ブログをご覧いただきありがとうございます。
BEAMS PLUS担当島向です。
BEAMS PLUSはクラシックウェアーをアップデートし、現代ウェアーに表現する。
当時最先端であったディテールや生地。
現代で表現するのならどんなディテールや生地が僕たちの生活に馴染むのか?着やすいのか?
BEAMS PLUSオリジナルのアイテムはそんな思いから産まれてます。
しかしながら、こういったアップデートを表現の手法としているものもあれば、
やはり昔から変わらない製法で作られている物、人の手によって生み出された、正確ではない温かみのある独特な風合いのある物もBEAMS PLUSが表現する上で大切な事の1つです。
その中の1つとしてあげられるのが〝インドマドラス”です。
1950年代。当時アイビーリーガーのみならず多くの人々が愛用していたアイテムです。
その歴史は長く綿栽培発祥の地インド。
蒸し暑い国で職人が手織りでゆっくりと織り上げており、表面は微かに透けて見え触らずともその柔らかさが感じ取れるほどです。
使用されている糸も不均一な糸で、ところどころに大きく節が入ったところがあり、デコボコなところもこのインドマドラスの特徴と言えます。
※このタグこそがインド地方で職人の手作業で織り上げられた確かな証です。
個人的にも大好きな生地で、数年前からシーズンに1枚は買い足してます。
実際に着用しても肌に纏わり付く事なく、真夏に着用しても吸湿と透湿を兼ね備えている為
汗がすぐ乾き汗染みなんかも気にせずお勧めです。
また、この生地には草木染めの糸を使用している事から、色落ちや退色が見られます。
着用と洗濯を繰り返す事でより気持ちの良い着心地になり、まさに高温多湿な日本の気候に合ったファブリックと言える事は間違い無いです。
しかしながら、これらの特徴はインドマドラスの良さでもあれば、残念ながら欠点である事も1つなんです、、
縫製工場は縫製の段階でミシンが汚れると言い縫製を嫌がりますし、小売業にとっては生地の傷や色褪せは返品、クレームの対象なのも確かです。
(実際には数シーズン着用していますがインディゴ製品ほどの激しい色移りや褪色は感じませんので、安心して下さい!)
それでもBEAMS PLUSは
現代の目まぐるしく流れるトレンドやファッションの中で本物を伝える事が重要で、
アイビーリーガーや当時生活していた彼らのリアルを伝える事、伝えられるのがBEAMS PLUSなんだと思ってるわけです。
毎シーズン欠かす事なく展開し、定番としてシレッと店頭に並んでいるその裏には、、
服好きなバイヤーや、BEAMS PLUSの企画チームが根性いれて工場に頼み込んで作ってもらった
汗と努力の賜物と言っても良いんじゃないかなぁ。
なんて思ってます。
是非一度生地の表情を見て、袖を通してみて下さい。
温かみのある、不思議な魅力がこの生地にはあります。
ご来店お待ちしております。
島向