちゃう位にずっと中毒症状なんです。




同じボーダーシャツで合わせてもブレザージャケットがアメリカンとかイタリアとかブリティッシュとか形が変わるだけでも全く違うから組み合わせは何万パターンと言うかもう無限の組み合わせでしょう。

どうせならサルトビームス工房が拡大していったら、工房内のスタッフはこのバスクボーダーとブレザーを制服にしちゃおうかってフライングで考えちゃってます。

歳をとるとあれだけ嫌がってた人と被る服装もなんならみんなでお揃いで着たくなるものなんですね。

そう言えば、これだけブレザー愛を語ってるんですから、そろそろブレザー散歩って企画を誰かやってくれないもんすかね。



今度の週末は丸の内〜原宿のイベントハシゴして、秋のスタイルを新調する服漬けの時間を過ごすのも贅沢な時間です。

もしかしたらお客様に紛れてぼくも出没するかも知れません。






表題はジョンレノンが80年に発表した復活ソング




starting over



rockarchive/JOHN LENNON & YOKO
価格:¥81,400(税込)
商品番号:23-83-0110-950


ビートルズを離れて各々活動していく元メンバー達へのエールのようにも聞こえるし、

ヨーコという生涯の伴侶へのやり直して新しいスタートを切ろうと誓うメッセージにも聞こえるメッセージソング。

新しい始まりを告げた矢先の2ヶ月後にジョンは現世と決別を遂げてしまったので、余計にこの歌が苦しいくらい胸に沁みるのかも知れません。


今こそ翼を広げて飛び立つ時なのかもしれない

1日も無駄にしちゃいけない

それはまるで最初からやり直す様な

新しい始まりなんだ



ジョンがこの曲を書いて銃弾に倒れたのは齢40の時。

もうぼくはそんなジョンよりも6歳も歳上の年齢になったなんて。

好きな事に夢中になって仕事に突っ走ってきた20〜30代、そして40代になって色んな物をリセットした結果にひょんな事から始まる事になったサルトビームスという名のお直し内製化事業。



何となくですが、40代半ばの人生の折り返しとなり、人生ゲームの後半戦が始まったんだと最近は思うんです。

40〜50代のそれこそ服をめぐる冒険の下巻に突入したばかり。なんだか物語も佳境に差し掛かり面白くなってきました。




そう、それは新しい始まり。





それではサルトビームス工房でいつかお会いしましょう



新井

僕たちはいつか辿り着ける<rockarchive>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



最近は暑くなってきたので爽やかカラーパンツ始めてみました。20年前と変わらずブレザーに合わせるのが好きなんです。



相変わらず我が小さな仮設工房でお直しに勤しむ日々です。お客様のご都合に合わせてクイックに対応させて頂いておりますが、やっぱり直ぐに買った洋服が着れるのってとても便利ですし、何よりお客様の喜びもいつも以上な気がして病みつきになりそうです。

結局人に感謝してもらえるのってとても気持ち良いものなんですよね。

そして内製してお直し仕上げの時間を短縮する事で販売機会ロスを減らして利益を少しでも確保する事が今後どれだけ大切か。

はっきり言って暇な1時間でパンツ1.2本直しての利益は下手したら値下げした10万円のスーツを売るよりも大きくなる事もあるんです。

お店が暇な時間をいかに利益になる様に有意義に使うかはとても大切なんですよ。



昨年、今年と銀座の街はインバウンドフィーバー。勿論3階のフロアにもこぞって海外のお客様がご来店されてますが大きいサイズ全く無いし、取り寄せも間に合わないから大半の外国のお客様は残念がられて帰ってしまいますが。


その上昨年までのリベンジ消費フィーバーのせいか、期待して商品を仕込んだ結果は猛暑の影響でなんだかんだ値引き札がやけに目につきます。


10数年前みたいに店内ほとんど値引きみたいな在庫一層感謝祭には流石にご時世的にならないとは思いますが、皆様今期はお得に買えるチャンスかも知れませんね。



コロナ禍をきっかけにみんなが減収増益の工夫をしてきたはずです。販管費を抑えて値下げをせずにしっかりと必要な物を売る事で実利益を上げていく事を。

インポート品を店内満載に陳列して余ったら値引きで多売薄利で売るセレクトショップという販売形態はもうとっくに限界だと。

セレクト業態とは名ばかりでどこのお店も利益を見込めるオリジナル商品をしっかりと作り込まないともう存続さえ怪しい状況なんです。


そしてこの数年の物価高で長年愛されて販売してきた舶来品達は倍くらいに値上がりで、流石にお客様方からはもうおいそれと買えないなーというお声も沢山聞きます。


そしてそんなお客様からのお声は、何処ぞのセレクトショップのオリジナルは全然欲しくないけど、BEAMSのドレスのオリジナルはいつもしっかりと作り込まれて欲しくなる物が多いよねって。これからはなかなかインポートは買えないからオリジナルの開発に期待してますってお声を頂いて嬉しい限りです。


そういえば若手スタッフ達からも今後の社内キャリア形成でオリジナル商品を作りたいって声は良く耳にしてますし。

バイヤーが展示会廻って買い付けの合間にオリジナルをちょこちょこ工場に依頼して作るという業務形態でバカスカ売れる時代なんてとうに終わってるんですよね。

社内外問わず、中途半端なオリジナル商品を作って、時間をかけてお客様に根付く前に結果がなかなか出ないから見限って、安易に結果の出やすいインポートブランド品の仕入れに戻るってパターンをこの10数年散々目にしてきました。


大挙して銀座に押し寄せる海外のお客様の最大のお買い物の目当ては日本でしか手に入らない様な国内ブランド。その中にもちろんBEAMSのオリジナルも含まれてます。


しっかりと利益の見込めるオリジナル商品の精度を上げていけば、シーズン終わりに値引きで焦って在庫消化に注視するなんていう体たらくにならずに済みますから。

もう国内生産を生命線と考え本格的にオリジナルというかBEAMSブランド商品をしっかりとコレクションとしてビジネスにしていくタイミングが来てるんです。

そして縮小の一途を辿る国内需要にしがみつくだけでは衰退は目に見えてます。日本製という世界に誇れる縫製技術や企画力を武器に国内外問わずに挑んでいくタイミングが来たんだと思います。


僕としては30代の大半をドレスクロージング商品企画生産に全力を注いでましたから、また同じ事やるのもつまらないし進歩が無いような気がするので、違う切り口で40〜50代は服をめぐる冒険をしていくつもりです。

そのスタートとも言えるのがこの小さい工房から始まった<SARTO BEAMS>


寸法などの補正、いわゆるお直しサービスと技術も実は日本が世界的にもトップレベルなんですよね。

しっかりと市場を分析してまだ埋まっていないピースを見つけて、その空いている穴を埋める事でビジネスチャンスを作り出していく事。

サルトビームスという僕のライフワーク。まだまだ始まったばかりですが確実に一歩一歩進んでますので待っていて下さいね。


表題はぼくらの90年代ロックヒーロー、そしていまだに現役の稀代のシンガソングライター、ノエル兄貴のロックナンバー



We’re gonna get there in the end



rockarchive/Oasis Montage Print Photo
価格:¥92,400(税込)
商品番号:23-83-0274-950

7月28日の苗場のフェスの最終日大トリのノエルには残念ながら諸事情沢山で会いには行けませんでしたが、仕事帰りの電車の中でサブスクのライブ動画で目にした彼は齢にして今年57歳。もうおじいちゃんだよなーとか思っちゃいましたが、歌い出すその声色はあの30年前そのもの。

相変わらず不遜な表情で言葉少なめでも演奏が始まるとその極上のメロディの洪水に完全にその会場にいるかの様な感動体験。

セトリ三曲目に歌ってくれたこの曲は90年代の若かりし頃とは全然違うお互いにおっさんになったからこそ沁みる人生への肯定讃歌。



rockarchive/OASIS PHOTO
価格:¥506,000(税込)
商品番号:23-83-0277-950

カリスマの消失によってあっけなく終焉となった自己陶酔と混沌のグランジ潮流の穴を瞬く間に世界中で埋め尽くしたオアシスの極上のメロディとカリスマティックな言動によるロックアンセムの数々。

今思えば彼のメロディによって僕の10代のハイスクールライフは外に向かって走り出す肯定的なものへと背中を押してくれた気がするんですよね。

そのキャッチーな音楽性とキャラクターはそれまでフツーか地味な同級生達を瞬く間に洋楽ロック少年少女に変えてしまう魔法の様でした。


30年後に白髪の増えたサッカー大好きじいさんとして再会できたノエルは、その年月の分だけ優しくなっててメチャクチャ心に沁みる歌い方に変わってて。



今夜こそは

今夜こそは

夢に向かって飛び立つんだ



彼の歌は昔から抽象的な僕と君で、なんだか男らしくタフで、そしてなによりポジティブで。




僕たちはいつかきっと辿り着けるんだ。


僕のサルトビームスをめぐる洋服の旅も辿り着けるんです、きっと。





それでは銀座でお会いしましょう。



新井

まことの安らぎはこの世には無く<FRAY>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



JACKET: IG

SHIRT: BOURRIENNE PARIS X

PANTS: adidas

SHOES: MASION MARGIELA


なるべくシンプルに着てますがよく見ると少し変態みたいな格好してしまいました。洋服業界の大先輩にカワイイって褒められたので満足してます。


順調稼働してます、<SARTO BEAMS>


お客様に喜んでもらえるお直しを直接自分の手で仕上げる充実感ってハンパないんですね。これはもう病み付きになりそうです。

今後は少しずつ拡張していく流れですが、やっぱりどの業界でも悩みの種ってのは人手不足。また新しい壁が立ちはだかるってのはどんな冒険物語でもお決まりですからきっと僕は乗り越えて行けるでしょう。結局バカな位にポジティブパワーが1番強いんです。


流石にドレスシャツを着てなくちゃマズいなーって日は週一日位はあります。

そんな時に直ぐに手が行くのはホワイトシャツ。


シーズン後半になってくると合わせに飽きてきて、暑さも相まって格好がワントーンになるんです。

真っ白か紺色一色か真っ黒か。

暑い日はもうホワイト一択な訳ですが、そんな時はホワイトシャツが大活躍です。


<BOURRIENNE PARIS X>


<SALVATORE PICCOLO>

最近はこんなスタンドカラーでイカ胸付きのフォーマルディテールのエレガントドレスデザインが大好物。ウチの各レーベルでもこんなに凝ったシャツ仕入れてないので珍しく他社さんで買ってしまったのを覚えてます。

だってウチではこんな洒落たひねくれた高いシャツは売れないだろうし仕入れてくれないんですもの。


暑くなってくると毎年無性に着たくなるし欲しくなるのが白シャツ。


こんなのとか


こんなエレガントなのとか



特にこの<FRAY>は最近また無性に買っておきたくなる極上の既成ドレスシャツ。

FRAY/UGOツイルセミワイドカラーシャツ
カラー:ホワイト、サックス
サイズ:37〜42
価格:¥69,300(税込)
商品番号:24-11-0413-115

20年前には何故かウチではやってない時期があって、初めて体験出来たのは2007年ごろに銀座の8丁目で大先輩とBEAMSを抜けて作ったショップの時。何度もこのブログではこの店の話をこすってますがやっぱりイイ思い出と経験だったんでしょう。




その際にメインで扱ってたインポートシャツが<FRAY>でした。

ドフォーマルなウィングカラーのプリーツブザムシャツとかタッターソールチェックのラウンドクレリックシャツとかを最高峰のイタリアシャツで作るとか最高の贅沢かつ変態の提案してたんです。全く売れませんでしたけど。

でもその時に実際に着る事が出来て最高の洋服屋さんの体験を出来たわけで。


流石にそんなヘンテコシャツを<FRAY>で作ってる所はもう皆無ですが、ウチで扱ってる究極のベーシックドレスシャツは毎日朝の掃除の時に見る度に欲しくなっちゃう最高の僕の推しシャツ。

この台襟周りの首に沿う縫製の美しさは勿論世界トップレベル。内側の生地は大体は内周差でぼこぼこ浮いちゃうんですが、このブランドはそんなの皆無。

左右対称ながら美しく曲線を描く襟は芸術品でしょう。でもコバのシームに汚いパッカリングは一切無いんですからこれまた神レベル。

襟の芯地をカチカチにして真っ直ぐ縫ってる量販シャツとは天と地のレベルの違いってヤツです。

脇シームの伏せ縫いもとんでもない細さ。

裾もみつ巻きも3ミリ以下で統一されてるからね。

それを極上の150番手以上クラスの細い糸で織られたシルクみたいなフワフワテロンな最高級レベルのシャツ生地に、最適な針とミシンテンションを魔法のように使って縫えてるから惚れ惚れする仕上がり。

薄ーい貝ボタンも一級品の証。

これ見よがしの手縫いとは対照的に均一性の取れたミシンステッチなのにこの立体感なんて不思議でしか無いです。

どこを見ても生地のキワキワまで攻めまくったコバステッチの正確さは全く隙がないんですよね。



Brilla per il gust/Zegna ソリッドスーツ
カラー:チャコールグレー、ネイビー
サイズ:42〜52
価格:¥198,000(税込)
商品番号:24-17-0148-015

ウチで毎シーズン最も売れる最高級スーツ生地を用いたスーツに合わせられる最高のドレスシャツと言っても過言では無いでしょう。

逆にナポリ辺りの手縫いだらけでラペルとか随所がボコボコ凹凸だらけのスーツに合わせたらミスマッチなんですよね。

やっぱり日本最高峰ならではの端正な縫い上がりのRINGJACKETのがしっくりきます。

極上のシーム使いを駆使されたこの上品な曲線を描くシャツとジャケットラペルはベストマッチなバランスなんですよ。

6万を超えるドレスシャツ高いよって声も勿論分かります。ただ20万クラスのスーツに合わせるのが1〜2万円のドレスシャツじゃあどうしても見劣りしちゃう。良いスーツにはそれ相応のドレスシャツを合わせてあげたくなっちゃうんもんです。


オリジナルでもかなりいい線までいってるドレスシャツの最有力はやっぱりコレです。

トーマスメイソン生地が値上がりがすごくて廃番にする可能性も有りましたが、スタッフ皆んなで絶対に必要だって力説して継続してもらえたデイリー使いにも最高のオリジナルドレスシャツです。

Brilla per il gust/ツイルワイドカラーシャツ
カラー:ホワイト、サックス
サイズ:37〜43
価格:¥25,300(税込)
商品番号:24-11-0426-306

日常で使ってもらえたら絶対に納得してもらえるリピーターも滅茶苦茶多いこのトーマスメイソンファブリック。

コットン100%の高級生地なのにこれだけシワになりにくいシャツ生地は出会った事無いです。でもちゃんと肌触り極上で高見えするんですよね。


男女問わず1番その人をエレガントに見せてくれる魔法の服が僕にとってはホワイトドレスシャツなんです。

今までの人生での分岐点での大事な場面でも絶対着るのはホワイトシャツでした。白シャツをシンプルに色落ちしたブルージーンズで合わせてる女性を見かけるとそれだけで一目惚れしちゃいそうになるくらい。人を1番美しく純潔に可憐に見せてくれるのもホワイトシャツ一択。

やっぱり来年再来年と値上がりする前に最高の白シャツ買っておいた方が良さそうです。







表題はイタリアバロックの巨匠、アントニオヴィヴァルディによる声楽曲。




まことの安らぎはこの世には無く





題名だけでなんだか涙腺が緩んじゃう僕のアオハル時代の救いの一曲。

1996年の大学受験を控えてるのに全く勉強せずに文学や映画や音楽に没頭してた高校三年生の夏、ラフマニノフの演奏に没頭して人生を翻弄されてしまうあるピアニストの生涯を描いた映画の中で、心が一度壊れてしまった主人公がようやく心を解放されるシーンで流れたこの曲に僕は一瞬で心を奪われた記憶があります。

映画のワンシーンの視覚的効果と相まって全ての無駄な感情を吹っ飛ばしてくれる感動と開放感。

そういえば同じ時期に観たショーシャンクのフィガロの結婚も最高でした。


大人になる一歩手前の18歳という年令。成人して社会に出ていく意味も何もかもが意義を見出せずにもがいてて、その答えを必死に文学とか映画とかあらゆる文化に求め続けてた時に出会ったこの曲になんだか救われた気がしたんです。

題名だけ読むと絶望的な表現に思えますがそんな事は有りませんでした。自分の外では無く内にこそ求める安らぎは有るんだと。





純粋な安らぎは

自分自身の中にあるイエスの慈愛の心だと

苦悩痛苦の中でも曇りなき愛を待って

魂は幸せに生きている





1番涼しく感じるからって単純な動機で着たくなるホワイトシャツですが、やっぱり究極の服の色だとも思うんです。

曇りなき色

何者にも染まっていない色

人を最も美しく見せてくれる色



その内サルトビームスで究極の白シャツを皆様の為に縫い上げてみたいですよね。


それまではご紹介した白シャツでオシャレして下さいね。




それでは銀座でお会いしましょう。



新井

いつか私の王子様が来るの<SLOANE>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



JACKET: IG

VEST: IG

PANTS: ORDER

SHOES: simon fournier

着るものに困った時は自分のベーシックに戻ります。ネイビージャケットにボーダーシャツにホワイトスラックス。やっぱり安心するし、飽きてもまた直ぐに着たくなる永遠の定番スタイリングでしょう。




最近はこんな感じでサルトビームスにてジャケット袖の本開きの精度向上の為に自分との闘いに勤しんでます。

日に日に技術が上がっていくのは幾つになっても楽しいものです。結局はゴールなんて無くて一生勉強なんだと思います。

今年の2月にご逝去された世界的なマエストロが、亡くなる前までずーっと口癖の様にもっともっと勉強しなきゃって言ってた逸話を聞いて泣けてきました。好きな事を仕事にするってそういう事なんですよ、きっと。


コロナ禍以降、お客様と同じ様にリベンジ消費って衝動が服を売ってる自分でも去年まではメチャクチャあったので、完全にブラックステージレベルで洋服買い漁ったんですよね。そのせいか今年に入ってからは全然買いたい物が見つからなくて、顧客様方に私物買いしたオススメないんですか?って聞かれても、なかなか良い物がないんだよなーちょっと飽きたよなーってなってたんですよね。

最近はメゾンブランドにあやかってかクワイエットラグジュアリー気取ってシンプルに無地無色の格好をしたい気分です。やはり四十路になってくると似合う服も限られてくるのでシンプルでベーシックなものを素材とかシルエットで歳相応にしていかないとヤバめだなーってようやく気付き始めました。


とにかくジャケットのインナーは1枚Tシャツでどれだけ省いた合わせで今年はいけるかなーって思い立ったら、うってつけの最高アイテムを思い出しました。



最近はかなりバリエーション増えましたが、ダントツで売れてるのはこのカットソーですよね。


今ウチのドレスアイテム、特にテーラードジャケットに合わせられる最上のTシャツはコレでしょう。ネックのフライスの幅やら生地やら光沢とかはジャケットのインナーに最適と言える企画。


SLOANE/コットンテンジクカラーネックT
カラー:ホワイト、ベージュ、ネイビー、ブラック
サイズ:3〜5
価格:¥9,680(税込)
商品番号:23-04-1422-355

改めて着てみたらおっさんの体型にこれほどマッチしてくれるカットソー は他には無いでしょうって。

60番手の超長綿でなんちゃらって、普通の人が聞いてもサッパリ意味不明のアパレル用語での商品解説じゃあ伝わんないすよ。

とにかくこのネイビーカラーの色、生地のハリ感、光沢、肌触り、全てが完璧な完成度。一万円以内で買える国内生産Tシャツとしては僕が考えるベストと言えるオッサンが一枚で着れるカットソー 。




そしてこのユニセックスで5サイズ展開によるサイジングパターンがスゴイ。

私は普段MサイズからLサイズで着る体型ですが、このブランドはサイズ4で程よく生まれるルーズさと、でも大き過ぎないMとLの中間みたいなフィット感が今まで着てきたインポートの高級カットソーよりも僕的には数段良いんです。

しかも肩周りの可動性が相当良いのに程良く二の腕に沿う袖口までのシルエットがやたらとスマートに見せてくれるって。袖の長さがまた絶妙。

企画時代に大人Tシャツを作ろうと3回も4回もサンプル修正を繰り返して最高の製品を作り上げた自信を持ってましたが、それを軽々に超えてきてるこの商品。

特にカジュアルアイテムってサイズ展開が2サイズか3サイズでおさめる制限があるから、各サイズのグレーディング、所謂寸法設定がかなり悩むんです。でも寸法設定が規定数値合わせみたいにお任せて作っちゃうとやっぱり仕上がりが少しズレてしまってるんですよね。ワンサイズアップで急に大きくなり過ぎたり。

女性でも男性でも着れる様に5サイズ展開でとんでもない回数のグレーディングとパターンの調整を繰り返した事が垣間見えるシルエットの完成度には本当に感服する逸品だと思います。


多分世の中にはもっともっと良い生地のカットソー はあるでしょう。

生地ばっかりが解説されがちですが、ぼくが思うこの企画の素晴らしさは圧倒的にこのパターンとサイジング。


特にこの肩線から襟後ろまでの縫製処理によって、洗濯による形崩れがしにくい仕様とか実は凄い大事なポイントなんです。これだけで繰り返して洗濯した後に絶対違いが分かるはずです。袖付けのバランスも良いので肩の着感と腕の動き易さも全然他さんとは違うなって感じます。

これだけ完成度の高いベーシックアイテムを日本国内で作ってしまうブランドは僕の人生の中では聞いた事がありません。

正直言ってジェラシーです。こんな逸品いつか作りたいって感服する次第。


今年は銀座のスタッフ企画で糸違いの同型も展開してます。




SLOANE/コットンテンジククルーネックT
カラー:オリーブ、ボルドー、グレー
サイズ:3,4,5
価格:¥9,680(税込)
商品番号:23-04-0128-355


これもまた夏前に色によってはサイズが欠けてしまう程に好評な売れ行き。

こちらのが少し柔らかいソフト感のある生地でこれまたこなれ感のある雰囲気で良い。


夏場のテーラードジャケットのインナー何着るか問題はドレススタッフとしてはかなり重要な問題です。特に私は今後はミシン使ったり縫製作業やら夏でも熱いアイロン掛けも毎日するので更に難しい問題。

そんなこんなで自分の完全に個人的な諸事情と昨今のトレンド事情とスタイリングの気分もあいまり、この夏に買うべきアイテムの圧倒的1位に躍り出たまさかのど定番アイテム。

やるなら徹底的に1週間分のカラバリを買って月曜から日曜までのこのTシャツだけでスタイリングを組むという勝手に強化シーズンにしようと画策中。

あとは毎日お腹がぽっこり出ない様に腹筋運動に勤しむとします。

オッサンがTシャツをカッコよく着るのも大変です。











表題はジャズの帝王が61年に発表した、らしくないロマンチックな夢の国の映画挿入歌のカバー曲。



SOMEDAY MY PRINCE WILL COME



rockarchive/MILES DAVIS
価格:¥108,900(税込)
商品番号:23-83-0120-950

何ってまず題名が大好きなんです。

ちょっと前のジャズを中心に佐世保やら長崎を舞台にした高校生の青春マンガでのひとコマでヒロインの女の子のこの題名にあやかった、「まるで2人の王子様が仲良くケンカしながら帰って来たみたい」って嬉し涙を浮かべながら話すシーンがすごくお気に入りだったんです。

そう言えば物語の初めの方でも内気な主人公がその女の子に気持ちを伝えようと必死に練習してピアノで聴かせたのがアレンジしたこの曲だったり。

でもマイルス巨匠やコンビで入ってたコルトレーン兄貴はこんなロマンチックなメロディーでも後半にかけてトランペットの音色はブロウしまくりで痺れる展開。


題名の表現といい胸がキュンとするロマンチックな美しくてちょっと心が踊る様なメロディー展開といい、でも心の奥の甘酸っぱい恋心とかおセンチな感情に突き刺してくるトランペットの響く音色なんかは男子がずっと憧れる男性像を女性目線の表現で描いているみたいです。


多分僕みたいなおバカなオトコは幾つになってもそれこそ夢の国のストーリーの王子様みたいに女の子をナイスなタイミングで助けたり、白馬に乗ってお迎えに登場するのを夢に見ちゃう生き物なんでしょう。


白雪姫をお迎えに行くのにお洒落しないなんて野暮。

Tシャツ1枚にしても完璧な1着を着なくちゃダメなんです。

それこそお姫様だって王子様がくる時にはお洒落しとかないと。

そう言えばこのブランドのTシャツの白色を着てるだけで女の子がお姫様に見えちゃうから不思議。

そんな魔法みたいな服に出会えた時の快感があるから服を買うのってやめられないんですよね。





それでは銀座の街で<SLOANE>を着てお会いしましょう



新井




女性たちよ、泣かないでおくれ<SARTO BEAMS>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



JACKET: IG

VEST: IG

PANTS: adidas

SHOES: Maison Margiela

最近はヨーロッパの女性編集者とかファッションディレクターみたいなファッションインフルエンサーみたいな格好ばっかりで。

もうレーベルもジェンダーも何もかもボーダーレスです。

そしてお仕事早めに切り上げてライブ三昧なので踊りやすいスタイリングってのが1番重要なんです。

お店の店立ち販売がおかげさまで忙しく人手も足りないのでなかなか進行が遅れてますが、ようやく私のアトリエスペースが誕生しました。他の機材はスペース上バックルームに置いてありますが。

3ヶ月かけてご近所の高級お直し工房さんに初級から中級のほとんどのお直しを習得出来ましたから、あとは数をこなして修練度を上げていく所です。

なかなかに厳しいウチのドレススタッフの検品にダメ出しをされながら、お客様にご満足頂ける仕上がりになる様訓練中ですので、もう少々お待ち下さいませ。

それにしてもお直しってメチャクチャ面白い。お直しだけに留まらず、やっぱりリメイクから仕立てまで全部やれる様にこれからも精進していきます。おっさんになってもまだまだ洋服をめぐる冒険はゴールなんて見えません。



先日まではレザーブランドのオーダー会で大忙し。おかげさまで当初予定の倍以上のオーダーを頂きまして誠にありがとうございました。

しっかりとこのブランドの今のカスタマーがどういった層なのかを分析しターゲットを絞り、そこに向けて適正な方法で情報を拡散する。

今回も勝手ながら自分のマーケティングとアクションを起こした結果が予想通り以上となり、貴重な経験値をまたまたさせて頂いちゃいました。


もう何年もライダースやってるからもう飽きたでしょ。

セレクトショップ大手としては同じのを継続するより新しい提案が必要でしょ。

スタッフも同じのを顧客にはオススメ出来ないからやめた方がいいんだよ。


勿論ご愛顧頂いているファンの為には新しい提案が大切です。でも同様に入門モデルを用意して新規のファンを作っていくのが今のタイミングはとても大事だと店頭の現場で肌感で感じていたからこそ今回のオーダー会が成功したんですよね。むしろ狙い通りに行き過ぎてビックリでしたけど。





御社は国内のドレスショップとしてはもう一人勝ちなんだよね。

もう国内ドレスマーケットでは独壇場ですよ。


勿論それも正しい意見でしょう。

この数年現場の第一線で戦っている身としてはそうなんだろうなーとは確信に近いですが、それ以上にイタリアンクロージングを主としたマーケット自体が縮小し続けていて、利益率も良くないメンズクロージングって商売に利益重視の他社が見切りを付けてるからこそのニッチな範囲での成功って事なんだと思うんですよね。


商品企画時代に痛感したのはアパレルマーケットの中ではドレスクロージングという分野は全体の5〜10%の売上比率が限界だという事。6割以上が女性服でマーケット全体は回ってる訳で。あとはメンズなどのカジュアルで。

普通に経営を考えたらその1割のマーケットの規模でその上サイズ展開も多く、在庫リスクの高いという利益率の難しいメンズドレス衣料に投資も拡大展開も避けるのが常套手段。

そりゃーどこの会社も撤退してニッチなマーケットになりますよね。だからこそのやり続けている成功といえる現状ですが、10年前の動向と見比べれば明らかに減少の一途を辿っているマーケットでもあります。

クラシコイタリアが好きって声を大にして入社してくる若者なんてもういないんです、悲しいけど。比例してお買い物に来てくれる若者も昔からですがホントに少ないんですよね。でも意外と働いていく内にクラシックなドレスクロージングの世界にハマる若者も結構いるんですよ。勿論自分もそうでしたし。

イタリアの展示会ばかりに目を向けて小さくなる一方の市場の輪の中で今の商売を維持し続けるのも間違ってるなんて思いません。だからこそ勝ち組といって間違い無いでしょう。


クラシック一辺倒で付いてきて下さる顧客様はどう考えても減少気味。今回のオーダー会でも半分以上がご新規でSNSキッカケで来店頂いた方でしたし。世代がひとまわりして新陳代謝が始まってまた1から新しいファン作りという段階にアパレルマーケットは入ってるんですよね、どこのブランドもどこのショップも。


はっきり言って10年以上前に顧客様第一主義で30人も40人も抱えて電話営業バンバンしてって売り方をして勝ち取った僕の成功体験なんてもうそれほど通用しないんでしょう。

今までのファンの方もご新規の方も海外からのお客様もみーんなググって自分の必要なもの欲しいブランドを下調べをして、それめがけて来店されるんですから。


売り方も商品も、そしてお客様も変化し続けるんですからやっぱりこのアパレル業界にいて飽きる事なんて無いんだと思います。その目まぐるしい変化に順応して成功体験を勝ち取るのもとても面白いものです。

洋服をめぐる新しい冒険をしに毎日ウキウキして家を出発する生活を続けて二十数余年。まだまだやれる事、やりたい事だらけです。

そして昨年から始まった僕のお直し内製化新規事業、SARTO BEAMS。


だいぶミシン達の扱いにも慣れてきました。歳なんて関係なく新しい知識とか技術を貪欲に取り入れていくのは本当に楽しいもんです。そしてお直しを軸としてまだまだやりたい事業企画が山程有るので時間が足りない位。


何度も繰り返してしまいますが僕の服をめぐる冒険はこれからも続きます。

この永遠の旅路にみなさんも是非ご一緒に。








表題はレゲエの永遠のレジェンドの一曲。



NO WOMAN, NO CRY



23830117950rockarchive/BOB MARLEY
価格:¥430,100(税込)
商品番号:23-83-0117-95023830117950


中学生の時に当時大人気のデビューしたての2世俳優のフェミ男君ファッションがレゲエ好きを公言してて、どっかのインタビューでこの曲とかボブ兄貴の事を話してたのが出会いだったんですよね。

クラスの女子達とかウチの5歳上の姉がその俳優にキャーキャー言ってるのをよー耳にしてて、女子にそろそろモテたくなってきた思春期少年はレゲエとは何ぞやと勉強しましたよ。完全に不純な動機が1番行動を掻き立てるもんなんです。

図書館のCD鑑賞コーナーだと流行ってる最新のは流石に無かったんですが、その代わりにボブ兄貴の名盤はバッチリ揃ってました。

そのトレンディ俳優はインタビューの中でドラムとベースがどっしりと重い重厚感のあるレゲエが好きだって言ってたんですが、ボブ兄貴のライブ盤を聴いてその意味も分かったり、思想的な歌とか歴史的な背景とか社会的な情勢を踏まえての肯定的な表現とか多感な少年もすっかり感化されてたんですよね。

特にうだる様な暑い夏の日に聴くこの曲はその暑ささえも曲の雰囲気に合ってる気がして好きでした。



前に進む唯一の手段は僕の足だけ

自分の足で進むしかないのさ

もし僕がいなくなったって

全ての事は上手くいくはずだよ


だからどうか泣かないでおくれ、愛しい人

涙を拭いて、立ち上がって




能天気なくらいに全てが上手くいくって鼓舞するドレッド野郎位に思ってたのが彼の出身とかその国の歴史的背景とか色んな知識が入ってくると僕の中で全くの別物になった大好きなメッセージ。

そのメッセージにレゲエという曲調によって心にずしんとくる重みとか顔を上げて歌いたくなる不思議なビートとかホントに不思議なくらいに前に進む勇気みたいな物を感じさせてくれるからまさに神曲。


やっぱりバカな位にポジティブに進むチカラって素晴らしいんです。

困ってる人達を助けたい一心で始めたSARTO BEAMS事業。

大丈夫さ、きっと上手くいく。

つらい時には必ず君のそばにいるから。

どんなに否定されても僕はきっと止まる事はありません。





それでは銀座でお会いしましょう。


新井

君が望むものがいつも叶うとは限らない<Enzo Bonafe>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。






最近は赤い靴履いた女の子ならぬオジサンで働いてます。

赤い靴履いたおじさんを見かけたら私です。


流石に息子の小学校の卒業式で履こうとしたら禁止されてしまいました。

結局まともに見えるドレスシューズでまたお世話になったのは<Enzo Bonafe>





ここ数年はフレンチムードだったりでヒールブーツとかに浸かってますが、実はそれまでの十数年はお世話になってたのは今も展開してる<Enzo Bonafe>。



20年程前に入社したばかりの頃からずっと展開してるウチのドレスシューズの看板の一つと言っても過言ではないブランド。僕も何足お世話になったか分からない位。


ヒヨッコの頃に先輩達にこのブランドの良さとかを質問しまくってましたが、返ってくる答えは曖昧なモノばかり。


器用で何でも作れちゃうのが強みかな。

むしろ代表作がないんだよね。

グットイヤーマッケイでこのセクシーなウエストシェイプが良いんだよ。

ソールの返りの良さは履きやすいよ。


ジョンロブとかグリーンとかクロケットとか英国靴ばかり追いかけてた僕からするとイタリア靴ってその頃だととんでもなくゴツイ作りでゴーレムみたいなブランキーニとかつるんとしてソールもマッケイの薄くシュッとしてるサントーニのイメージ。クセが強いな〜合わせにくいな〜って。

最高峰みたいな位置付けのローマのガットやマルケのラッタンジィなんかを雑誌の特集で読みまくってましたが、イタリア靴なのにやたらと合わせやすいスマートなデザインとかラストやソールのバランスが秀逸な<Enzo Bonafe>は完全にノーマークでした。



20年前だとウチでやってるドレスシューズは<Gerge Cleverley>か<Enzo Bonafe>の2つのブランドでシューズコーナーの棚が埋め尽くされてるって感じで。

結局クラシックローファーをブラック、ブラウン、ブラウンスエードと3種類全部買ってローテーションしてて<Enzo Bonafe>の出番は少なかったけど痺れるデザインの新作が出てくるとそんなに履かないのに買ってしまってたんですよね。

シングルモンクストラップ

ダブルモンクストラップ

サイドレースアップ

2アイレット外羽根メダリオン

タッセルローファー

クォーターブローグ

ブラインドフルブローグ


そして極め付けはショートサイドゴア


衝撃的な程に物欲にかられたこの完璧なスタイル。これほどにスーチングでドレッシーに履けるサイドゴアは見たこと無いって。

スポーティな合わせでもやたらと二枚目の面構えがセクシーなムードにしてくれて。

以前は年1回位に都内店でこのブランドのオーダー会が開催してたのでこのブーツ型で革を変えて計3足オーダーしましたし、既成モデルも革違いで3足揃える始末。

今だに僕の中では世界一美しく、使えるブーツはこれしか無いと。


Enzo Bonafe/CARY GRANTⅡグレインレザーサイドエラスティックブーツ
カラー:ブラック
サイズ:5〜9
価格:¥143,000(税込)
商品番号:21-32-0252-302

最近入荷したユタカーフの新作なんてもう僕の中では神です。断言しちゃいます、神モデルです。

こんなタフなシボカーフは個人オーダーするしか出会いないんだろうなーと思ってましたからやっぱりウチのオーダーセンスは素晴らしいっす。

ブーツだから夏は履けないしなーとか全く関係無し。オールシーズン履けるブーツとゆーかこれはもうローファーを超えるスーパーオールマイティシューズという位置付けでしょう。僕はもう抜け感とかで素足風にローファーを履くとか完全にしなくなったので絶妙な色合わせのソックスにこのショートブーツを年中に合わせて欲しい。

そういえば完全に暴走してボタンブーツもオーダー出来たからオーダー会また復活して欲しいと切に願います。


今なら白黒のモノトーンコンビで作りたいなー


とにかく履きおろしからセクシーなウエストシェイプのマッケイによる返りの良さには足が弱ってきたおじさんにはほんとに助かる。返りがなかなかしてくれない硬いソールで1日歩いてると疲れるのなんのって。


グットイヤーによるコバの絶妙な程よい張り出しも実はいい塩梅の重厚感が出るのでスーチングでもバランスが良いんですよね。

なんだかんだおじさんからするとクラシックなスーツにマッケイとかの薄ーいドレス靴を履くのはどうしても軽い気もするし薄っぺらいバランスだなーと感じちゃうし。まあ着る服とのバランスが1番大切なんですが。

エンツォ翁という創始者であり一本の大きな支柱が失われた事で今後このファクトリーがどうなっていくのかは心配もあり期待もありって感じですが、少なくともこの製法の素晴らしい靴達はどんどん希少価値が高くなり高価になっていくのは当然の流れ。

流石に自分の中では二十万円を靴に投資するのはどうしても抵抗を感じちゃうんです。今の十万円前半代が最後のチャンスだと思うんですよねー

イタリアの宝石と言われるほどに大巨匠のボナフェ氏御大は昨年に逝去されてしまった事は余計に時の流れによって失われていくものがあるのだと痛感する次第です。


やっぱりとりあえずユタカーフケーリーグラント一択で買うしか無いっすねー

と思ったらマイサイズ完売なので追加かオーダー会の再開を切望して祈っておきましょう。








表題はストーンズの最高傑作アルバムのひとつ、69年発表のlet it bleedの最終曲。


you can't always get what you want



rockarchive/THE ROLLING STONES
価格:¥194,700(税込)
商品番号:23-83-0111-950

ラブアンドピースの浮かれたヒッピームーブメントの終焉であったりライバルと言われたビートルズは同じタイミングで崩壊に向かっていく流れの中で、彼らが前アルバムから踏襲してブルースやカントリーなどのルーツミュージックに回帰し更にハードな方向へと混沌を武器に進化してしくドラマチックな流れは最高に痺れます。


この曲の出だしのゴスペルコーラスなんて高校生の僕は度肝を抜かれたのなんのって。確か渋谷がどっかのクラブで説教くさいおじさんの有名なDJさんが若いヤツはとりあえずコレを噛み締めて聴きやがれって暴言を吐きながら大爆音で流したのが最高に感動したのを覚えてます。

聴きようによっては世界の終焉を感じるし、はたまた世界の救いの光の様にも感じるまさに奇跡の一曲。

世界の全てに怒りとか諦めとか期待とか入り混じる多感な高校生の僕には本当にあの夜聴いたこの曲が心が揺さぶられる奇跡に聴こえたんです。


このアルバムを最後にブライアンジョーンズが抜けてしまうってのも余計にドラマチック。やっぱり1969年って年はロックという世界線にとってはめちゃくちゃ重要な分岐点なんですよ。


欲しいものが手に入るとは限らない

思い通りにはいかないものさ

望みがいつも叶うとは限らないのさ

でもやってみれば時には必要なものが見つかるかもしれない



様々な楽器のリズムと女声合唱とが渾然一体となり複雑に絡みながらも高みに向かっていく曲のクライマックスはストーンズならでは。とんでもない量の音を闇鍋にぶっこむかの様にごちゃ混ぜにしながらも抽出される音の渦はむしろ澄みまくった極上のスープ。



欲しいものがいつでも手に入るとは限らない。


至宝のエンツォ翁の靴達もしかりでしょう。








それでは銀座でお会いしましょう。



新井

その愛の向こう側に<F.LLI.GIACOMETTI>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。







JACKET: RING JACKET ORDER

KNIT: SAINT JAMES

PANTS: INSCRIRE

SHOES: GUIDI




結局疲れてスタイリングが思いつかない日には帰ってくるんです、基本のブレザー合わせ。ボーダーにスウェットパンツ履いてたら完全に僕ですのでブログ楽しんでますって励ましのお声がけして下さいね。




最近ずーっと欲しくて悩んでるブランド、<F.LLI.GIACOMETTI>


F.LLI.GIACOMETTI/モンクストラップローファー
カラー:ブラック
サイズ:39〜43
価格:¥104,500(税込)
商品番号:23-32-0050-693


F.LLI.GIACOMETTI/キャップトウオックスフォード
カラー:ブラック
サイズ:39〜43
価格:¥118,800(税込)
商品番号:23-32-0013-693

そりゃ欲しいでしょー大体販売スタッフは何処のショップの人もこのブランドを薦めてるよねー

ってなる位に今1番2番に熱いドレスシューズブランドでしょう。ハンドソーンならではの機械縫いでは絶対に出せない絶妙なアッパーの曲線美。


でも四十路のオジサンからすればその辺のヒゲ生やしてパーマとかのロングヘアーとかで靴の磨き方も大して分かってなさそうなスタッフと違いますよって大人気なくイキってしまうのはもうかれこれこのブランドの靴と18年以上はお付き合いがあるから。でもほんと大人気ない。


このブランドだけで10足近くは買ってましたがとうとうこの一足だけが生き残りとなりました。


このブランドの僕の初体験を担ってくれたファーストジャコはまさにこの靴。

磨き過ぎて直し過ぎてクリームで色を入れ過ぎて洗い過ぎてとんでもない異様な光と艶を放つ物体と化してますが、間違いなく<F.LLI.GIACOMETTI>

確か2006年とか位にハンドソーンウェルトなのに7〜8万円台でその時のギャラリースタッフ達がこぞって予約してて、入荷した数型はこのスリッポンタイプとかギリーシューズとか何だかアメリカンテイストを混ぜたブローグシューズとかもう新米ドレススタッフの僕にはもはやカオスな靴な訳で。


イタリア製で見るからに半端ない作りなのにデザインクセが強いな〜って感じだったのですが、その中でも一目惚れで買った靴がコレだった訳です。

アッパーはデュプイカーフだからあんまり伸びなくて痛いんだよなーって他のブランドで体験してたんですが、この靴はビックリするくらいの馴染みようで。他のイギリス高級ブランドとは一線を画すヤバいくらいの足へのフィット感と見た目のカッコよさとスタイリングの合わせやすさが相まって週2、3で活躍してたんですよねー。


またアッパーの革が20万位とかの靴と遜色ない位に革質が良くて磨けば抜群に艶が出るし劣化もしないしで最高の仕事の相棒だった訳です。

ハンドソーンって名前は伊達じゃないぞってのが履くと分かるんです、実際。コレは体験してもらえないと分からないもんですが騙されたと思って履くと絶対納得してもらえるはずです。

また何が凄いかって20年近くのトレンドの移り変わりの中でもこのシルエットは変わらず使えるってトコ。ホントに何でもコーディネートに合うんですよ。

後輩に同型のスエードタイプをあげちゃいましたが、このカーフの存在を知ると欲しいっておねだりされちゃってますからやっぱりスエードタイプも良かったんでしょうね。


最近またこのブランドのモデルがちょこちょこ増えてきて嬉しい限り。特にグルカサンダルのゾウ革の新作とか内羽根のストレートチップなんて世界最高峰クラスにカッコいい。

こんなクソ真面目に見える靴をそれこそスウェットパンツとかで合わせてもサイコーにカッコいい。何かイベントのハレの日だけじゃなく大人の行事事で多分死ぬまで履ける究極のドレスシューズに勝手に僕が認定しちゃいます。

何より今のご時世で普通にマシングッドイヤーの靴でさえ10万円を超えるのが当たり前になってきたってご時世にハンドソーンで10万円ちょいって良心的過ぎでしょ。

このやたらと真面目なドフォーマル仕様なのに何だか素直じゃないちょいと曲がったアメリカのモディファイドみたいな曲線のラストもミョーに色っぽいし。


F.LLI.GIACOMETTI/エレファントレザーグルカシューズ
カラー:ブラック
サイズ:39〜42,5
価格:¥140,800(税込)
商品番号:23-32-0048-693

新作のエレファントレザータイプグルカも一目でサイコー。

ゾウ革ですもん、完全に一生物です。

何ならタキシードとかブラックスーツにコレ履いてもサイコーにカッコいい。

そういえば企画時代にこのグルカサンダルに憧れ過ぎてオマージュ製品作っちゃう始末。


プライスも15,000円位だったので当然ゴム底で履き心地は便所サンダル並みでしたが本物に手が出ない若者達に好評でしたね。


いつかはこのブランドのオーダー会が開催出来れば最高なんですが、色々と諸事情有りなようで実現化まではまだまだ道のりは長そうです。




表題は1997年発表の僕らの世界の教授のバラード曲


the other side of love


その当時は教授が世界的な成功を映画音楽でおさめた後に、プロデュース的な仕事を日本で増やしてきたんですが、テレビのバラエティーにも出てたり女優さんとかの歌を作ってあげたりとかなり大衆的な方向に活動範囲を広げていた時期だったんですが、まさか教授名義のシングル曲が音楽ランキングの上位に入る程に大ヒットをするとは思わなかった。

それにしても当時のコレはまだ十代の僕のナイーブなココロに刺さりまくったんですよね。

教授といえばで聴きまくったこのYMO時代の大名作


Yellow Magic Orchestra/ソリッド・テイスト・サヴァイヴァー
価格:¥4,070(税込)
商品番号:29-67-0973-500

大好きだったこのお茶目な3人のオジサンが最近はおふたりも逝去されちゃうんだから時の流れを感じます。

ボケてんだか真面目なんだか分からない表情でおっさん3人が君に胸キュンって踊ってる姿は今見ると楽しそうで羨ましく思っちゃいます。


そんな愉快な教授が落としてくれた最高に美しい曲は何だかとっても儚げで意味深です。



暗闇にもいつか光が照らされる

落ち続けてもいつか昇れるときがくる

僕は愛の向こう側を探しているんだ




儚げな少女の歌声とドラマチックなピアノ伴奏による胸をえぐってくるような琴線に触れてくる曲調はまさに映画のワンシーンを思わせる様で教授の真骨頂。


1997年当時は僕は高校3年でしたが、完全に思春期の混沌とした感情にのまれて学校の出席率も卒業ギリギリ。とりあえずチャリで登校しようと家は出ても途中のオリオン通り界隈の繁華街で映画館に入っちゃったり図書館で音楽を聴きながら文学書を読み漁っちゃったり。

自分の抱えるココロの中の答えみたいな物を必死に映画とか本とか音楽とか探す事に没頭して真面目に学校で進学の為に勉強をするどころじゃ無かった。

教授のピアノ曲は自分的にはすごく雨が似合う気がするんです。

梅雨のシトシト降る雨の日にしっとりとゴリラがバナナをくれた日って曲を雨の庭園の景色を見ながら聴くのとかサイコーに浸れた気がします。

ある雨の日に市役所前の図書館の自習室でこの曲をヘッドフォンで聴きながら雨に打たれる市役所の中庭の木の葉をぼんやり眺めてたんですが、やたらとこの曲がその景色とリンクして僕の感情に寄り添ってくれたのを覚えてます。

雨が止み出して雨雲の隙間から差す陽の光とこの曲の美しいメロディとが重なる瞬間は今でもこの曲を聴くと鮮明に脳裏に浮かびます。

きっとこれからもずーっとこの曲は僕に寄り添ってくれるんでしょう。



僕が見つけた愛はここにあるのに

今まで満たされなかったものを見つけたんだ

僕は愛の向こう側を探し続けている





<F.LLI.GIACOMETTI>の靴も同様に僕の半生に寄り添ってくれた最上の芸術品だと思います。






皆さんも同じ様にこれからの人生に寄り添う靴を履いてみませんか。





それでは銀座でお会いできる日を。



新井

十代の騒乱<Insonnia Projects>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。




JACKET: RINGJACKET ORDER

SHIRT: BEAMS HEART

PANTS: INSCRIRE

SHOES: simon fournier

最近またブレザーにスウェットパンツ復活しました。

シャキーンと鋭角な肩パッド入りのスクウェアショルダーのブレザーをようやくおろしましたがかなりいい感じです。

何だか肩が四角いロボットショルダージャケットが一番しっくりくるんですよね。

ビッグサイズな上に極厚肩パッドの80年代バブルみたいなジャケットやってるブランドないですかねー




今年もロック大好きオジサンの我々が狂喜乱舞しちゃう様なあのアイテム達が入ってきました。




Insonnia Projects/SONIC YOUTH 100% DIRTY
カラー:ブラック
サイズ:1,2,3
価格:¥13,200(税込)
商品番号:23-04-0115-539


80年後半から90年代に青春時代をロックと共に過ごした僕みたいな中年世代は小踊りしちゃう位にソニックずくしでノリノリです。


レディースフロアでも沢山ロックTがあるんで洋楽好きオジサンはニヤけちゃう限り。


GOOD ROCK SPEED/別注BAND BIG T
カラー:ホワイト
サイズ:ONE SIZE
価格:¥8,580(税込)
商品番号:61-04-0568-545


90年代に全盛を極めたオルタナロックでもソニックユースは頭ひとつ先に出た存在なんだよ。

とか若者達にすぐに講釈を垂れちゃいたくなりますが、それにしても中学生の僕にはガチャガチャノイズ多めで轟音の洪水みたいな彼らの音はそれ程ピンとこなかったのが実は本音。

でもその中でこの一枚って言われてた蝋燭のジャケットのアルバムの冒頭曲には完全にノックアウトでした。
その頃なんて無料動画も洋楽を流してくれる気の利いたテレビ番組も無かったのでレコードショップとか深夜番組でちょこっと流れる映像位だったのですが、紅一点のキム姉さんがブロンドのロングストレートヘアーにド派手なワンピースにピンヒールの出立ちでベースかき鳴らしてる姿には胸キュンものだったのを思い出します。ヒールでフットペダル踏む姿なんてステキ過ぎます。


多分バンドに紅一点で女性が楽器を演奏するロックグループの走りだった。ポップグループとかでボーカルが女性は有りましたが、ギターの男性とベースの女性がその都度歌うツインボーカルスタイルのベビーなオルタナロックグループで轟音かき鳴らすツインボーカルは初体験で完全に僕は心を奪われちゃった訳でして。

その影響でその後のロックグループで女性がベースとかでいるツインボーカルスタイルのバンドにハズレは無いってのが僕の持論になっちゃった訳です。


特にこのグループのキム姉さんは90年代にイケてる女の子達の間で一世を風靡したX-girlというファッションブランドを生み出したんでその当時はメチャクチャカリスマってたんです。


大体イケてるガール達はそのブランドのピチピチにタイトなリンガーTシャツ着てて男子達はみーんな目がハートマークでしたもん。5年後位に日本の企業に買収されるまでの90年代の多分5年間位がキム姉さんがタッチしてた時期。カルト的な人気でイケてるカジュアルファッション誌の表紙モデルさんは大体エックスガール着てたなー。


何となくそのブランドにも通じる少しサイケ感のあるアートデザインがこんなにも沢山揃っちゃうから選ぶの大変です。


ベタだけどブルーの洗濯機ジャケTは高円寺とかの古着屋で目立つところにずーーっとハンガーで掛けられてて4、5万位の値段だから買う訳ねーだろーって感じなのでこの機会に買っても良いかなーなんて思いますよね。


Insonnia Projects/SONIC YOUTH WASHING MACHINE
カラー:ブルー
サイズ:1,2,3
価格:¥13,200(税込)
商品番号:23-04-0118-539



たしか2000年ちょうどの年に大学生だった僕は周りに洋楽ライブに一緒に行ける友達が見つからなかったので1人でビビりながら来日公演に行ったのが彼らのライブ初体験。記憶では赤坂とか渋谷の中規模のライブハウスだったので大爆音ノイズの波に脳内がドロドロのヘロヘロの完全に飛んでしまった光悦なライブ体験。

やっぱりインテリの作るアート系ノイズサウンドは小難しい感じで理解がしづらいなーとか少し思っちゃってましたが、初期の大名曲とも言えるteenage riotはとんでもない疾走感と初期衝動にテンション爆上げだった訳です。



上手くいくはずだよ

きっと上手くいくと

街の中心でさえも静まりかえっていく

僕らを呼び覚すのは十代の暴動しかないのさ



80年代の後半まで続いてた巨大産業としての大衆的ロックに若者達は退屈しつつある時代感。そんな予定調和を破壊してほしい衝動は徐々に高まりつつある。

ロックキッズ達がこれから巻き起こる嵐の予感に胸を躍らせている。きっとそんな時代をサーストンムーアはこの曲で表現したかったんでしょう。


そしてこの曲で歌われる、彼が考える待ち侘びるロックヒーロー。サムの考えるヒーローはもう1人の寡黙なカリスマでしたが、それが数年後に予想も出来ない形でカートという強烈なアイコンが突如として現れ世界を変えていくドラマチックな展開は毛穴が開く程に熱い衝動にかられます。


rockarchive/NIRVANA
価格:¥605,000(税込)
商品番号:23-83-0270-950

GOOD ROCK SPEED/別注ビッグT
カラー:ホワイト
サイズ:FREE
価格:¥8,580(税込)
商品番号:61-04-0223-545


カート兄貴の話にまで及ぶともうブログが終わらなそうなので次の機会に楽しみにしておきますかね。モロにリアル体験世代だからなー



今回のSONIC YOUTHは全型全てBEAMSのみの型留め展開。ライブあるあるの多分色んなフェスとかで着てて知らない人と被るっていうあのビミョーな雰囲気が回避出来るのが毎週ライブ通いな僕的には非常に嬉しい限り。



表題は我らがインディーズカルトオルタナヒーロー、SONIC YOUTH88年発表のアルバム冒頭曲。





Teen Age Riot






始まりの静かなトーンで紡がれるキム女史の抑えたポエトリーリーディングの様な歌から一気に加速するサーストンムーアのクールな歌声と歪みながらも疾走していく2本のギターの響き。


正直歌ってる内容なんて大して意味なんてないだろうぐらいに音を聴くだけで分かる彼らのパッションの音の洪水。

題名の十代の暴動って言葉と後半の高みまで昇り続ける様な疾走感あるサウンドを聴くだけできっと僕と同じような青臭い感情で胸がトキメクはず。

この曲を高校生の時にこれまたヘッドフォン大爆音で朝のチャリ通学で500メートル位あった下り坂を大疾走するのが最高に気持ち良かった。


きっと明日もTeen Age Riotをヘッドフォンで聴きながら出勤する僕の足取りは、未来への期待の高まりで軽やかなんでしょうね。




ロックTはビジュアルで買うもんじゃないんだよ、そのバンドのパッションを身に纏う儀式みたいなもんなんだよ。とか講釈垂れるとまた若者達に煙たがられるんだろうなー





それではSONIC YOUTHとともに銀座でお待ちしてます。



新井

貴方だけってこと<SAINT JAMES>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。




JACKET: IG

VEST: IG

PANTS: INSCRIRE

SHOES: simon fournier

NECKLACE: MASATO INOUE

最近は不真面目にオーバーサイズ気味で袖をズルズルのジャケットスタイリングばかり。アンバランスをファッションにするって案外楽しいもんなんです。



昨年から今年は皆様もご存知の様に値上げラッシュに次ぐラッシュで、なんだかご来店されるお客様もなかなか今までの様に買い物が出来ないってお声もチラホラ。


分かります、物によっては10年前の倍近くになってる名作ブランドも増えました。単純に原材料とか物流費の高騰が原因ってのも有れば、それに便乗した経営的判断でのブランディングによる値上げってのも会社によっては有るでしょう。


そう考えるとみんな大好きなブルトンシャツがフランス製のままで一万円前半台で頑張ってるのは嬉しい限り。



なんだか結局春夏の暑い時期になると休みの日も仕事のジャケットのインナーもお世話になりっぱなしです。




やっぱりメタルボタンのブレザーとの相性がサイコー。前世はフランス海軍が何かでマリンミリタリースタイルをずっと着てたからです、きっと。

ボートネックのカットソーなんて世の中にごまんとあるけど僕にとってはこのブランドが別格。

なにせ高校生だった14歳の頃からずっと着てるんだからもうお付き合いは30年を超えました。

商品企画時代に大人が着れるオリジナル商品のバスクボーダーを沢山作ってきましたが、結局は糸に拘って作り込むと価格が一万円前後になってしまう事がよくありました。

フランスでの人件費なんて今や日本の倍近くなんで、それだけでもこの価格が凄いかが分かるでしょう。

縫製工場をどれだけ効率良く稼働させて縫製工賃を低く維持させるかがプライスの要なのかは日本の最大手ファストファッションが一目瞭然。


SAINT JAMES/OUESSANTボーダーボートネック
カラー:ホワイト、エクリュ、ブラック
サイズ:4〜6
価格:¥13,200(税込)
商品番号:21-14-0009-015

ブルトンシャツの長袖や半袖の数型のみを色だけでバリエーションを増やして永遠に同じモノを縫製するって事がどれだけ効率が良いか。

値下げもする必要がなくずっと同じ形で作り続けられてリピート購入も日常茶飯事で流行り廃り関係なく販売する事が出来るって販売する側からすれば安定して数字を想定しやすい夢の様な商品だと言う訳なんですよね。

そして毎年毎年形が変わんないのに毎日の様に着てしまう、毎年新色を買いたくなってしまう麻薬的な程に日常に溶け込むという、考えてみればとんでもない名作カットソーシャツってな訳なんです。

そう言えば90年代の終わり位にもオイルドジャケットにこのボーダーシャツ着てスキニーカラーデニムにレースアップカントリーブーツ女子が大発生してたなー

でもそんなサブカル系っぽい女の子の友達は少なかったので憧れてたのを思い出します。そんな憧れの思い出もあるから余計にこのブランドが好きなんでしょうね。



僕だって30年以上お世話になって、たまに浮気して数年離れてもまた回帰してしまう中毒性はなんなんですかね。

数年前に買った時もガンガン洗濯してクタクタに着古した感じにしたかったんですが、毎日の様に洗っても洗ってもなかなかに丈夫で全然くたれてくれないからやっぱりこの生地が半端なくミリタリースペックなんだと痛感した次第で。末永く着込んでいくもんなんだと再認識しましたもの。


こんな大名作を自分のオリジナルブランドで作れたら死ぬまでコンスタントに売上で食っていけて最高だよなーと夢見ちゃいます。毎年買い足したくなっちゃうカラバリとか丁度良いプライス設定とかがキモですよね。そういえば高校生の時も毎年買い足してたもんなー。

今考えればこれだけのフレンチブーム再燃の昨今で代表的なトラディショナルマスターピースと呼べる<SAINT JAMES>と<repetto>が何故に今までドレスフロアで展開していなかったか。絶対に置き続けて欲しいし、トラッドセレクトショップスタッフとしては着続けて売り続けていきたいですよね。












表題は95年に公開された香港映画のエンディング曲。




その当時は香港ノワールとしてこの映画監督の作品達がメチャクチャオシャレな映像美とか香港返還直前の時代感とかも相まって一世を風靡してインディーズシアターが注目されてたんですよね。ビデオが発売された時は即購入して何をするときにもBGM代わりに常にこの映画を流してたのを思い出します。



分かってたのはただひとつ

あなただけだという事




曲自体は83年に発表されてた英国アカペラグループのカバー曲なんですが、出だしのロマンチックな歌い出しとか優しく包み込む感じとかとその天使の映画のエンディングシーンの光景とのリンク具合が神がかってて今でもそのシーンを観るととんでもないエモーショナルな感情が湧き起こされちゃうんです。



大切な人を失ってしまった男女が最後に出逢い二人乗りのバイクで疾走するシーンでこの曲がかかり出す時の言葉はその当時の17歳の多感な少年には最高の慰めだったんです。

そして大学になんとか潜り込んで東京で一人暮らしをして、孤独を紛らわす為に色んな場所で色んな人と交わる事に必死だった二十歳の頃。なんならこの映画のワンシーンをなぞって深夜のハンバーガーチェーン店に家に帰らず入り浸ってた位でした。

一人暮らしの部屋で深夜から明け方頃まで何度も何度も繰り返しこの映画のラストシーンに浸ってた僕はやっぱりその言葉に救われてた気がするんです。





送ってよとお願いしたわ


初めてこんなに他人と近づいた気がする


直ぐに降りるのは分かっていたけど


今触れているこの温もりは永遠だった










結構長尺でダラダラもして、なげーなーとかも思うけど全てはこのラストにこの表現をする為だけに作られたんじゃないかって位。

その瞬間に涙がブワッと湧き出る程に喜怒哀楽全ての感情が入り混じる様なエモーショナルな感情の揺らぎ。


僕にとってはその監督の香港ノワール4作がフランス映画の様に感じて、でもアジアの中でも突出した世界観で永遠の青春の宝物みたいな作品。

そしてフランス製のブルトンシャツもバレエシューズもそれと同じ位に宝物なのかも知れません。





それでは銀座でお会いできる日を



新井

次元を超えていく詩<TOO SOON TO KNOW>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。


JACKET: IG

SHIRT: IG

PANTS: IG

SHOES: simon fournier


ブレザー365日着るって言ってたのに着てないじゃん。ってクレーム来ちゃいそうな位に最近は<IG>三昧。だって値段も買い易いし日本製でクオリティ抜群だしオフの日もライブに着て行けて踊り易いんで。

ダルダルガバガバのオーバーサイズジャケットを着て80年代の憧れを胸にライブやクラブでノリノリで踊っちゃうのが最近の僕のライフスタイルステータス。




今年も入ってきました、アパレル界のマッドプロフェッサー的なモノづくりで同業者から羨望と尊敬を集める堀切氏によるウチだけのスペシャルブランド。

<TOO SOON TO KNOW>

とりあえずブランド名だけでも痺れるくらいステキ。

今年の新作はパンツ2型。

昨年買いたくて買いたく取り寄せする度に顧客様方の目に留まり結局は買えなかったシャーリングワイドウールパンツ。


今年は更にバリエーションが増えて嬉しい限り。

TOO SOON TO KNOW/ソリッドシャーリングトラウザー
カラー:グレー、ネイビー
サイズ:44〜48
価格:¥44,000(税込)
商品番号:23-23-0165-693







ひとまず履いてもらえたらこの魅力が直ぐに伝わるんですがマネキンに着せて遊んでしまいました。


パンツ自体がやたらとパワーのある商品なので引き算してシンプルな合わせが1番でしょう。とにかく僕がこの合わせがしたいんです。最近はお客様優先でスタッフが購入出来るのは数ヶ月後なんで無くならないか心配です。でもこんなステキなパンツは直ぐに完売するくらい皆さんにオススメしたい傑作パンツ。


パジャマみたいなシャーリング仕様でワイドシルエットの緩めのテーパード加減。でもゆる過ぎない高級ウール素材によるエレガント感は多分ウチに置いてあるパンツの中でも最高クラス。


クセが強いシルエットだけどクラシックならブレザー合わせでもとっても新鮮に感じるから余計に物欲をそそります。


至ってオーソドックスな色柄で展開してますが一目で分かる生地の最高級レベルの光沢や肌触り、美しいドレープ。



今年はこんな新型も登場してます。これまたスタイリングは自分のしたいだけの合わせですが。

去年買えなかった悔しさから担当スタッフ経由でリピート展開をお願いしてた甲斐があり今年も入荷してきた欲しいパンツの最有力。いや、多分今年のパンツラインナップではこれしか欲しくないっす。


とにかく店頭で触って欲しいこの最高の生地。季節を問わない極細糸によるウールサージは年中使えるんじゃないすかね。勿論仕立ても抜群です。


先日も同じブログで<AUBERGE>の様な日本発のブランドが海外マーケットに進出して行かなければいけないし、なんならうちの会社がそんなブランド達を外国にまとめて売り込んでいかなくちゃいけないんじゃないかって勝手に力説しちゃいましたが、今回のこのブランドも正しく。


最近は全国展開の大手セレクトショップよりも個人経営の新進気鋭の小規模のセレクトショップがこの5年くらいは勢いあるなーって感じてました。ちょっと外れた北千住やら外苑前やら町田やらでその街にその店に行く為だけの目的意識の高いお買い物。

でもそんなヤングパワー溢れる勢いも群雄割拠乱立すると展開するブランドが似通ってあんまり差別化が無くなってきてしまってるなーとも最近は感じます。人ってホント気まぐれで勝手ですよね。

なんだか何処の若手ショップも同じブランド仕入れてるからスタイリングも含めてもうオジサンには区別が付かなくなってきました。多分商品の独自性よりもお客さま一人一人としっかり向き合って密接なコミュニティとしてのサービスとして成り立ってると推察は出来ますが。


完全のオジサンの説教くさい感じですが、紳士服の起源たるクラシックとしてのドレスコードやルールをきちんと温故知新で培ってきたメンズドレスの着方を通ってきてるかどうかって実は提案や着方に違いがあるんですよね。

ええ、完全に老害に近いおっさんの戯言ですが正解を持ってないのにやりたがる外しってワードや逃げ道が多分僕は好きじゃないんでしょう。


そんな着方は<TOO SOON TO KNOW>。

君にはまだ早いかもしれないね。

そんなこと言ってるおっさんは完全に若手に嫌われてるかも知れません。20年以上前はその日のスタイリングがダメだと一斉に先輩方からダメ出しを受け、なんならその日は店頭に立つのは禁止されちゃうんで慌てて修正して良くなる様に服を買っちゃうなんて日常の光景。

このご時世では絶対にアウトなエピソードですが、だからこそそれを通ってきた人達は外しが横行してる世の中ではロジックのしっかり通った合わせ方、着方が染み付いてるんだと思います。


しかしこのパンツはクタクタのスウェットにローファーとかシンプルに合わせるだけでもそんな説教くさいオッサンを唸らせる事が出来るんじゃないって魔力を持ってるんですよね。


なんならオジサンの方がクラシックから逸出したこのパンツを上手く着こなせないかも知れませんし。そうしたら逆に先輩に言ってあげれば良いんです。

<TOO SOON TO KNOW>って。



表題は我らがビョーク姉さんの2枚目のアルバムの最初のハイライト曲と言える革新的な一曲。


HYPER BALLAD



rockarchive/BJORK
価格:¥97,900(税込)
商品番号:23-83-0075-950


最初のアイスランドのバンド、シュガーキューブスのボーカル時代もぶっ飛んだボーカルの姉ちゃんだなーって思ってましたが、ソロのファーストのちょっとロマンチックな映画のサントラに入ってる雰囲気に早々にノックアウトしてた高校生の僕は、このセカンドアルバムのとんでもなく実験的でその当時流行ってたブリストル辺りのトリップホップとかの暗めなんだけどダンサブルなイギリスの少しねちっこい暗さとかカッコよさとかをアイスランド人のお姉さんがスッキリとした清涼感さえも感じる極上のエンターテイメントに昇華させた曲達にハマったのなんのって。

この曲をヘッドフォンで大爆音で流して夜の誰もいないシャッターが降りたオリオン通りって宇都宮最大のアーケード街の道を自転車で疾走するのが最高に気持ちよかった。

そういえばその時は初めてちゃんとお付き合いする事になった彼女と何話せば良いか分かんなくてとりあえずこのアルバム貸して聴いてもらって曲の話題で心が通じて合えればなんてアホな青臭い事考えてて、見事にフラれてしまったのでその鬱憤を抱えて夜の静かな商店街を疾走した15の夜。

ビョーク姉さんの脳内突き刺してくるその歌声は夜の帷には心底美しかった。


若い時にはピンとこなかったんですが紡がれる言葉達も今はめちゃくちゃココロに響く気もするんですよね。


幸せの最高潮の直ぐ隣には深い崖があり

些細な幸せはその崖に捨てる事を選ばなければ今の幸せは維持できない

身近な幸せさえもそんな危ういものだよねって。




とりあえず変な小細工みたいな着方とか外しとかぜーんぶ捨て去ってこのパンツ履いて欲しい。



それでは銀座の街でお会いしましょう。



新井




幸運の女神<EMMETI>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。


SETUP: IG

KNIT: AUBERGE

SHOES: GEORGE COX


学ラン始めてみました。

最近はゆるゆるで着るスーチングスタイルばっかり。

今になって学生時代に6年間も着る羽目になってウンザリしてた学ランが着たいんですよね。大人になったら詰襟でフロントが金ボタンなんて一生着る機会無いですもんね。今更ながら日本国らしい正装で憧れちゃいます。


最近はお店の要望からトントン拍子に実現化したイベントの準備でテンション上がってきてます。



<EMMETI>オーダー会

店舗: ビームス 銀座3F

会期: 4/4〜4/14

プライス : 税込 ¥159,500〜

納期: 2024年9〜10月頃

袖丈と着丈寸法5センチまで変更が可能


毎回イベントがあると自分が欲しくなってオーダーしちゃう魔力ってのがあるのがオーダーイベント。お客様と一緒になってわちゃわちゃとあーでもないこーでもないって盛り上がる井戸端会議みたいなのが楽しい大人の娯楽の時間なんですよね。

車とかお酒とか時計と同じ様にイタリア製のレザーブルゾンを軸に弾む会話ってきっと小学生の男の子達のプラモデルとかミニ四駆の時と一緒なんでしょうね。


オーダーしたい!ってもうお声を頂いてるお客様に聞くと、実は同じブランドで同じモデルで複数枚既にお持ちなんですよね。それでもこんなレザーライダースジャケットなんて40〜50年前から全く変わらず存在してるしサイジングだったりデザインも不変ですからとりあえずその時の気分で色を変えて持っておきたいってお声ばっかりでした。

最近ならホワイトに近い様なアイボリーのナッパレザーが断然今の流れにバッチリ。

僕的には子供の頃から憧れた赤い彗星の如くレッドスエードで作りたくて作りたくて。


<EMMETI>ってあるあるでイタリア本国ではそんなに有名なわけではないんですよね?って話は昔からセレクトショップで展開するイタリアブランドのよくある話。

そんな時に同調はしちゃいますがしっかりと理屈を力説しちゃいがちなのが僕です。

イタリア本国では有名になっちゃってたらこんな良心的な価格でやれる訳が無いですもん。それこそ値段が倍以上で売ってる有名ブランドはゴロゴロありますよ。って。

ラグジュアリーブランドを作ってるファクトリーで同じ高レベルの商品を日本人向けのフィルターを経由して、より感度の高い僕ら日本人が着こなしやすい服へと昇華してご紹介するのが元来のセレクトショップの立ち位置なんすから。


そしてブランドルックまんまにはならない等身大のスタイリング提案の幅の広さこそがセレクトショップの強みってもんです。

同じブランドで百貨店とかでオーダー会はやってるかも知れませんがその辺の所はウチのスタッフ達は絶対に負けはしませんよ。毎シーズン毎シーズン僕たちが何十年もかけてどんだけ膨大なブランドと洋服を見てきたと思いますか?そして動物園ばりにクセクセなおじさん達がお互いの合わせをダメ出ししあって切磋琢磨してきたと思いますか?



これだけ情報やら物も店も溢れる時代なんですから、何より何処の店でどんなスタッフとセッションして物を選ぶかが大切だし意味があると言えるんですよね。


ありきたりなスタイリングなんて万人受けを重視して作ってるウチの紙のカタログ見れば良いでしょう。

店頭のスタッフ達はそんな退屈な合わせの提案で終わる筈がありませんし。

はっきり言って他のショップと違っておじさんばっかりですが、年季が違いますからね笑

こちとら20年、30年もの年月スタイリング提案ばっかりしてるんです。

そんな小うるさいおじさん達とあーでもないこーでもないとセッションして作り上げていくパーソナルオーダーレザージャケット。


それにしてもこれだけ世の中の錚々たるブランドが値上げのラッシュの中でこのブランドのプライス設定はイタリアファクトリーブランドの中では最早唯一無二。ホント凄いと思います。


表題はロッド兄貴の95年発表のミディアムテンポナンバー


LADY LUCK


rockarchive/ROD STEWART
価格:¥86,900(税込)
商品番号:23-83-0100-950

多分全然代表曲でも無いんですが確かその時のサスペンス連ドラのエンディングテーマでめちゃくちゃはまった一曲だったんですよね。

そのドラマのプロデュースだか演出だかをやってる人がオシャレで有名だったらしく、宇都宮の田舎高校生が月イチ位で片道3時間かけて土曜日に赤坂やら六本木に繰り出してイタ飯とかクラブに行ってた時に、一緒に遊んでたセレクトショップのオーナーが知り合いで何度も見かけてたのも余計に思い入れがある気がします。

その時もその2人のおじさん達はキャロルクリスチャンポエルとかコスチュームナショナルの肩のシャープなテーラードジャケットにマックイーンの襟が高いドレスシャツ着て、ジーパンとか合わせて靴はジョンロブとかグラネロのシューズのスタイリングがレストランでもナイトクラブでも様になってカッコよかった。その当時はお二人は多分アラフォーだったので今の僕と同じ年代だったと思うとそんな大人になれたか感慨深いっすね。

その人の名前があるドラマはわざわざ日本のドラマなのにいつもちょっと洒落た洋楽を挿入歌に差し込むのが絶妙でカッコよかったんですよねー

その当時はもっと勢いのある若者ロックとかブリットポップやらに首ったけだったので、昔ジェフベックグループとフェイセズのボーカルやってた往年に差し掛かる派手なロックおじさんとしての印象しかなかったんですよね。車かなんかのCMに出てたし。


兄貴のしゃがれた声で少し肩の力が抜けたテンションでちょっとだけキザに歌い上げる様は、高校生の僕でも分かる大人の少しビターなんだけどロマンティックな美しいメロディと歌の内容に痺れちゃった訳でして。





幸運の女神よ

君はなんて気まぐれなんだ

何故幸運なヤツもいれば努力しても報われないヤツもいるのさ

きっと君が弄んでるのかもしれないね




このブランドのレザージャケットなんて正に人生の酸いも甘いも知ってきた大人のオトコが着るアイテムとしてはうってつけ。

それこそ金曜日の夜にレストランで食事にタイドアップでドレスパンツに合わせて着ててもカッコいい。土曜日の夜遊びにナイトバーでブラックトーンのデニムにブーツ合わせてもステキです。日曜日のドライブにスウェットパンツに合わせちゃってもいい感じ。


一着既にもってるからなーなんて言い訳して自分の欲を我慢するのも分かります。でもそんな言い訳通じないくらいにオトコの憧れってモノが何故かレザージャケットには有るんですよね。



それではオーダー会でお会いしましょう


新井

現代の愛なんて<AUBERGE>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



とりあえずやたらに物欲が掻き立てられるポケットだらけのアンディブルゾンでパシャリ。

最近はなんだかテーラード熱が下がり気味でカジュアルよりのモードとかラギッドな気分に。

珍しくブレザーを週の内の1日着るか着ないかって位に。まあまた直ぐにブレザー回帰になるんでしょうけど。こんなのを毎年20年も繰り返してるんだから凝りないものです。


昨年からこのビームス 銀座のお店は海外の旅行者の来店お買い上げで完全にフィーバー状態。なんなら1日の接客での会話が1回も日本語じゃなかったなんて日も。

その代わりに実は今までの日本のお客様方が減ってきてしまっている悲しい隠れた事実が。

とうとう見えてきてますリベンジ消費の宴の終わりの兆し。

2022年の終わり頃から始まったコロナ禍明けのリベンジ消費の波はアメリカでは3シーズンで2023年の昨年には既に終わりを迎えてますし。

ここ日本でも店頭にいると直に肌感で伝わって来るんですよね。海外客の波が予想以上なので隠れてしまってますが、それが無かったらもう日本国内のお客様だけでは結構シビアな結果と予想出来ちゃう訳で。

というかもう国内リベンジ消費はほぼ終わってるんですよ、実際。

これからは客数が目減りしていく一方という流れをしっかりと想定して衣料品物販を軸にどうやって利益を作っていくかはめちゃくちゃ大事なんですよね。

物価の上昇とか販管費の上昇とか物販に関わる全て経費が上がり続けるのも避けられない事態。こうなると後は人件費削ったり賃貸費を削っていくしか無いですし。

コロナ前に売上が戻った気持ちで以前と同じ様に呑気にやりたい商品を仕入れてしまっているとしたらこれからまた在庫過多の薄利衰退は自明でしょう。


そんな状況でほんのちょっと見える希望の光のひとつはこのブランド。

<AUBERGE>



銀座の街は兎にも角にも外国人旅行者お買い物フィーバー。

来店して結構な頻度で聞かれるのはこの店には日本のブランドで<orSlow>とか<AURALEE>とかは置いてないんですか?って質問です。

そして韓国の方が多いんですがこの<AUBERGE>を探しにくる人も先シーズンはよくご案内しました。



このとんでもない糸で紡がれた世界最高峰クオリティのカットソー達は今年も新作で健在。着た瞬間にハイになる生きる活力をくれる服って有るんですよ。




ストーリー性も抜群の、80年代当時に想いを馳せて着る服を選ぶという娯楽。


AUBERGE/ANDYミリタリージャケット
カラー:ネイビー、ブラック
サイズ:38〜44
価格:¥95,700(税込)
商品番号:24-18-0446-608

そしてそこにブランドの特性を活かしたパターンや今の技術を駆使した日本の職人技による最高峰生地を用いる特異性はそりゃー海外の服好きも食いつくに決まってます。


なんだかおフレンチ気分でフレアパンツにボーダーシャツを合わせたい気分。一生着れちゃうなー、そんな合わせ。



同じくコックジャケットも既視感はあるのにこのブランドで買いたくなるから不思議です。

AUBERGE/MALGATコットンリネンコックジャケット
カラー:グレージュ、チャコール
サイズ:38〜44
価格:¥66,000(税込)
商品番号:24-18-0448-608



新しいこのリネンシャツなんかも生地が異常な位にすごいから目新しさなんか無くても所有欲が湧いてきちゃうし。

AUBERGE/BRASSAIリネンコットンシャツ
カラー:ベージュ、ブラック
サイズ:38〜44.
価格:¥37,400(税込)
商品番号:24-11-0540-608


これほどの綿密なコンセプトありきのヴィンテージの復刻と、その時代時代のファッションアイコンのレジェンド達の愛用してた服達をオマージュで作り上げるブランドなんて世界で見てもそう無いはず。

ただこういった世界に誇れる物づくりに勤しむ国内のブランドあるあるは、宣伝広告とか大規模なマンパワーを必要とする海外向けの販路拡大なんてそうそう出来ないのが現状。

だからこそ大手セレクトの会社がそういったブランドを集約して資本を使って売り出していく手助けが必要なんじゃ無いかって。はっきり言ってウチの広告宣伝にかける費用はアパレル業界でもなかなか類を見ない様な規模って言えますからね。

それに最近ウチに入社してくる頼もしい若手社員達は結構な割合でバイリンガルで販売から始まって海外事業の部署に異動したいって目標持ってるんですよね。


日本が誇るべきブランド達をセレクトショップというフィルターを通して老舗らしい大きな規模で世界にもっともっと売りだしていけると最近は確信に変わってきましたし。

なんならこの銀座にあるビームスもインバウンドをしっかりと取り込めるジャパンメイドに特化した大型店にしたらドル箱なんじゃないかって思っちゃいますし。


誰かがこの駄文読んで、この店をそんなインバウンド向けビームスに刷新してついでにお直し工房併設とかにリニューアルしてくれたらテンション上がりまくるんですけどね。

それこそ本気でそんなリニューアルの企画書を作ってみようかなーって。



表題はボウイ師匠の83年発表アルバムの冒頭曲、



Modern Love



rockarchive/David Bowie
価格:¥194,700(税込)
商品番号:23-83-0267-950

ある映画でボウイ師匠がポップアートの巨匠を演じて実は本人が使ってた本物の銀髪のカツラを被って出演してたんですが、それがヤバいくらいにカッコよくて。当時高校生だった僕はその映画の世界観にハマったのなんのって。

勿論彼のファッションはジャケットにナローなタイドアップで色落ちジーンズにウェスタンブーツ。

渋カジブーム後だったので買い漁ったトニーラマやらフライのウェスタンブーツは全部売ってしまったのでメチャクチャ後悔しましたもの。


もともとグラムロックにハマりまくって知ったボウイ師匠の名曲達だったので、この後半の83年に出されたあまりにも変化してしまった姿には唖然でしたよ。この時代のいわゆる軽快なダンスポップチューン達がその当時は大嫌いだったんですよね。やっぱり少年にはエッジの効いたジギーというロックスターがいちばんだったんですよ。


そんな僕も大人になって少しは人生のビター味を知る様になると不思議とこの83年のアルバムがノリノリで聴ける様になってるから不思議です。

このアップテンポチューンがクラブで大音量でかかろうもんならテンション爆上げでダンスステップ踏んじゃいますもんね。

何かに諦めの様な感情を持ち合わせながらも皮肉とかこめて一心不乱に歌い軽快なリズムに乗って踊るのもきっと大人の立ち回りなんだと思います。


皆んなそれぞれ色々あるよね

でも諦めたりせずにやり遂げようよ

踊り続けようよ。

恋に溺れ騙されたりなんか僕はしないよ


その刹那だけでも頭を空っぽにして踊るってのも悪く無いもんです。









それでは相変わらず銀座でお待ちしてます。



新井